5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

鏡餅奉納

2016-12-30 21:50:30 | 社会
今日は正月食材の買い出し日。少し寒いが風はなく日の光を浴びながら歩けば大丈夫だ。ターミナルに行く前に恒例の熱田神宮参拝をしよう。

外周はよく歩いているのだが境内に入るのは今年初めて。不信心者めと神様に怒られそうだ。

本殿前は昨日参拝済みのKSさんの状況報告とほぼ変わらず。何の苦もなく拝殿正面から〈二礼二拍手一礼〉で熱田大神に今年の息災を御礼申し上げた。

今日は神宮催事のひとつ「鏡餅奉納」だと昨日のブログに書いたとおり、拝殿の奥には鏡餅が平台に置かれてあった。

NHKのニュースによれば、名古屋市内で収穫された5俵、450キロ分のもち米を使って搗きあげたこの鏡餅は、五穀豊穣と無病息災を祈る県内の農家からの奉納だという。

昭和21年からだとあるから戦後直ぐに始まった年末行事なのだ。当時は戦争からの復興を祈願した「景気付け」の意味も大きかったのだろう。

鏡餅は二段重ねで、下が直径1.5メートル、上が1.3メートルある。ハンドボール位もある大きな柑橘も乗っている。

見慣れた鏡餅といえば、紅白の敷紙を敷いた白木の三宝の上に丸餅が二つ。黄色の橙、緑のウラジロ、紅の伊勢海老などで色彩よく盛り付けられたもので、一目で正月気分になる。

ところがこの奉納鏡餅はいかにも地味。大きいから立体形成が難しいのだろう。大きな熨斗もちを二枚重ねた格好で、神宮備品の一間平台に白布をかけた上に三宝なしでそのままドンと置いてあるのだ。

だからせっかくの大きさが拝礼する参拝客に迫って来ないのではないかとちょっと心配になった。

鏡餅奉納に係ったのは300人だそうだから、どうしても「例年通り」「約束通り」ということになるのだ。木の台に餅を載せて担いで参道を運んだとあるから、この行列を見ていれば鏡餅の印象が違っていたことだろう。

本殿に向かって右側が大鏡餅だが、左側にも中鏡餅と云えそうな二段重ねがあと二組、やはり平台に置かれた状態で飾られていた。300分の幾人かはこちらの方を奉納したのだろう。

鏡開きは来年10日だという。乾いた餅を小さく切りそろえるのも大変だ。参拝者に配るのだとあるから、この日を初詣にということもできそうだ。

乾餅をそのまま手渡しで頂戴するよりは、お汁粉にしていただくか、安倍川にして黄粉を付けていただくか、油で揚げてかきもちにしていただいても結構である。

懐の温かい参拝客は有料でも縁起物に文句はあるまい。食品加工の段取りは直属の神宮会館にやってもらえるではないか。








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