蒼穹のぺうげおっと

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ノエイン もう一人の君へ 第13話 「ネガイ」 感想

2006-01-12 00:39:47 | ノエイン
ア、アトリ……。

* * *

いつの頃からか結構気になっていた番組、それが『ノエイン もう一人の君へ』。

独特の雰囲気、独特の世界観、静かな雰囲気を持ちつつも、よく分からないままに進んでいく物語。

でも気になってずっと観てしまっていた、それが『ノエイン もう一人の君へ』。

いつからかなぁ、ぐっと掴まれちゃったのは。
ハルカがラクリマに行って、この世界のパラレルな世界観が急に浮かび上がったあの瞬間だろうか?
それとも……、

やっぱり最初から、第1話のオープニングからきっと掴まれてたんだろうな、今思えば。

* * *

爆発的に面白いというわけではなく、今もって分からないことだらけなんだけれども、不思議な雰囲気を持つこのノエインですが、中盤最大のクライマックスではないかと思われる第12話を録画失敗するという大ミスをしながらも、時代はそんな敗者にも優しく、何とかネット配信で12話を見て盛り上がり、その勢いのまま第13話を見ましたよ。

うん、やっぱり面白い。

これは中盤における、というか第12話のエピローグ的な話だったんじゃないかとも思うんですが、エピローグという言うには若干激しいけれども、それでもやっぱり前半戦はこれにて終了、という落ち着きを持てたんじゃないでしょうか。

特に今回は「不確定な未来」と「確定される未来」について、テーマ的な部分がこれまた意外な人物から語られたんですが、各キャラもまだまだ背景を持っていそうなんで、後半戦はそのあたりに期待ですね。
特にトビ君にしても、これまで「この時空で果てるなら」みたいな発言してるし、「選べない未来なんかない」という台詞が示すように、彼もまた自分なりの思いを持って竜騎兵になっているみたいなんで、アトリ、カラス、あたりからもやっぱりそういうバックグラウンドが聞けると嬉しいかも。

個人的には「選べない未来なんかない」というテーマ部分の核心を突くところも大事だとは思うんですが、何となく僕のこの作品の楽しみ方はやっぱりこの独特の世界観と、独特の雰囲気、独特の作画、そして音楽まで含めたどこか危うくて美しい、けれども静かな、この雰囲気が一番楽しみたいのかもしれない、と思ってます。

まだまだ謎は満載だし、マジックサークルプロジェクトの暴走が15年後に繋がっているというのは何となく見えるけど、ハルカが未来(というか別の時空)でどういう経緯と末路を辿ったのか?何故カラス、フクロウは竜騎兵になったのか?そもそもシャングリラは何者なの?つか、ノエインって何よ!みたいなところが後半になって語られていくと思うと、何気にこの1月から3月まではノエインで楽しめるんじゃないかと思ってます。

個人的な予想としては、「時の放浪者」のじいさんは、やっぱりハルカのお父さんなんじゃないかなと思ってるんですが、次回あたりその辺触れてくれないかなぁ。
黛博士はやっぱりたどり着いちゃったんじゃないかな、何かに。
で、放浪する=観測する立場に立たされた、とかね。
観測者がいない宇宙は存在しない、みたいな。

あと、今回はアトリ。
今まで散々憎らしい役回りをやってきてけれども、今回のアトリは逆にそれがあったからぐっと来たっす。
#で、冒頭の一言に繋がっちゃう。
つか、鈴村さんの声、はっちゃけてるアトリも好きだったんですが(笑)、こういう演技も出来るとあってさすがって感じでした。
アトリが12話で散るとき、ああ、何か寂しいなぁとか思ったんで、やっぱり最後まで付き合って欲しいものです。

ということで、今後も大作と言うわけでは決して無いノエインですが、それでもこの雰囲気がとても好きなので応援したいなと思います。
#それにしても第12話を録画し忘れたのは色んな意味で痛いなぁ。
#やっぱり大きい画面で画質も良く見たかった。つか、それくらい良かったの(悲)。