原子核とか放射線とかと、放射線の人体への影響は別分野の話。
なぜ報道では原子力工学の先生が放射線の人体への影響の説明をしているのかが謎。
とりあえず、東大病院放射治療チーム(team_nakagawa)のtweetをフォローしましょう。
よく考えなくてもわかるけど、買占めや買い溜めに走ってる人はみんなネットを使いこない人々ばかり。
TV報道ばかりに依存しているからデマに流される。
そもそも「チェルノブイリ」と言われてパニックになるのは、明らかに情報力不足。
石油ショックや米騒動の経験しか彼らの頭にない。
そもそも放射線被ばくがある、ない、という議論は無意味です。なぜなら、ふつうに生きているだけで、私たちはみんな”被ばくしている”からです。世界平均で1年間に2.4mSv「ミリシーベルト」という量の放射線をあびます(大気、大地、宇宙、食料等から発せられる放射線を自然被ばくと言います)
昨日(2011年3月15日)、東京周辺では、1時間当たり1μSv程度の放射線が観測されています。これは、大気、食料などから普段あびている自然被ばくと比べるとどの程度のものになるでしょう?現在の東京に100日いると、2.4mSv=2400μSvあびることになります。
つまり、昨日の状況が続くと、普通は1年であびる放射線量を100日であびることになります。通常の3倍程度の放射線をあびることになるということです。まず、この放射線量が医学的にどの程度の影響を持つ量なのかを考えたいと思います。
極端な例ですが、全身に4,000,000μSv(4百万マイクロシーベルト)あびると、60日後に50%の確率で亡くなります。
200mSv(ミリシーベルト)つまり200,000μSv(20万マイクロシーベルト)が医学の検査でわかる最も少ない放射線の量と言われています。症状が出るのは、1,000mSvすなわち1,000,000μSv(百万マイクロシーベルト)からです。
もっと低い放射線量では、症状もなく、検査でも分かりませんが、発がんのリスクは若干上がります。ただし、およそ100mSv(ミリシーベルト)の蓄積以上でなければ発がんのリスクも上がりません。危険が高まると言っても、100mSvの蓄積で、0.5%程度です。
そもそも日本は世界一のがん大国で、2人に1人が、がんになります。つまり50%の危険が、100mSvあびると50.5%になるわけです。タバコを吸う方がよほど危険です。現在の1時間当たり1μSvの被ばくが続くと、11.4年で100mSvに到達しますが、いかに危険が少ないか分かります。
なんどもいうように、東京で被曝がどうだとかひたすら報道する時間があるんだったら受動喫煙対策に情熱を燃やした方がはるかに効果が高い。
個人的にもそっちの方がずっと嬉しい。
放射線よりも、その辺でタバコ吸っている人をなんとかしてもらいたい。
こちらの方がより現実的な問題です。