acc-j茨城 山岳会日記

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松木沢(ウメコバ沢&大岩沢)アイスクライミング訓練

2014年01月06日 19時44分29秒 | 山行速報(雪山・アイス)
松木沢(ウメコバ沢&大岩沢)アイスクライミング訓練
当会アイストリオの3人(Y、G、ガストン)と、アイスが好きで好きでたまらない(アイスクリームではありませんよ)船橋の吉君の4名で松木沢に行ってきた。時期的にまだ早いかと危ぶまれたが、なんとか訓練はできた。
1月3日夜。足尾町銅親水公園に集合。3人で新年会をやる。4日の朝、船橋の吉君が合流。4人なのに車は3台である。
1月4日。7時頃出発。私が松木沢に来るのは、ここにゲートができてからは初めてである。ということは、もう10年位は松木沢に来ていないことになるのかな?結構重いクライミング用具を持ってウメコバ沢までのアプローチの長いこと、これなんとかならないもんですかね?ウメコバ沢出合で準備をして、F1、F2を左岸のフィックスロープを使って登るが、安全を期してアンザイレンする。


F2は左岸のフィックスを利用して登る。

昔、随分と通ったP6スベリ台、中央岩峰、チャンピョン岩稜等が懐かしく聳え立っていた。結局F6下まで3時間半位かかったのではないかな。F6は40mくらいあるだろうか。やはりまだ氷の発達はイマイチである。すると上から1パーティが懸垂してきた。その方の顔には見覚えがあった。どっかの山で会ったことがある人と再会することなんて、狭いクライミングの世界ではよくあることなので、なんとも思わなかった。話をしてみると茨城から来たと言う。どこのクラブか聞くとT山岳会のF氏だという。なーんだ、それなら岳連の集まりで何回も会っているんだもの知っているはずだ。最近ますます物忘れが酷くなってきた。ごめんなさい。さて我々は、まずストレートシャフトに拘り続けるGがリード。スピードが上がらず、なんか登りにくそうだ。クラゲ状の部分で難儀している。ストレートシャフトでは、氷に手がぶつかりアックスをうまく打ちこめない様だ。ここでリードをYに交代する。


F6は正面右をG&Yがリードする


F6落ち口近くを登ってくるG

Gは「いよいよアックスを買い替えるしかない」と反省しきりであった。そうなんだよG君、アイスクライミングは、技術が必要なのは勿論だが、使っている装備の善し悪しが大きく左右するものなんだよ。分かってくれたかな?アイスクライミングは岩と違って、落氷があるのでフォローが同時に登れず、一人づつ登ることになるので、結構時間がかかる。続いてF7である。高さはやはり40mはあるだろう。昔は左よりを登った記憶があるが、今日の状態では中央右しかないように思える。吉君志願のリードで登る。安定した素晴らしいスピードで、あっと言う間に登りきった。


F7を華麗にスピーディにデモする吉君


F7を落ち口に抜けようとしている吉君


その後に続くY

全員登り終わり、時間も押しているので直ぐに下降に移る。計4回の懸垂下降で、ウメコバ沢出合に戻る。既に薄暗くなっているのでヘッドランプを用意する。林道に上がって間もなく暗くなり、ヘッドランプでモクモクと歩く。銅親水公園に着いたのは18時35分であった。当然ながら昨日に続き2回目の新年会を盛大に執り行う。
1月5日。昨日の12時間近い行動で疲れたので、今日は大岩沢を登ることにする。F1は氷が薄いもののなんとか登れた。


大岩沢F1をリードするG


F1で各自、自由な練習をした

F2は、シャンデリア状でとても登れたものではなく、F1で各自、クライムダウン、トラバース等、何回も自主トレーニングを行い、今回の訓練を終了とした。Gは、他のメンバーのアックスを借りて練習したが、近々買い替えると断言していた。今回とても目についたのは、会員外の吉君の成長は目覚ましく、登攀フォームといいスピードといい、素晴らしいものであった。

                                     ガストンガニマタ