34000cm/秒÷400Hz=85cm
いや~このブログで初めて計算式が出ました
すごいですねー
マルチスピーカーをやっていた昔の人ならピンときますよね
ウーハーとドライバーの位相の問題
位相って、たとえば左右の問題だとわかりやすいですよね
ステレオ装置の場合、
右SPが1W、左SPが1Wの出力で通常、真ん中の位置で聴く場合は
正相だと2Wの音が聞けるわけです、(間接音は無いものとして単純にね)
正相と逆相だと1W+(-1W)=0で、打ち消しあって聞こえなくなります
まあ、実際には間接音もありますし、聞こえますが
少なくとも波長の大きい低音は聞こえなくなりますよね
無駄なく音楽を聴くためにもステレオの場合左右は正相+正相
まあ、逆相+逆相でもかまいませんが、
少なくとも左右は打ち消しあってはいけませんよね
これがウーハーとドライバーの上下の場合だとちょっと違います。
ウーハーが正相でドライバーが逆相でも、
発する音の帯域が違いますから
打ち消しあって音が消える事は、ありません
この場合の位相の問題は、上下のユニットのボイスコイルの位置が問題になります
そのほかにはネットワークによって生じる、位相のずれもありますが
今回のネットワークには、この位相反転の為のコンデンサーと抵抗が取り付けてありますので
今回は位置の問題だけとします
仮に、一か所で拾った音を再生する場合、
ウーハーとドライバーの位置が前後にずれていると
聞いたときに当然ながら、ずれが生じます
位相を合わせるとは、ボイスコイルの位置を合わせて、
同じ距離の位置の音源から音を聞く事を言います。
どうしても合わない場合は、冒頭の計算式で85センチずらすか、
(カットオフによります)
少なくとも85センチの半分の位置はまだ逆相ですが、この半分1/4のずれが、波長が一番ずれて
乱れた音を聞くことになります
だから昔から、ボイスコイルの位置は合わせろ
と、言われてきました
この位相のズレが気になって仕方ない方は、フルレンジを使っていますね
マルチユニットでも、私がかつて使ってきたものでは、B&Wの801などは
全てのボイスコイルの位置を合わせた傑作と言ってもいいと思います
しかし、ほとんどのスピーカーはいわゆる”つらいち”
出口の位置を合わせるものがほとんどでした
この位相に関しては、
ずれてはいけない、と言う意見と
発信元の波長によって届く速さが違うんだから、そんなの関係無い
音が発せられる出口、つまり”面位置”を合わせればいいとの意見でわかれるところであろう
私は、趣味のオーディオだからどちらも、楽しければOKですが
ヴォイスコイルを合わせる人が多いALTEC派と
出口を合わせるJBL派で分れるような気がする
(注、当然ながら勝手な私の解釈です)
私はALTEC派ですから
今回はボイスコイルの位置を合わせたいと思います
もともとALTECのA7、A5は上下のボイスコイルの位置を合わせやすいように
ウーハーのユニットが後ろについているなんて、噂もあるほど
上下の位置合わせはこだわっているメーカーだと思う
WEのスピーカーのマニュアルを見れば、一目瞭然
ストレート型のホーンを使う場合は、必ずボイスコイルを合わせるように、
ウーハーとドライバーのボイスコイルの位置に、まっすぐな線が描かれている
15Aなどのホーンでは合わせられないのか、必要が無いのか書かれていない
このWEの流れをくむALTECは当然ボイスコイルの位置に拘りがある、はず
実際に我がシステムでもウーハーとドライバーはもちろん合わせてある
というか、普通に置けば位置が合うようになっている
ではツイーターはどうなんだろう
これはもっと波長が違うから、全く合わせる必要が無い
と言う人もいて、私も、あまり気にしていなかった
が
とんでもない、やはり音源を合わせるのは重要であった
全てのヴォイスコイル合わせると、あのB&W801と同じようにALTECのユニットでも
ピントが合う
楽器が声が滲まない
奥行き感も出る
ディフェザーとの相性も良く
ぐいぐい、前に前に、いけいけどんどんのALTECサウンドから
なんとなく優雅な、おヒンのある音になってきた