昔、ALTECのMODEL9861のオプションでWingなるものが発売された
エレクトリが冗談で作ったオプションかと思ったが
以外に効果があり、安価ながら優れものであると当時思ったことがあった
Wingとはバッフルの事でありALTECではA4やA5、A7などでは一般的に使われていた
広い劇場ではその効果は大であろうが、家庭用ではあまり効果が無いと思っていたのだが
このMODEL9861Wingで充分家庭でもバッフル効果は得られる、いつかはやってみたいと思っていたが
我が家の現状ではスピーカーが並んでいて、スペースが無くとてもWingが付けられる状況では無かった
並んでいるJBLもALTECもWEもすべてうまく鳴らそうとしていたが、その中途半端なセッティングが
音の個性を無くし、旨く鳴らない原因と考え
暫くJBL-L220の鳴らしこみを諦め、WE755Aにご退室頂き
ALTEC871を重視して、数日前に再度スピーカーのセッティングを行った
が
このセッティング変更でよこの壁にくっついていた817が中央に寄ったので
左右に隙間が出来た
今まではWingは付けたくても付けられないのが現状であったが
このセッティングの変更で小さいのなら作成できると思い、やってみた
A5などのフロントホーンの延長に設置したが
ホーンの先にはバスレフのダクトがある
空気の出てくるダクト越しに設置しても意味がないかもしれない
817を立て、A4のようの左右にバッフルを使うには床からももっとあげなければならない
それも大変なので、現状のままバスレフダクト越しにバッフルをつけてみた
たとえダクト越しのミニバッフルでもやはりバッフルは効果がある
横の壁との間隔が狭いので、目いっぱいの9インチ、22.5センチのMINI-Wingだが作って良かった
低音は量感が増す
何よりもドライバーとのつながりがよく聞こえるのか
音のバランスが良い
スピーカーの存在が薄れるようになる
スピーカーの存在が無くなるのはある意味理想的な現象だ
現代スピーカを聴くと、その傾向が顕著に表れていると思う
バッフル面を少なくして、または無くして
スピーカーの存在を消す現代スピーカーと
その逆、バッフル面を増やしてその存在を薄めるこの手法
音質は違えど、どちらも言えるのは「歌うスピーカー」
音を出すのではなく、歌う
目指しているのはそんなとこであろう
ALTEC-817が歌う、ほんとによく歌う
わずか1っ月間で次元が変わった
WEのイコライザー用コンデンサーと抵抗で作られた、究極のWE-LCR型フォノイコラーザ―
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パーマロイ出力トランス搭載の、LCRイコライザー専用ラインアンプ
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ALTEC-288Cを励磁型に改良し磁束も強化した288Field Coil
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WEタンガーバルヴ整流電源の採用
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ALTEC817MINI-Wing
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LCRイコライザー専用アンプの製作で、WE120Aラインアンプの省略
これらの改良で音質も大幅に改良されたが、
何と言っても私が理想にしていたスピーカーの存在が無くなりつつある
ほんとうは「無くなった」と言いたいが
もう少し・・・・
音量はあげても、上げても、さらに上げても、心地良い
力強い音で、透明感、空気感がうまく表現されている
だが、これはどうかと思うが
良いレコードと、ダメなレコードの差がはっきり出るようになってきた
良いレコードは本当に楽しい、そこに演奏者がいる、歌手がいると思えるほどリアル
な状態なのだが
駄物のレコードはつまらんくて聞いていられない
良い現象なのか、悪い現象なのか分からないが
やっぱり良いレコードは、ほんと良いです!