5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

韃靼人の踊り

2021-03-13 21:09:45 | 歴史

3月13日のコロナ感染者数、全国合計では感染が1320人(延447635人)死亡が51人(累8586人)と発表され、また愛知県では55人(延26455人)の感染と2人(累556人)の死亡が確認されている。

IOCの会長が、中国が先に提案した東京大会と北京大会で希望する選手や関係者に中国製ワクチン提供を是認する考えがだと明らかにした。

これについてJOCの会長は「IOCの認識に対してコメントする立場ではないが、東京大会開催はワクチン接種を前提としていない。選手の健康を守るための対策に全力で取り組む」と記者会見で述べたという。

IOC側からは事前の調整はなかったらしいが、1年後の北京大会開催の方にシフトしたい気持ちの現れなのかもしれない。バッハは狸だ。

TV画面が松明の丸い炎を大きく映し出した。「古都奈良に春の訪れを告げる」という定型フレーズで形容される東大寺の伝統行事「お水取り」の行事のハイライト「お松明」といわれるパフォーマンスだ。

「籠松明」と呼ばれる大きなたいまつを振って火の粉を散らすのだが、今年は新型コロナ対策で非公開となった代りにNHKが独占中継番組で一般に公開したのだ。

東大寺二月堂の「修二会」いわゆる「お水取り」は、およそ1か月にわたって、国の安泰を願う法要などを行う伝統行事で、奈良時代から絶えることなく続けられている。

すでに3月朔日からは、二月堂の舞台で「お松明」が始められており、12日夜から14日の夜にかけては「籠松明」と呼ばれる大きな松明を使った特別イベントとなる。

「童子」と呼ばれる僧侶の補佐役が燃えさかる籠松明を欄干から突き出して駆け抜けるれば、参拝客たちの大歓声が上がるのだが、今年は静寂の中で松明の燃える音だけが響いていた。

NHKのライブ中継は午後10時30分から再開され、大陸から伝えられた深夜の秘儀が史上初の公開となるらしい。「二月堂の最奥で聖なる炎が走り飛ぶ〈達陀〉は衝撃的だ」とあるが、この達陀の行法(だったんのぎょうほう)について、ウイキにはこうある。

〈堂司以下八人の練行衆が兜のような「達陀帽」をかぶり異様な風体で道場を清めた後、燃える松明を持った「火天」が、洒水器を持った「水天」とともに須弥壇の周りを回り、跳ねながら松明を何度も礼堂に突き出す所作をする。咒師が「ハッタ」と声をかけると、松明は床にたたきつけられ火の粉が飛び散る。修二会の中でもっとも勇壮でまた謎に満ちた行事である〉

だったんというのだから、モンゴルに住んだ古い遊牧民族のひとつ、タタール人(韃靼)のことであろう。ボロディンのオペラ〈イーゴリ公〉に「韃靼人の踊り」という曲があるが、二月堂ではいったいどんなタタールの音が鳴るのだろうか。興味津々である。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿