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マクロスF 第16話 「ランカ・アタック」 感想

2008-07-27 18:46:12 | マクロスF
ミンメイ・アタックならぬ、ランカ・アタック。

僕が初代マクロスを見ていたころは小学生だったので、ミンメイ・アタックを見たときにどう思ったのか。
もう忘れてしまったけれど、きっとヤック・デカルチャーと思ったんじゃないかと思ったり、思わなかったり。

今回のランカ・アタック。

とても悲しい。

そんな気持ちになりました。

ランカが凄く大切にしていた歌。

過去をすべて失っても、それでも覚えていて、ずっと自分の分身のように大切にしていた「アイモ」。

これが、バジュラ殲滅のために使われる。

「アイモ O.C.」としてアレンジされたその歌は、あたかも戦乙女として戦士たちをいざなうかのように(そしてバルキリーの本来の意味であるところの戦死した者を導くかのように)、ラグナロクという終末へ向かって進む、そんなもの悲しさを演出しているかとさえ思えるほどに。

現在、バジュラとの戦いは、どちらかが種族として滅びるまで戦い続ける、という様相を呈してきました。

ランカとバジュラの何らかの関係があることは分かってきているんだけれども、リトル・クイーンと言われたように、ランカはきっとバジュラを統べる存在になる可能性があって、そういう意味で考えれば、ランカが大切にしたいた「アイモ」を使って、バジュラを殲滅していく、というのは、本当に悲しい感じがしますね。

ミンメイ・アタックを提唱したのは、その恋人だった一条輝でした。

輝の当時の気持ち、僕は全然考えたことなかったけど、どんな気持ちだったんだろうか。


■ランカ・アタック

ランカの歌からは微量なフォールド波が発生していて、それがバジュラに対して影響する、それを利用したランカ・アタック。

初代マクロスで、第1次星間戦争の戦局を変えたリン・ミンメイ作戦(ミンメイ・アタック)のように、歌を使った人類の秘策。
それをゼントラーディと人類の間の子であるランカ(でも本当はまだ分からない・・・)が歌う、というのはある意味感慨深いのかも。

バジュラはそもそも、自分たちの位置特定のためにフォールド通信波を相互にやり取りする習性があるので、それを利用した形になるんだろうか。
#第7話「ファースト・アタック」でルカがバジュラ母艦に鹵獲されたのは、ルカの乗るRVF-25がバジュラにジャミングされないように、開発中のフォールド通信装置を搭載していたからだと思われる。

原理は分からないけれども、リン・ミンメイが文化の象徴となったように、これによってランカちゃんも救世主としての冠を(自分の意思とは無関係に)頂くことになるんだろうなぁ。

それにしてもやっぱり何か悲しいなぁ。

大事にしていたものを汚されちゃった感じ?

いみじくもブレラがランカに言ったように、ランカちゃんの歌は普通に聞いてても癒し系というか、なぜだか応援したくなるような温かい感じの歌声なんですよね。

「アイモ」はこれまでも凄く大事なシーンに使われたりとか、ランカちゃん自身が凄く大切にしてきた曲だから、余計にそれを利用するような感じでアレンジされてしまったのは視聴者的にも何となく寂しい感じ。
#映画「バード・ヒューマン」で使われた「アイモ~鳥のひと」は逆に凄くマッチしてて感動的ですらあったのに。

そしてそれが、今度はプロトカルチャー由来の子孫が残るか、バジュラが残るか、という殲滅戦の道具として使われてしまう。

アルトが叫びながらミサイルを撃つシーンなんかは、個人的に見てて悲しくなってしまいましたよ。

兄であるオズマがランカちゃんに問うた言葉も、そしてそれに虚ろな目で答えるランカちゃんも見ていて痛々しい。


初代マクロスでは、ゼントラーディとのどちらの種族が生き残るか?という殲滅戦から、歌に感動して、そこから一気に共存まで辿り着いていくというとんでもないスケールの話をやってくれました。

このマクロス・フロンティアも現時点では完全に殲滅戦の様相を呈しています。

双方のつなぎ役として、ランカちゃんがどんな運命をたどるのか、今から心配でなりません。
#というか、次回の予告が一番心配でなりません。
#つか、オズマ役を小西さんがやってる時点から心配でなりません。
#小西さん=兄貴役はやばいっす。それだけで死亡フラグ化しています。


■リチャード・ビルラー氏

S.M.Sのスポンサーとして、第1話から名前は何度か出てきていた(第7話でもチラッと出てる)リチャード・ビルラー氏の登場。

彼がはめている指輪が非常に興味深く、やっぱりアルトがシェリルのイヤリングとの相似性に気がつきました。

果たしていったい何者で、シェリルとの関係はありやなしや?

ビルラー氏本人は、頭のねじが何本か取れてしまっているかのような話しぶりでしたが、今回の話を聞いただけでは、ビルラー氏が目指すところと、ギャラクシーが考えているところとに、それほど違いが感じられないのでは・・・なんて思ってしまいました。
#ギャラクシーサイドの狙いはまだ全然明らかになってないけれども。

ただ、双方とも、プロトカルチャー由来の技術ではフォールド断層を超えることはできず、その技術の鍵を握っているのはバジュラである、という認識なんですよね。
#ギャラクシーサイドも、プロトカルチャー50億年の悲願をかなえるとき、みたいなことを言っていたような気がするし。

フォールド・リアクターに関しては、実用段階に入りそうなんで、それだけだとバジュラ、という存在を福音とまで呼んだビルラー氏の考えはまだ分からないなぁ。

でもS.M.Sに最新鋭機のVF-25を準備させていたのは明らかにバジュラ戦に向けて準備していたような感じもあるし、この人の考えはまだまだ謎です。

とりあえず、あの指輪で輝くアメジストのような結晶と、シェリルのイヤリングの関連性が知りたいところですね。
#あの結晶はフォールド通信波の増幅器のような役割を持っていたり、バジュラから取り出したものだったりとかするんでしょうか?
#ランカちゃんの体内にもありそうな感じが・・・。


■シェリル

うわー、何かシェリルが不憫過ぎます。

ランカちゃんを見ながら、さっきまでそこに自分がいたポジションを明らかに奪われるという光景を目の当たりにしてしまったような感じ。
しかも、本当の意味での救世主にすらなってしまいそうな勢い。

艦長に「意地です」と答えたシェリル。
僕はそういう毅然としたシェリルがやっぱり好きで、彼女の生命力の強さ自身が彼女の魅力でもあると思うから、グレイスに仕込まれた病を早く打ち破って欲しいものです。
#グレイス的にはシェリルの病院嫌いも計算のうち?
#マクロス・クォーターで倒れて、カナリアさんに検査してもらったほうがいいよ、きっと。


このトライアングルも、ランカちゃんは自分の意思とは違う次元で話が進んでしまって、いきなり救世主扱いされてしまうし、シェリルは人気面でランカちゃんに追い上げ食らってるだけじゃなく、グレイスからも廃棄とか言われちゃうし、アルトはアルトで、ブレラに勝てなくて落ち込んでるし、いびつな三角形になってきてしまいました。

ある意味、今は作品全体の谷の部分なのかもしれないですね。
谷が深いと、上昇も大きいので、今は我慢、我慢。


それにしても、ブルーレイ第1巻届いたんですが、ブルーレイ・レコーダーをまだ購入してなくて見ることができません(笑)。
8月中には購入予定なんだけどね。今は値段とにらめっこです。

マクロスF(フロンティア) 1 (Blu-ray Disc)


マクロスF(フロンティア) 2(blu-ray Disc)


DX超合金 マクロスF(フロンティア) VF-25Fメサイア(アルト機)

やばい、これは買ってしまいそう。2008年11月発売だそうです。


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