Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

テレビの土曜日

2010-02-01 | 映画・テレビ・演劇・芸能
 1月最後の週末。土曜日のお茶の最後のお休みだ。今日公開
の映画、「ゴールデン・スランバー(Golden Slumber)」を見る予定
だったが、朝刊を見た途端に変更した。

 テレビの週間番組案内で、下のこの人の顔を見たからだ。
どこかいつもと違う雰囲気の西村雅彦。ダンディと言うか、にこや
かと言うか…。「赤道大紀行」で12万キロを旅した、と小見出しが
ついている。その日の午後2時、TBS系で。「不毛地帯」と「龍馬伝」
以外はほとんどテレビは見ない。まして日中見ることは、まずない
のだが、今日は「最終章」で東南アジアの国々とのことで見たく
なった。映画はいつでも見られる。
            

 一昨年から始まった3年越しの番組で、赤道沿いの国々を訪ね
る企画だそうだ。1年目が南米編、2年目がアフリカ編だったとの
こと。
 3年目の今回は東南アジアと南太平洋を巡る完結編。インドネ
シア、シンガポール、マレーシアは個人旅行で回った国で懐かし
かった。

 西村雅彦の気さくな人柄、子どもっぽい仕草、素直な表情が、
それぞれの土地の人々(動物にも)に受け入れられるのだろう。
見ていて笑いたくなる場面がいくつもあった。

 インドネシアでは、「飯(めし)は無し、魚はいかん、菓子は食え」
と言葉を覚えて納得している。これは、私たちもそう覚えたが、
ご飯は「ナシ」、魚は「イカン」、お菓子は「クエ」と言うのだ。

 印も何もない(当然だが)道路の真ん中で、赤道を歩く子供たち
に声をかけ、ここが赤道だと知っているか、と聞くと知らないと
言う。赤道を示す記念の建物が近くにあり、当時オランダ人が測量
したが、技術が未熟で少しずれているのだそうだ。
 小学校で、子供たちが「赤道の上では、春分の日と秋分の日は
影がなくなる」と言っているのが面白かった。

 ボルネオ島のジャングルでオランウータンの母子に出会う。
オランウータンとは「森の人」と言う意味だそうだ。母親は子供が
自立するまで一緒に暮らし、生活のすべを教える。その前に
母猿が殺され孤児になる小猿が約300頭いて、親代わりに育てる
孤児院がある。1人立ちできると森へ帰すのだ。野生のオラン
ウータンの母親が西村雅彦に腕を回し、抱きついてきたのには
驚いた。「向こうから、ハグしてくるなんて不思議な感じ」と、彼も
複雑な面持ちで笑っていた。

 ボルネオ島のキナバル山(4092m)を1泊2日、11時間かけて
登山、ご来光を拝むたくさんの人達。かなりキツイ登山のようだ。
彼が、登山は初めて、と何度も言っていたが、富山県人なのに
立山登山の経験がないの?ちょっと不思議な感じ。私の実弟の
奥さんが2,3年前キナバル山に登ったと話していたが、改めて
感心した。

 その後、ミクロネシア、ポンペイ島まで一時間半の番組だった。
ところが、更に続けて「古代アンデス大発掘」と言う、考古学者
島田泉教授の発掘調査の番組が続いた。今、県民会館で開かれ
ている「シカン展」を見に行く予定なので、予習を兼ねて見始め
たら5時半だった。内容はいずれまた。
 こんなに長時間テレビを見たのは、久しぶりだ。