5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

7万人のセンテナリアン

2019-09-13 21:39:39 | 社会

我が家の超高齢者は大正9年1月1日の生まれである。西暦でいえば1920年ということだから、来年(2020年)の正月がくれば、見事に満百歳のご長寿というわけだ。英語でいうとセンテナリアン〈centenarian〉である。

数年前から一人で立って歩きまわることは難しくなった。自分の部屋で座って暮らしている。TVが唯一の愉しみだが、気持ちはしっかりしており、病気も風邪に注意するほどで済んでいる。定期健診でも内臓数値にとりたてて悪いものはないと言われる。歯は強くなんでも咀嚼できるから、量は少ないが食欲も衰えない。睡眠もたっぷり取る。耳は遠いが近くで話せば意思疎通はムリなくできる。老人の物忘れはあるが認知症とはいえまい。夫とは死別し子供はいないから、こちらの保護は受けても、依存するのではなく、彼女なりに自律的な意識を持って生活できていることが、長生きの秘訣なのかもしれない。

月曜日は〈敬老の日〉だが、厚労省の発表では、全国の百歳以上の高齢者は71,238人で、はじめて7万人台を超えたのだという。1989年には3,078人だったのだから、平成の30年間で23倍ということになる。男女比では、男性の8,463人(12%)に対して女性は62,775人(88%)と圧倒的な女性上位だ。

中日夕刊の記事によると、女性の最高齢は明治36年生まれの福岡県の田中さんで116歳。これはギネスが存命中の世界最高齢というレコードを認めている。男性の方は明治40年生まれの新潟県の渡辺さんで112歳だというからスゴイ。

都道府県別では6,059人の東京都をトップに、神奈川、大阪と続く。人口10万人あたりの人数では高知県の101人から、鹿児島、島根、鳥取と下がり、最小数は埼玉県の34人だ。若者の都市部集中と過疎県の高齢化がここでも明らかにされている。

2012年に5万、15年に6万、19年に7万と伸び続けるセンテナリアン。今から10年後の2029年には18万人を超えるという人口問題研究所の推計もあるという。社会構造のおおきな変化がこの10年に起きるということだが、願わくば彼らのすべてが幸福な環境下で百年人生を全うできる社会になっていてほしいものである。



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