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コードギアス 反逆のルルーシュR2 第17話『土 の 味』

2008-08-08 12:05:49 | コードギアスR2
ここでまさかのふりだしへ戻る的展開。

コードギアスの第1期ではもう少しでユフィと手をつなぐ、というシーンまで行って、その直前でギアスの暴走によってすべてを失ったけれども、R2になってからは、いくつかの修正要因をきちんと押さえつつ、ユフィの後を継いだナナリーの言う、優しい世界へと少しずつルルーシュのマインドも変化していったはずだったのに・・・。

シャーリーの退場、スザクとの決別、この2つのイベントの大きさは計り知れず、いったんは作中の答えに肉薄しておきながら、またしてもここでふりだしへ。

皇帝もいろんな意味で復活したっぽいし、シュナイゼルはギアスの正体に気がついて、彼曰く「カードが揃った」状態に、そしてルルーシュは優しい世界ではなく、自分が裏切られたことにより、誰も信じない方向性へと進んでいく。

スザクはフレイア=核を持って日本を戦場に。

ルルーシュも振り出しに戻ったけれども、そういう意味ではスザクも振り出しへ。

本人はそんな意図は無かったのに、という点ではルルーシュと同じ。

同じ座標に戻した、という意味なのか・・・。

振り出しに戻すことによって、明確に答えが近づいてきているところもあって、ルルーシュはゼロの仮面やいろんな側面を捨てるというクライマックス的な意味や、スザクについては、これまでどちらともとれない煮え切らない態度でズルズル来ていた(ユフィが希望だったがそれも失われた)状態から、結局君たちはいったい何なんだ?というもろストレートで深い問いかけになるのかな。


■振り出しへ

もう一番書きたいことは書いちゃったのですが、振り出しに戻ったことで、逆に問いかけになっていて、ゼロとかいろんな側面がチャラになるというのと、スザク的には煮え切らない八方美人タイプがいったい、あなたは誰なんですか?といわれちゃうところがポイント。

ゼロという仮面は嘘をつくギミックなんだ、というのを言葉で現したのは面白かったですね。
これって、これまで明示化されないんだけど、見てる方もああ、そういうことだよね、と何となく理解しながら見ていた部分。
これが明らかになるってことは、嘘をつく必要がない、嘘をつけない状況になる、ということ。

なんとなく最終的には、多面性があったっていいんじゃない?それで救われるものもあるんじゃない、というかそもそもそこに良い悪いの判断は受け取る側の判断でしょう?君はその中でその意味をどう捉える?という感じになるんじゃないかとも思ったりします。

ルルーシュとスザクの共闘、というのは今回ぎりぎり実現しなかったので、演出的には次に手をつなぐシーンがあれば、そこはある意味クライマックスなんでしょうね。
持ち越しです。


でも振り出し、という点で色々妄想したこともあって、究極の振り出しってなんだろう?という点で考えると、コメント欄でもこういう予想はどうか?みたいなので、アーニャが本当のルルーシュの妹で、ナナリーは実の妹ではなかった、が実現するとなるとこれまた究極の振り出し策だな、と。

振り出しに戻すってことは、ある意味作中テーマをもう一回考えるところだから、よりシンプルになって、実際の状況としては答えに近づいている場合もあるかなと思うわけです。

そういう意味で、ルルーシュが反逆をする一番の原点、それはナナリーの存在なんだけれども、そのナナリーが実の妹ではなかった、例えばそれがギアスによるもので、ルルーシュもナナリーもそういう風に思わされていた、とするとまた面白いよね。
#アーニャがナイトメアフレームのラウンズという点だけ取れば、マリアンヌの血を引いている、とも取れなくもない。
#髪の色がピンクだから微妙だけど、ユフィとかコーネリアさまとか、そっち側の人の髪の色はそんな感じだしなぁ・・・。

シャルルはマリアンヌのことが好きだったっぽいから、その辺の過去も気になるなぁ。
#シャルルがマリアンヌとC.C.を見ながら、人の嘘がどう、とか言っていたのも気になるし。

そんな妄想振り出しになったら、そのときルルーシュがどう考えるのか?というのがまた見てみたい気がしますね。

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4 コメント

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ふりだしといえば (MIA三等兵)
2008-08-09 06:47:28
マリアンヌ暗殺事件がそもそもの発端ですので、
この事件の真相がすべてのカギとなりそうですね。

シャルルは嘘に対して敏感であるにもかかわらず、そのギアスは
記憶の改ざんという嘘を信じ込ませる能力、すなわちシャルルは嘘を信じ込ませる必要や
欲求が強かったということなのでそれも興味深いです。


それと、EDでナナリーが羽織っているマントは単色にブリタニア紋章が
染め抜いてあるラウンズのものと同じデザインに見えるのですが、
これはちょっと穿った見方すぎですかね?

返信する
シャルルは簒奪者だと睨んでるんですよね (ひれん)
2008-08-11 00:15:13
もしかしたら本当は直系の血筋ではないのかもしれない。どちらかといえばマリアンヌが直系の血筋なのかも等と思ってはいますが、まぁ血筋なんて人を戦わせ続ける「神」という存在に比べれば・・・しかし、「神」自体存在するのか?という気もしますし。
私的には「コード」を作った存在ってのはもはやいないのではないか、と思ってるんですよ。もしくは「一人」だけいて、「その存在」は思考エレベータ内にいるとか。
というのも、シャルルとV.V.のいう「戦わせ続ける神」とは「ブリタニア」そのものを指している気がしてならないんですね。この二人以外には、C.C.すらもそのようなことは言ってないし、存在がいる様な伏線がないので(超展開に見えて、いつも一応伏線は張ってあるのでそう思っただけですが)。そういう意味ではルルの行動は実は本質的にシャルルとV.V.の望みと同じだったりすると。シュナイゼルだけは薄々感づいてるような感じですけどね。今を大事にするシュナイゼルと過去に執着するシャルル?的な。まぁ想像を基にした想像でしかないですけどね。
しかし、この辺りは「コード」がはっきりしないことには何とも、ですからねぇ。はっきりするのはルルがC.C.のコードを受け継いだ時かな、と。ルルがC.C.を愛することができた時=C.C.がルルを愛することができた時、コード受継ぎイベント(もしくはすでにルルの中にコードがストックされてて発現するってイベントかも)が起きると私的に予想してますが・・・その時C.C.は死ぬのか、それとも・・・。
次回、予告から予想できる通りだったんですが、あまりに予想のまま彼が手を下し、あまりにあっさり彼女が退場、そしてシャルルの行動が不明、なので何とも言えない。公式サイトの更新待ちですな。
その後の、黒の騎士団&ロロの立場が面白そうですが。まぁロロについてはナナリー絡みでルルと一悶着あるだろうな~って気はしてましたが、もしアーニャの正体がナナちゃんだとしたらロロの立場も相当変わりますよね。ナナリーには是非ルルを裏切っていただきたかったので、期待してますぜ。まぁナナちゃんとアーニャニャリーが違う人ってとこがルルを追い込む材料としてはネックなんですが、どっちかには裏切ってもらいたいな~(S魂が燃えるぜ)。
返信する
嘘について (燕。(管理人))
2008-08-21 00:47:10
■MIA三等兵さんへ
そうなんですよねー、マリアンヌ自身からは何も語られていない(そりゃ故人ですので当たり前なんだけど)ので、なんとも現時点では予測がつかないですよね。
OPでは一瞬なんだけれども、シャルル、V.V.、マリアンヌのシルエットが映っているので、やはり3人は何かを一緒に考えていたのかも。
ギアスの能力はMIA三等兵さんがおっしゃるとおり、本人が本当に欲しいものが能力として現れているので、シャルルは嘘に対して凄く敏感になってることからも、何らかのひどい嘘に苦しめられてきた、のかもしれないですね。
ナナリーに関しては、まだなんともいえないのですが、EDの真相がすっごい後になって分かった(C.C.が教会で血まみれのシーンとか)こともあるんで、ここはひとつ色々妄想ありで行きましょう。
でも、嘘という意味ではナナリーには嘘が通じない。
シャルルとも似通う点なのかなぁ。
返信する
予想外? (燕。(管理人))
2008-08-21 00:53:34
■ひれんさんへ
シャルルの簒奪、というのはありえる話だなと思いますね。
ただ、それがギアス能力獲得前なのか後なのか、というのもあるんですが。
「コード」を作った存在がもういないのでは?というのも非常に面白いですね。
しかも「思考エレベータ」の中に存在する、というのは凄く魅力的。
#スピンオフ作品作っても面白いかも。
シュナイゼルについては、まだまだ本心がどこにあるのか分かりませんねぇ。
ただ、ギアスの存在を確信したのが最近なので、そういう意味ではそれを知る前は聡明、知った後は狂気、みたいな豹変があっても面白いかなとも主します。
ロロに関しては、既にこのコメント欄の返信を書いている時点では結果が分かってしまったのですが、・・・凄く最期においしいポジションを持っていきました。
ただ、作中テーマの真相に近づいたものから消えていく、という、コードギアスの黄金ルールには彼も逆らえなかったみたいです。
現状、もう予想が無意味?と思える展開が続くので、毎回体当たりでみるかしないか、とさえ思い始めてます(笑)。
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