基本的にはスピーカーを改造する奴って以ての外だと思う
と、思っています
き・ほ・ん・て・き、にはね
ですが、虎の威を借る、見たくれだけの「音もバランスも悪いL220」
これを本気で鳴らそうと試みたら、改良するしかありませんでした
・・・・・・
以前、低域はALTEC 515Field coilで強化してあり
高域は元々、ハリボテL220では「一点豪華主義の076」ツイーター
075とほぼ同じですが、こちらは滑らかさがウリの、なかなかのものです
大昔のLE5は素晴らしいスコーカーで4310にも使われた名機だが
その成れの果てLE5-9となると話は別、高域にLE20でも使えば、音の粗も目立たないが
076とLE5-9では音の滑らかさが違う、いくら金属製の音響レンズで誤魔化しても
この中域の音の粗さはどうにもならない
アルニコのLE5かLE5-2を探すのも一つの手だが
高域の076に合わせてグレードアップするなら
175DLHかLE85当たりのコンプレッションドライバーを探すのがベストな気がするが
ヤフオクで探すが両方とも、なかなかのお値段です
とりあえず、
今回はお金をかけずにグレードアップすることにして
使っていない、手持ちのLE8Tを使うことにしました
約45年も使い込んだLE8Tだが、L220との時代背景も申し分ないと思う
本来フルレンジの8Tだが、今回はスコーカーとして使用してみよう
これでも、LE5-9から見れば大幅に音質は改善されるはず
L220の上のミッドバス部分は完全にウーハーとは分離されています
そのうえLE5-9は円形のチャンバーBOXに収まり、
完全にウーハーからの影響をシャットアウトしています
そこまではしなくていいかなと、上のBOX部分にLE8Tを収めて、
密閉型で使用することにします
LE8Tをフルレンジで鳴らすときは、低域のよく出るバスレフがおすすめですが
今回は低域は必要ないので
クリアな音の密閉型、空間の容量もスコーカーで使うにはそこそこ十分な容量です
勿論、コーン型スピーカーには全く意味のない不要の音響レンズは外します
スピーカーが大型になったので、オリジナルの800Hzのクロスでは高すぎると思い
手持ちの音のいいオイルコンデンサーと空芯コイルを使ったネットワークに変更
クロスは500Hzと、たしか上は6KHzか7KHzぐらいだと思う
さて、この組み合わせで鳴らしこんでみるが
う~ん、いまいち
音の粗は無くなったが
間が抜けてるというか、ピリッとしない
8Tじゃ大きすぎてだめかな?
裏ブタを外して後面開放にすると、音の滲みがわかる、
これは合わない
だめか~、と思いながら
オリジナルのネットワーク戻してみると
あれ?
いいじゃん!
お~~良い、音が活き活きしている
切れもいいし間が抜けてない、これは明らかにあの「楽しいJBLサウンド」だ
この活力がなきゃJBLじゃないよな
8Tのミッド・アッテネーター全開で聴いてみると
こりゃいい!荒れた音も無く、音の密度も申し分ない、
何より音のバランスがオリジナルより良い
L220+LE8Tで、「L228-T」いいじゃん、
憧れのオリンパスにも負けてないよこれなら
以前も感じたことだが
よくJBLを改良して音が大人しくなった、滑らかになった、聴き易くなった
という方々がいらっしゃったが
改良の方法は、エッジをセーム革に変えたり
ネットワークを改良する方が多かったです
もう一度私的なJBLの想いを書きますね
515Field Coilを低域に使っているので、私も邪道ですが
・JBLサウンドが好きなら
・明るく楽しいJBLサウンドを奏でたいなら
・感性を揺さぶる本物のJBLサウンドを聴きたいなら
・あの熱き情熱の青春のサウンドをもう一度聴きたかったら
セーム革エッジだけは、やめなはれ
音の良いネットワークも外して、戻しなはれ
太いスピーカーケーブルも外しなはれ
おとなしい音になるグルグル巻かれた撚り線の方も、外しなはれ
ウレタンエッジで、ネットワークを整備・調整して、
細い単線か、硬くて撚りの少ないケーブルで聴く
JBLサウンド
これぞ、わが青春のJBL!
たのし~い!