acc-j茨城 山岳会日記

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裏妙義・丁須の頭~御殿

2012年12月21日 00時26分23秒 | 山行速報(薮・岩)
裏妙義・丁須の頭~御殿


木戸ルンゼ

林立する木戸の岩塔を仰ぎつつ、広葉樹の落葉を踏めば、「かさり」と乾いた音色。
この乾ききった音色こそ、秋の盛りを過ぎた山の象徴ともいうべきか。

裏妙義もやがては凍の季節。
なんとか今年の内にできることは済ませておかねば。

すっかり冬の様相を増した裏妙義。
メンバ-はガストンさん、ebiさん、最近入会のtunoさん。そしてsak。
tunoさんは当会期待の若手。何と20歳(大学二年生)
sakにもそんな頃があったなあ、とため息。


国民宿舎から見た御殿

老若織り交ぜた面々で国民宿舎から丁須の頭、御殿を目指す。


直下のコル


尾根に向かってトラバ-ス

国民宿舎からの道は落葉を踏みつつ、大岩を越え、岩のルンゼを登れば丁須の頭直下。
想定時間を大幅に短縮できたのは幸先がいい。

御殿へは鎖場を少し戻ってからトラバ-スして稜に乗る。
踏み跡を軽いヤブコギで行けばギャップ。
薮を頼りに左斜面を急下降し、コルからは左にトラバ-ス、そして適当に稜へと這い上がる。


ギャップへと藪を下降


トラバ-スして岩尾根に上がる

あとは特に印象はないが薮尾根を登ったり降りたりを繰り返すと御殿。
山頂は狭く、ピ-クらしきは2つ。
特に山頂を示すものは無いので、とりあえず双方とも踏んでおく。
表妙義や妙義湖方面の眺めがいい。遠く筑波山を望む。


山頂


山頂からの眺め

往路を忠実に戻って1時間弱。
丁須の頭直下をぐるりと回り込む。
鎖場が出てきたと思えば山頂はすぐそこ。
まるで作ったかのような「丁」の字の山頂はやはり踏んでおかねばなるまい。

鎖は垂れているものの、ロ-プを出す。
ここは転落死亡事故がとても多いらしい。
確かに鎖をゴボウで行くには3つの試練が待っている。

①下部はカブっているのでほぼ鎖に全体重を乗せるので、手元が滑ると止まらない
②頭頂部では自分が体重をかけていることで鎖が岩につくので、握れない。
③下降は鎖にぶら下がることになるので手元が滑ると止まらない

ということで、フリ-でトライするにはリスクが大きい。
みなさまご注意ください。
ということで、我々はロ-プを出す。


リ-ドするtunoくん

まずは、tunoくんがリ-ド、セカンドebiくん、サ-ドsak。
中間支点は鎖のワッカに取れる。
ガストンさんはというと、すでに何度も頭頂部に立っているので撮影班に。


万歳三唱

リクエストにこたえて、丁須の頭で万歳三唱。
って、実は結構怖いんだよね。

下りは懸垂下降。
10ミリロ-プの懸垂下降は安心感絶大。鎖でクライムダウンは御免です。


籠沢コ-スから御殿と風穴稜(風穴)

おそいランチをとりながら小休止。
一目散に国民宿舎へと下る。
冬の日和にほのぼのとした薮山。じつに実り多き山であった。


sak


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