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リタイアーのよもやま話

シュガー社員

2009-07-01 11:35:57 | 社会
厳しい社会情勢を示すニュースがでた。

資料1

低い採用意欲 雇用底なし 有効求人倍率 最低の0・44倍
7月1日8時16分配信 フジサンケイ ビジネスアイ

厚生労働省が30日発表した5月の有効求人倍率(季節調整値)は0.44倍となり、過去最低に並んだ前月から0.02ポイント悪化し、最低記録を更新した。総務省が発表した5月の完全失業率(季節調整値)も前月より0.2ポイント上昇の5.2%となり、5年8カ月ぶりの水準に悪化した。政府は景気の「底打ち」を強調しているものの、雇用情勢に「底打ち」の兆しは見えておらず、今後の景気回復の重しとなりそうだ。

 「求人が少ないので再就職にいたる割合が低く、失業者が増加している」

 舛添要一厚生労働相が30日の閣議後の記者会見で語ったように、雇用悪化の主因は企業の採用意欲の低さにある


資料2(gooニュース)

「デートより残業」82% 新入社員アンケート
2009年6月29日(月)19:05

今春の新入社員の82・8%が「残業を命じられたらデートをやめて仕事をする」と考えていることが29日、財団法人日本生産性本部などのアンケートで分かった。この質問を始めた72年以降最高で「残業は断りデートする」(16・6%)との開きも最大。アンケートは新入社員約3200人に実施。調査担当者は「厳しい経済状況を肌で感じ、仕事に重点を置く意識が強まっているのではないか」と分析。


シュガー社員という言葉が流行し、本にもなった。この本を買っておいたが、どこにいったか探せない。

この世代の出現に、私自身も憂えていた。わたしの元職場は、どちらかと言えば、フラットな職場だ。

民主的と言えば、民主的だ。どの程度の仕事量を期待できるかは、性善説的な雰囲気の職場である。

だから、一端我が儘言い出す人が出たりすると、そのとばっちりを周囲の者が受ける。

そういうことで、シュガー社員と言う言葉の出現には、絶望的な気分になった。

わたしは、どちらかというと、24時間年中無休型思考の仕事人間である。

そのギャップで、どれだけのしわ寄せが職場に起こるかと思うと、想像しただけで、恐ろしい気分になったのである。

もっとも、わたしも退職は目の前なので、シュガー社員が職場の大半を占めるような時代には遭遇しないだろうとは思っていたが、将来の職場がどうなるかと気掛かりであった。

しかしである。時代は、一寸先は闇だ。

こんなに時代が急変するなんて。100年に一度の大不況だ。

この厳しい時代、新入社員の意識も突然変異的に様変わりしたようだ。


「デートより残業」82% 新入社員アンケート
というニュースが発表された。


シュガー社員の出現に恐怖したことが、嘘のようだ。


あまり、若者を拘束したくはないが、24時間年中無休型思考の仕事人間であるわたしは、少し胸をなで下ろす。

(しかし、時代が不幸であることの象徴でもあるので、本来は悲しい社会現象であるが。)

もっとも、そういうものの、百貨店が生き残りをかけて、低価格弁当の売り出しに参入してきたのは、不気味な気分がする。

わたしたちの見えないところで、何かの崩壊が始まっていなければいいのだが。

やはり、階級社会の出現が現実のものとなるのか。

本格的に下層階級の出現となるか。

大不況の時代、シュガー社員はどう生きているのだろう。

それにしても、このような社会現象では、フリーターやリストラされた契約社員が復活するのは、絶望的な状況だ。


こんな厳しい時代に

神奈川県川崎市の公園のトイレで、盗撮事件がありました。なんと逮捕されたのは夫婦で、夫は私立小学校の教諭を務めていた。

のニュースがあったが、自らの過失で自らの職を失い、路頭に迷っていく運命を選択していく人もいるかと思うと、言葉を失ってしまう。

そのまま、かれらは、ホームレスにまっしぐらだ。

なんとも、悲しくてやり切れない。

こんなに恵まれた人生をこんな馬鹿らしい理由で、失っていく人もいる。