2013/10/29 房総・恩田川支流~間滝
すでに10月も終盤。
台風や秋雨の影響で山行中止が続く憂いの日々。
さて、いかがなものか?
そんなとき、ガストンさんから連絡があった。
「お~い、あそこいくべぇ---」
おぉ、その手があったか!
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
曇り空のもと準備を始める。
ほどなく、ポツポツと雨が落ちる。
ウエットス-ツのうえにいつもの沢装備を身に着ける。
【10月×ウエット×沢×雨】
もうね、これね、一般的には理解できない世界ですな。
sakもガストンさんも、それはそれは充分承知。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/74/22fd92351d27ae062417ed28909924c0.jpg)
掲示されていた林班地図を参考に綺麗に刈りはらわれた道を行く。
ほどなく出てくる案内表示「間滝尾根→」
目指す先はこの尾根を下る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/34/c3577422930bf8073dbcf41b5bcabb11.jpg)
恩田川支流のこの沢は下流にはゴルフ場、上流にはマザ-牧場や個人宅がある。
したがって、入渓するにはこの尾根が適切なのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/cf/445dba92a4a64f0c273d39f044e99ef0.jpg)
ほどなく、尾根の末端を下ると沢の出合。
ご丁寧にここにも道標。
この沢の白眉たる、秘瀑はこの先にある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/74/5e44092e9a752590ffacacebb502a23b.jpg)
出合からはV字に切れ込んだ廊下を行く。
なかなか期待の持てる渓相が続く。
とはいえ、水量少な目、深さはまあ膝下程度だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/05/1fe139b3feb2a9b28633f7bd357786b1.jpg)
しだいに両岸の壁が立ちはだかるようになったところでそれはあった。
切れ込んだ先に落ちる秘瀑。
それが、房総恩田川支流の間滝。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/7a/5f5f816b27c1259b559cd4b293fcf8a9.jpg)
おそらく陽が入ることはないような、潜り滝。
近寄ってみると下段はともかく、上段はハングしている。
というか、落ち口がチョックストンと枯れ木で頭を押さえつけている。
シャワ-覚悟でウエットを着込んでみたものの、ちょっと楽しくなさそうだなあ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/18/4897843d1a6960c21ee6a07a6bd893c4.jpg)
それよか、手前右岸側壁にいろんな支点が打ってある。
テントペグやらコンクリ-ト釘やら様々。
とはいえ、岩質は硬度の低い砂岩というか、固い泥壁というか・・・。
つまり、あまり信頼できそうもないということだ。
もちろん、ふつ-のボルトはすぐ抜けちゃうだろう。
とりあえずはその側壁を「行ってみんべ-」ということになった。
ファ-ストトライはsakから。
アブミを使ってロ-プを伸ばす。
信頼できそうな太いペグはともかく、コンクリ-ト釘に乗るのはちょっと怖い。
そろそろと、体重をかける。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/3b/da8709cfb163a28987027855ae12ff4d.jpg)
6手ほど行ったところで支点は終わる。
ん-。
あと2手あれば、何とかなりそ-だ。
ここまであったんだから何かないかなぁと捜索してみるも残置なし。
ハンマ-のピックを刺してみたが、それほど柔くもなく、信頼できるほど刺さらない。
態勢を立そうと、信頼できそうな支点に戻ろうとしたら到達点の支点はアッサリ抜けた。
お-こわ。
ロワ-ダウンで選手交代、ガストンさん。
想定した支点ギアを駆使して先ほどの到達点から2手伸ばし、立木でビレイ。
さすがです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/d3/31f1c41d9a0c335c080c43f10271eda4.jpg)
回収しながらフォロ-してビレイ支点手前で2mほど振り子トラバ-ス&3mの下降で落ち口に到達。
もはや全身泥まみれ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/2d/ca966dd9f3ead7b940505cf1938f7af0.jpg)
2段目は右岸に支点があるが、階段状で容易。
写真映えのするポイントだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/40/237ccea5f91570866292ca4a72fd26e2.jpg)
そこを越えると、難所は終了。
左岸にはフィックスが張ってあり、そこで終了もアリなんだろう。
しかしながら沢ヤなら、その先も行ってみたいよね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/be/b25659cb7e4fb6424af60ad74fdaae78.jpg)
上流へと進むと堰堤。
そして、その上は穏やかな砂地の流れが心地イイ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/5f/5bbd07abd86686d3f39267b15dc8193f.jpg)
二股を右に進むと、今度は堰堤に次ぐ堰堤。
さらにその上の二股を左に進んで適当なところで左岸尾根に乗る。
この尾根を詰めると、ポンと道路に出る。
お手軽に秘境感を味わえて、なんだか得した気分。
準備から想像、想定をする山の組み立てはとても楽しい。
そんな、爽やかな気持ちになった山行後感。
全く持って奥が深い。
sak
すでに10月も終盤。
台風や秋雨の影響で山行中止が続く憂いの日々。
さて、いかがなものか?
そんなとき、ガストンさんから連絡があった。
「お~い、あそこいくべぇ---」
おぉ、その手があったか!
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
曇り空のもと準備を始める。
ほどなく、ポツポツと雨が落ちる。
ウエットス-ツのうえにいつもの沢装備を身に着ける。
【10月×ウエット×沢×雨】
もうね、これね、一般的には理解できない世界ですな。
sakもガストンさんも、それはそれは充分承知。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/74/22fd92351d27ae062417ed28909924c0.jpg)
掲示されていた林班地図を参考に綺麗に刈りはらわれた道を行く。
ほどなく出てくる案内表示「間滝尾根→」
目指す先はこの尾根を下る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/34/c3577422930bf8073dbcf41b5bcabb11.jpg)
恩田川支流のこの沢は下流にはゴルフ場、上流にはマザ-牧場や個人宅がある。
したがって、入渓するにはこの尾根が適切なのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/cf/445dba92a4a64f0c273d39f044e99ef0.jpg)
ほどなく、尾根の末端を下ると沢の出合。
ご丁寧にここにも道標。
この沢の白眉たる、秘瀑はこの先にある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/74/5e44092e9a752590ffacacebb502a23b.jpg)
出合からはV字に切れ込んだ廊下を行く。
なかなか期待の持てる渓相が続く。
とはいえ、水量少な目、深さはまあ膝下程度だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/05/1fe139b3feb2a9b28633f7bd357786b1.jpg)
しだいに両岸の壁が立ちはだかるようになったところでそれはあった。
切れ込んだ先に落ちる秘瀑。
それが、房総恩田川支流の間滝。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/7a/5f5f816b27c1259b559cd4b293fcf8a9.jpg)
おそらく陽が入ることはないような、潜り滝。
近寄ってみると下段はともかく、上段はハングしている。
というか、落ち口がチョックストンと枯れ木で頭を押さえつけている。
シャワ-覚悟でウエットを着込んでみたものの、ちょっと楽しくなさそうだなあ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/18/4897843d1a6960c21ee6a07a6bd893c4.jpg)
それよか、手前右岸側壁にいろんな支点が打ってある。
テントペグやらコンクリ-ト釘やら様々。
とはいえ、岩質は硬度の低い砂岩というか、固い泥壁というか・・・。
つまり、あまり信頼できそうもないということだ。
もちろん、ふつ-のボルトはすぐ抜けちゃうだろう。
とりあえずはその側壁を「行ってみんべ-」ということになった。
ファ-ストトライはsakから。
アブミを使ってロ-プを伸ばす。
信頼できそうな太いペグはともかく、コンクリ-ト釘に乗るのはちょっと怖い。
そろそろと、体重をかける。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/3b/da8709cfb163a28987027855ae12ff4d.jpg)
6手ほど行ったところで支点は終わる。
ん-。
あと2手あれば、何とかなりそ-だ。
ここまであったんだから何かないかなぁと捜索してみるも残置なし。
ハンマ-のピックを刺してみたが、それほど柔くもなく、信頼できるほど刺さらない。
態勢を立そうと、信頼できそうな支点に戻ろうとしたら到達点の支点はアッサリ抜けた。
お-こわ。
ロワ-ダウンで選手交代、ガストンさん。
想定した支点ギアを駆使して先ほどの到達点から2手伸ばし、立木でビレイ。
さすがです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/d3/31f1c41d9a0c335c080c43f10271eda4.jpg)
回収しながらフォロ-してビレイ支点手前で2mほど振り子トラバ-ス&3mの下降で落ち口に到達。
もはや全身泥まみれ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/2d/ca966dd9f3ead7b940505cf1938f7af0.jpg)
2段目は右岸に支点があるが、階段状で容易。
写真映えのするポイントだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/40/237ccea5f91570866292ca4a72fd26e2.jpg)
そこを越えると、難所は終了。
左岸にはフィックスが張ってあり、そこで終了もアリなんだろう。
しかしながら沢ヤなら、その先も行ってみたいよね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/be/b25659cb7e4fb6424af60ad74fdaae78.jpg)
上流へと進むと堰堤。
そして、その上は穏やかな砂地の流れが心地イイ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/5f/5bbd07abd86686d3f39267b15dc8193f.jpg)
二股を右に進むと、今度は堰堤に次ぐ堰堤。
さらにその上の二股を左に進んで適当なところで左岸尾根に乗る。
この尾根を詰めると、ポンと道路に出る。
お手軽に秘境感を味わえて、なんだか得した気分。
準備から想像、想定をする山の組み立てはとても楽しい。
そんな、爽やかな気持ちになった山行後感。
全く持って奥が深い。
sak