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紙芝居上演研修会へ参加。表現技術に感銘。

2018年12月27日 05時12分22秒 | 出会いと経験

12月15日(土)都城市の紙芝居まねきねこの研修会に、所属する宮崎「橋の日」実行委員会1名とふたりで参加した。講師は、童心社会長で、紙芝居文化の会統括委員 
酒井 京子さん
。東京から来県された。紙芝居上演を続けて、7年目。学び直してみようと参加した。

紙芝居の内容は物語完結型と観客参加型の2種類がある。物語完結型は読んで字の如く、紙芝居でストーリーが進んでいくもの、一方観客参加型は、紙芝居の読み手と視聴者が、物語の中で対話しながら進められていくもので、たとえば演者が「このくだものを受け取ってくださいと、絵を見せてお客様に向け、投げるポーズをとり、受け取った観客はそれを受取、食べる」という動作をとりながら、共感の場をつくるというものだ。

また、紙芝居は日本独特の文化で、現在51ヶ国に広がっているとのこと。その魅力についてこう記載されている。
・画面が現実の空間に「出ていき」
・作家の世界となって「ひろがる」中で
・「作品への強い集中」と
・臨場感の中でむかいあうことによっておきる「コミュニケーション」が
・演じ手と観客・観客相互の作家の世界への「共感」をつくりだす。
・観客はこの「共感」によって作家の世界を自分自身のもとのとし、
・その喜びが「共感の感性」を育んでいく:紙芝居共感のよろこび(まついのりこ著より)

午前中は、講義。午後からは6人の紙芝居を上演しながら、アドバイスをおこなうという形式でおこなわれた。
初めて経験した顧客参加型の紙芝居。やってみると不思議な一体感が感じられ、その魅力を感じることができた。日本語の響き、紙芝居を抜き差しするときの微妙な間の取り方など、臨場感あふれる演技なのだと感じた。

それは、漫才などと同じような世界であり、現在活動している紙芝居だけでなく、講演活動やライブ活動に活かせるものだと思った。これらは、ともに何かを伝えるコミニュケーションであるが、伝えることよりどう伝わったかが大切であることから。発信者側の力量やエネルギー量が問われる。

最後に酒井さんから「今の時代、先進国のこどもはコミュニケーション力が弱くなっている。よって子どもにとって生き抜くことは大変な時代である。だからこそ、紙芝居を通して、コミュニケーションの体験をして欲しい」と結ばれた。



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