Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

能楽をまなぼう「こども教室」~2009~

2009-09-22 | 能楽
 昨年の今頃もアップしたが、今年も、9/20(日)に高岡文化ホー
ルで、宝生、観世、和泉流三派合同能楽鑑賞大会が開かれた。
 たまたま、富山教文会館での自遊塾「歌と文化で学ぶ韓国」の
講座と重なり、諦めていたがどうしても観たくなり、両方掛け持ち
をした。

「こども教室」は今年でたぶん5年目。まず、太鼓4名、笛4名、謡
7名による連調連管(お囃子とお謡いのアンサンブル)「竹生島
(ちくぶしま)」だ。それぞれ、上田先生、瀬賀先生、山崎先生が
後見につかれる。去年よりさらに上達し、一糸乱れぬ息の合った
演奏が最後まで続いた。公民館まつりで同じ「竹生島」をやるの
で、太鼓の子たちに自然と眼が向く。誰かの手がちょっと狂った
かに見えるがすぐ皆とリズムが合っているのにはオドロイタ。
 子どもはすごいわ。負けずに頑張らないと。入退場の時、先生方
が手を貸さんばかりに声をかけておられるのがほほ笑ましい。

        

 その後、お謡いの7人が1人ずつ仕舞を披露した。ずっと続けて
いる子もいて、長い難しい曲を落ち着いた舞いぶりで足踏みも堂
に入っている。
 11時半頃富山へ向かう。講座の終わる時間の少し早めに出て、
文化ホールへ戻ったが、やはり能は前半が終わっており、ちょうど
「中入り」からだった。「鞍馬天狗」の後シテが大天狗になって
現れ、薙刀を持った牛若丸に中国の故事を語り、兵法の秘伝を授
け、名残を惜しみながら去る場面。大天狗と牛若丸の心のふれあ
いにしんみりする。この牛若丸が山崎先生のお孫さんだ。澄んだ
きれいな声で気持がこもっている。地謡に合わせ、天狗とからむ
仕草も自然だ。
 前半の鞍馬山の花見の場面で、お謡いの子たちが平家の稚児
になって出演したらしい。皆、ずっと能楽が好きで、お稽古を続け、
高岡の能楽を引き継いで行ってほしいものだ。