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リタイアーのよもやま話

コーヒータイム

2009-07-21 23:37:55 | 社会
ここ長らく、病院から帰宅した後、どうしようもない疲れが出て、憂鬱になりぎみであった。

しかし、最近、なんとなく、現役時代も結構そういう生活だった、ということを思い出した。

無職ということへの苛立ちで、ついぞ忘れていた。

最後の一年は、特に、夕方から、疲労困憊していた。

それで、夕方から職場の片隅で隠れて、朝いつもやっているストレッチをして、疲れをとっていた。

これは、腰痛防止、頸椎ヘルニア防止のために、健康管理上の大事な日課となっている。これをさぼると、手がしびれてくる。

この症状、実は、過労による過度の緊張が理由で起きたのだが、幸い、このストレッチの習慣は、疲労回復にもなって、不幸中の幸いともなっている。

そして、その後、9時頃まで、いつも残業をしていた。
運の悪い日は、もっと伸びることになったが。

1日のうち、朝と夕方にストレッチをして、仕事をこなしていたということである。
当時は、このことについて、特に、考えることはなかった。

しかし、今になって、思うことであるが、結局、このことは、体力的には、働き盛りの半分しか、体力がないということなのだ。と、妙に感心して感じ入っている。

結局、退職後、再就職すると、それなりの賃金しかならないというのは、こういうことでも納得しなければならないのだろう。と自分で、妙に感心している。

それはそうとして、疲れが気になりだしていることについて、また、思うことがあった。

実は、現役時代夕食後のコーヒータイムが、いつも、1日の疲れを癒していたのでは、ということである。

それで、夜、一息つける9時頃から、となりのスーパーの喫茶店で、コーヒータイムをすることにした。

すると、長い間忘れていたほっと一息つける時間を思いだした。

昔、いつもの夕食後のコーヒータイムが、自分を取り戻していた時間だったのだ。

この時間が、どんなに、仕事で追い詰められても、左遷をくらっても、そして、どんなに不条理な状況にあっても、自分自身をバーンアウトから免れさせてくれていたのだ。

この時間が、日々の全ての疲れをぬぐい去ってくれていたのだ。等々思いだした。

それから、何度か、時折、この喫茶店に出かけて、コーヒータイムをしている。

ただ、どういう訳か、今週は、夜も9時頃なのに、客がわりと入っているのである。

店には、悪いが、客が少なく、貸し切りの気分になれた方がいいのだが。

それにしても、同じスーパーでコーヒータイムをしても、マックだと120円である。
スターバックスは、280円である。
この喫茶店は、380円である。

一時、安ければいいと思ったのだが、コーヒー一杯と言えども、値段には、それなりの意味があるものだと妙に納得することになった。

毎日というわけにはいかないが、自分を取り戻す時間を確保するための380円、充分納得することになった。

現役時代は、夕食のついでに、飲んでいるので、それほど、経済的な負担を気にしなくて済んだ。

今だと、コーヒータイムだけなので、大変高くつくことになる。

しかし、この時間がなくなったおかげで、自分自身が追い詰められていたのかもしれない。

このコーヒータイム、一日の疲れを拭い去り、明日への鋭気を養い、希望を生み出す時間であったのだ。

大事なことを思いだした。