東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

スーパーのお楽しみ箱

2019-02-24 12:33:38 | ノルウェーの村で bygd
先週の土曜日
村で唯一のお店 Joker(ヨーケル)で少し買い物をしたときのこと
顔見知りのレジのお姉さんが「抽選に参加する?」と聞いてきました

見るとレジの中に小さめの段ボール箱が置いてあり
中には色々な商品が詰まっています

タコ(日本ではタコス?)用のハードシェル、トルティーヤ、スパイス、チリソース
タコの具に使うのであろう牛挽肉
それからチョコレートにナッツにポテトチップス

これは…
週末用のタコパーティーセット?
当たったら嬉しいかも

「抽選は今日なのよ。あと2時間半で。
引くのはワタシよ。フフフ…」

と笑顔のお姉さん

えっ、今日が最終日?
これは応募しなければと
レシートに名前と電話番号を書いてお姉さんに渡しました

そうしたら帰宅後の夕方
まさかの当選連絡の電話が!



わー、ラッキー!
普段買わないものもあって値段がよくわからないけれど
総額300kr(約4000円)くらいはするんじゃないかな?

嬉しい反面
少し罪悪感も…

このお店はとても小さくて(日本のコンビニサイズ)
品揃えはお世辞にも豊富とはいえず
町の大型店に比べると値段もかなり高いため
ふだんはあまりたくさん買い物をしません

本当は
お店に存続してもらうためにもっと売り上げに貢献したいのですが
(いつ潰れてもおかしくない赤字経営らしい)
家計との兼ね合いでそうもいかず

リタイアして年金で悠々自適の生活を送っているような地元の人たちの中には
Jokerで買えるものを全て買ってから
町に出て足りないものを買い足すなどの手間をかけて
お店をサポートしている人もいて頭が下がる思いです

相方と夕飯にタコを食べながら
「もう少しJokerで買い物しないとね」
と話し合いました


(ウロコ雲って冬にも?)

ホワイトクリスマス

2018-12-11 22:54:45 | ノルウェーの村で bygd
ハロウィンが終わらないうちからクリスマス商戦が始まるほど
クリスマスのスタートダッシュは早いのに
クリスマスツリーを飾るのはイブの直前が定番のようで
ホームセンターや園芸店のツリー売り場は今が繁忙期


(プラスチック製)


(本物の木)

でも今年の12月は雪が少ない
この調子じゃあ今年はホワイトクリスマスは無理じゃない?

と思っていたら
数日前から北風とともに雪雲が到来



あっという間にリビングの窓の高さまで積もりました



ただし
標高650mの自宅と
海抜ほぼ0mでフィヨルドからの暖かい風が届く町とでは
ずいぶん積雪量が違います


(家から町へ向かう途中、標高250mくらい)


(町まであと10分のクリスマスマーケット会場)


(町の中心部にあるクリスマスハウス、雪の気配なし)

町の人は
少しくらい雪が降って
ホワイトクリスマスになるといいなーと思っているのかな

分けてあげたいです



小学校でおりがみ

2018-12-08 11:21:08 | ノルウェーの村で bygd
地元のカフェでおりがみ教室を開催したのは去年のこと

その後、ローカル紙の取材がうちに2回来ているですが
(折り紙の取材ではありません)
2回ともわたしの写真は折り紙をしているものが採用されていたほど
ORIGAMIはキャッチーなようです



ちなみにわたしの折り紙スキルは日本人おばちゃん平均レベル(と思う)
何も見ないで折れるのは両手で数えられる程度
折り図を見て丁寧に折れば
特に芸術的に難しいものでない限りだいたい作れる、という感じです

でもそれはここでは神レベル
このたび地元の小学校から出張授業の依頼がありました

とはいえ
村に一校でしかも保育園とくっついている
全校生徒20人ほどの小さな小さな学校なので気は楽です

1年生と2年生、3年生と4年生、それから6年生と7年生が
それぞれ同じクラスになっていて合計3クラス
(今年は5年生が1人もいない)



今回はそのうちの3・4年生のクラスで
生徒は8〜10歳の女子4人と男子1人
折り紙はほとんどやったことがないとのことでしたので
日本の幼稚園レベルからスタートするべく準備をしました

子どもだし多少いびつになっても構わないし自由にやらせる、という路線だと
えっ!そこ折っちゃう!?
あっ!すごいシワだけど気にならないの?
の連続の結果
作品がどこへもたどり着かない場合があることを経験しているので
今回はいちおう授業ということもあって慎重に進めることに

まず最初に大事なポイントを2つ説明します

1. できるだけ正確に角と角、辺と辺を合わせてから折り目をつけること
2. 折ったところはなぞってぎゅっと押さえてキッチリ平らにすること

結構やる気の担任の先生が生徒に復唱させてました

「2点よ。覚えた?エリック、言ってみて」

”nøyaktig og klem (正確に、と、押さえること)“

「インゲボルグは?ふたつ言える?」

”nøyaktig og klem“

ヨシ、いい感じ

4回折ればできる動物の顔からスタートして
ピアノ、ハト、ブタ、クリスマスツリー、と盛り上がりながら進むうち
あっという間に2時限分の90分が過ぎてランチタイム



お昼を食べたあとも続けたい!という生徒たちの要望を受け
先生がフレキシブルに授業変更し午後の1時限も続行
コマや手裏剣など遊べるものをみんながんばって作りました

手裏剣は英語だとニンジャ・スターと呼ばれているので
それをノルウェー語に直訳すると Ninja stejerne(ニンニャ ステヤルネ)
なんかネコのゆるキャラの名前みたい…

ともあれ
教室いっぱいに散らばって
楽しそうに手裏剣を飛ばしっこしている子どもたちを見ていると
来てよかったなーと思いました

「年明けにまた来てね!」
「今度はスモー・レスラー(お相撲さん)がいい!」
「アタシ、今度これ(超難易度高いクリスマスリースを指差して)つくりたい!」

え?
う、うん
続くの?

先生からも日本で折り紙を買ってきてほしいと頼まれました

続くのかも…


(家から小学校へ向かう途中の道から見える自宅)

トラクターサファリ for キッズ

2018-09-16 11:13:59 | ノルウェーの村で bygd
去年から地元ではじまった夏限定のアクティビティ「トラクターサファリ」
今年は9月になっても続いています
(※料金は今年になって去年の記事のものから値上がりしました)

今週は町の幼稚園(というか保育園)ご一行様を
地元の羊農家さんのところへ案内するツアーが2回あり
わたしもお手伝いに行ってきました



28人が乗れるワゴンを引いたトラクターが山道をゆっくりと走り
人里離れた農場に到着

このご近所の羊農家さんは羊だけでなくいろんな動物を飼っています



オスとメス1匹ずつのブタは食用ではなくペット兼残飯整理係
名前もついています



小川の対岸へ渡って行ってしまって近寄れなかったヤギたちとは対照的に
気前よく子どもたちに触らせてくれるのはおとなしい馬





ペット用の毛足の長い小さなウサギは女子に大人気



にわとりのケージには雛鳥もいて
ピヨピヨピヨピヨと可愛らしい声が終始聞こえていました



そして家畜だけでなく犬4頭と猫1匹まで飼っている
動物好きのオーナー夫妻


(背景に紛れて目しか見えない黒猫)

ちなみにこの度のわたしはランチ係
ハンバーガー用のパテをバーベキューグリルで焼いてバンズを温め
子どもたちは好みのトッピングを選びます

レタス、キュウリ、トマト、紫オニオンとスライスチーズ
それからケチャップ、マスタード、ドレッシング、サワークリームなどで
ヘルシーかつボリューミーなハンバーガーになる予定でした



…が

ほとんどの子どもは

「野菜いらない!」
「お肉だけ!」
「お肉とケチャップ!」
「トマトきらい!チーズもきらい!」

おおっと
そうなんだ…

そしてここは子どもの自主性を育てることに重きを置く国
子どもはなんでも自分で決めて
それについて大人からとやかく言われることがあまりありません

中にはお肉も食べない子もチラホラいて
なんとバンズにスライスチーズだけを乗せて食べていました

自由だわ


(大量に余った野菜)

続くおりがみ教室

2017-10-02 20:23:09 | ノルウェーの村で bygd
地元のカフェでおりがみ教室を初めてそろそろ1ヶ月
来週は5回目です





思いのほか意欲的なノルウェー人
折り紙を何枚も使って作る大物に挑戦したいというので
日本から持ってきた折り紙が足りなくなってきました

ちょうど先日オスロへ出かる機会があったので
どこかで売っていないか探してみることに

まず最初に行ったのは
その名も「NEO東京」という日本からの輸入雑貨を扱っているお店
アニメキャラっぽいコスプレしたノルウェー人のお姉さんが
「オリガミね!あるわよ」
と笑顔で答えてくれたので期待したのですが…

確かにまぎれもない日本製の折り紙ではあったものの
相撲取りのイラスト48枚入りで約650円
これ1種類のみ

うーん
これ100均で買えるやつだよね?
柄もできれば無地か千代紙風がいいんだよなあ…

続いて文房具も売っている大手書店で尋ねてみたのですが
残念ながら取り扱いナシ

そのかわり店員さんが
「Panduroへ行ってみたら?」
と、近くのお店を教えてくれました

Panduroは東急ハンズやロフトのような感じのお店で
果たして紙コーナーに「Origami」と書かれたパッケージが!
サイズも15cm角と日本の標準的な折り紙サイズ



100枚入りで約1400円と
値段はNEO東京の日本の折り紙とだいたい同じ(高い!)
25色各5枚入り



ヨシ!これだ!
次いつオスロに来られるかわからないので
ふんぱつして2パック買いました

が…

一枚折ってみてすぐに気づきました
これは「折り紙」ではない!

やや薄めの両面同色のクラフト用紙を
ただ正方形にカットしただけ
ぶ厚いので何回か折るとシワができるうえ正方形の精度が低い



この2枚をぴったり合わせると



上部が1mmほどズレます

これで折り紙を名乗るのはいかがなものかと…

ついでに言うと
全色5枚入りではなく
6枚や7枚入っている色もあって
2パックとも100枚以上入っていました
もう全てにおいて適当すぎる…

地元で入手できるラッピングペーパーを
正方形に切って使えないかと試してみたりもしたのですが
折ると表面の柄がはげて白くなってしまうし
そもそもキッチリ正方形にカットするのって
すごく難しいということがわかりました

日本の折り紙がいかに素晴らしいか実感
手触りの良さ、折りやすい厚さ、もちろん完全な正方形
加えて豊富な色と柄
そしてお手頃価格

今度日本に一時帰国したら
たくさん買ってこよう!

コンサートの夕べ

2017-09-17 08:42:23 | ノルウェーの村で bygd
週末に地元で野外コンサートがあり
飲食販売のお手伝いに行ってきました

2時間前から準備を始めるのは
メインの子ヤギ



炭火で丸焼きにします



ゆっくりと回転する棒は乾電池式
表面にスパイス入りのバターをたっぷり塗りつつ約1時間



その間に
刻みニンニクとミント入りのギリシャヨーグルトドレッシングを
普通のとラクトースフリーの2タイプ用意



パンケーキにグリルしたソーセージとあめ色に炒めた玉ねぎ
それとカットしたヤギ肉をのせて
(ドレッシングに隠れるくらいのお肉)



なんと一皿175kr(約2,000円強)で売ります
ボッタク…いえ、かなりお高い

それでもアルコールやコーヒーやケーキと一緒に
どんどん売れました

コンサートはバイオリンとチェロとピアノのトリオ




澄んだ空気に音楽が染み渡る素敵な夜

コンサートだけだったら多分行かなかったと思うのですが
(地元といえども遠い…)
アルバイトついでに生演奏が聴けてラッキーでした

おりがみ教室

2017-09-07 11:06:38 | ノルウェーの村で bygd
以前バザーでハンドメイド小物のラッピング用に
おりがみで作った六角箱や八角箱も並べていたら
箱だけ3つも4つも買いたいという人がいたりしたくらい
高評価を博しているおりがみ



近所のおばちゃんが
「そうだわ、おりがみの教室を開きなさいよ!」
と言ったのをきっかけに
本当におりがみ教室をやる運びになりました

場所は自宅から5km先にある
夏季限定オープンのカフェ
顔なじみのご近所さんが経営しています

さて、何を作ろうかなー?
初心者向けで楽しいもの

相方から
「紙の角と角をきちんと合わせて折ったことがない人がいることを忘れないように」
とのアドバイスを受け
まずは練習用のおりがみを使って

① 三角形に2回折って開いて正方形にする
② 正方形から開いて三角形にする

の2種類の基本練習からスタートすることに
予想以上に苦戦する人がチラホラ

一箇所を折って
ひっくり返してこちら側も同様に、と裏返すと
もうわからなくなっちゃうのね…

ひとしきり練習用のおりがみを
折ったり開いたりした後
新しいおりがみを使ってピアノとブタに挑戦です

ピアノは鍵盤を、ブタは目を書くと
よりそれっぽく見えて楽しいですよとやってみせると
この作業が意外に大ウケ

ナルホド
頭を使って折ってばかりだと疲れちゃう様子

その後がんばって紙ふうせんを仕上げて休憩



カフェのオーナーが
セルフサービスのオープンサンドとデザートと飲み物を並べると
いつ終わるとも知れない井戸端会議、いえ休憩の開始です

結局
45分2コマの間に30分の休憩で計2時間の予定が
スタートが少し遅れたのと紙ふうせんを膨らませるのに手間取ったのと
軽食おしゃべりタイムを切り上げるのに50分かかったのとで
後半予定していた4つのアイテムのうち2つを残して終了
できなかった分は第2回目に持ち越しとなりました

え?2回目?
来週?

まさか続くとは思っていなかったので
あわてて次回のプログラムを考え中です

トラクターサファリ

2017-07-10 14:38:50 | ノルウェーの村で bygd
地元の町興し的な観光イベント
トラクターサファリが始まりました

山道をトラクターの牽引するワゴンに乗って走り
滝を見たり古民家やタールオイル製作所を見学したり
屋外で地元自慢の食体験をしたりの
約4時間のツアーです



ワゴンの定員は28名とやや小ぶり



木製のシートには鹿皮でワイルド感を演出(?)

築100年以上の古民家見学は
現地の物知りおじさんが歴史や地理のレクチャーをしてくれます



途中で出される軽食は
rømmegrøt(サワークリームのおかゆ・シナモンシュガーをかけて食べる)のほか
ノルウェーの伝統的なパリパリの薄いクラッカー flatbrødに
spekemat(サラミや羊の燻製などの肉の保存食)と
数年前にチーズ世界大会で優勝したという「世界一のチーズ」を載せて
ベリーのジャムを添えたもの



spekemat の塩気とチーズのコクとジャムの甘みがとってもよく合っていて
いつかうちに日本から誰か遊びに来たらこれ作って出そう、と思いました

ちなみに大人420kr(約5,000円)、小人 290kr(約3,500円) 、6歳以下無料です
日本からツアーが来たらわたし通訳します(たぶん)

クリスマスマーケット

2016-11-21 17:24:27 | ノルウェーの村で bygd
ふだん週末はどこへもでかけずに
家の近くを散歩する程度なのですが
先週末は地元のクリスマスマーケットへ行ってきました

地元とはいえ山の自宅から民家のある場所まで行くのはひと仕事
しかも今の時期は朝8時半過ぎに家を出てこの暗さ



先々週まで雪道だったのですが
いまはガチガチの氷に変わっていて
場所によっては完全にツルツルのスケートリンク状態

全行程の9割は上りか下りの坂道なので
4WD車+スパイクタイヤ+4輪チェーンのフル装備で出かけました

会場は村の中心地から少し離れた場所にある公民館のような平屋の建物で
催事の呼び名はマーケット(julemesse)なのですが
いかんせんすごい田舎なので
日本の小学校のバザーとか小さなコミュニティのフリマのような趣です

出店者はほんの10組程度
ほとんどがハンドクラフトか食べ物で
手編み製品やクッキーなどなど

かくいうわたしと相方も
手作り小物の販売に初挑戦
ビーズのアクセサリーとつまみ細工小物
加えて相方のアイディアによる折り紙も用意



出店料は200kr(約2500円)だったので
それ以上売れたらヨシという感じでスタート
時間は11時から3時までというこれまたちんまりしたスケール

規模の小ささの割にはひっきりなしに人が訪れて
会場の一角に用意された喫茶コーナーは
主催者(地元の婦人会?)が販売するケーキやワッフルなどを買って
お茶する人で常にいっぱい
子供も自由にかけまわってやたらアットホーム
たぶん会場ににいる人たち全員顔見知り?

そんなコネもあってか
予想を上回る680krの売り上げに気を良くして
(まさかの折り紙も八角箱などの組み細工がいくつか売れました)
隣のテーブルでタイ人女性が売っていた春巻きを買っちゃいました

売れ筋がすこしわかったので
長い冬の間またコツコツと作ってメッセの達人を目指す!

…かもしれません

母の日 in Norway

2016-02-14 20:54:15 | ノルウェーの村で bygd
2月の第2日曜日という
バレンタインデーと重なりがちな日が
ノルウェーの母の日だそうで
今年は見事に重なってしまいました

でも
バレンタインデーも母の日も
日本のように商業化されていないようなので
特に問題はないみたいです

相方の母方のおばあちゃんが町の老人ホームにいて
お義母さんはふだんからマメに会いに行っているのですが
母の日の今回はわたしたちもご一緒させてもらいました

お義母さんは2種類のケーキとワッフルを作って
コーヒーもポットに入れて持参



こういうのをササッと作れるっていいですよねえ

しかもこの日は相方の誕生日が近いこともあって
食事の支度もしてくれていて
夕飯までご馳走になりました



来年の母の日には
ケーキのひとつくらい作れるようにしたいものです

注意書

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