先週予告しました通り、今週から来週にかけて超個人的にお勧めのマンガ、小説の紹介をしていきたいと思います。
今週はまずマンガウィークとして、超個人的お勧めマンガを3本を1日1本のペースでご紹介したいと思います。
選定のコンセプトはこんな感じです。
■超個人的推薦マンガ 選定コンセプト■
●男女問わず勧めできる作品
うちのブログでコメントをくれる人を見るに女性の割合もかなり多いのではないか、という予想のもと、男女分け隔てなく推薦できる作品をピックアップしました。
●既刊4巻以内であること
紹介したいマンガは数有れど、既刊20巻越え等はうかつに手を出せないでしょうから、これから購入できる範囲として既刊4巻程度のものをピックアップしました。
以上2点のコンセプトに基づき選定した「超個人的お勧めマンガ」の第3位は、
■ひぐち アサ『おおきく振りかぶって』アフタヌーンKC 第1巻、第2巻、以降続巻
今年はほんとに良いマンガにたくさん出会えたなぁ、と思っていたのですが、その中でもこの『おおきく振りかぶって』はほんとに秀逸、そして大・絶・賛・したいと思います。
現在単行本が2巻まで出ている高校野球マンガですが、男女問わず、スポーツのジャンル問わず、心からお勧めしたい、そんな作品です。
作画も女性受けすると思いますし、監督も女性。
だからと言って男性読者はどうかと言うとこれもまた唸らせる出来、ストーリー、設定、心理描写どれをとってもまさに男女問わず楽しめる作品です。
●自信と信頼とチームメイキング、そんなテーマにインスパイアされそして泣かされる
「エースが欲しいか?」
1年生しかいない発足したばかりのチームが臨む初めての練習試合で女性監督の百枝(通称モモカン)はチームメイトにこう問い掛けます。
普通のシチュエーションならエース不在でスカウトでもしそうなところですが、この言葉の意味は全く違う。
主人公のピッチャー三橋は努力しても努力しても自信を持つことができない、そんな卑屈なエースを「自分たちのチーム」のエースにするにはこの試合に勝ってみんなでエースを誕生させるんだという意気込みを盛り上げる一言だったりします。
この後に続けて、キャッチャーで自信家の阿部が三橋を(いろんな経緯があり)理解した上で、チーム全員に俺達のエースを勝たして欲しいと語りかけるシーン、この瞬間チームが一体になっていく感覚が溢れてきてもうたまらないくらいイイんですよ。
信頼が自信を生み、自信がまた信頼を生む、そのグッドサイクルがチーム全体に広がっていく快感と感動。
これを存分に味わって頂きたい。
●この作品には敵がいない
当然野球なので対戦相手がいるわけですが、敵とか悪役という形で存在しているわけではないんです。
最初の対戦相手は主人公三橋の古巣で諸事情から追い出された形になってるんですが、そうした通常では嫌な役にあたる対戦相手にもきちんと心理描写のスポットを当てていて、それぞれがそれぞれの想いに懸けて悩みながら全力を出して臨む姿勢に作者の各キャラに対するそこはかとない愛情を感じます。
そしてこの作品も「チーム」という言葉をテーマとしたひとつの相互理解の物語なのです。
●スポーツと科学
練習は量より質だ、と明言するだけあって練習方法に科学的要素を取り入れてチーム作りをしているのも斬新で良いですね。
集中力を養うトレーニングなんていうのはスポーツに限らず、仕事でも十分活かせるので参考になりましたよ。
お勧め度合いとしては個人的に今年No.1だと思っている『おおきく振りかぶって』。
自信を持ってお勧めさせて頂きます。
次回は「超個人的にお勧めマンガ 第2位」をお届けいたします。
#『おおきく振りかぶって』についてのコメントもお待ちしております。
今週はまずマンガウィークとして、超個人的お勧めマンガを3本を1日1本のペースでご紹介したいと思います。
選定のコンセプトはこんな感じです。
■超個人的推薦マンガ 選定コンセプト■
●男女問わず勧めできる作品
うちのブログでコメントをくれる人を見るに女性の割合もかなり多いのではないか、という予想のもと、男女分け隔てなく推薦できる作品をピックアップしました。
●既刊4巻以内であること
紹介したいマンガは数有れど、既刊20巻越え等はうかつに手を出せないでしょうから、これから購入できる範囲として既刊4巻程度のものをピックアップしました。
以上2点のコンセプトに基づき選定した「超個人的お勧めマンガ」の第3位は、
■ひぐち アサ『おおきく振りかぶって』アフタヌーンKC 第1巻、第2巻、以降続巻
今年はほんとに良いマンガにたくさん出会えたなぁ、と思っていたのですが、その中でもこの『おおきく振りかぶって』はほんとに秀逸、そして大・絶・賛・したいと思います。
現在単行本が2巻まで出ている高校野球マンガですが、男女問わず、スポーツのジャンル問わず、心からお勧めしたい、そんな作品です。
作画も女性受けすると思いますし、監督も女性。
だからと言って男性読者はどうかと言うとこれもまた唸らせる出来、ストーリー、設定、心理描写どれをとってもまさに男女問わず楽しめる作品です。
●自信と信頼とチームメイキング、そんなテーマにインスパイアされそして泣かされる
「エースが欲しいか?」
1年生しかいない発足したばかりのチームが臨む初めての練習試合で女性監督の百枝(通称モモカン)はチームメイトにこう問い掛けます。
普通のシチュエーションならエース不在でスカウトでもしそうなところですが、この言葉の意味は全く違う。
主人公のピッチャー三橋は努力しても努力しても自信を持つことができない、そんな卑屈なエースを「自分たちのチーム」のエースにするにはこの試合に勝ってみんなでエースを誕生させるんだという意気込みを盛り上げる一言だったりします。
この後に続けて、キャッチャーで自信家の阿部が三橋を(いろんな経緯があり)理解した上で、チーム全員に俺達のエースを勝たして欲しいと語りかけるシーン、この瞬間チームが一体になっていく感覚が溢れてきてもうたまらないくらいイイんですよ。
信頼が自信を生み、自信がまた信頼を生む、そのグッドサイクルがチーム全体に広がっていく快感と感動。
これを存分に味わって頂きたい。
●この作品には敵がいない
当然野球なので対戦相手がいるわけですが、敵とか悪役という形で存在しているわけではないんです。
最初の対戦相手は主人公三橋の古巣で諸事情から追い出された形になってるんですが、そうした通常では嫌な役にあたる対戦相手にもきちんと心理描写のスポットを当てていて、それぞれがそれぞれの想いに懸けて悩みながら全力を出して臨む姿勢に作者の各キャラに対するそこはかとない愛情を感じます。
そしてこの作品も「チーム」という言葉をテーマとしたひとつの相互理解の物語なのです。
●スポーツと科学
練習は量より質だ、と明言するだけあって練習方法に科学的要素を取り入れてチーム作りをしているのも斬新で良いですね。
集中力を養うトレーニングなんていうのはスポーツに限らず、仕事でも十分活かせるので参考になりましたよ。
お勧め度合いとしては個人的に今年No.1だと思っている『おおきく振りかぶって』。
自信を持ってお勧めさせて頂きます。
次回は「超個人的にお勧めマンガ 第2位」をお届けいたします。
#『おおきく振りかぶって』についてのコメントもお待ちしております。
『おおきく振りかぶって』第1巻 ひぐち アサ 540円(税込) Amazonで購入 | 『おおきく振りかぶって』第2巻 ひぐち アサ 540円(税込) Amazonで購入 |
「おおきく振りかぶって」いいですよね!私も好きで、コミックス持ってます。
幼馴染にも貸したんですが、彼女も絶賛してました。
いろんなサイト回ってたら「おもしろい!」っていう人がたくさんいて、買いました。
2巻も出てすぐに買いにいったんですがすでに売り切れてて、わざわざ取り寄せてもらいました。
食事のうんちくとかも、トリビアの泉を見てるように「へ~え」と思いながら読んでました(笑)
個人的には阿部くんが好きです。私はキャッチャーに弱いみたいで。
サッカーならキーパー、野球ならキャッチャー、みたいな。
なんでかな。「チームの中のもう1人の監督」だからかもしれません。
「超個人的お薦め」というタイトルに笑ってしまいます(笑)。
第3位でこの気合の入り方、すごいです。
1位がすごいことになりそうな気がしてしまいます(笑)。
それから、巌窟王トラックバックありがとうございます。
遅くなりましたが、こちらでお礼申し上げます。
『おおきく振りかぶって』、これは今年であったマンガの中でも個人的に大絶賛したいマンガですね。
お勧めしたくなる気持ちわかりますでしょ?
食事のうんちくはまじタメになりますよね。食事を仕事に置き換えたりするとこれがまた実戦での幅が広がるみたいな。
キャッチャーの阿部君、めちゃイイですよね。
彼の成長ストーリーも今後のキモですよ、絶対。
ちなみに僕はキーパーあがりのスイーパーです(いや、聞いてないから)。
>★ジャンさんへ
実は第3位が一番気合入ってるかも(笑)。
2位あたりは意外な作品を持ってくるかもしれませんが、1位はある程度納得いく作品になるかもしれません。
#もう書いてますが、発表までのお楽しみです。
#予想を受付けるのも面白いかも。
私も、ごくごく最近友達にはめられて買ってしまいました~
レビュー書きたかったんですが、私はレビューには向いていませんでした…
燕。さんのお勧め文で満足してしまいましたw
>この作品には敵がいない
まさにその通りですよね!
二巻の○くん(なぜか伏せる)の HR とか、なんかやった!と思って読んじゃいましたよ~
敵味方関係なく、みんな、頑張れ!って応援しちゃう感じがすごく読んでて気持ち良いです。
作者の愛情と言えば、細かいコマでの各自の細かい動きなんかも個性溢れてて何度も読み返しては色々気付いたりします(一回では気付かないのです…)
そして新しいチームがだんだん心通わせていく感じが、モモカンと一緒にゾクゾクきちゃう所です!
私は本能の男、野生児、田島くん大好きです。
でも他の子たちも「ええ子や~」とおかん通り越しておばあちゃん状態で読んでます。
他のお勧め作品も気になります!
楽しみにしています。
これはほんと男女の区別なくお勧めですよね。
新鮮な感動をありがとう!みたいな。
個人の自信→仲間の信頼→チームの成長みたいなサイクルがものすごくうまく表現されていて、それをモモカンを通じて読者自身も選手と同じ視点でゾクゾクできるんですよね。
阿部くん、田島くん、そして個人的に次の成長が楽しみなのが何気に花井くんなんですよ。
また初心者の彼(名前忘れた)にもそのうちスポットがあたると良いなと思ってたりして。
第2位も記事は既に書いてあるのでお楽しみに。
練習方法のうんちく。いいですね。しかし、練習で飽きさせずに楽しくやらせるのは、モモカンのようにはなかなかいかないです。
キャッチャーの阿部が三橋の手を握って、努力を知り、「こいつのためになんとかしたい」と涙ぐむシーンはぐっと来ました。私もバドミントン部の顧問をやっていますが、一生懸命やっている生徒たちを見ると、「こいつらのためになんとかしたい」「勝たせたい」と思えてくるのです。チームの中でも、とても下手な子がいます。でも、頑張って続けていることを、チームのみんなにも分かってもらいたい、個人競技だけれど、チームになってもらいたい。そう思って4巻まで買って生徒たちに「顧問命令だ」とか言って読むように渡しました。そしたらですね、たった5人なんですが彼女たちは全員読んだんです。そしてみんなで試合前に手を握って瞑想したんです。この前3年生最後の試合があり、二回戦でシード校にあたって見事に負けましたが、みんな実力を出し切れたのか、爽やかな顔でした。そして、試合後のミーティングで先輩から後輩へ一言ずつ、後輩から先輩へ一言ずつ、そのときみんな泣くんです。ああ、彼女たちは頑張ったんだな、チームになれたんだな、と思いました。実は、人間関係などで部活をやめたいとそれぞれが悩んだ時期もあったのですが、何とか乗り越えて、彼女たちはかけがえのないものをつかめたと思います。そんな生徒たちにかかわることができて、私はとても幸せだと思っています。
自分が高校生の時には、自分のために練習し、自分のために試合してましたが、誰かのために、チームのために何かをすることが自分の喜びにもなる、ということを、この年になって気づきました。もちろん、生徒が喜んでいる顔を見るのが一番うれしいというのが私のモットーですが、生徒同士で相手が喜んでくれることがうれしい、という関係を作らせることができたら最高だと気づきました。
長くなりましたが、また、KURAUや蒼穹のファフナーでコメントさせてください。
うちのブログはコメント推奨ブログ(何じゃそれ(笑))なので、気にせずどんどん書き込んで頂いて結構でございますよ。
#多分、本文記事よりコメント欄の方が文字数多いんじゃないかと思うんですよね。計ったことないけど。
「おお振り」はほんと面白いですよ。
しかも毎回感動してしまうところがにくい。というかもう凄い。
基本的に敵がいない、相手校に対してもきちんとスポットが当たっていて、しっかりと見せてくれるところがこの後味の素晴らしさなんだと思います。
こばやしさんは教職にある方ですから、やっぱりこういう生徒の成長ものって感慨もひとしおなのではないでしょうか。
実力を出し切るってのは中々にして難しいものですが、それを出し切るためにどうするか?というのを考えて練習する、こういうのって素晴らしいですよね。
#自分の部活時代にはそういう考えまで至らなかったなぁ。今思えば残念。
個人的にこの後お勧めは小説媒体ですが『神様のパズル』ですね。
こちらは映画化されるそうですが、まずは小説版からの方が良い気がします。
またこちらも映画化されましたが『博士の愛した数式』なんかも素晴らしいですよ。