acc-j茨城 山岳会日記

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妙義・金鶏岩~筆頭岩

2008年11月25日 19時08分49秒 | 山行速報(薮・岩)

2008/11月下旬 妙義・金鶏岩~筆頭岩

前衛

金鶏岩は、過去に取り付いたことがあった。 
しかし、登り口を取り違え、垂直の東壁に阻まれたという記憶があった。 
言ってみれば、リベンジの山であった。

「見晴らし」の駐車場から中之岳神社方面へ数分 
立派な階段、数段を上がることから始まる。

なんとなく上のほうへとグイグイ登っていけば、やがてアバタ状の岩肌が現れる。 
手足の置き所には苦慮しないので、面白いように高度を上げていく。

ルンゼを詰め上げ、傾斜を増した頃、リッジにあがるのだが、途中、このリッジに微妙なバランスで建つ石碑が印象的。 
奇峰、妙義の前衛を守る金鶏山。 
山頂の石像や標石はその険しさゆえ、修験道としての歴史の香りが色濃く残る。 

 

風情

金鶏岩からは筆頭岩を目指して縦走路を行く。

峰峰の登り下りを繰り返すものの、判然としない箇所もたびたび。 
以前は縦走路として機能していたらしいが、今では篤志家向けの薮山となっているかの様相だ。

この季節に西上州の薮山は実にイイ。 
落ち葉をサクサクと踏みしめながら道を読む。秋風に枯葉がカラカラとなる。 
実に風情があってイイ。 
こんな何気ない場面が心癒す 
いかに、普段の疲弊が進行していることかと時に哀しくもなる。 
追憶の季節。高い空に葉の落ちた木々がよく似合う。

登攀

行き着いた筆頭岩南壁を左にトラバ-ス。 
登攀は西稜より。

ロ-プを出してクライミングシュ-ズに変えれば、登攀自体、さして困難はない。 
都合4ピッチ。途中のナイフリッジが見晴らしも良く爽快。 
そして適度に楽しめる快適なクライミング。 
秋の好日、秋風に吹かれながらが、心地よい。

妙義紅葉ライン(自動車道)がほぼ直下に見える。落石は厳禁。 
山頂でゆったりと大休止。

追憶

山頂からは南壁を懸垂下降。 
1ピッチ目は一段7mをまず下り、のこりは45m、1ピッチで。

岩に薮に遊ぶ妙義の前衛。クライミングで〆れば今日一日、イイ気分。 
充実の秋の一日となること請け合いだ。

追憶の季節に追憶の山行。 
暑くもなく寒くもない。実に快適、爽快なクライム。 
仲間の笑顔で存分に楽しくもあり、充実の一日に一抹の物悲しさ。 
秋の日は人々に何か語りかける、そんな季節であったのかもしれない。

 

sak


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