![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/76/db2064baaca823f93e46ed344f953288.jpg?1713777075)
フルレンジスピーカーは、勿論フルレンジ一本で使うべきだと思います
フルレンジの魅力は言うまでも無く、同一振動板による空気振動が行われますので
音の位置ズレや、音圧の違い、音色の違い、等々音を濁す要件が無く
ネットワーク等の音を分離するモノも使わないので
濁りの無い、正確で綺麗なサウンドを奏でます
が、WE755AやWE728Bは今となっては少しだけ
音の帯域的に狭く感じてしまいます
もう少し雰囲気を出したい
ほんのチョットだけ高域を足したい、そんな気持ちで様々なツイーターを試してきました
過去に合わせてきたのが
WE597A、ムラタES103、TOAホーンツイーター等々の
特性の優れたツイーターでした
フルレンジはそのままに、低域コンデンサーカットのみでツイーターを足してきたのですが
ツイーターをプラスした場合ツーウエイ・マルチユニットのスピーカーになりますが
ここで大切なのは、帯域や構造、特性の優れたものではなく
互いの振動板の素材を、出来る限り同一素材を使った
音色の違いが生じないユニットが良いと思います
コーン型のフルレンジであれば、追加するのはコーン型のツイーター
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/4f/f9932d95c098da3a8be091630aa5a19e.jpg?1713777036)
これが一番音に違和感が無く、バランスの良い音色で音楽を奏でますね
昔WEの劇場用では、WE555Wと使って声を主体に音造りをしていたそうですが、
時代の流れでワイドレンジが必要になり、ツーウエイに分けたネットワークは
声の帯域を切らないように250Hzに指定されたそうです
500Hzや800Hzでは声が両方のユニットから出てしまうので鮮明に聞こえない
その対策としての250Hzだったと聞いています
当時の755Aはもともと劇場用ではなくアナウンス用のスピーカーですから
ツイーターはありませんが
728Bはツイーターをプラスして757モニターとして使われていましたが・・・
今は超高値で取引されていると聞きますが、これは劇場用ではなく
検証用モニタースピーカーとしての組み合わせだったと思います
この時代の多くのモニタースピーカーはウーハーではなく
フルレンジに高域を付したものでした
BBCモニターと言われたB&Wの801Fも、フルレンジに
低域カットのスコーカー、ツイーター の追加でした
私がマルチユニットでの同一素材の良さを、一番最初に感じた
JBLの最高傑作モニター、4310も同様でした
このJBL4310は本当に素晴らしいモニタースピーカーでした
全体域にわたりユニットの違和感を感じない、音の纏まりの良さ
統一した音色で力強く奏でたスピーカーでした
ボーカルが見事なまでに色濃く密度の濃い音で
艶やかに色っぽく鳴り響いたのを覚えています
当時高校生だった私は、4310が欲しくって、
愛車のバイクを売って現金を手にして買いに行ったが
中古で出ていた4310は結局、他に売られてしまい二度と出会えませんでした
代わりに手に入れた当時最新型の4311Bでは、4310とは似ても似つかぬその悲鳴のような歌声に耳が痛くなり
販売店に勧められた、布団をかぶせて押し入れでFM放送を流しっぱなしのエージングを行いましたが
ゴジラのような悲鳴は変わらなかった気がします、短命な付き合いでした
後でユニットがフェライトに変わっていると聞かせれフェライト拒否症状が発症したのを覚えています
その後も、あの4310の美声を手に入れようと、
手を伸ばしたL300でも、これぞ究極と手に入れた4343でも
あの4310の歌声を再現することが出来なかったです
仕方なくLE8Tで十分だと自分に言い聞かせて、
その事をすっかり忘れていました
その後、LE8Tの元祖とも云える究極のフルレンジWE755AやWE728Bも手に入れ
三つの似たような音を奏でるアルニコ・フルレンジ・スピーカールームも完成しました
美声を求めて、再びツイーター探しを行ったのですが
WE597Aは素晴らしいのですが声の一体感は奏でられませんでした
ムラタのツイーターは音色は違和感が無いのですが、年代の違和感?
何か音色ではない、なにかが合わないんです(笑)
他にもJBLの076を使いましたが、キツさは和らぎますがあの歌声は奏でない
ダメもとで使ってみたLBLのL220から取り出したLE5-2スコーカー
残念ながら高域用ツイーターではないが
これ十分です、歌声に違和感は全くありません
紙のコーン型フルレンジに、当たり前だがコーン型の高域ユニットが
いちばん合いますね
そういえば、手が出ないような超高級器も、低域と高域は同一素材のようです
素晴らしい音を奏でるユニットの持つ、特徴的な音の良さよは
ときにお互いの魅力を打ち消しあうのかもしれません
フルレンジユニットで広帯域を求めるなら、まず音のバランスを求める
マルチユニットをマルチアンプで鳴らした時の声のバランスの難しさ
スピーカーに求められるのは、やはりトータルバランスなのでしょうかね
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます