静かに、一人で、そしてもう一度観たくなる、そんな映画を観ました。
『時をかける少女』
上映開始から2時間後。
観終った後、胸に残る清清しさ、これをまた感じたくてもう一度観てしまうかな、そんな風にさえ思ってしまいます。
丁寧に、そして何より気持ちよく作られた良作。
ノスタルジーに浸るのも良し、爽やかに感動するも良し、なんとなく大事にしてほしい、そんな感じ。
きっとDVDが出たら購入すると思うし、そしてまた一人でゆっくりと何度も観てしまうかもしれません。
この夏、僕は静かにこの作品をお勧めいたします。
* * *
原作は言わずと知れた筒井康隆さんの『時をかける少女』。
何度も映像化された名作と言ってもよいかもしれません。
けれども今回の『時をかける少女』は個人的にはこれがベスト、きっと時が経って観返すとしたらこれを選ぶと思います。
内容については既に有名な作品でもあるし、また、未見・未読の方もいらっしゃると思いますので、ここでは内容について突っ込んだ感想は書きません。
何となくなんですが、今の余韻に浸っている自分を鑑みるに、ここで僕のつまらない感想を書いちゃうほうがよっぽど無粋なんではなかろうか、と思っちゃうから。
けれどもやっぱり折角観たのでちょびっとは感想書きたい(笑)。
ということで、さらりと。
* * *
「真琴!!前見て走れよ!!」
クライマックスへ突入する直前のシーン、功介がヒロイン真琴に向かって叫んだ言葉。
僕はここにこそこの作品の良さが収斂されたんじゃないか、そう思うのです。
せっかちでよく人にぶつかりながら走る真琴に対して、心配した功介が投げかけたようにも聞こえるこの言葉。
しかしながら、ここでは、タイムリープという力を手に入れてしまった真琴が、それを使って色んなことにやり直しをかける、つまりやり直したい、あのときああだったら、と過去に捉われていた真琴がようやく「前=今=未来」を見て、走り出すシーンなんですよね。
そんな真琴にエールを送るように投げられたのがこの台詞。
「真琴!!前見て走れよ!!」
そして走る真琴。
これまでタイムリープの力を使って、時間を一瞬で跳躍していた真琴が、ただ走る。
息を切らせて、汗にまみれて、ただひたすらに自分の足で、自分の力で走ります。
何のズルもなく、ただひたすらに、一生懸命に。
そして舞台はクライマックスへ。
……もう、これだけでもう僕は心爽やかに、そして涙腺はうるうるに。
やっぱりね、時間跳躍とは言わないまでも、誰しも「あのときああだったら」なんて思うじゃないですか。
でもそれができちゃったら?やっぱり時間跳躍してやり直したいとか思っちゃいますよね。
でも、それでもそういうSF設定だからこそ、そこにメッセージが浮き上がってくるんですよね。
大切なメッセージが。
だからあのラストシーンも、すっごく心に染みてくるんですよね……。
うん、ほんと良作でした。
騒ぎ立ててお勧めするというよりは、むしろ静かにお勧めしたい、そんな夏の良作でした。
お勧めです。
* * *
公開当初は結構空いてる、なんて情報もあったんですが、新宿テアトルは完全に立ち見状態でした。
かなり早めに行ったのに、整理券を配ってて、ぎりぎり立ち見ラインに乗ってしまいましたが、今回は一人で観に行っていたので、そこは一人身の強さ、おそらくラスト一席というのがポツンとあいていたので運良く座ることができました。
うぉー、危ねー。
館内は立ち見が出るほどの満席。
しかしながら上映開始から終了までの2時間、エンドクレジットが終わり、館内が明るくなるまで誰一人として席を立ちませんでした。
なんとなくわかる。
あの余韻、確かに浸っていたくなりますね。
* * *
そしてその余韻を抱えたままオフ会へ(笑)。
#りょくさんと語れそうです。
#つか、この記事自体、この余韻が消える前にと思ってオフ会までの時間を使って書いてます(笑)。
はやくDVDでないかなぁ。
『時をかける少女』
上映開始から2時間後。
観終った後、胸に残る清清しさ、これをまた感じたくてもう一度観てしまうかな、そんな風にさえ思ってしまいます。
丁寧に、そして何より気持ちよく作られた良作。
ノスタルジーに浸るのも良し、爽やかに感動するも良し、なんとなく大事にしてほしい、そんな感じ。
きっとDVDが出たら購入すると思うし、そしてまた一人でゆっくりと何度も観てしまうかもしれません。
この夏、僕は静かにこの作品をお勧めいたします。
* * *
原作は言わずと知れた筒井康隆さんの『時をかける少女』。
何度も映像化された名作と言ってもよいかもしれません。
けれども今回の『時をかける少女』は個人的にはこれがベスト、きっと時が経って観返すとしたらこれを選ぶと思います。
内容については既に有名な作品でもあるし、また、未見・未読の方もいらっしゃると思いますので、ここでは内容について突っ込んだ感想は書きません。
何となくなんですが、今の余韻に浸っている自分を鑑みるに、ここで僕のつまらない感想を書いちゃうほうがよっぽど無粋なんではなかろうか、と思っちゃうから。
けれどもやっぱり折角観たのでちょびっとは感想書きたい(笑)。
ということで、さらりと。
* * *
「真琴!!前見て走れよ!!」
クライマックスへ突入する直前のシーン、功介がヒロイン真琴に向かって叫んだ言葉。
僕はここにこそこの作品の良さが収斂されたんじゃないか、そう思うのです。
せっかちでよく人にぶつかりながら走る真琴に対して、心配した功介が投げかけたようにも聞こえるこの言葉。
しかしながら、ここでは、タイムリープという力を手に入れてしまった真琴が、それを使って色んなことにやり直しをかける、つまりやり直したい、あのときああだったら、と過去に捉われていた真琴がようやく「前=今=未来」を見て、走り出すシーンなんですよね。
そんな真琴にエールを送るように投げられたのがこの台詞。
「真琴!!前見て走れよ!!」
そして走る真琴。
これまでタイムリープの力を使って、時間を一瞬で跳躍していた真琴が、ただ走る。
息を切らせて、汗にまみれて、ただひたすらに自分の足で、自分の力で走ります。
何のズルもなく、ただひたすらに、一生懸命に。
そして舞台はクライマックスへ。
……もう、これだけでもう僕は心爽やかに、そして涙腺はうるうるに。
やっぱりね、時間跳躍とは言わないまでも、誰しも「あのときああだったら」なんて思うじゃないですか。
でもそれができちゃったら?やっぱり時間跳躍してやり直したいとか思っちゃいますよね。
でも、それでもそういうSF設定だからこそ、そこにメッセージが浮き上がってくるんですよね。
大切なメッセージが。
だからあのラストシーンも、すっごく心に染みてくるんですよね……。
うん、ほんと良作でした。
騒ぎ立ててお勧めするというよりは、むしろ静かにお勧めしたい、そんな夏の良作でした。
お勧めです。
* * *
公開当初は結構空いてる、なんて情報もあったんですが、新宿テアトルは完全に立ち見状態でした。
かなり早めに行ったのに、整理券を配ってて、ぎりぎり立ち見ラインに乗ってしまいましたが、今回は一人で観に行っていたので、そこは一人身の強さ、おそらくラスト一席というのがポツンとあいていたので運良く座ることができました。
うぉー、危ねー。
館内は立ち見が出るほどの満席。
しかしながら上映開始から終了までの2時間、エンドクレジットが終わり、館内が明るくなるまで誰一人として席を立ちませんでした。
なんとなくわかる。
あの余韻、確かに浸っていたくなりますね。
* * *
そしてその余韻を抱えたままオフ会へ(笑)。
#りょくさんと語れそうです。
#つか、この記事自体、この余韻が消える前にと思ってオフ会までの時間を使って書いてます(笑)。
はやくDVDでないかなぁ。
私は20代なので、逆に輝いてた10代の時の感覚というものを懐かしむことが出来、ホント楽しめたと思います。
謹んでDVDを買わせて頂きます。
ホントありがとうございました、と言う感じでした。
2回目を見たあと、思わず原作と高畑京一郎「タイム・リープ」を買ってきたのはご愛敬w
どっちも今の家に引っ越す時に荷物整理で捨ててたけどやっぱいいですね。
マジでその通りだと思いますよ。
何度も見たくなる(タイムリープしたくなる)作品ですね。東京でも3館上映になりましたし、機会があるのならば!
いや、DVDは私も購入決定です。
>エンドクレジットで立ち去る人
燕。さんの時もいませんでしたか。
やっぱり静かに余韻に浸りたくなるんですかねぇ。
最後にもう一度「時をかける少女」とクレジットされるのが印象的ですね。
タイムリープ能力で過去にかけていた少女が、今度は「前を向いて」未来に向かって自分で走っていくカンジがして。
この映画は、夏に見て欲しい作品だなぁ。
オフ会で「時かけ」話したかったですねー(笑)
うおおお、やっぱり2回観ちゃいますよね。嬉しい、嬉しい。
そうなんですよね、決して大作じゃないんだけど、間違いなく良作ですよね。
DVDの発売を今から心待ちにしておりますよ。
何かこう、あの世代の、あの瞬間の、あの気持ち、みたいなのを思い出しつつ、今を振り返るみたいな、けれども最後は一生懸命走って泣いて、あんな雰囲気がほんとに素晴らしかったですねぇ。
>りょくさんへ
そうなんですよ、エンドクレジットの最後の一行が流れて、館内が明るくなるまで誰一人席を立たない、ほんといい雰囲気でした。
夏に見て欲しい、このりょくさんの言葉には両手を挙げて大賛成ですね。
そう、そうなんですよ。あの暑い夏の日、こんなことがあったよね、と言う感じで振り返りたい(自分の思いでも一緒に)みたいな。
オフでは何かあっという間に時間が過ぎてしまったので、りょくさんの毒舌を堪能できず残念でした。
是非また次の機会にはもっとお話ししましょう!!
いや~・・・・・ 見終わった後こんな幸せな気持ちになる映画ってすごい久しぶり。こんな幸せでいいのかしら。
まさか、新しき【時をかける少女】(以降、時かけ)のテーマが【走る】だとは。
しかもその細田守テイストなるそれが、今回のヒロインの【元気で親しみやすい】性格と何の無理もなく融和し、それがラベンダーの香りよりも飛躍的に且つ現代的に、この時代、高校生時代特有の未来への不安、踏み出すことへの怖さといった青春のテーマにこれでもかというほど合致してますね。
細田さんがもし、前作の時かけを意識しすぎて【ラベンダー】にこだわってしまったら、前作時かけにこだわりすぎてしまったら、今回のように大絶賛されることも、映画のレビューサイトで他のアニメ映画2作品に大差を付け、ダイハードやターミネーターに並ぶ高点数を得ることはなかったかもしれません(そこまで言うか
かといって原作をまったく無視しているかというとそうでもなく、【魔女おばさん】の存在が実に旧作ファンには嬉しい部分ですね(まあネタバレ配慮でここまでで
ついで、最初に【魔女おばさん】って名前が出て来たときはおじゃ魔女を見ていた時から細田さんにちょび注目していた身分としては思わずニヤリ。
かける、が平仮名なのも感慨深いですね。
きっと、最重要テーマである【駆ける(走る)】だけでなく、【掛ける(ブレーキをかける)】とか、【懸ける】だったり、【翔る(空を飛ぶ)】だったり、その全部が込められていると考えるもよし。
・・・そういえば、いつから全力で走る事をやめちゃったのかなぁ。
バカをやりながら虫を追いかけたり、友達を追いかけたり・・・
あの頃と比べて、【全力で走っても追いつけないものもある】とか、【疲れるだけだよね】とかいうものが一つずつ増えていって、自分の足で、前を向いて走るということがどれだけ大切かという事をすっかり忘れていた自分に気付かされました。
映画館を出た後、無性に走りたくなった自分が居ました。
エドウィンのサンダルを履いてたんですが、年甲斐もなく・・・ ちょっと全力で走ってみました。
ああ、自分の足でこんなに景色って流れるんだなぁ、とか
昔ほど早くないなぁ、とか
懐かしい、しかし昔とは違うが故の本当は新しい感覚と言いますか。
で、結果。
強烈な靴ズレを各所に起こし、見事痛くて歩けない状態に。
・・・・・・・・もう、飛べません(カバジ
身体の方(足)はすっかり大人(出不精)になってたよ、ママン
「翼が取れた少年は何になるんだ?」
「決まってるだろう。漢になるんだ」
(【パタリロ】。パタリロとバンコランの問答より
まだ漢になれてない気がします・・・
いやーいいですね。ゆったりとしたもの、コミカルなもの、癒されるものと多岐に渡ってます。
聞いている自分があの時の映画館の中へタイムリープ(あんまりうまくない
あと、パンフレットを見て最近気付いたこと。
ヒロイン役の女の子の誕生日、僕と一緒!!(10月18日
しかも・・・ うおお、めっちゃ年下やないですか。
作中のヒロインと同じ位の年!? なんてこった。あんなイキイキしてて下手さなんて微塵も感じなかったのに。というかこの年にして、こんな超スバラシアニメ映画の主役ってすごすぎる!!
でもシンデレラとは言いません。紛れもなくヒロインをやれる実力あったのは映画ではっきりわかってますから。
それにしても本当にすごいなあ、不自然さを記憶さかのぼっても発見できなかったし・・・
これじゃあ【こ~ころを~♪】のあの人はなんだったのやら・・・(ぉ
イノチヲダイジニシナイヤツナンテダイッキライダ~(コラ
僕もラベンダーに細田監督が拘らなくて良かったなぁ~と思いましたよ。
というか、新説、みたいな感じで、またそれが新鮮で、かつ前作とのリンクは残す、みたいなああいうつくりが凄く好印象でしたよ。
隠れた良作というか、この暑い夏の清涼感をもたらしてくれる、そんな大事にしたい作品ですね。
#タイムリープというと、「ターイムリープ 心斜め15度に~♪ ターイムリープ 心傾けて~♪」とゴッドマジンガーのエンディングを思い出す僕は映画館内でも突出して年齢が高いのではないかと、ふと孤独になりかけました(笑)。