蒼穹のぺうげおっと

-PEUGEOT in the AZURE- マンガ・小説・アニメの感想を書き流すファフナーとエウレカ好きのサイトです

コードギアス 反逆のルルーシュR2 第14話『ギアス 狩り』

2008-07-17 00:29:01 | コードギアスR2
毎週のどえらい展開にそろそろ頭がついていけなくなりそう(笑)。

今週もどこから感想を書いていこうか迷うくらい盛りだくさん&スピーディー展開でした。

それでもストーリー上、僕が個人的に一番うおっと思ったのは、マリアンヌ関連の過去ですね。
無印のときもマリアンヌ殺害の事件というものの真相を探る、というのもひとつテーマとしてはあったんだけれども、R2になってから特にマリアンヌ関連の情報が出始めていて、特にここ数回、ジェレミアがルルーシュについた理由なんかでもそうだけども、コーネリアさんも参戦してきて、俄然クローズアップされてきました。

そして、以前からマリアンヌもギアス能力者だったんじゃないのかな?なんて思っていたところに、今回ほぼ確定的?とも取れるC.C.との過去のツーショット。
そしてそれを見つめるのはV.V.とシャルルという構図。

うーん、ますますマリアンヌ関連で話が進みそう。


■ライアーゲーム

コードギアスのお話は、人にはそれぞれ善とか悪とか、受け取り手によってその色を変えていくというのが描かれたり、その描き方として一人の人物が持つ複数の仮面があって、見え方が違う、という感じですよね。
また、そこにそれぞれの顔が持つ嘘であったり、信念であったりが隠されている、という感じだと思うんです。

そういう中で、やっぱり嘘を重ねていくと結果として窮地に陥ったり、信念を貫いていくと何かしらの真実に辿り着いている、という展開を見せていますね。

あたかもライアーゲームのような要素があって、みんなが正直であることが正解なんだけれども、コードギアス的には嘘をつかない勇気であったり、全部を見せる、受け入れる勇気であったり、というのが正解に近いのかも。
#そして今のところその正解に辿り着いた二人のヒロイン、ユフィとシャーリーは散ってしまうという悲しい結果に終わっている。

こういう中で、いろんな人が出てくるわけだけれども、C.C.に関しても、まだルルーシュに話していないこともあるわけですよね。
それが今回明らかになって、これまでもマリアンヌの思念?とも思えるものと会話をしていたり、何らかの関係性があるというのは匂わせておいて、ルルーシュには一切その辺を明かしていないんですよね。
#まあ、よく考えると、無印の第1話でC.C.がルルーシュを見て「見つけた・・・、私の・・・」と呟いて撃たれるんですが、C.C.は最初からルルーシュを知っていた、と考えるべきなんでしょうね。
#DVDで第1巻見直すと、子供時代のルルーシュとスザクが遊ぶカットに、C.C.が浴衣を着て映っていたり、以前から見ていたのかもしれない。

これがC.C.の嘘、になるのかは分かりませんが、C.C.は明らかにマリアンヌを知っていて、おそらくマリアンヌはC.C.からギアス能力を与えられていた、と見るべきで、飛躍するとマリアンヌ殺害の原因はそのギアス能力、もしくはC.C.絡みの思想・活動によるところなんじゃないかとさえ思えてきます。

これとは別にC.C.はルルーシュとの契約の内容をまだ明かしていないのだけれども、なんとなく今回のを見ると、ギアスという能力やそれを付与する者たちをこの世から無くす、というのがC.C.の目的のような気がしないでもないですね。

翻って、今度はシャルルとV.V.。

V.V.とシャルルは双子の兄弟という設定だから、V.V.がギアス付与者として何らかの力を「神?」から付与されたのは子供のとき、という感じなのでしょうかね。
「神」を殺すシステムがアカーシャと言っていたような気がするので、実はシャルルやV.V.が目指すところと、ルルーシュが目指すところは最終的に同じだったりして。

ここで気になるのはシャルルが最後に言った、また兄さんは嘘をつきましたね、という言葉。

このライアーゲームの法則にのっとるならば、V.V.はコードギアスルールでは罰せられることになると思うので、シャルルとの間に何らかの齟齬が起きてもおかしくない。
しかも「また」と言ったので、前もそういうことがあったらしい、と。

意外とシャルルはルルーシュのことを大事に思っていたりして。

しかもマリアンヌのことは本当に愛していたりとかして、その息子たるルルーシュのことは実は気にかけているとか。

追い出したのも、今宮廷にいては危険なので、勘当したようにして遠ざけた、とか。

・・・というのを、ルルーシュに対して刺客(この場合ジェレミアなんだけど)を送ったことを隠していたV.V.に不信感をあらわにした表現を見て、そんな風に思っちゃいましたよ。

シャルルが「また」と言ったのは、最初はマリアンヌ関連だったんじゃないか?という妄想が膨らみます。


この辺はマリアンヌ殺害事件に現在と過去が収斂していくんだろうな、と予感させますね。
できればC.C.、V.V.、シャルルのそれぞれから語って欲しいところ。


つか、そもそもギアスって何だ?というギアスの真相に辿り着くんじゃないかとさえ思えます。
シャルルたちは「神」を殺すと言っていました。

おそらく「神」とはギアス能力を付与するC.C.やV.V.を生み出した存在なんじゃないかと思うんですが、シャルルがブリタニアによって強き物が生き残る、というブリタニアイズムを浸透させようとしているのは、そういう存在に対抗するため?とかいろいろ考えちゃうなー。
第1期のときもそういう妄想してたけど、必要以上に人類に進化を求めているのはそういうことかもー、とか思っちゃいますね。

とりあえず、ルルーシュがあの神殿みたいなところに期せずして辿り着いたので、何らかのヒント、もしくは回答が得られるんじゃないかな。

■掛け違い

ライアーゲームと前述しましたが、ギアス能力を使うほど、真実が捻じ曲がっていくというのもまた事実で、今回はスザク、カレンまでもがそのねじれに巻き込まれた感あり、です。

それにしても、手段=プロセスに異様なまでにこだわっていたスザクが、カレンにリフレインを使うというプロセス無視の行動に出ようとするとは。
彼も被害者の一人なんですが、そこを捻じ曲げてしまうのか?というのはひとつ見所。

黒の騎士団にしても、ギアス嚮団殲滅について詳しい理由を与えられていない(ルルーシュの能力にも通じちゃうから与えるわけにもいかない)ので、これじゃあブリタニアとやっていることは変わらない、と不信感が。

扇にしても、隠していることがあって、ヴィレッタさんと会うかもしれないところをディートハルトにも何か感づかれている。

何かがひとつになりそうなときに、今度は何かが崩壊していくというのがコードギアスなので、ものすごいバランスが必要です。

とりあえず、コーネリアさまが無事でよかった。

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume01 (Blu-ray Disc)



コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume02 (Blu-ray Disc)



1/35 メカニックコレクション 紅蓮弐式



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ブリタニアに行ってまいりました (ひれん)
2008-07-20 09:04:35
こ、こんなとこでニーナに会うとわ!?いやなんつーか女帝っぽかったのでコーネリア様!?。何にしても凄い迫力でした。軍事関係だから、ではないんだろうなぁ。
 国外の方とお仕事するといろいろ勉強になるなぁ。

 と、そんなことはさておいて、戻ってきたらシャーリィ、今度こそ、逝ってしまったのね・・・。そろそろこんな展開もありかな、とは思ってたので、どうしようもないくらいの衝撃は受けなかったけど、ちょっとキたかも。
 やっぱシャリたんがヒロインで一番好きだったからなぁ。ただまぁ、ルルにとってのシャリたんとスザクにとってのユフィりんとは重みが違う気がするので、そういう意味で衝撃度が違いましたが。沙慈とルイス(王道)とか、シモンとニア(もしくはカミナ?)とか(グレラガは実はまだ見てないのでよくわからんのですが)、キョウちゃんとリョーコちんとか(・・・わからないならいーです)、ね。
 「罪を赦せるか」、そういうキーワードキャラとして今後は出るのかなー、シャリたん。

 きけんですって、スザクさん!賢狼にリフレインは・・・賢、がなくなったら止める者はいなくなっちまうよ、早く助けにきてやれよ、ロレーンス!後ろでクロエ(妹)がたくらんでるし!・・・・・・はっ、いつの間にか別作品に。いやまぁ、カレンに「賢」は無いけどさぁ・・・はっ、殺気がっっ!!

 ついに王様と直接対決ということで、がぜん盛り上がってきたコードギアスですが、シュナイゼルより先に決着がつくかも、ってのは何かあるんでしょうか、超展開が。
 とにかく内面描写は浅くしている代わりに、身振りとセリフは大仰に、話の内容は超展開!が基本のコードギアスですので(じゃないと面白くないので)何かあると期待しつつ。

 シャーリーの死に様はそういう意味では面白くなかったんですよね(面白い面白くないで語ると不謹慎ですが、ここは敢えてそう言ってしまいます)。次の話のロロに見せた笑顔で次回に入ってくれると最後が引き締まってよかったんですが。
 というのもシャーリーが死んで悲しいのは当たり前の行動であって、次回へ続けるために超展開と誤解させるための持って行き方が必要だったよな、と。
 内面描写の作品ではそんなのは必要ないですが(ガンダム00とかこの間までやってた紅とかダカーポⅡとかクラナドとか・・・だんだんロボものじゃなくなってるな、というわけでラーゼフォンとかファフナーとかエウレカとかゼーガペインとか・・・最後のはちょっと違う気はするけど)、コードは必要なのです。
 なぜならキャラの内面を掘り下げてないから、そういう作品にしてるから、ですね。谷口作品でいえば前作のガン×ソードとかスクライド的な作品といった感じですので(谷口作品ではないけどグレラガもそうなのかな・・・まだきちんと視聴していないので何とも言えないんですが)。
 まぁ極論で言うとドラゴンボールの主人公に夜神月をぶっ込んでみました、記号的な夜神月なので、全力で視聴者から突っ込み入るくらいぶっとんだ展開かセリフか身振り、もしくは痛快な活躍がないと面白くないのですな。そういう意味ではアカギとかカイジみたいなものか?
 しかし、次の話のオープニングで「おいっ!」って感じにしてくれたので、ギリギリセーフかな(何故にこうも高飛車なんだ、オイラは・・・)。

というわけでダラダラ書いてきましたが(すいませんいつもいつも)、超展開か超ぶっ壊れか痛快活劇を期待して今日の夕方を待つとしますか(なんか違う・・・)。
返信する
さあ、どちらでしょう (燕。(管理人))
2008-07-28 23:51:11
■ひれんさんへ
ブリタニアって、地理的にはアメリカなんですが、貴族とかがいるっていう点ではイギリスなんですよね。
さて、ひれんさんはどちらに行かれたのでしょうか。でもコーネリアさまなら会ってみたい(笑)。
シャーリーの最期は僕としては非常に衝撃展開でした。そのままの引きでも個人的には十分な衝撃を受けてましたね。
というか、いつもの「えっー!!」という感じの一時期の少年ジャン○のような引きが無かった分、余計に堪えました。
#つまりこの死の意味するところは生き返りなしという意味。
許す、という答えに辿り着いての死、なのでやはり堪えましたね。特にシャーリーはギアスに翻弄されっぱなしだったので。
このところコードギアスはひところのデス○ートのように、展開がどんどん派手になって、中身が薄くなっていく感じがあるのは正直僕も感じているところです。
ただ、この作品が本来持っていた(温めていた?)テーマや、当初から持っている伏線あたりの情報量は半端じゃないので、そういう点には期待せずにはいられないですね。
痛快にして超大逆転展開が売りのようなコードギアスですが、その実、本当に狙っているところは結構緻密に繊細に作られているので、僕個人としては、そちらの方が楽しめるんだけどなぁ。
#多分、最近の回はそこのギャップが間延びしてるんじゃないか、という気が若干してきました。
結果、1年ひっぱるのは難しい、という答えになるのかもしれないけれども、それでもコードギアス、頑張って欲しいですね。
それは僕らの期待の証ですから。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。