電車の最後尾に乗った。空の運転台に見慣れない文字盤を見つけた。曰く回生車、レジンシュー使用車とある。
気になったので、帰ってネットで調べてみると、回生車とは電車の駆動モーターをダイナモとして使いそれを制動パワーに回すブレーキのことであり、レジンシューとは昔の鋳鉄に変わる合成のブレーキ板のことだとわかった。なるほどである。
ただ、ブログを読んで少し心配になった。それはレジンの合成素材の中に例のアスベストが含まれているというもの。鋳鉄のブレーキは磨耗が早く、周りに鉄粉を飛散させて沿線を汚した。
そういえば昔の鉄路沿いはトイレの汚物と鉄さびで鉄色に汚れていた。レジンシューが使われるようになって、沿線には鉄さびのヨゴレはなくなった。だがしかし、レジンの磨耗で目には見えないアスベストが沿線を飛び交っているのだということは始めて知った。
少量だということだが、長い間に亘る慢性効果は無視できないものかもしれない。国鉄時代には遮熱効果の良いアスベストは客車用断熱材としてきわめて一般的に使われていたようだ。ひょっとすると今でも座席の下あたりにアスベストの痕跡がのこっているかもしれない。アスベストの健康被害についてはマスコミを通じて一般的になる前までは国鉄マン達も知らなかったらしい。これから地下鉄にはマスク持参で乗車するほうが良いだろうか。
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