蒼穹のぺうげおっと

-PEUGEOT in the AZURE- マンガ・小説・アニメの感想を書き流すファフナーとエウレカ好きのサイトです

天の逆月

2006-08-12 00:10:36 | Weblog
シータさんPCが壊れた疑惑に終止符を打って、ネットラジオを再開していましたが、やっぱり僕はシータさんのPCは壊れてなかったと思います(挨拶)。


何はともあれ、復活おめでとうございます。
ネットラジオも久々に生で聞かせて頂きましたが、お会いした声そのままで改めて感動しております。


* * *

噛みしめた苦いユメと 浅い毒
未踏の地にひとり 風を数え

* * *

また、放送を聴いていて確信を持った点もいくつかありまして、その一つは黒シータさんの存在ですね。
あのセイバーですら黒セイバーという二面性を持っているわけですから、このシータさんにも二面性があるのは当然のことだと。
どんなに聖人君子なシータさんでもそこは免れ得ない、ということですね。言わば、人の宿業のようなものです。

シータさん曰く、

「みんなに(ブログで)見せてる自分なんて40%くらいのもんですよ~(まだ俺はこんなもんじゃないぜ)」

とのこと。

直接お会いできたことによって、時折見せるシータさんの暗黒面を認識できるようになったのは、やはりオフ会という経験値を積んで得たスキルなのかもしれません。

みんな、騙されてはいけません。

特に僕に(え!?)。


そういえば、オフ会でもネットラジオでもブログ名を変えたいと仰ってましたね。

いっそのこと

「蒼い髪と黒いノートと黄色いドロボウ」

から

「蒼い髪と黒いシータと黄色いドロボウ」

に変えるというのは如何でしょうか?
#まだ言うか!!

駄目ですか。
そうですか。

……イイと思ったのに。
#ってまだ諦めてないのかよ。

どっちかっていうと、自分の方が黒燕。じゃないか、思ったり思わなかったり…。

* * *

色褪せる記憶 埋めていくように
織り上げた欠片 アタラクシア

* * *

さて、シータさんが「凛さま」のフィギュアをプレゼントしてくれたおかげで、ようやく、ようやく「Fate/hollow ataraxia」をクリア致しました(わーい!!)。
長かった、めがっさ長かったにょろ。
#何故鶴屋さん?

でも絵馬が残り2枚、お金が足りなくて買えないよぅ(泣)。

さすがにファンディスクだけあって、全体的には爆笑な感じで楽しめましたが、一番笑っちゃったのは「ミミック」のところですね~。
もちろんマジカルルビーちゃんのネタも面白いんですが、個人的にはその一歩前の


「---匣の中には少女がぴつたりと入ってゐた」


のシーン。


大爆笑。


京極堂だ、京極堂がここに(笑)。

しかし、ほんと何でもっと早くやらなかったんだろうね、自分。
#いや、単純にめがっさ忙しかったからにょろ。

* * *

幻と知って

* * *

今日は夏の祭典初日でしたね。
僕の大好きなイラストサイトさんはこぞって参加されているみたいですんで、頑張って頂きたいですね。
hollowの「後日談」の「後日談」とか書いてくれる人いないかな(笑)。

シータさんも行くって仰ってましたが、如何でしたかね?
えー、シータさん、大好きです(超・強引フォロー)。

黒セイバー ドレスVer.


交響詩篇エウレカセブン DVD13巻 感想

2006-08-11 22:28:17 | エウレカセブン
交響詩篇エウレカセブンのDVDシリーズもついに最終巻。
ここでのDVDレビューもこれが最後。放送終了から5ヶ月、あっという間でした。

では改めてDVD13巻のショートレビューです。

■感動のジャケット


このDVD13巻のジャケットを初めて見たとき、もう何も言うこと無いな、と言うくらい感動しちゃいました。


砂浜で海を前に手をつないで立つ少年と少女。
それぞれの手にはリフボードではなく、サーフボード。

良く見るとエウレカに良く似た少女の背中には羽は無く、その代わりレントンに良く似た少年の背中にはあの羽が。

レントンとエウレカではない、けれどもレントンとエウレカに良く似た少年と少女。


丁度、この交響詩篇エウレカセブンが第4クールに突入した第40話「コズミック・トリガー」の感想で、こんなことを考えていて、


僕の個人的なラスト予想としては、1万年後に「海」に満たされたこの惑星で、エウレカとレントンの子孫とも思える二人がリフじゃなくて、サーフィンをやっている、そういうラストカットで締めて欲しいなぁ。
ゆえにこの時代の二人がどうなったか?というのは視聴者の想像に任せる、で、答えは1万年後、みたいなのでも嬉しいです。


まさにそんな光景がここに。・゜・(ノД`)・゜・。

もうこれだけで僕は満足です。
このジャケットを描いた吉田健一さん、最高です。

ありがとう。・゜・(ノД`)・゜・。
ありがとう。・゜・(ノД`)・゜・。
ありがとう。・゜・(ノД`)・゜・。

吉田健一さんもご自身のHP「gallo44」で、「絵の意味については,皆さんのご想像におまかせします」とあるように、もう存分に想像させて頂きました(笑)。

もうこれでレビュー終わってもいい。

……というくらい、すらばしいジャケットでした。
うん、最終巻にほんとに相応しい。


■本編ショート感想の前に(絶望病患者は…)

今回の13巻は怒涛の第47話~最終話までを含んでいるのですが、ここが物語りの謎解きの部分でもあったり、いろんなことがめまぐるしく起こる、まさに怒涛の展開でした。
ゆえに、僕自身もリアルタイムで(朝7時から)見ているときは、全部を理解するのはかなり難しかったんで、解釈に自信の持てない部分なんかも結構ありました。

第47話と第49話はまさにそういう感じで当時は結構???な部分もあったんですが、今DVDでゆっくりと見返してみて、だいぶ整理&理解できるようになりました。
改めて見ると、ああなるほど、こういうことが言いたかったのね、とか、このシーンの意味はこういうことだったのね、というのが満載されていたんですね。
説明不足じゃないか?と思っていた部分も、実はきちんと描かれていて、なるほど、そう読めばこれ以上の説明っていらないかもしれないな、みたいな。

いくつか前提もあるんですが、僕の場合、グレッグ・ベアの『ブラッド・ミュージック』を読んで大分理解が助かった感じがします。

例えば、第47話「アクペリエンス4」ではスカブコーラルの情報共有の仕方や、存在の有り方なんかが既にコーラリアンと化したダイアンから語られるのですが、これについてはまさに『ブラッド・ミュージック』で描かれた世界をそのままベースとしているので、こっちを読むとかなりすっきり理解できると思います。

簡単に書くと、コーラリアンには固体という概念が希薄で、基本的に全ての事象を情報化して処理する&情報化された内容は並列化されて経験・知識として共有される情報思念体みたいな感じなんですよね。
その並列化して共有化されるのをイメージ化したのがあの「図書館」なわけですね。

また第49話「シャウト・トゥ・ザ・トップ」では、デブリが大気圏外から落下してウィルやマーサをはじめとした絶望病患者を中心に破砕に巻き込まれていくシーンが描かれていましたが、リアルタイムではたぶんそうだろう、くらいの感じでしたが、改めて観て思うのは、やはりあのシーンはコーラリアン化する=もう一つの世界へ連れて行く、という表現になっていたんだと思います。

これは『ブラッド・ミュージック』では、色んな形で人間としての形状を一旦崩壊させられて、改めて情報化された状態に作り変えられていく(その光景は人間だけじゃなく都市全体規模で行われるので結構ショッキングなんですが)表現を、このエウレカセブンではデブリの落下による地球崩壊のように描くことで、実は絶望病患者をもう一つの世界へ連れて行く儀式になっていたんじゃないかなと思います。
#『ブラッド・ミュージック』もその過程がかなりインパクトあるので、それに対するインパクトとして「ディープインパクト的演出」になったんじゃないかなぁ。

これがラストでニルヴァーシュが「半分は連れて行く」と言っていた言葉につながるんですね。きっと。


■本編ショート感想の前に(デューイは…)

で、デューイなんですが、やっぱり彼の行動は途中から世界を巻き込んだ壮大な自殺だったと僕は確信しております。
紛い物に対する自分のコンプレックスと、いざ頂上に立ってみて見えた景色と、これまで辿ってきた地球の有様への憤慨を自分の境遇とダブらせた結果、絶望を見てしまった、それが狂気へと傾倒してしまった、未来をみることができなくなってしまった、それがデューイ・ノヴァクだったんじゃないかと。

ラストの自殺劇は非常に手が込んでいて、リアルタイムで見ているときは本当に分かりづらかったところもあったんですが、ホランドの死亡フラグ的に利用されていたCFS(コンパク・フィードバック・システム)が、実はこの(世界の)自殺のトリガーになっていた、という壮大な囮効果だったんですね。

自分が死ねば、世界も死ぬ。自分が死を選ぶということ=地球に引導を渡すということ。
これをやるために、デューイは自身にコンパクドライブを外科手術を行って埋め込んだんですね。たぶん。

一応、分かっている人も多いと思いますが、シンプルに仕掛けを紐解くと…。

まず、オラトリオNo.8で、指令クラスターを破壊します。
基本的に指令クラスターが無くなった時点で、スカブコーラルは統制を失って、一気にクダンの限界が引き起こされるはずなんですが、スカブコーラルも生き残るためにすぐにはクダンの限界に至らない。地球なくなるし。

つまりスカブコーラルは指令クラスターが無くても、なんとか生きている状態にあるわけですね。

だからデューイとしては「トドメ」を刺さないといけない。
では、どうやって?

スカブコーラルは、これ僕の持論なんですけど、やっぱり他の星をテラフォーミングするために人類が開発した(全ての事象を情報化して処理する)ナノマシンだと思うんですけど、人類が創ったものだから、破壊する方法も考えることが出来るんじゃないかと思うんですね。
たぶん箱舟(移民船)の中の賢人会が保管していた太古の知識の中にはオラトリオNo.8のように、今の人類では再現できないテクノロジーがあったんじゃないですかね。
それらを解析して出来たのが「自壊プログラム」=自壊ウィルス。
全てを情報化するだけに、自壊するためのプログラムを読み込ませれば、スカブコーラル自体(全体)が崩壊する、並列化して共有するがために、そういう現象が起きる、つまりそれこそが本当の「トドメ」、というわけですね。

でも、問題はあって、じゃあ「どうやってそのプログラムを指令クラスターに読み込ませるか?」ということになるんですよね。

既存の指令クラスターを崩壊させ、スカブコーラルが新たな代理指令クラスターを必要とする、そのチャンスを狙っていたわけですね。

ここからは本編の通りですが、スカブコーラル側は爆心地の最も近くにいた同士=エウレカ(そしてデューイとしては保険としてアネモネ)とニルヴァーシュを媒介として、指令クラスターに指名する&レントンたちも自分たちが指令クラスターになって、この崩壊を止める!!という形になっていましたよね?

これがデューイの狙い通りというわけなんですね。

エウレカとアネモネの首輪に仕込まれていたのが自壊プログラム。

その発動条件はデューイの心肺が停止したとき。
#CFSでリモートコントロール的に発動するってわけですね。
#TB303や909が使ったCFSはこれをやるための壮大なブラフだった(笑)。

ここで代理の指令クラスターから「自壊せよ」という指令が発せられ、並列化されたコーラリアンは全て「自壊」する、そしてそのときに全てのスカブコーラルが目覚めて、それをトリガーにクダンの限界を引き起こして地球も消滅。
#スカブコーラルが知性を持ったナノマシンであれば、地球が内包できる知的生命体の総数を一瞬で超えてしまう=地球はそれを抱えきれず崩壊(パンク)、という理屈です。

結果としては、エウレカが耐えて、そしてレントンが迎えに行くことによって、それは回避されるわけですが、最終話では地球は完全に崩壊の一歩手前まで来ていたわけなんですね~。おお、危ない、危ない。

・・・まあ、そう考えると、デューイのこの計画は非常に細いロープの上を全速力で駆け抜けるくらいの綱渡りだったわけですが、彼の企みというか賭けはほぼ成立してしまったんですよね。
けれども、そこで勝ち逃げにならなかったのは、世界がどうとか、コーラリアンがどうとか、そういうのを全て忘れて、ただ大好きな女の子と一緒にいたいと強く願った、二人の未来を強く願った少年と、それを信じた少女によってこれまた細いロープの上で大逆転をかましたからなんですよね。

うんうん。

とまあ、えらく長くなっちゃいましたけど、47話~49話までのリアルタイムでは整理しきれなかった部分を自分なりに解釈するとこんな感じでした。
時間が経ってみると整理できることってあるんだなぁ、とこれまたしみじみ。


■本編ショートレビュー

うわ、ここまでくるのに凄い時間かかった(笑)。
さて、ショートレビューです。
ちなみに、第48話~第50話まではDVD用に効果音なんかを再録音してるんですよ!!

第47話「アクペリエンス・4」
ついに語られる1万年前から現在に至るまでの謎と経緯、そして人類とスカブコーラルの関係性。
スカブコーラルが抱えていたのは「1万年の孤独」だった。
謎が明かされる一方で、少年の心も1年の旅を経て大きく成長していました。
第1話で早くこの町を出たいと言っていた少年が、エウレカを連れて、みんなに自分の育った町を見て欲しいと言う。
諦めるな、信じていれば願いは叶うと教えてくれた姉さんが諦めそうになっている今、それを少年が叱咤し、諦めないと誓う。
大きく張っていた伏線は世界観だけじゃなく、人間関係にも収束してきていた、実はそっちも見所なんですね。

第48話「バレエ・メカニック」
。・゜・(ノД`)・゜・。
。・゜・(ノД`)・゜・。
。・゜・(ノД`)・゜・。
もう一つの「モーニング・グローリー」。暗い闇を抜けて、ここにも朝日が差し込んだ、超・感動の一話。必見!!
個人的にベスト5に入るエピソード、もう何も言いません。とにかくこれは見てください。
アネモネのモノローグから、モーニング・グローリーの再演、そして白銀のType The END。
号泣必至です。

第49話「シャウト・トゥ・ザ・トップ」
#感想は最終話と一緒になってます。
世界の命運をかけた兄弟喧嘩がここに決着。でも決着したらもっと大変なことに!!
仕掛けは大掛かりで難解ですが、落ち着いて整理すれば大丈夫。
つか、注目すべきは超・驚愕の作画!!
これは凄い!!
近年のバトルシーンでこれほど手描きで凄いシーンは中々見れませんよ。
特にTB303がビットとの空中戦から銀河号へ突入するシーンなんかは何度もコマ送りで見てしまったほどに。
こ・れ・が・本当に最終話一話前の作画のクオリティーなのか!!と思わずにはいられません。


第50話「星に願いを」
感動の大団円。「俺の隣にはエウレカが必要なんだ!!」の思いがほとばしる最終話。
大ピンチのどん底状態から主題歌「sakura」がかかって希望に灯が点り、そして「虹」でクライマックスへ向かっていく、この展開にはドキドキしっぱなし。
最終話、大好きです。
溢れる思いは全て10000字にして感想にぶち込みました。コメント総数も120を超えてこのブログの新記録へ。
みんなで支えて頂いたエウレカセブン感想もここに終結です。
ちなみに、この第50話は結構絵の修正が入ってますよ。
3人の子供たちが呼びかける大きなコンパクドライブがエウレカとレントンに反応するシーンは必見。ただ光るだけじゃなく、ハートマークが飛び散ります。
あと、エウレカが指令クラスターになるところの黒い球体も全面的に描き直し入ってます。
この辺も必見ですよ。


さあ、これでDVDレビューも終了。
以降、エウレカセブンでこれ以上の記事を書くことがあるかどうかは分かりませんが、自分自身エウレカセブンに関する記事を書くのが楽しくて仕方ありませんでした。
時を忘れるほどにキーボードを叩いていました。

京田監督や吉田健一さんのコメントをみるに、遣り残したことはたくさんあるし、全部に満足はいっていない、と仰ってますが、一ファンとしては監督はじめ、制作に携わった皆様には是非とも胸を張っていただきたい。

求めるものや、感じ方は人によって違うと思います。
けれども、僕個人としては近年稀に見る素晴らしい作品だったと思うし、試行錯誤してきた部分含めて僕は大好きだと、胸を張って言いましょう。
30代中盤の方々がメインを張って文字通り引っ張った作品は、若さと勢いがあったと思うし、それはそれで僕らのちょい上の世代の人がこれだけ情熱的に仕事をしているのは励みになりました。

この場を借りて、制作に関わった皆様にはお礼が言いたいです。
ありがとうございました。

そして、このエウレカセブンの感想にコメントくれた皆様、そして読んでくれた皆様。
皆さんに支えられて70以上の記事を書くことができました。
改めて御礼申し上げます。

これからも頑張るんで、よろしくです。

オシマイ!!

交響詩篇エウレカセブン DVD13巻



『神様のパズル』映画化

2006-08-10 00:00:54 | 小説 感想
オフ会の直前に見ていた映画『時をかける少女』の出来が非常に良かったので、また観に行きたい&DVDが出たら是非購入しようと思っている燕。です。こんにちは。


それと『時をかける少女』は出来るなら夏の季節、それもとびきり暑い日に映画館でみて頂きたい、そんな感じもするのですよ。
それはきっと本編をご覧頂くと何となく納得していただけるんじゃないかとも思うんですよね。

参考:時をかける少女感想


何ていうか、ああいう静かな感じなんだけれども爽やかで温かみのある作品というのがどうも僕は大好きらしく、映画を見終わった後の感覚としては『博士の愛した数式』とか『神様のパズル』を読んだ直後のような、そういう感じだったんですよね。
どちらも僕の大好きな作品なんですけどね。

そんな『神様のパズル』も、僕個人としては夏から秋にかけての季節、特に暑い日が続いたり、台風なんかが来る季節に読んで欲しいな、なんて思ったり。


さて、その『神様のパズル』という小説は、あれは絶対プロモーションに失敗してると僕なんかは思うのですが(笑)、なにせ当時はハードカバーのみ、広告らしき広告もなし、みたいなそんな状態でした。

だからこそ、ああこれって誰かが押さないと世に出ていかない、そういうタイプの本なのかもしれないなぁなんて思ったものです。
#ゆえに僕は少ないながらもお勧めをしているのですが(笑)。


お話しの導入部分としては、オチこぼれ大学生と飛び級している天才女子高生が宇宙を創ることができるか?という究極の命題に挑戦する、というすっごいテーマなんですけど、これがまた、そのテーマを放っておいて、そこに至るまでの過程が、この二人が走って悩んで葛藤する人間模様というか、成長過程が非常に面白くて、切なくて、爽やかなんですよ。

ということで、僕からはこの夏の1冊として非常にお勧めでございます。

参考:『神様のパズル』感想

その『神様のパズル』なんですが、このたびめでたく文庫版が発売されまして、非常にお求め安い価格となりました(笑)。

神様のパズル

#文庫版だと表紙が若干変わってる!!


あとですね、ここからが重要なんですけど、こないだ文庫版を購入したときにおおー、噂は本当だったんだ!!というのにようやく気が付きました。

そう、これ映画化されるみたいなんですよね。

なんつーか、大分時間が経ってから日の目をみているような感じですが(笑)、僕としてはとっても嬉しいですね。

実写かなぁ、アニメかなぁ。
どちらでもいける気がしますが、今回の『時をかける少女』の出来をみるに、このレベルで仕上がるならアニメでも良いよなぁなんて。

あまり期待すると外れたときの衝撃が大きいのでほどほどに期待しておきますが(小説版はお勧めです)、是非とも頑張って頂きたいなぁと思っております。

蒼・蒼オフ会レポート

2006-08-07 23:51:08 | Weblog
暑い日が続きますが、皆様如何お過ごしでしょうか。
暑い日はビールが美味しいですね(あまり飲めませんが)。

最近飲めないのに飲み会が非常に多く、弱っているところに「蒼い髪と黒いノートと黄色いドロボウ」のシータさんからこんなお誘いを受けました。


>予定が合えば是非遊びましょう


なら遊ぶしかないじゃないかー!!

ということで、行ってきました。

「蒼い髪と黒いノートと黄色いドロボウ」と「蒼穹のぺうげおっと」の合同オフ(長いので略して「蒼・蒼オフ」です)。

* * *

結構急にお声がけさせて頂いたのですが、当日は自分たちいれて8名のメンバーが集まって飲みに行くことに。

メンバーは、

シータさん
・いっさん
・motoさん
・クウラさん
・H&Kさん
りょくさん
・戦闘勇者さん
・燕。

と言う構成です。

うちもシータさんも極端に違うジャンルの記事を書いているわけではないので、おおきなくくりでは大体同じ方向性の人が集まるかな、と予想はしていましたが、全員初対面なので、この時点ではどうなるか全く分からない&ちなみに燕。本人はオフ会自体参加が初めて、ということもあって実はちょっぴり緊張していたのです。

そして直前まで燕。もシータさんもノープラン状態。
つか、シータさんパソコン壊れてて、携帯メールで事前打ち合わせする感じなんで、いい感じにフェイズシフト装甲なしで大気圏突入の気分でしたね。
さてさて、そんな「蒼・蒼オフ」、どうなりましたやら…。

* * *

■出会い編

お互い顔を知らない人同士が待ち合わせをするのって意外と難しいですよね。
だからそんなときは目印が必要ですね。

その辺はシータさんが買って出てくれたわけですが、画用紙に合言葉を書いて待ち合わせ場所で掲げていてくれました。
おかげで結構すんなりと集まることができました(シータさん、感謝です)。
#事前にシータさん以外の人と連絡取り合って、合言葉を掲げるシータさんを放置プレイする、という案もありましたが、実現せず(心底残念でした)。

一人、また一人と集合して、予定集合時間帯までに全員集合完了と、なかなかに幸先順調です。

待ち合わせで一番感動したのは、シータさんの声を聞いたときですね。

「おおー、ネットラジオの声と同じだ(当たり前だ)」

みたいな。
なんか芸能人にあったかのような錯覚をおぼえましたね。

そんな感じで、一行はお店へ移動。

個室を予約しておいたのですが、通された部屋は完全なる個室(カラオケもできます)でした。
これでどんなに恥ずかしい話をしても大丈夫(ヲイ)。

* * *

■乾杯編

=出足は大切に=

このお店を予約したのは僕なんですが、実はあることに気が付いたというか、思い出したことがあったんですよ。
それを思い出したのはシータさんが乾杯を音頭を取ろうとしていたときだったんですが……、

シータさんが挨拶をしようとするたびに、店員さんが料理を運んでくる×3回くらい(笑)。

おお、そうだそうだ、ここはいつもそういうタイミングで料理運んでくるんだったと、自分の体験談から思い出したのですが、あまりに中断されるシータさんが面白かったので、それはそれで美味しかったと思います(笑)。
#たぶんこの時点でシータさんがいじられキャラに決定したんだと思います。
#つか、いじってたのは主に僕だったと思います(スミマセン)。
#「人がいじられキャラに落ちる瞬間を初めて見てしまった(ハチクロ風に)」


=つか10代いたよ!!=

最初にドリンクの注文なんですが、お酒飲めないメンバーもいるのは事前に知っていたのですが、今回は全員社会人だと思ってたんですよね、僕が勝手に。

コーラを頼むH&Kさんの年齢は10代!!
うちのコメント欄に書き込んで頂いているときはしっかりとした文章で書かれていたのでまさか10代とは思いもよらず、かなりビックリしましたよ。
つか、ひょっとしたらH&Kさんは僕かクウラさんとは、干支が同じなのではないか?と思うほどに戦慄しました。

……H&Kさん、恐ろしい子。

という感じで、乾杯は無事終わり、歓談へ。


■歓談編

はっきり言って、この人たちは果たして初対面なんだろうか?と思うほど、スムーズに会話は進み、つか、はっきり言って何を話したか正直あんまり覚えていないんですが、常に大笑いしていたことだけは覚えております。
やっぱりジャンプとガンダムというキーワードは世代・性別を超えて共通言語化しているなぁ~、なんて思いながら大分面白くお話しできました。みなさんありがとう~。

この時間帯、正直何を話したかほんとに思い出せないんですが、これだけは覚えてるよ、というのをちょっとだけ。

=長渕キック=

死にそうな体験をするとそこで年齢が止まるという永遠の17歳碧ちゃん(舞乙)のように、何度か死にそうになっているエピソードを披露してくれた永遠の16歳クウラさんが、会話の中で「長渕キック」の話題を振ったところ、僕以外に反応する人がいない…。

えー何で~、と思って全員に聞くと、「知らない」という答えが大半を占めました。

……ショック。ショックだ。

こんなところでジェネレーションギャップを感じるとは。

以前、後輩にプロトカルチャーを知らないといわれ、そのことにデカルチャー!!と叫んでしまったときと同じくらいの衝撃を受けました。
#たぶん平均年齢は25・6歳くらいだったと思うなぁ。
#ちなみに僕とクウラさんは同世代。平均年齢を引き上げてます(笑)。

長渕キックが分からない人はgoogle先生に聞いてみてね!


=実はシータさんのPCは…=

最近、PCが壊れたと言ってネットから遠ざかっているシータさんでしたが、本当にシータさんのPCは壊れているのか?という疑惑がメンバー何度も生じていました。

まあ僕が確信したのは、あれは絶対壊れてないですね(笑)。
皆さん、騙されてはいけませんよ!!(僕に)。


=芸風=

何となくみんな初めて会った気がしないのは、恐らくどこかしらのコメント欄や掲示板でこの人はこんな芸風?だというのを認識しているからなんでしょうね。

例えばシータさんはネットラジオの声を認識しているおかげで、ほんとに初めて会った気がしないし、H&Kさんや戦闘勇者さんあたりも僕のコメント欄での芸風?そのまんまだったので、分かりやすかったですね。

分かりやすかった、と言えばクウラさんですね。
クウラさんと言えば、コメント欄で列挙シリーズを披露してくれることで有名ですが、今回もネタを仕込んでくる徹底ぶり。

携帯の写真を見せてもらうとそこには、びっしりと積まれたマンガの山、映りきらないほど積まれたガンプラの山、そして(パチンコの)エヴァで当てた42箱のドル箱の山、とここでも列挙してくれました。

つか、ほんとこの人は想像通りの人でした(笑)。

あとは途切れることなく爆笑していたのですが、ほんと何の話をしたのか、思い出せません。でも楽しかったです。
#りょくさんの毒舌が少ないんじゃないの?という指摘については、実はりょくさんは先週からオフがあって、既にデトックス済みだったということが判明!!
#お体にお気をつけくださいませ(って誘っといて言うなよ、みたいな)。

■プレゼント交換編

ノープランで始まった今回のオフですが、唯一(公式の)企画として某パンツの人のオフでやったと言われる、お気に入りのコミックス(もしくは何でも良い)を持参して、交換しましょう!!という企画をやったんですね。
これが結構面白くて、意外と相思相愛?な組み合わせが頻発しました。

プレゼント交換前に、事前にりょくさんから僕の大好きな『桜蘭高校ホスト部』の全サドラマCDを頂きました。ありがとうございます~。
これ、さっそく本日聞かせていただきました。
アニメ版の声優さんも僕は好きですが、こっちも良いですね~(環@緑川さんもぐっどですね)。

さて、僕はこのプレゼント交換を「誰」から「何」を貰ったかと言うと、

…クウラさんからでした(実はそうだったらいいのにな、くらいに思ってました)。

で、何をもらったかと言うと、まずは、

学園革命伝 ミツルギ

クウラさんがジャケ買い(して失敗した)という逸品。
その名に恥じない出来だったと思います(笑)。

つか、表紙めくったら「ギャグマンガだなんて聞いてませんよ」って書いてあるし(クウラさんの言葉そのままだし!!)。

お次は、

週刊石川雅之


おお、これ欲しかったんですよ!!もやしもんの人ですよね。
哀愁の中にクスっと笑ってしまうショートがめっちゃ良いですよね。
これは良いものを貰いました。

では、最後、何を貰ったかと言うと、

メゾン・ド・ペンギン 第1巻

出たー!!
つか、単行本出てたのか、これ!!

しかも薄い!!
薄いよ!!何なのこの薄さ!!
2枚重ねしても分からないy(殴)。

つか、普通のジャンプコミックスの半分の厚さしかねーーー!!!

やばい、絶対に手にすることは無いだろうくらいに思っていた『メゾン・ド・ペンギン』のコミックスが今僕の手元にある。
なんかこれだけで既に変な気分だYO。

しかも、初回連載時のジャンプの懸賞に引っ掛けたネタは、ちゃんと単行本発売記念に書き換わってるよ!!(前は連載記念だった)
初回掲載時のページ数が少ないってネタのところは、内容が安っぽいから安くしましたってネタに変わってるし!!
そんな感じの修正が実は結構入ってるんではなかろうか……???

あの半分の薄さは、やっぱり連載終了する前に単行本化しようという試みなのかもしれませんが、意外なことを発見しました。

僕の場合、あの薄さじゃないと1冊読む気にならなかった!!
#だんだんバカらしくなってきて、読んでる時間がもったいないんじゃないか?くらいに思い始める頃に読み終わる。

け、計算なのか?

とにかくクウラさん、ありがとうございました(笑)。


■実はまだ続くプレゼント編

一通りプレゼント交換が終了して、そろそろりょくさんが帰らねば、というところで、シータさんとクウラさんがなにやら不穏な動きを始めました。

どうやらこれから送別会をやるらしいんですね。誰の?

「……燕。さんの送別会です」

ええ!!それってもう帰れってことですか!!まだぶぶづけ食べてませんし!!

ということで何故か送別会と言う名の送別品贈呈式がそのまま開始されることに。

まず、クウラさんからはなにやら大きめの箱を渡されたんです。
一体なんだろう……。



エターナルだよ!!しかも無駄に限定版のコーティングしてある奴だよ!!キラキラだよ!!

ほんとにこの微妙に無駄なチョイスがクウラさんらしい(褒め言葉です)。
つか、パッケージのラクス様が凛々しいよ!!


えー、続いてシータさんも何やら大きめの袋(しかもリボン付き)を取り出してくれました。
もうありがたくて、ありがたくて心臓バクバクです。
#つか、次は何が出て来るんだよ!!

リボンをさーっとほどいて中身を取り出してみると……、



り、凛さま!!


ぐはぁ。

ま、まさかここで凛さま登場とは思わなかったよ!!

つか、この凛さまを我が家のどこに飾れと!!
#注:燕。は妻子持ちです。しかも子供二人います。

つか、この凛さまを我が家のどこに飾れと!!
#注:燕。は妻子持ちです。しかも子供二人います。


つか、正直に言うよ。

ああ、嬉しいさ。ほんとは嬉しいYO!!


……以後、燕。はこれ以降に会話した内容を殆ど記憶しておらず、凛さまを眺めては「イイなぁ……」と思いつつ、「つか、これどこに置くか…」と悶々としておりました。
まだその苦悶は続いております(笑)。
#注:燕。は現在奥さんと子供が帰省中なので、自由に羽を伸ばしているのだった。

つか、ほんとどこに置くのさーーー!!!


まったく、素晴らしきはオフ友である。
いや、ほんとに嬉しかったりするんで、マジでありがとうございます!!
#これを横においてFate/hollow ataraxiaをプレイ中でございます。幸せだ。

いやー、マジでビックリ&嬉しいプレゼントでした。
シータさん、クウラさん、ほんとにありがとう!!


以降、僕が自分の発言で覚えているのは、

・みんな、Fateやって、お願いだから。

・みんな「時をかける少女」観て、お願いだから。

たぶん、この2つしか言ってないと思います。

というわけで、非常に楽しいオフ会でした。
機会があれば是非またやりたいと思います。


■オフ会のオフレコ 黒シータさん登場

この物語はフィクションであり、実在する人物・団体とは一切関係がありません。
また登場人物は全て18歳以上です(ヲイ)。


=ジャプニカ暗殺帳と黒いノートとルールブレイカー=


シー○さんのかばんの中からノートがのぞいていた。
シー○さんだけにまさか「黒いノート」???と思ったりもしたのだが、どうも違うらしい。
それは昔僕らが小学生の頃使ったことのあるノートに似ていた。

どうしても僕はそのノートが気になったので、シー○さんがトイレに立つ間に、いけないとは思いつつもそのノートを手にとってしまったんだ。

ノートの表紙はそう、昔小学生の頃使ったノートに似ていたが若干違っていた。
そのタイトルは……、

よいこのめっさつしりーず
ジャプニカ暗殺帳 ふくしゅう
シー○

と書いてあったんだ。

あまりの誘惑に勝てず、僕はその禁断のノートを開いてしまったんだ。
そして後に、あの時ココロの警鐘にもっと耳を傾けるべきだったと、心底後悔することになったんだ。

僕はおもむろにページをめくった。


○月○日 晴レ ☆☆☆☆☆

今日もコメン○が無かった。
許せない。


○月○日 晴レ ☆☆☆☆☆

今日はコメ○トがあった。
でも、誤字・脱字の指摘だった。
許せない。


な、何か見てはいけないものをみてしまった。背中に嫌な汗が流れる。心なしか体温が3度くらい下がった気がする。

もうやめよう、もうやめようとして、僕は誘惑に勝てず、またページをめくった。
めくってしまった…。


○月○日 晴レ ☆☆☆☆☆☆

今日もコメン○が無かった。
許せない。
あそこはたくさんコメントあるのに。
許せない。
許せない。
許せない。


……心臓が止まりそうになった。


○月○日 晴レ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

今日もコメン○が無かった。
許せない。
いちごパンツの人はコメントたくさん入ってるのに。
許せない。
許せない。
許せない。
つか、いちごパンツの人は最近パンツならなんでもよくなってると思う。
許せない。
許せない。
許せない。


……僕もそう思った。


いや、それは置いといて。


そのとき僕の背後で音もなく忍び寄る影に僕は本当に気が付かなかったんだ。
後に思う。
あの時ほどの恐怖を感じたことは無かったと。


「燕○さん、見たね…。」

「え、えっ、な…!!」


黒い扇子を持ったシー○さんが、氷の微笑をたたえたまま、腕時計をいじっていた。
どうも腕時計に仕掛けがあるらしく、腕時計の中から小さな紙片を取り出していた。

「そ、その紙片は、ひょっとして、夜○月が愛用していたという…」

「ふふふ、ブログタイトルを甘く見ないでほしいなぁ。黒いノート。それは紙片でも十分効果があるんですよ。」

「ご、ごめんなさい。悪気は無かったんです、つい、つい出来心で。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。」

「ふふふ、ふははは。ふははははははははははははは!!僕が神だ、僕こそが神なのだよ、君の負けはこのオフに来た時点で決まったいたのさ!!」

「ぐ、む、胸が、胸が苦しい!!!!」


……霞んでいく視界の中で、最期に見えたシー○さんの顔が黒かったのは本当にシー○さんが黒シー○さんになったのか、それとも単に扇子が黒かっただけなのか、今でも分かりません。
ただひとつ、あれほど怖いことはありませんでした。
僕はあの紙片に本当に名前を書かれたのか、時限的に発動するように書かれたのか、今では確かめる勇気すらもてません。

……誰か、この惨劇を終わらせてください。それだけが私の望みです。


繰り返しますが上記は完全にフィクションです。シー○さんとか燕○は決してシータさんや燕。ではありません。決して。


時をかける少女

2006-08-05 18:13:28 | アニメ 感想
静かに、一人で、そしてもう一度観たくなる、そんな映画を観ました。


『時をかける少女』


上映開始から2時間後。
観終った後、胸に残る清清しさ、これをまた感じたくてもう一度観てしまうかな、そんな風にさえ思ってしまいます。

丁寧に、そして何より気持ちよく作られた良作。
ノスタルジーに浸るのも良し、爽やかに感動するも良し、なんとなく大事にしてほしい、そんな感じ。

きっとDVDが出たら購入すると思うし、そしてまた一人でゆっくりと何度も観てしまうかもしれません。



この夏、僕は静かにこの作品をお勧めいたします。



* * *

原作は言わずと知れた筒井康隆さんの『時をかける少女』。
何度も映像化された名作と言ってもよいかもしれません。

けれども今回の『時をかける少女』は個人的にはこれがベスト、きっと時が経って観返すとしたらこれを選ぶと思います。

内容については既に有名な作品でもあるし、また、未見・未読の方もいらっしゃると思いますので、ここでは内容について突っ込んだ感想は書きません。

何となくなんですが、今の余韻に浸っている自分を鑑みるに、ここで僕のつまらない感想を書いちゃうほうがよっぽど無粋なんではなかろうか、と思っちゃうから。

けれどもやっぱり折角観たのでちょびっとは感想書きたい(笑)。

ということで、さらりと。

* * *


「真琴!!前見て走れよ!!」


クライマックスへ突入する直前のシーン、功介がヒロイン真琴に向かって叫んだ言葉。

僕はここにこそこの作品の良さが収斂されたんじゃないか、そう思うのです。

せっかちでよく人にぶつかりながら走る真琴に対して、心配した功介が投げかけたようにも聞こえるこの言葉。

しかしながら、ここでは、タイムリープという力を手に入れてしまった真琴が、それを使って色んなことにやり直しをかける、つまりやり直したい、あのときああだったら、と過去に捉われていた真琴がようやく「前=今=未来」を見て、走り出すシーンなんですよね。

そんな真琴にエールを送るように投げられたのがこの台詞。


「真琴!!前見て走れよ!!」


そして走る真琴。

これまでタイムリープの力を使って、時間を一瞬で跳躍していた真琴が、ただ走る。
息を切らせて、汗にまみれて、ただひたすらに自分の足で、自分の力で走ります。

何のズルもなく、ただひたすらに、一生懸命に。

そして舞台はクライマックスへ。


……もう、これだけでもう僕は心爽やかに、そして涙腺はうるうるに。


やっぱりね、時間跳躍とは言わないまでも、誰しも「あのときああだったら」なんて思うじゃないですか。
でもそれができちゃったら?やっぱり時間跳躍してやり直したいとか思っちゃいますよね。

でも、それでもそういうSF設定だからこそ、そこにメッセージが浮き上がってくるんですよね。
大切なメッセージが。

だからあのラストシーンも、すっごく心に染みてくるんですよね……。

うん、ほんと良作でした。

騒ぎ立ててお勧めするというよりは、むしろ静かにお勧めしたい、そんな夏の良作でした。

お勧めです。

* * *

公開当初は結構空いてる、なんて情報もあったんですが、新宿テアトルは完全に立ち見状態でした。
かなり早めに行ったのに、整理券を配ってて、ぎりぎり立ち見ラインに乗ってしまいましたが、今回は一人で観に行っていたので、そこは一人身の強さ、おそらくラスト一席というのがポツンとあいていたので運良く座ることができました。
うぉー、危ねー。

館内は立ち見が出るほどの満席。

しかしながら上映開始から終了までの2時間、エンドクレジットが終わり、館内が明るくなるまで誰一人として席を立ちませんでした。

なんとなくわかる。
あの余韻、確かに浸っていたくなりますね。

* * *

そしてその余韻を抱えたままオフ会へ(笑)。
#りょくさんと語れそうです。
#つか、この記事自体、この余韻が消える前にと思ってオフ会までの時間を使って書いてます(笑)。

はやくDVDでないかなぁ。

管理人の輪を作ろう バトン

2006-08-04 23:31:22 | Weblog
ワインというものは、タイプ・個性によってはじっくり寝かせることによってその真価を発揮する、というものがあります。
それを「エイジング」、つまり「年を重ねる」ことで熟成させ、飲み頃のワインにする、というわけですね。

ここにもひっそりとネットの世界で寝かせていたものがあります。


…バトン。


りょくさん、すみません、ぴったり2ヶ月くらい寝かせておきました。

たぶん、すっぱくなって飲めないと思います(ぎゃー)。

ちなみに僕はワインは飲めないし、ましてやバトンの類は決して寝かせて美味しくなるようなものではありません(当たり前だっつーの)。

* * *

さて、どんなバトンを貰ったかと言うと、「管理人の輪を作ろう」バトンです。
うぉし、せっかく寝かせておいたので、まろやかに回答いたします(どんなだよ、それ)。

【バトンを受け取った方は下記にHNの記載をお願い致します】

華→希衣那→下田りょう→れな→くり太→早月あすか→冴月禄→室崎→椎名→瑛→帷琉→彩歌→りっきー→あやき→吾桑→田所→87→詩羽→テト→由高→イット→蟹→sota→トリノ →丈田→りょく →燕。

【貴方のHNを教えて下さい】
燕。
「。」は公式の場に出るときは必ず付けています(ってどこだそれ)。
#単にHN占いでつけた方が良かったの(単純です)。

【貴方のサイト名を教えて下さい】
略式名称:蒼穹のぺうげおっと
正式名称:蒼穹のぺうげおっと-PEUGEOT in the AZURE-

…つか、正式名称あったんだ。

【いつからこのサイトを始めましたか?】
2004年5月から始めました。
現時点で2年と3ヶ月。良くもったものです。うんうん。

【管理人歴はどれくらいですか?】
このブログと同じなのです。

【サイトのジャンルや属性について割と詳しく説明してください】
これはサイトのサブタイトル横に書いてある通りなんですが、アニメ、マンガ、小説と無節操に見て・読んで感想を書いてみる、というのが本来の趣旨でした(た?)。
えーと、中身を見ると「蒼穹のファフナー」と「交響詩篇エウレカセブン」のファンサイトであることは一目瞭然です。うんうん。
目下、子育てブログへと転身することを夢見ています(ん?)。

【訪問者様に是非行くべきだ!!と貴方がオススメできるサイト様を5つ必ず書いて下さい】

これが意外に難しいなぁ。日参しているところは結構たくさんあっていつも楽しみにさせて頂いているんですが、5つというのは意外と難すぃ。
りょくさん和井さんRadiotomさんあたりは日参してるのですが、今回はいつも行くところと一方的にこちらが楽しみにしているところをご紹介させて頂きます。

ランゲージダイアリー
このブログを始めるきっかけになったあいばさんのブログ。正直尊敬しております。
最近忙しくてメールも出せてないですが、そのうちメールしますね(ってそのうちかよ!!)。

アンダンテ
瑞希さんの女子高生ライフを綴ったブログ。どんなに忙しくてもここだけは毎日読んでます(笑)。
何かもう3年生なんて、早いなぁ。一押しなのです。

りみっとぶれいく
ボブJrさんの素敵イラストサイト。とにかく士郎子なのであります。
最近体調を崩されていたみたいですが大丈夫かな~。夏の祭典が終わった頃にでもメールしますね。
とりあえず今は最大の山場へ向かってがむばってください。

え、があったりなかったり。
前述のボブJrさんが紹介されていて、それ以来一方的にファンになっております。
マキジ最高!!マキジ!!
つか、その前にキングセイバーで吹いた!!
個人的に大好きなサイトなのです(由さま、勝手に紹介させて頂き申し訳ありません)。

gallo44
エウレカセブンのキャラデザを手がけた吉田健一さまのサイト。もう最高にスキであります。
エウレカセブンDVD13巻のジャケットには感動して画面が涙で見えないよ状態に。
もう何も言うことはないのであります。つか、むしろありがとう!!これだけはお伝えしたい。

【貴方のお知り合いの管理人様に繋げるだけ繋いで下さい。】

だ、誰かこの手を取ってください(懇願)。
われこそは!!と言う方、是非是非このバトン、もって行ってくださいませ。

* * *

ふぃー、あぶねー、りょくさんに会う前に何とかバトン完成したよ(ってそれがリミットかよ!!)。

ということで、オフ会の連絡、皆様届きましたでしょうか?
届いてない方、至急コメント、もしくはメールくださいね~。

お待ちしております。

等価交換

2006-08-02 01:07:14 | ハガレン
昨日は自分の送別会で飲み、そして今日こそは休肝日と考えていたのに何故か偉い人のかばん持ちで他事業部の偉い人との懇親会へ。
真剣に自分のガラスの肝臓がやばい気がします……。

が、しかし。

ちゃんと今週の土曜日は飲みますよ、シータさんと。

というわけで、参加表明頂いた皆様、ありがとうございます。
後でメール致しますね~。

参加ご希望の方、明日一杯くらいまで受け付けておりますので、もしお時間ある方いらっしゃいましたらメールくださいませ。

* * *

『鋼の錬金術師』の第14巻の初回限定に付属していた「ラフ画集」の出来が良くて、非常に美味しいですな~。
ロス少尉とか、ロス少尉チャイナとか(ロス少尉スキ)。
#ランファンもスキ。つか、全部スキ(って節操無いな)。

個人的にはやる気のないラストの「やっておしまい」がツボでした。

* * *

本編の方は、かなり予想を超えてついていけないくらいの展開をしておりますね~。
どうなるのか全く分かりません。

最後のリザさんのお背中ショットにクラクラきましたが、やっぱあれっすかね、リザさんも錬金術師に関係あるってことですかね、あの刺青、というより魔方陣ちっくな感じですよね。
で、ところどころ火傷で欠けているってのがなんとなくポイントになりそう&それで過去編へいくのかな~?という感じですかね。

個人的にはシンとか新しい大陸へと舞台を広げて欲しい気もするんですけどね~。
やっぱり今の状況は敵が強い・強すぎる(というのは良いことだけど)、多少閉塞感があるんでそれを打開するような爽快展開、待ってます。

* * *

今の本編の展開を考えると、アニメ版の途中から分岐した流れも、あれはあれで良く出来てたな~と改めて感心しております。
きちんと完結していたのが何より素晴らしいと思いますし、ホーエンハイムやダンテの使い方なんていうのもオリジナル要素でグッドだったなと。

特にお気に入りなのは、アニメ版の最終話で、「等価交換が成り立たないなんて認めない」というエドに対してダンテが「いつだって代価は少し足りないもの」と返す。
けれども奇しくもダンテは「世界は不完全なもの」と言い、そこにホーエンハイムが不完全だからこそ、不完全なものを埋めるものとして諦めない力と努力があり、エドに向かって「お前の歩いてきた4年間がそれにあたる」と語る。

この一言でダンテの「いつだって代価は少し足りないもの」という言葉を完全否定するくだりが熱い!!というくらい熱かったわけです。

ここの構成は見事だな~と思いながら最終話をみていたものです。

あれから1年半くらいたって、今頃再評価してます(笑)。

* * *

実は今回の第14巻、初回限定版買えなかったんですよ。売り切れで。

仕方ないので通常版を買ったんですが、やっぱりラフ画集欲しいじゃないですか。

で、いつものおねいさんに相談したところ、案の定ゲットしていたわけです。

そこで『のだめカンタービレ』の第15巻と『ハチミツとクローバー』の第9巻を貸して、ハガレンのラフ画集を回して頂くという等価交換を成立させました。
うん、立派な等価交換だ。

つか、受け渡すブツの方向性、逆だよ!!

等価交換にどっちからという方向性は関係ない、ということを証明してみました(Q.E.D)。

おねいさん、いつもありがとうございます。

鋼の錬金術師 第14巻