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ヒロイック・エイジ 第9話「帰還」 感想

2007-06-03 00:23:23 | ヒロイックエイジ
当初は化け物扱いしていたアルゴノートクルーも、激しい戦い・過酷な逃避行を抜けて、口々にエイジの安否を気にして、犬猿の仲だったイオラオスに至っては、自分から捜索に出ると願い出る。

そう、アルゴノートクルーは今、エイジを人類を救うためのノドスの安否ではなく、エイジという「アルゴノートの仲間」を真剣に心配する、そういうところにまで変化するに至った、というのが見てるうちに徐々にぐっと来た、そんな第9話でした。うん、良いねぇ。

個人的にはあの第3話でエイジが描いたあの絵を見ながら、メイルとテイルがエイジの帰りを待つ、あのイメージショットはやっぱり良いなぁ。
第3話のあの絵のシーンはやっぱり良かったなぁ。

そしてエイジの帰りを一番待っているディアネイラ。
その彼女が泣きながらエイジを待っている。
極度の疲労の中、孤独と不安に耐え(これまでの描写からもディアネイラは神格化されること&精神感応能力の弊害によってアルゴノートの中でも実は孤独を感じている)、そんな中、「ディアネイラは正しい」と言ってくれたエイジを待つ。

そんなアルゴノートクルーの想いを受けて、満を持してのエイジの帰還。


ディアネイラの涙。


うん、良いなぁ。


これで9話をかけて描かれたアルゴノートの逃避行も終了。

と、思いたいところだけれども、きっとそうは行かないと思うんですよね。やっぱり。
次回予告のタイトルから考えても、こういう逃避行ものの定石から考えても、またディアネイラが置かれていた親族内での立場を考えても、この逃避行の先にたどり着いた先のほうが修羅場、という可能性は非常に高いですよね。

9話をかけて描かれたのは、アルゴノートクルーがエイジのことをノドスとして期待していたところから、アルゴノートの仲間という位置づけの変化だったわけですが、その旅を共有していないアルゴノートクルー以外の人類から、エイジがどのように見られるのか?と言うのは想像しやすいところじゃないかなぁ。

というわけで第10話からの展開もまた苦難の道の気配ですね。


■契約とは?
作中まだその真意が語られない契約ですが、それぞれ理不尽な契約、その理由は?というと、やっぱり僕はそれに打ち克つための楔であり枷だと思うんですよね。

人類を救うのが、0ベースの無垢なヒーロー。
そのエイジが0から成長していかねばならぬとするならば、それに触れ合う人々も、また敵対するものたちも、等しく成長しないといけないんじゃない?と言う風に思っちゃいます。

ユティが今回、言動とは裏腹に、実はカルキノスを非常に心配していた(何となくユティの契約はこの星を出てはいけない、というものだったりして)、ということを考えると、ユティ自身も実はアルゴノートと敵対はしていくだろうけども、最終的な敵対者ではなく、彼女自身も自分で考え、感情の乏しい銀の種族という枠を超えた存在に成長、もしくは変化するのではないか?くらいに思っちゃいましたよ。

銀の種族もまた変わらねばならない、そんな感じ?

だから契約という枠なり枷を越えていく、星として、英雄的に輝く、そういう試練としての契約、そんな風に今のところは考えておこうと思っています。

今回船長からも「姫様あってのアルゴノートか」と言っていたんですが、最終的にはアルゴノートという独立した、輝く星になる、そんな期待をこめて。


と言いつつ、冲方丁さんが脚本を書いてくれる、そんな期待もこめたりして(笑)。

ヒロイック・エイジテーマソング『gravitation』angela



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