acc-j茨城 山岳会日記

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山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

安達太良山 石筵川

2019年08月24日 09時36分30秒 | 山行速報(沢)

日時:2019.8.17(土)-8/18(日)

メンバー:szt(CL),yuka

装備:沢装備一式,8.0mm × 30m ロープ,カムC0.3-0.5

8/16 22:00水海道発→0:30頃 道の駅やいた(泊)

8/17 4:30頃? 道の駅やいた発→(一般道で走りつつ途中で仮眠して..)→7:00過ぎ頃 安達太良山銚子ヶ滝登山口P着→9:31駐車場発→10:40銚子ヶ滝→11:01入渓→12:53 2段15m滝着→15:11 3段15mナメ滝→15:39 1,220m付近幕営地点

8/18 7:13幕営地点発→7:38幅広10m滝→9:24二俣発(左俣へ)→10:54右岸側壁下→11:26奥の二俣→11:51稜線登山道→12:09下山開始→12:21船明神山山頂→13:48分岐→14:59基点P

 

8/17(土)  天気:晴れ

 メジャーな万太郎谷本谷を完了したこともあり,その翌週はガイドブックに日帰りとなっているところを,一泊で向かう.かなり余裕の行程を組んで,今度こそ癒し系の沢でのんびり山を満喫しようという目論見だ.そんな思惑でチョイスしたのが安達太良山の石筵川.石筵ふれあい牧場を過ぎ母成グリーンラインを進んでいくと,ヘアピンカーブの曲がった先に10台以上楽に停められる駐車場に車を置いて,アプローチを開始.

 今日は余裕の行程と,高を括ってもたもたしていたら出発は9時半.おまけに銚子ヶ滝の見物をルートから外れて迂回していくものだから,入渓が11時になってしまう,,,

沢に入るとしばらくはなんてことないゴーロ歩きが続く.ところが同行のyukaさんのペースが思いのほか上がらない.どうやら岩の上に足を置くことに慣れていない様子.荷物は西穂からの縦走の反省を活かして,ザックを一回り小さくして軽量化しているがそれでも足元に自信が持てないようだ.

そんなこともあってこの沢の最初で最後の核心と言われる2段15m滝に到着したのは,入渓から約2時間経った13時頃.こちらは余裕だろうとなめてかかっていたので,詳細なコースタイムを頭に叩き込んでいないから,このペースがどのくらいのものなのか見当もつかない.

2段15m滝は核心と言われるだけあって,なかなか見栄えがする滝だ.1段目の右壁に残置ピンとスリングまでぶら下がっている.ここでロープを出して滝の攻略に向かうが,思っていた以上に手間取った.重たい荷物を背負ってリードするのって難しいな~,とここでも貴重な体験を実感することができた.正直,荷物を背負ってではフォローのyukaさんには厳しすぎるか?と思っていたが,残置のスリングを掴んだりしてうまいこと抜けてきた.ナイスクライミングだ.腕を上げましたな.

最初で最後の核心,2段15m滝.でも今回はもう一つ核心があったりして..

滝の後はナメやナメ滝が出現.基本ロープは出さなかった気がする.出したとしてもお助け紐くらいで,幕場を予定している1,200m付近までひたすら歩く.

ご覧の通りのナメ.ゴム底の沢靴でも滑りっぱなしというわけではなかった.

3段15m滝だったかな?

ペースは相変わらずだったものの,15時過ぎには無事1,200m付近に到達.事前に調べた記録の通り,幕場に良さげなところが目に入ってくる.いくつか物色しているうちに焚火の跡がある極上物件を発見して,タープを設営.

沢の泊りの経験が少ないこともあって,夕食の支度に時間はかかったものの,火をおこし珍しくお酒も飲んでこの日は20時には就寝した.

 

8/18(日)  天気:曇り→晴れ

2日目は4:30には一人むっくり起きて,火をおこし始める.起こした火で湯を沸かし朝食を作って身支度を整え,7時過ぎには行動開始.30分程で幅広10m滝に到着.上部で滑って下まで落ちてしまうのも嫌だったので,念のためお助け紐で確保.沢慣れしている人なら,ロープは必要ないレベル.その後も時折ナメが出現する.なるほど,これなら癒し系という感じの景観が続く.

幅広10m滝.目立った滝はこれくらいだったかな?

その後も続くナメ.

出発から1時間半以上かかって二俣へ.ここまでおもったより時間がかかっている印象.今日は早めに下山できるかな~なんて思ってたけど,ちょっと甘かったみたい.そしてここからがもうちょっと時間がかかりそう.

と言いますのも,yukaさんの苦手な藪漕ぎが出てきそうだから.右俣の方が歩く距離は短いけれど,事前の記録から藪漕ぎの時間と密度は左俣の方が短く薄いとの読み.確認すると藪漕ぎが楽な方がいいとのことなので,予定通り左俣に進路をとる.

二俣を左へ.

二俣から右岸の遠方に立つ側壁の真下辺りまでが,笹薮が濃くなっているところ.沢登りに慣れた身からするとそれほどの藪でないが,慣れないyukaさんにとってはここも核心だったのでは?

二俣奥の笹薮.このくらいは藪1級?

それでも二俣から1時間半もあれば,うるさい藪も落ち着いてくる.そして安達太良山の山頂も見え始める.山頂は人でいっぱいだ.

奥に見えるのは安達太良山.

奥の二俣は,水の枯れた左俣に進路を取り,歩きやすいところを詰めてゆけば無事登山道に到着.時間は12時前.二俣後の藪を過ぎれば順調だった.

登山道からは沼ノ平の眺めが素晴らしい.安達太良山には来たことがあるはずだけど,この景色の記憶はない.鉄山までの縦走路も含めて,天気の良い日には歩きたくなる絶景だ.

鉄山.縦走路も気持ちよさそう.

沼ノ平.いまは通行止めだけど,ここに昔登山道があったとは.

登山道で装備をバラし,あとは船明神山から下るだけ.途中地形図とは登山道の付き方が違って慌てる場面もあったけど,15時には無事下山.

磐梯熱海駅そばの温泉に入って,インターそばのラーメン屋さんで夕食を食べ,常磐道経由で帰宅となりました.それにしても,この日は下山から家に帰るまでやけに疲れた.珍しく帰りの車中はほとんど寝っぱなし.yukaさん,運転どうもありがとうございました.

 

szt