住まいづくりだけではなりませんが、「新しいもの」には何かと興味が向くことが多いと思います。
最新のものとか・・・・・。
でもそれが本当に「必要なもの」であったり「それを使う人にとって大切なもの」なのかは
別の話しです。
新しいから「便利」とか・・・・「最新」だから「心地よい」とは限りません。
今回は、そういう価値観を共有した内容でのデザインと考える仕事・・・・・。
築年数の古い建物の再生と価値をつくり出すという時間。
いい意味での価値の創出です。
オーナーさんとの打ち合わせ・・・・・。
奈良・大和高田で過去に設計させていただいた「cafe・sweet COCO」で
空間の持つデザインの意味を感じながら、雰囲気で変わる心理状態を体感していただきながら・・・・・。
古さをデザインして時の流れでゆるくつながるような空間のデザイン・・・・・。
集まりたくなるような・・・・・「場」となるように。
無理に新しくするのではなくて、その「古さ」をデザインするように。
傷みがそのまま「デザイン」となるような空間美を模索中。
そして「落ち着く暗さ」も同時にデザイン・・・・・。
明るすぎない程よい「暗さ」もこの空間には必要かと考えていますから。
そこにある「良さ」をそのまま生かしながら、時間の流れを設計中。
古さが生み出す「付加価値」。
長く・・・・・居たくなるような場をつくるんです。
人が居る場所、ココロの集まる場所・・・・・。
建築の空間を創造力で「価値を高め」ながら傷みと古さでデザイン・・・・・。
これからの「在り方」の一つの「カタチ」。
静かに雨が降っています・・・・・雨音がBGMというのもいいですね。
静かに考える時間には丁度いい感じです。
現場でも最終的にはイロイロ考える仕事が生まれています。
仕事が進む段階での最終決定事項等・・・・etc。
色・・・・カラ―の選択で変わる事も沢山。
外壁の色・・・窓・・・サッシ枠の色、屋根の色・・・軒裏や樋など・・・・その他備品。
その備品だけでも全体のイメージが変わることがありますからね。
室内で使用する予定の資材は室内・・・・・屋外で使用する部材は屋外で、
それぞれカラ―を最終的に決めています。
その使う場所に応じて・・・・ということです。
屋外で使うものを屋内・・・部屋の中で決めてしまうと、
照明等の影響で、「本来見えるはずの色」ではない色で見えますから・・・・・。
洋服をセレクトする際にそんな経験はありませんか?
店内で見た色と屋外で見た色でその「差」が・・・・・。
つまりはそういう事です。
建築ではそれが「大きく反映」されますからね。
昨年決定した「カラ―」と合わせて、
今回検討対象の「建材」をじっくりと屋外でカラ―サンプルも見ながら・・・・「セレクト」。
これも大切な現場での仕事ですから。
図面を描くだけが仕事ではありませんから・・・・・・。