5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

割り箸エコロジー

2007-02-06 11:53:00 | Weblog

2月3日付の日記で書いたK氏はヴェトナムから買い付けたデザイン箸を結婚名披露目品としてブライダル業者に販売している。彼によれば、中国からの割り箸が入らなくなるかもしれないという。



調べてみると、日本が一年間に輸入する割り箸は240億膳でそのほとんどすべてを中国からの輸入に頼っているらしい。森林伐採の行き過ぎが中国国内でも問題になり、国家指導者のエコロジー宣言とも合わせて、原材料のシラカバや竹の伐採を難しくし始めているとのことである。結果、輸出先の日本に向けた大幅値上げ要求であり、すでに一昨年から昨年にかけては、日本側が譲歩して値上げ要求をのんだ経緯があるらしい。



さらなる値上げということになればいままで外食の販売コストに含んできたものも限界で、消費者への価格転嫁が考えられ始めているようだ。近頃はスーパーのポリ袋を有料にするところが出始めているが、次は手近なコンビニ弁当にも「割り箸に5円いただきます」ということになるのだろう。



K氏がいうには、顧客にマイ箸をすすめようと考慮中のところが彼の納入先にあるとのこと。デザイン箸を売りたい彼としては思わぬチャンス到来ということになる。納入先ではエコキャンペーンを利用したコストダウンと顧客マーケティングということであろう。 しかし、ラグジャリーに馴れた顧客がそう簡単に使い勝手の良い割り箸を手放すだろうか。



一昔前は無料だった飲料水のように日本の固有生活文化も有料の路をたどる。グローバル経済のひとつの帰結だ。




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