進化する魂

フリートーク
AKB48が中心。
気の赴くままに妄想をフル活用して語ります。

指原の速報1位が巻き起こした「リベラル vs. コンサバ」論争

2013-05-31 13:31:20 | AKB48_軽ネタ
前にAKB48世論を四象限で捉えてみる、という話をしたことがあるのですが、

AKB48における世論を「富国」「強兵」「公議」「輿論」の四象限で捉え直す
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/c4bbb779669e0569b7cc094e323a78bd

上記は世論を「向かおうとしている先」で、目的論的な観点で捉えなおしたものでしたが、「思想」的な観点で捉え直すと、やっぱり「リベラル」と「コンサバ」の立場が出てくるなぁと思いました。

ここでいうリベラルは「自由主義」のことなのですが、わかりやすく「個人(個性)尊重主義」ということにしましょう。

コンサバを「保守」とするとややこしくなるので、わかりやすく「伝統(理念)尊重主義」ということにしましょう。

誤解のないように最初に明らかにしておきますが、ラベル貼りで論理の単純化をしようとしているのではありませんし、ここでのリベラルとコンサバの定義は簡便化しています。

まとめサイトなどを読んでいると、リベラルとコンサバが互いの立場を理解しないまま同じ土俵で議論しているから、議論が集約せず(妥協点が見いだせず)にコンセンサスを得るところまで話が進まない印象を持っているので、立場の相違を理解する一つの助けとして提案した方がいいかなと思っているだけです。

(議論したいだけで、答えを求めていない人々も一定多数存在すると思いますが。)

(当Blogのコメント欄でも同様の相違がみられますね。)


「伝統尊重主義」は(と言えでも一様ではないですが)、基本的立場として総選挙の順位や選抜の編成、運営のあり方について伝統的なアイドル像を追求します。

「アイドル」としてのあり方を尊重します。

その思想的な背景には、AKB48その姿を変節させながらも、あくまでも「アイドルであること」には重い意味があるという考えがあるのだろうと思います。

「アイドル」という分野には、長年の風雪に耐えただけの価値があるのだ、それがAKB48の競争優位だ、ということでしょう。


「個人尊重主義」は(と言えでも一様ではないですが)、基本的立場として、過去や伝統よりも、1人ひとりの個性を大切にします。

オンリーワンな個性を尊重し伸ばそうとします。

その背景には、時代が変われば価値基準もそれに合わせて変わるべきだというものがあり、AKB48の世代交代についても既成の枠に縛られない自由さを認め、結果として大胆な変化が必要だとします。

AKB48は時代を創るのだから、「アイドル」という定義さえも必要であれば拡張・変化させていくべきものだ、それがAKB48の競争優位だ、ということでしょう。



今回の総選挙を見ていて面白いのは、指原の速報1位や松村の速報17位で「リベラル vs. コンサバ」の対立が鮮明になってきたということですね。

これまで総選挙などは個人戦だったのですが、今後は緩やかな自己組織化が起きるか否か、その結果パワーバランスがどう変わっていくか、も見どころです。

岡田奈々の逸材感

2013-05-30 14:27:27 | AKB48_軽ネタ



バラの果実のMV見た結果wwwwwww(AKB48タイムズ)
http://akb48taimuzu.livedoor.biz/archives/28602461.html


わかる。

以前から14期の三銃士には注目しているが、『バラの果実』は岡田奈々のためにある楽曲だと思えてしまうほどに激ハマだ。

岡田奈々と小嶋真子のコントラストも素晴らしいが、岡田奈々と武藤十夢の組合せをもっと見てみたい。

単なる「美人」ではなく、「カッコいい」感じがすごくいい。

これまでのAKB48にあった「カッコよさ」とは少し違うと思う。

秋元才加もカッコいいけど、それとも違う。

アイドル性と知性を併せ持つカリスマの登場だ。

岡田奈々にはまゆゆの時に似た逸材感を感じるが、まゆゆのようなアイドル・タイプではなく、イチローのようにストイックさで尊敬を集めるエース・タイプになりそうである。

(まゆゆはアイドル・タイプから尊敬を集めるタイプになった時に大成すると、個人的には思っている。)

(さや姉の人望を集めるキャプテン・タイプとかもあるよね。)


個人的な感覚だから無理に同意を得ようとか、押し付けようとは思わないけれども、言いたくなった。

あっ、なんか最近いうことがよしりん的?(笑)

ぱるぱるさん

2013-05-29 18:14:51 | AKB48_軽ネタ
『ぱるぱるさん』を初めて観た。


最新のやつ。


クッソワロタwww


ぱるるの眼光はするどいな。


ポテンシャルが半端ない。



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最近、当Blogのアクセスが指原と松村に偏ってる・・

これは過去にない出来事だ。

総選挙効果は恐ろしいな。

なぜ指原が速報1位だったのかは理解不能な領域 ~バースト~

2013-05-29 13:03:04 | AKB48_軽ネタ

つい先日、飲みに行ったら当Blogの大ファンという奇特な方がいらして、(その人はAKB48のファンではないのだけど)少し話をするうちに、その人から2つ注文を受けてしまいました。

「本を出して欲しい」というのと「なぜ指原が(速報で)1位なのか早く理由を教えてくれ」ということだったので、ここで回答させて頂きます。

(その場でもやんわり言っておきましたが)

本を書くことについては、以前からここで説明しておりますが、何も考えておりません。

可能性は「0」だと考えて頂きたいです。m(_ _)m

そして、もう1つ。

なぜ指原が1位なのかですが、私には理解不能です。(笑)

「なぜ1位なのか」と問われると、わからないという回答になってしまいますが、これはゼロ回答というわけではありません。

本質的に「理解不能な領域」に片足突っ込みはじめたのではないか、ということです。

言ってることが理解不能かもしれないので、私の浅い理解で説明しますね。



わからないなりに指原が支持される理由を考えると、私は「それが面白いから」だと思います。

面白いだけではなく、面白いことがありそうだという期待、将来価値も織り込まれての結果かなと。

↓こういうモチベーション3.0という側面もありながら。

なぜ指原や松村は一部に支持を集めるのか ~モチベーション3.0~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/755d889a37779b409738ccbfb40e2ea4

で、それがここまで大きくなるのは、↓これのようなことなのかなと。

SKE48松村香織が支持を集めるヒミツ
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/9219d9976bfcff6470501d2c529ac36f

AKB48や指原、松村などが支持される要因として、インターネットとITを外すことはできないと思うのですよ。

これまでにない多くのものがネットワーク化され、ネットワーク効果が生まれやすくなり、「べき法則」が働きやすくなったと。

AKB48は、『ブラックスワン』で著名なニコラス・タレブの言葉でいうところのべき法則に支配された「果ての国」に片足突っ込んでいる状態なのではないでしょうか。

つまり、我々が見ているのは、果ての国の「バースト」なのではないか、という予感です。

実際に投票者が指原の圧倒的な速報1位を予測していたかといえば、信じていた人はいたかもしれませんが、予測していなかったと思います。

バーストの発生が予測できるか否かは議論の分かれるところですが、私は予測不能だと考えます。

(識者によっては予測可能だとする説もある。)

だから、私は指原が1位の理由は理解不能だと言いました。


それゆえ、指原がほぼダブルスコアで速報1位になったと聞いた時、私は少し嫌な汗をかいたのです。

指原を脅威だと思ったのではなく、指原の1位が体現しているバーストを制御し続けることができるのか、不安になったからです。

私は、選抜総選挙の投票券がCDに紐づいていて本当によかったと思います。

そのおかげでAKB48は「月並みの国」と「果ての国」とにそれぞれ片足ずつ突っ込んでいる状態でいられるかもしれないからです。



■補足

信者さんからの補足コメントが素晴らしいので、ほとんどそのまま使わせて頂きます!(笑)

基本私はパクリなので。(創造的模倣と言って頂けると助かりますw)

ありがとうございます。

バーストとは?

本来ランダム性を持っている人間の行動が、あるキッカケで共振・増幅され、予期せぬ驚異的な結果を生み出すことがある。

1人ひとりの行動はいたって普通で合理的な選択の結果であるのだが、ネットワーク化された要素の数が桁違いに多いとベキ乗則が働き、1人ひとりの意図とは無関係に全体として予期せぬ結果が生み出されるということだ。

良い意味でも悪い意味でも人々はこのバーストに振り回される。

これはピーク設計の概念を根底から覆す発見である。

バーストの生成過程がパターン化できなければ成す術がないからだ。

当Blogではパターン化できないから本質的に理解不能だと主張しているのに対し、そもそもの提唱者であるバラバシはカオスに秩序が生成される過程はパターン化できるという研究成果を発表している。

この相違に関する神学論争を繰り広げることに意味はないと思うが、当Blogの見解は、投票権がCDに付属している点をもってカオスをパターン化できる余地があるとしている。

(「月並みの国」と「果ての国」)

たかみな・・

2013-05-28 19:45:14 | AKB48_軽ネタ

知人からパチスロAKBのAKBグッズをもろもろもらったのだが・・・

ケバい!!(゜Д゜;)

キャバクラみたい。

狙い通りなのか。

たかみな・・


しかし、KYORAKUはやることが派手だね。


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小林よしのり「人気なき票数は本人の為にならない」(48なぅ)
http://blog.livedoor.jp/akb48love_akb/archives/27597080.html


顧客需要の裏付けのない票数には意味があるか?

という話ですよね。

票数によって顧客需要が創られるなら意味があるし、

票数が一時の期待だけを上げて顧客需要の創出に貢献しないのであれば意味がない。

むしろバブルが弾けた時に期待に踊らされた部分で損失が出る(失望を買う)。

この場合、本人のためにならない。

たぶん、ここはイデオロギー的にも対立意見も出てくるだろうけれど、

成長期待を創り出すことも大事だが、それ以上に実質的な成長がなされることの方が大事だ。

(無限に成長期待を創り出し続けることが可能であればその限りではないが)

だから、「順位を上げる」ことに意味を見出すよりも、「望む順位に相応しい自分になる」ことの方を優先すべきだ。

その文脈で、↓先日のエントリを書いた。

選抜総選挙の順位が何かをもたらすなどということは基本的に無い、という当たり前のことについて
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/152db3ba0da953193b3d5a5928fa1cfe

その上で、やや循環論法気味になるが、「望む順位に相応しい自分になる」ために成長期待を利用するという考えは有りだと思う。

となると「結局、生かすも殺すもメンバー次第」という安易な結論に流れてしまいそうになるが、ここで大切なことは「生かし方」は学ぶべきだということだ。

人は思うようにいかない現実を打破するために、ついつい大艦巨砲主義的で刹那的な解決策を希望的観測で肯定してしまうが、たいていこういう系統のギャンブルは誤りの元になる。

「一致団結し、総合力を結集すれば勝てる。」などというのは何の根拠にもなっていない。

これはよく説教に使うのだが「金を使って楽するな。頭を使え。」だ。

考え、考え抜いてきた知恵者と、金で楽してきた者とでは長期的には天と地との差が出る。

持続的な利益を獲得するために、創造性を活用して「ストーリー」を創るべきだ。

精神論的だけど。

リンカーン

2013-05-28 16:40:46 | TV・書籍



今週は余裕があるので早速仕事帰りに映画鑑賞という贅沢な時間の使い方をしてみた。

『リンカーン』。

アメリカ第16代大統領エイブラハム・リンカーンの最期の4ヶ月を映画化したもの。

勉強不足でアメリカの歴史については深く知らないため、この映画が脚色されているのかとか、事実でない部分があるのかとか、そういったものは私にはわからないが、これを機会にいろいろと考えさせられた。

物語は1865年1月、リンカーンが大統領に再選されて2カ月が経ったところから始まる。

同じ頃、日本では1864年に新撰組が攘夷派を急襲した池田屋事件や長州が京都から撤退した禁門の変、1866年はじめに薩長同盟、終わり頃に徳川慶喜が15代将軍に就任した時期になる。

あの有名なリンカーンによるゲチスバーグ演説「奴隷解放宣言」を、リンカーン自身が不屈のリーダーシップで「アメリカ合衆国憲法修正第13条」として下院で可決させるところをメインとなるのだが、南北戦争の終盤の複雑で難しい政治状況における平和と自由・平等、それぞれの正義が対立するトリレンマによる葛藤に次ぐ葛藤がうまく描かれていて、観る側を飽きさせず、考えさせられながらも楽しむことができる良作だ。

戦争を終結させて人間の命の尊厳を守ること、人種を超えた人間の自由と平等を確立すること、国民の豊かさや財産権を守ること、それぞれ同時には両立し得ない命題をどう実現するか、リンカーンが自らの信念にしたがって知恵と勇気を振り絞って挑む姿に、自分自身の小ささを想わずにはいられなかった。

ちなみに「アメリカ合衆国憲法修正第13条」は↓な内容。


アメリカ合衆国憲法修正第13条
第1節
奴隷制もしくは自発的でない隷属は、アメリカ合衆国内およびその法が及ぶ如何なる場所でも、存在してはならない。ただし犯罪者であって関連する者が正当と認めた場合の罰とする時を除く。

第2節
議会はこの修正条項を適切な法律によって実行させる権限を有する。



これに加えて14条(市民権)と15条(参政権)で完結するのかな?よくわかりません。

しかし、リンカーンは暗殺されることで伝説になったな。


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人間なら誰しも、年齢や経験に関わらず、その内面に豊かな感受性を持っており、それゆえに傷つく。

人は傷つく。

だから、外部からの脅威に怯える。

自分が弱いものと見られ、その弱みに付け込まれ、悪用され、なにか大切なものを失うことを恐れる。

そして、自分の弱さを守ろうとして、自分の言動を正当化する。

誰かの間違いや欠点を、自分の言動の言い訳にして、自分を正当化する。

自分は正しいのだ!弱くなどない!恐れるものなどない!と、まず自分に言い聞かせる。

そして、次に外部に向かって叫ぶ。

自分は正しい!弱くなどない!私は利用などされない!

だが、いちど自分の弱さから目を背けると、ずっと自分に言い訳することになる。

もともとの弱さに、言い訳した自分の弱さを加えて受け入れなければならなくなるからだ。

いずれ、雪だるま式に大きくなってしまった自分と、本来望む自分との埋められない溝に苦しむことになる。

心に抱えた二面性の矛盾と葛藤に悩み苦しむ。

問題はそれだけではない。

周囲の人々は、いつも正しいあなたに間違いや欠点を告白することはしない。

いつも正しいあなたの周りには、常に、正しい人々しかいなくなる。

孤独があなたを襲う。

それがさらに心の中にある正しい自分を増長させる。

そうしなければ傷つくからだ。

このようにして人は、失うことを恐れた結果として、もっとも大切なものを失うのだ。

感ずる心を、そして自分を。

傷つかないためには、感ずる心を封印しなければならない。

しかし、感ずる心がなければ、何かを得ることは難しい。

感ずる心がなければ、自分のことでさえ知ることはできなくなるだろう。

ある人は言う、人生は心の中の悪魔を如何に飼いならすかで決まると。

だが、はじめに自分の弱さにしっかりと向き合っていれば、その悪魔につけ入る隙を与えずにすんだはずだ。

自分の弱さを受け入れたところで何も失うものなど何もないと、理解することもできたはずだ。

人は選択することができる。

SKE48松村香織が支持を集めるヒミツ

2013-05-27 18:42:24 | AKB48_オピニオン
SKE48「松村香織」というコンテンツの可能性と限界(SKEまとめエンクラ)
http://ske48encra.doorblog.jp/archives/27503945.html


なぜ、BBQ松村香織は関心をひくことができるのか?

この問題を分析するにあたって、少なくても考えておくべき3つの視点を挙げます。

「コンテンツ」「メディア」「ネットワーク」の3つです。

「どれか」ではなく「どれも」で見た方がいいです。

3つの性質を持っているということです。

ただ、とりわけ注目したいのは「ネットワーク」です。

BBQ松村の強さの秘訣を知りたければ、「ネットワーク効果」と「複利の力」を理解するのが一番だと思います。

この点については1年前くらいに「今夜も1コメダ」初期の頃に何度も語ったのですが、最近になって松村に関心が集まるようになったので再び簡単に考えを述べておくことにします。


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■コンテンツという観点


まず、「コンテンツ」という発想で「松村香織」を見ると、↓こんな感じの議論になると思います。





「松村香織の何が新しいのか?」

「松村香織の何が面白いのか?」

「松村香織の何が特別なのか?」

という話になるわけです。

いろいろと意見はあるでしょう。

ですが、私は松村香織について特別なにかが新しいとか、特別なにかが面白いとか、そういった観点では見ておりません。


■メディアという観点


「メディア」という発想で「松村香織」を見ると、↓こんな感じの議論になると思います。





「松村香織はニッチな顧客需要を捉えたニッチ・メディア」であるという意見には一理あるように思います。

確かに、その要素はあると私も思います。

でも、それだけでは次の質問には答えられないでしょう。

「じゃぁ、なんで他のメンバーは真似できないの?」

ニッチ・メディアというだけであるなら、他のメンバーに真似されてBBQ松村の競争優位が奪われてしまってもよいと思いますが、なぜかそうなっていませんね。

動画というだけなら他のメンバーもやっていますが、残念ですがBBQ松村ほどに注目されておりません。

これは、なぜでしょう?

BBQ松村の映像編集技術やインタビュー技術が優れているからでしょうか?

いえいえ、違います。

BBQ松村のやっていることに「模倣困難性」があるからです。

では、BBQ松村は何をやっていて、それがなぜ模倣困難なのでしょうか。

それを理解するには、次の観点が必要です。


■ネットワークという観点


BBQ松村の強さのヒミツ、それはその「強さ」が実は「BBQ松村の強さ」ではないのです。

BBQ松村をハブとして、そのネットワークに参加する全員の力によるものなのです。

これが私の答えです。

コンテンツという観点でこの話を捉え直すなら、「松村香織」というコンテンツは「松村香織そのもの」ではなく、「松村香織をハブにして参加する皆が創り上げている松村香織」となるでしょう。

ネットワーク全体で「松村香織」なのであり、それが松村香織の強さなのです。(あくまで私の考えね。)

松村香織の力ではなく、松村香織を含むみんなの力です。





「ネットワーク」はコピーできませんので、模倣困難性が高く、簡単には真似できません。

「人的ネットワーク」の結合因子が何か知っていればなおさら模倣困難であることが理解できます。

それは「信頼」です。

「信頼」を構築するには長い時間を要します。

そして、「信頼」を得るために必要なものは「誠実さ」です。

過去が暗黒歴史でも、ブサイクでも、これといった才能がなくても、賛否はどうあれ、愚直であっても、一貫して誠実であり続けることによって人間は信頼のネットワークを構築することができ、そのネットワーク上でのアクティビティの効果性を高く保つことができます。

個人の力で成し得るものなどたいしたことがありません。

長期的な視点で誠実であり続けることは、持続的なネットワークの力を得るのに必要不可欠の要素です。

初めは効果が見えませんので本人も思い悩むことも多かったと思いますが、継続は力なりで信じてやり続けた、これが今現時点での成功要因です。

だからこう言ったのです。

皆がその存在に気づいた時にはずっと前にいて、もう追いつくことができない。


そして、次に狙うことはもう決まっています。

グループを横断する新しいネットワークを構築することです。







このネットワークの力というのはAKB48のそれとフラクタルですね。

その意味で松村香織は実にAKB48らしい人材だと、私は思います。

AKB48運営様、システム全体でのシリアルナンバーの管理体制をしっかり説明されるべきだと思います。

2013-05-26 15:10:27 | AKB48_軽ネタ
NMB48モバイルでの複数投票は事実確認がとれた場合、2票目以降無効に(AKB48まとめんばー)
http://akb48matome.com/archives/51879404.html


CDを買うより3倍から5倍くらい安い315円で投票券を獲得できることから問題になっているというのだが、

なんというか・・実に白々しい話で、

前回の選挙の時から↓この問題を説明しなければならないのは、誰もがわかっていたこと。


運営様、シリアルナンバーの管理体制についてご説明頂けないでしょうか。
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/6f5d489a28591adcc706323d18311065


昔と違って、いま選抜総選挙に問題があったら「ネタ」では済まされないのはわかってるでしょうよ。

シリアルナンバーの生成から票の集計までのトータルでシステム全体の健全性や堅牢性を説明する。

こんな当たり前の説明責任を果たそうとしないから、その怠惰からシステムのどこかに大穴が開くのだよ。

下手をしたら社会的信用を失って一気に崩壊するぞ。

遊びでやる部分と、カッチリやる部分はちゃんと分けて、もっと真剣に考えて欲しい。

当たり前の説明もできないレベルの意識で運営しているのだから、モバイル315円の問題など軽い方だと思ったほうがいい。

潜在的にもっと大きな問題が潜んでいるかも。


投票に関する実際の運営主体がどこであれ、とにかくAKB48運営が最終責任を持ってまとめる、これは当たり前だと思うよ。

『思い出せる君たちへ チームA ウェイティング公演』 へ行ってきた。

2013-05-24 14:00:37 | AKB48_軽ネタ



チームAのウェイティング公演を観にTDCホールへ行ってきました。

↓公演の様子はここでどうぞ。(他ではまとめられていない感じですね・・)

5/21 思い出せる君たちへ チームAウェイティング公演 高橋「ウチら最近オシャレだよなー」 横山「そうやで」(よこやまとめ)
http://blog.livedoor.jp/y1o2k0o8/archives/28292568.html


とにかく熱かったです。

熱気がすごくて汗が・・。




感じたことと、考えたことを幾つか徒然なるままに述べようと思います。


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まず、まゆゆ。

公演の開始・終了ともに影アナはまゆゆだったのですが、終了時のまゆゆのハイテンションを聴いてるともったいないなぁと思わずにはいられません。

シラフの人間だったら酔っぱらってるのか?と思うくらいのテンションこそまゆゆの素に近く、もっとこの面が出てくればAKB48に革命が起きるとまで言われて久しいわけですが、本人も言ってるように普段はどうしても仮面をかぶってしまうようです。

個人的には、なぜまゆゆがそうなってしまうのか、すごくわかる気がします。

まゆゆは、アイドルでいる時に物事を左脳で(理性的に)考え過ぎなのだと思います。

ただ、これは「プロ意識ゆえ」にそうなってしまうのだと思うのです。

まゆゆはプロとして、アイドルとして意識を高く持とうと思えば思うほど、いつもの「硬いまゆゆ」になってしまうわけです。

もっと「崩す」ことを覚えないといけません。

もっと右脳で感覚的に反射的に動くということです。

しかし、一方で、私は、まゆゆは今はそのために「引き出し」を創ってる最中であるとも思います。

この点、左脳と右脳がうまくバランスしているのが大島優子だと思いますが、彼女は引き出しも持ってるし勢いも持ってます。

引き出しを持たずに感覚的に動くと単なるバカ(稀に天才的なバカがいる)になってしまうので、まゆゆにとって今は耐える時代とも言えると思います。

アイドルとしては既に「今でしょ!」な時期だと思いますが、「渡辺麻友」としては今はまだ耐える時代だと、私は思います。

私のスタンスは↓これを書いた時から変わってません。


渡辺麻友20-21歳ブレイク説
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/4e778f1c3dc08bb6da1ec047e54e7471

AKB48の異質 孤高のアイドル 渡辺麻友
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/0233be4defe92c7a9d2ab880ba370925


あと、チームBにいた時、公演では他メンバーと比べて圧倒的な、それこそチームBはまゆゆのチームというくらい存在感があったと思うのですが、チームAになってからは良い意味で存在感が薄まったように感じました。

「エース」というより、「センター」として無くてはならない存在になったというかなんというか、表現の難しいところです。

相変わらずのエースにであることには変わりはないわけですが、自分が出るだけではなく若手を引っ張る、支えることのできるセンターという意味ですかね。

MCの中でも若手をよく見るようにしてる的なこと言っておりました。


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今回は出来る限り各メンバーが何時どう動いているか、など見ようと心がけていたのですが、その中で目立ってたと思うのが田野ちゃんですね。

「動き」で田野ちゃんってわかります。

人によって見るところ違うと思うし個人的な感覚の話になるのですが、田野ちゃんは「動き」でキャラが立ってるなぁと思いました。

動きという意味ではゆいはんもよかったし、いや、みんなよかったんだけど、そういうことじゃなくて「キャラ」の話です。

「ポジション」がよければあまり気にすることでもないのですが、「シルエット」でわかりにくい場合、何かで特徴をつけていかないと認知されないわけなので、これは重要なことだと思います。

汗かいてるなって感じが出てました。

本人も汗かいた自覚があるみたいです(笑)




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それと、これは一つ苦言になるのかもしれませんが、あんにんはもうちょっと大人になった方がいいのではなかろうか・・と思います。

MCでのだるい話し方なんかは変わってないなと思いながらも、それが個性だと思うので、そのままでよいと思います。

が、公演の最後でメンバー全員が最前列に出てきてファンに向かって手を振って挨拶している時、たった一人だけ前まで出て来ず、はけるのも早かったのが目立って仕方がなかったです。

怪我や体調不良、何かの不幸ががあったのかもしれませんので、事情を知らないまま言うのは失礼かもしれませんが、そういうことが苦手な君だからこおそ前に出てくるべきでしょうよ。

やる気がどうとか言っているのでは断じてなく、自分がどうとか関係なく、みんなのために前に出なさい!ということです。

それがわからんうちは子供だと言われても仕方がない。

まぁ厨二病だというなら無理は言わないが。


・・ごめんなさい m(_ _)m


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総じての感想としては、チームAは若手が多いと言われてますが、ベテランと若手のその年齢や経験の差がうまく回ればいいチームになりそうだなぁという印象です。

はっきり分かれていた方が階層が少なくてフラットな関係性を築けるのかなぁなんて本当に何の役にも立たない意見ですが思いました。


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今回の公演に対することではないのですが、久しぶりに公演を観に行って感じた「今後考えるべきこと」を簡単に述べたいと思うのです。

説教にならないようにごく簡単に。

(公演後にビールを飲みながら語った酔っ払いの戯言をかいつまんで)


「思い出せる君たちへ」は劇場公演をやるということだから、基本的には劇場公演をそのままTDCホールに持ってきたという形になるわけで、構成が劇場公演そっくりそのまま、というのはよくわかります。

それが目的の公演「思い出せる君たちへ」だから当然です。


しかし、その一方で非常にもったいないとも思うのです。

公演全般、というより公演の運営についてのお話なのですが、「この公演を観に来たお客さんが次についてどう思うのか?」というところをもっと想像力を働かせて考えて欲しいのです。

チャンスがあればいつでも公演に来たいと思う人をどれだけ増やせるかはAKB48にとっては重要なことですよね。

今は公演のキャパを大きく超えているのであまり気にならないかもしれないけれど、そこにあぐらかいてはならないのです。

もし、劇場のキャパが250じゃなくてもっと大きかったら、違うこと考えませんか?

コンサートのような単発なイベントと違って劇場公演は連続しているものだから、コンサートとは考えるべきことが変わってきますよね。

その場だけ面白ければ、盛り上がればよいというものではなくなるはずですよね。

サプライズで人を惹きつけるやり方は、コンサートのような単発イベントでしか通用しないわけですよ。

じゃ、劇場では何をやるか?

何か大それたことをやるべきだと言っているのではなくね。

これはメンバーだけではなくスタッフにもよく考えて欲しいのだけど、端的に言うと「ストーリーがない」ということなんですよ。

公演自体にストーリーを持たせようということ。

公演の構成やセットリストのことではありません。

「毎回がオリジナリティのある公演でありつつ、前回と今回がつながっている公演であること。」です。


たとえば劇場公演のMCといえばお題をもとに一人ずつ話す、という形式なわけですが、お題をもちっと考えようよ。

MCの中で、たとえばその場を面白くしようとして、いずりなをいじったりするけど、そんなことにがんばるより、次の演目について、を歌う時に考えていることについて話し合ったり、パフォーマンスについていずりなが工夫してる点を引き出すとかした方がいいと思うよ。

この楽曲の難しい点、ここに注目して欲し点を言ったらね、そうすればさ、次の演目の時に、その瞬間みんながいずりなを見るじゃない。

フォーカル・ポイントが創られるわけよ、その場だけのオリジナリティとして。

そうやってセットリストが同じでも一つ一つの公演を生き物として、オリジナルなものとして創り上げていけるじゃないか。

MCの勉強も必要だけど、その場で考える中身のない話もたまにはいいけど、いつも考えていることをその場で出していった方が面白いじゃん。

いつも考えていることだからメンバーに対する見方も変わるよ。

公演の終わり頃には「次回は」とか「次回までに」とか宿題を出しておくとかね。

次回に向けた楽しみも、ファンとメンバーとの話題もできると思うんだよね。


忙しすぎて考える時間がないっていう理由もわかるのだけど。

あっ、最後の方、愚痴になっちゃった・・

第5回総選挙速報結果に思うこと

2013-05-23 20:24:00 | AKB48_軽ネタ
ご無沙汰しております。

余裕がなくて更新が滞っておりました。

つい最近、TDCへチームAのウェイティング公演に行ってきたのでそのことなど

書きたいことが結構あるのですが、慢性的に疲労が蓄積していて・・

今年は速報の図解はキャンセルで・・


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さて、総選挙の速報でましたね!

いろんな見方があると思いますが、私は速報結果を2層構造で見ています。

1つは「総選挙」の話で、もう1つは「AKB48第2章」の話です。



1つ目についてなのですが、

みな昨年の速報の効果を知っているので、今年は学習して速報に力を入れる人々が昨年より大勢出てくる、というのは事前に予想されたことだと思います。

そして、そういう(短期的なという意味での)フラッシュ・マーケティングを必要とするのは「若手」や「干され」などの「非選抜」メンバーなので、速報でそういうメンバーのランクインが目立つのは何ら不思議なことではないと思います。

さらにいうと、総選挙の回数を経る度に、投票する側もシステマチックに体制を組めるようになってきたなという印象です。

どういうことかというと、投票に使う原資はファン1人ひとり個別のものなので、投票行動は個人的活動になると思われがちなわけですが、実際にはコミュニティ活動になっていて、コミュニティが個人の投票行動を誘発している側面もかなり大きいのではないか、ということです。

ここでいうコミュニティ活動とは、投票の呼びかけなどの受動的な関係性のことではなく、個人の投票行動がコミュニティにフィードバックされ、それがまた個人の投票行動の誘発に繋がるという形の能動的かつ自己強化型の関係性のことです。

自分の投票行動がコミュニティ全体の「期待」を押し上げるであろうという「期待」の自己触媒作用ですね。

そういう意味で、いつもコミュニティが弱いと指摘されているNMB48が総選挙に弱く、一部のトップメンバーの上位ランクインが目立つのは、なんとなく納得できる面もあるところです。



2つ目ですが、前田敦子卒業からはじまる変化のうねりが徐々に第2章という形に結実しつつあるなという印象です。

2週間後の日産スタジアムで結果がどうなるかはまだまだわかりませんが、今回の速報で私が一番感じたことは「多極化」です。

第1章にあったAKB48物語という大きな物語が崩壊して、個々のメンバーの小さな物語に移行しつつあるように思います。

この点については、以前から多元主義の台頭という文脈で語っているところではあります。


マス時代の終わりとアイドル戦国時代、そしてAKB48ネットワーク
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/46ac6f1a1c4f937a34a0d1ed5d2e64ae


今回(あくまで速報で)強かったのは「物語」を持っているメンバーだと思います。

前述したシステマチックな体制とコミュニティの話に繋がる話で、「物語」を持っているメンバーは「速報」こそ強いということも言えますね。

「下剋上」でも「見返したい」でも「単に面白いから」でもなんでもいいのですが、とにかく、そういう物語を持っていると自己組織化が起きるわけです。

そういう意味でオリメンは目的を失いつつあるわけなので速報が弱くてもあまり不思議ではない気がします。

ここからどう挽回するのか、これまで獲得した大きな顧客ベースで巻き返すのか、速報結果を起爆剤(危機意識)として覚醒するか、見どころですね。

昨年は不発に終わった「攻める側」と「守る側」の構図が、今回こそ見ることができるかもしれないと思うところでもあります。

ドラッカーがいうように、運営としては↓なことに頭を悩ますだろうなと思ったりもします。


したがって、これから始まる新たな1000年、あるいは100年における我々に課された最大の課題が、それら諸々の組織の自立性を保ちつつ、しかもグローバル企業にあっては主権国家の管轄さえ超えた自立性を保ちつつ、今日では戦時以外は失われてしまった社会の一体性をいかにして回復するかである。とはいえ、我々はいまのところ願うことしかできない。われわれは、いかにそれをなすべきかを知らない。

 しかしこの望みをかなえるためには、これまでに経験したことのないあることが必要となることだけは明らかである。それは、あらゆる組織が、それぞれの機能への絞り込みを厳しく保ちつつも、社会全体のために協同し、各々の政治機関と協力する意思と能力を新たにしていくことである。新たな1,000年を前にした先進国に対し、これまでの1,000年が遺した気の遠くなるほど大きな課題がこれである。

研究生の価値

2013-05-13 23:10:59 | AKB48_軽ネタ

研究生から正規に昇格すると興味がなくなる現象(AKB48まとめんばー)
http://akb48matome.com/archives/51877330.html


一部のヲタにしか当てはまらないように見えて、意外と本質的なところを突いてると思う。

昔は、AKB48自体が「研究生」だったのだ。


この構造は「自己実現欲求ベース説」かつ「イノベーションのジレンマ」的な観点でも意味のある議論で、

そういうものを根拠に当Blogでは「チーム4」を推したり、

今では「チーム8」や「研究生会議」などという存在もしていないものを推したりしている。

CD売上枚数の実績(2013.5):CD売上みるAKB48グループのパワーシフトの様相

2013-05-11 12:04:14 | AKB48_アナリシス
不定期で行っているCD販売実績の更新です。

注意点としては、この統計は資料作成を簡単化するために、いくつかのズルをしています。

資料作成時点(今回であれば2013年5月11日現在)での各シングルの累積売上枚数を、そのシングルの発売日から次のシングル発売日までの間プロットしています。

なので実勢からは少しズレがあると思います。

活動を停止しているユニット・ソロもありますが、最後に発売したシングルの累積売上程度の実力が今もあることにしています。
(各事業ユニット毎で見ると全体的にCD売り上げは低下傾向にあるので、どちらかというとプラス方向に働いていると思います。)

SDN48やNONAMEが入っていません。

アルバムの売り上げが入っていません。

個人的には、シングル売上を見た方が各事業ユニットの実力の概要を把握しやすいような気がしています。


■各グループの売上




■各ユニット・ソロの売上




■グループ、ユニット・ソロの合計




■各グループの割合




■考察





前回まではよくわからなかったのですが、今回は面白い傾向が出てきていると思います。

昨年末くらいまで全体の売上はAKB48の売り上げと連動しているように見えますが、今年に入ってからこの傾向が変わってきているようです。

AKB48が落ち込んでいるのに対し、他のグループやソロの合計が伸びています。

ただ、グループとユニット・ソロでも傾向が異なっていて、グループはAKB48が急激に落ち込みに反して他のグループは伸びているか横ばいで、ユニット・ソロは単体で見ると落ち込んでいますが、数が増えたので全体としては伸びています。

グループの方はよいですが、ユニット・ソロの方は単純には喜べない状況だと思います。

AKB48は姉妹グループやユニット・ソロに拡がっており、全体としては決して落ち込んでおりませんが、各事業ユニット単体で見るとそれほど強いわけでもありませんので、中心にあるAKB48の力が弱まって今後どうなっていくかは予断を許さない状況だと個人的には思います。

既にグループ間比率では半分になっていますが、このままAKB48からパワーシフトして他が大きくなっていくのか、AKB48の力が弱まって、この後全体も落ちていくのかは、よくわかりません。

これらの変化が、一元的な社会から多元社会への移行を表しているのか、それともAKB48が積み上げてきたものを消費して贅沢ができる最終局面なのか(各ステークホルダーがAKB48から離脱し各自今のうちに利益を得ようと動いた結果一時的に売り上げが上がって見えるのか)、今後も見て行きたいと思います。


マス時代の終わりとアイドル戦国時代、そしてAKB48ネットワーク
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/46ac6f1a1c4f937a34a0d1ed5d2e64ae

選抜総選挙の順位が何かをもたらすなどということは基本的に無い、という当たり前のことについて

2013-05-08 01:49:10 | AKB48_軽ネタ
高柳さんを批判したいわけではないですが、同様の論旨で総選挙を批判する人々がいるので、これも誤解を解いておかねばという想いで意見を述べます。

話をわかりやすくするために、少し極論のような形になるのはご了承ください。


SKE48高柳明音「私は来年総選挙があったとして立候補制だったとしたらきっと出ません」(SKE48まとめエンクラ)
http://ske48encra.doorblog.jp/archives/26623145.html

去年アンダーガールズに
皆さんの力で入れて頂いてから

この1年


私はその結果で変わったことは
ほとんどありませんでした


きっとそれは
私だけってわけではないし
悲観的になっているわけではないけど


それって
すごい悔しいことだし

ファンの方に
すごい申し訳なく思いました。


本当はもっと喜んだ方がよいことなのに、逆にネガティブに捉えてしまっている。

総選挙の順位が何をもたらしてくれないからといって、悲観する必要は無い。

なぜなら、総選挙の順位が何か(ここでは外的報酬という意味)をもたらしてくれるということは実は「無い」からだ。

(内的報酬は山ほどあるのはここで説明するまでもない)


総選挙を主催する側の運営やレコード会社、それにのっかるマスメディアは総選挙には価値があると大々的に宣伝している。

確かに、総選挙には価値がある。

総選挙は、AKB48関連における最高権威である。

しかし、だからといって総選挙がメンバーにもたらすもの(しつこいが外的報酬という意味)があるかといえば、ない。

いや、正確にはある場合とない場合がある。

ケースバイケースだ。

だからこう言い直すことにしよう。

総選挙は基本的に何ももたらさない。


では、総選挙が何かをもたらすケースとは何か。

実は、総選挙の順位に価値があるメンバーと、そうでないメンバーがいるのだ。

メンバーの違いだ。

そのメンバーとは何か。

過小評価されているメンバーや、潜在的な人気(のびしろ)があるがまだ評価されていないメンバーだ。

本来、もっと高く評価されてよいメンバーが、総選挙によって脚光を浴びる、この時、はじめて総選挙はメンバーにいろんなものをもたらしてくれる。

それ以外の場合には、ほとんど意味が無い。


たとえば、神7のメンバーが神7の順位を獲得して意味があるか?

ほとんどない。

意味があるのは、センターと選抜/非選抜のボーダーラインだけだ。

それとて一過性のものでしかないが。

なぜなら序列は総選挙を通さずとも既に明らかであり、それを確認する意味しかないからだ。

総選挙の順位が何ももたらさないことは、上位メンバーであれば誰でも知っている。

神7にとって総選挙はほとんど意味が無い。

だから、彼女らが総選挙に率先して出る意味は、自分のためではなくAKB48やファンのために他ならない。

(板野の立候補には感銘した。)


仮に、高柳さんが順当な順位を獲得していると考えれば、何も起きないのは当たり前だ。

だから、(向上心から納得できないまでも)自分は総選挙である程度に正当な評価を得ていると考えられれば、これはむしろ喜んでよいことなのである。

なぜなら、過小評価されていると言われるメンバーは腐るほどいるのだから。



「来年は立候補しない。」

という言葉を聴くと、私は少しさびしくなった。

これ以上は言わない。


■追記


(東洋的な発想かもしれないが)

例えば、まりやぎやかおたんが「アンダーガールズが目標」と言っているが、

彼女らは「順位」についてだけ述べているのだろうか?

もちろん、違う。

彼女らは「順位に見合うだけのメンバーになる!」と同時に宣言しているのだ。

(絶対的な基準があるわけではないので相対的な話になるのだが)


AKB48は未来の正統派である -改-

2013-05-06 20:28:44 | AKB48_軽ネタ
↓こちらのエントリに頂いた株トレーダーさんからのコメントに回答したいと思います。


二頭を追う者 三頭も得る
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/774ffbdfb1a506c8ddb263c063e35ba7


というのも、実は同じような意見を立場のある人からも聴くことがあるのですが、

それゆえ、この手の「誤解」を解いておく必要があると考えます。

(これまでもいろんなところで説明しているのでありますが)


>このブログの提案もほとんどが、メンバーの試練となる事、対立をあおる事、権力者の運営と弱者のメンバーという構図を前提とした物。

当Blogの「提案」が↑上記を前提としているということは全くありません。

眼の前の状況を説明するのにご指摘の構図を用いますので、読み手の解釈によってはそのように誤解されてしまう可能性があることは認めますし、ファンとて一様ではないのでAKB48全体を当Blogの立場だけで語れるものでもないということはよく理解しているつもりですが、少なくても、それは私の意図と全く異なる理解だと初めに言っておきます。


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頂いたコメント

オスカーが今年作ったアイドルグループのX21の番組でラーメン屋店主が、君達も夢を叶える為に頑張ってるんでしょ、と言っていた。

スピードや、モー娘や、パフュームが十代の頃に将来の夢を聞かれてた記憶はない。

今でも、十代で活躍している声優に将来の夢を聞く人はいない。何故なら、十代で声優をやれる才能がある人は一生声優で食える。

AKBのせいで、アイドルは世間から正規芸能人と思われなくなってしまったらしい。

社会の大多数が負け組になってしまった為に、その人達は、正規芸能人のような勝ち組にお金を使いたいとは思わない。そこで、正規芸能人になる為に下積みをしてる非正規芸能人という下層身分が作られた。

下層身分で居たくないから、現状うまみがない人はみんな卒業する。
下層身分の人を応援する事でしかストレスを解消できない人達の相手を、見返りもなしにしたくない。
自分の人生に口出しされても笑って握手をしないといけないような身分から早く脱出したい。
保育士という立派な仕事についてなお、応援され続けないといけないなんて、地獄だ。


ソニーは十代のバンドや歌手とも契約しているので、その感覚でアイドルのマネジメントを始めてしまった。
だから乃木坂は、ファンに応援させるようなマネジメントをしていないので、AKBのファンには応援し辛い。

オスカーは事務所自体が恋愛禁止。つまり、こういう普通の事でさえ、AKBは運営が酷い事を強制してるという構図にして、応援させるネタにする。
このブログの提案もほとんどが、メンバーの試練
となる事、対立をあおる事、権力者の運営と弱者のメンバーという構図を前提とした物。
そんなに応援がしたいのか?


私はAKBとそのファンが異常で、ソニーが正常だと言って来たが、世間がAKBに洗脳されてしまって、オスカーの子達までそういう目で見られてしまう状態になっているのなら、これからは私の感覚が異常であると思う事にします。

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今回頂いたコメントの中で、「誤解」を端的に表現しているワードがあります。

↓これです。

>下層身分が作られた。

これはアイドル・ブームや韓流・ブームについて分析される時によく使われるワードですが、誤った見方だと指摘しておきます。

外から見ている人には、さながら古代ローマのコロッセウムで剣闘士と猛獣の闘いを見ているようなものなのかもしれませんが、中に入ればずいぶんと違った様が見て取れます。


IT革命と視覚と社会と
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/e99ae9e1e7140832f5e4f7c12a5f122a


IT革命による社会的イノベーションの本質  ~新文化人と旧文化人~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/d1130a80a9b4ae5f165b423fee27075d


私たちはアイドルを「下に見ている」から、アイドルに「ハマる」のではありませんし、

何よりもAKB48は「下層身分」を使ったエンターテイメントではありません。

そういった捉え方をする人たちがいることも事実でありますが、目指しているところが全く違います。

「既存のエンターテイメントのフレームワークとは次元が違うものを商品としている」といった方が適切だと思います。

AKB48は「商品」としているものが違うのです。



今、新興国の追い上げから逃れるべく、今後「何を商品としていくか」について盛んに議論が行われておりますが、

そんな中、AKB48は非常に面白い位置に立っていると考えます。

マズローの『欲求段階説』でいうところの、「自己実現欲求」をベースとした商品を提供しているからです。

「モノを消費する」ことからは持続的な充足感は得られません。

特にモノが潤沢に溢れている先進国においては、その傾向は顕著です。

真に高い充足感は、自己の内面からしか得られないものです。

それは「内発的動機付け」と呼ばれるものであり、これとAKB48をどう結び付けていくかというのがAKB48ビジネスにおける大命題です。

「メンバーの自己実現」と「ファンの自己実現」、そして「組織の自己実現」を結びつけてビジネスにするのです。

それこそが、人間の行動原理の観点から見た「刺さるコンテンツ」だからです。

私たちは、アイドルを下に見ているからハマるのではなく、高次の心的充足を求めて、アイドルにハマるのです。

アイドルは「下層身分」なのではなく「自己実現」なのです。

先進国に有り余っている知力と財力を、より高次の分業とテクノロジーの力で結びつけて、

親が子供に夢を託す「世代間自己実現」を横に展開し拡張した先進的なビジネスです。

(を目指している先進的なビジネスです。)



誤解の基になるので明らかにしておきますが、私は過去何度も繰り返していることなのですが「夢」を肯定しておりません。

「自己実現」のあり方は一様ではなく人それぞれで、動的で、あらゆるものと連鎖し関連し、決まった答えなどないものです。

「自己実現」というもののあり方を模索すること自体が「自己実現」の一部なのであるから、

重要なことは「夢を叶える」ことではありませんし、

AKB48において「夢」は強制されないし、絶対視されないし、なくてはならないものでもないと私は信じています。


今、AKB48は異常かもしれませんが、未来においては正統派になる日がくるかもしれません。


AKB48は未来の正統派である ~ 「踏絵のアイドル」と「焚香のAKB48」 ~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/1ac77147ea4e33f6ceef3a40ff34b0c5