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奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

奈良で安心して暮らす家づくり、見落としがちな防災設計とは?「後悔しない土地と間取り」の考え方、建てる前に必ず考えるべき地震・水害に強く、後悔しない家づくりへの正しい判断軸とは?

2025年04月15日 | 建築家 設計の仕事 監理の仕事

自然災害に備える

住まいづくりの基本

奈良という土地で

安心して暮らすために.

※木造住宅新築現場・骨組みの状態


日々、設計という

仕事を通じて

どのような住まいが、

家族の安心と

心地よさを支えるのか

という問いと

向き合っていますが

それらは建物単体で

完結するものでは無くて

敷地や周辺状況にも

大きく左右されるものです。

 

近年は全国各地で

自然災害が頻発し、

今更ながらですが

「災害に強い家づくり」が

注目されています。

 

特に奈良県においても、

地震や豪雨など、

過去には大きな被害が

記録された地域が

いくつもあります。

 

そんな奈良という

風土の中で、

家族と大切な日々を

安心して暮らすために、

どのような

備えができるのかを

テーマに、

自然災害に強い家づくりの基本を

建築家の視点から

少し書いてみたいと思います。

 

土地選びの第一歩

奈良のハザードマップを読む

 

既存の建て替えという場合や

リフォームという場合も

ありますが

住まいづくりの

第一歩は、

やはり「土地選び」です。

 

ここで最も大切なことの

ひとつが、

その土地が自然災害のリスクに

どの程度さらされているかを

知ることです。

 

特に奈良県内では、

吉野川や大和川流域における

水害のリスクや、

紀伊山地周辺における

土砂災害リスクが

過去の実例からも

知られています。

 

その判断に欠かせないのが、

各市町村が公表している

ハザードマップの確認です。

 

これは、

洪水・内水氾濫・土砂災害などの

リスクを地図上に

可視化したもので、

地形や過去の災害履歴から、

色分けされたエリアを

ひと目で確認することが

できます。

 

たとえば、

奈良市や橿原市、

桜井市の一部では、

古来より湿地帯や

河川が多く存在していたため、

現在でも洪水リスクが

高い区域が

点在しています。

 

このような場所では、

いくら利便性が高くとも、

災害リスクと

どう向き合うかを

十分に検討する必要が

あります。

 

土地のご相談をいただいた際は、

ハザードマップなども確認し、

住まい手さんと

一緒にリスクの共有を

行っております。

 

立地条件の良とさと

安心して暮らせる環境は、

時として

トレードオフになることも

ありますが、

だからこそ納得した選択が

必要になります。

 

奈良の地盤と地震への備え

奈良県は比較的

地震が少ない地域と

見られることもありますが、

実際には、

過去に大きな被害をもたらした

「南海トラフ巨大地震」の

影響を受ける恐れもあり、

安心はできません。

 

また、

奈良盆地には堆積層が厚く、

地盤が柔らかい

地域も多いため、

同じ震度の揺れでも

建物への影響が

大きくなりやすい

傾向があります。

 

そして建築の計画の為にも

地盤の強さや

支持層の深さを

正確に把握することが

不可欠です。

 

調査の結果、

軟弱地盤であると

判明した場合には、

地盤改良工事等が

必要となります。

 

工法には表層改良、

柱状改良、

鋼管杭工法などがあり、

内容や規模によって

費用が異なりますが、

一般的に70万〜90万円前後の

費用がかかることが多く、

建物の規模などにもよって

大きく差が出ます。

 

これは土地購入後の

思わぬ出費として

計画を圧迫する

ケースもあります。

 

したがって、

土地探しの段階から

ある程度の

改良費用を

住宅の総予算に

含めておくことを

おすすめしております。

 

地盤の安全性を

無視した住まいづくりは、

例えるなら

柔らかい土の上に

重たい石を乗せる

ようなもので、

非常に危険です。

 

建物だけでなく、

「その土台となる地盤」こそが、

命を守る最初の要です。

 

建物構造と耐震設計の考え方

建物の「構造」は、

災害への備えの

中心となる部分です。

 

日本では主に、

耐震・免震・制震の

3つの技術が存在します。

 

耐震:揺れに「耐える」

最も基本的な考え方であり、

建物を強く

固くつくることで、

地震の揺れに

耐える構造です。

 

特に新築住宅においては、

耐震等級3(最高等級)を

目指すことが

安心のひとつの

目安となります。

 

制震:揺れを「吸収する」

建物内部に

ダンパー(制震装置)を

設けることで、

構造躯体の揺れを抑え、

繰り返す地震に対して

建物の損傷を軽減します。

 

奈良県のように

比較的静かな

地震環境の地域でも、

今後の南海トラフ地震を

想定すれば、

有効な対策といえます。

 

免震:揺れを「逃す」

建物と基礎の間に

免震装置を設け、

地面の揺れを

直接建物に

伝えにくくする技術です。

 

コストはかかりますが、

美術館や病院など、

重要施設で

多く採用されています。

 

個人住宅においては、

耐震性の確保を

基本としつつ、

必要に応じて

制震技術を取り入れることが、

現実的かつ

バランスの良い選択と

いえるかと思います。

 

間取りと耐震の関係

美しさと強さの両立・・・。

 

耐震性の高い家をつくるには、

建物の形状や

間取りのバランスも

非常に重要です。

 

例えば、

2階建ての住宅では、

1階と2階の

柱や壁の位置が揃っていると、

構造的に力の流れが整い、

地震に強い家となります。

 

また、

建物の形状が

極端にL字型や

コの字型など不均衡であると、

地震の際に“ねじれ”が生じ、

倒壊リスクが

高まることがあります。

※構造検計算(種類が様々あります)にて

検討する事でリスク回避を設計します。

 

ただし、

構造の制約ばかりを

優先すると、

「住み心地」や

「デザインの自由度」が

制限されてしまうという

ジレンマが生じますが

設計としては

構造の合理性と

空間の快適性、

その両立を実現することを

念頭に「暮らし」を改善できる

間取りとなるように

意識しています。

 

最も安全で、

最も美しい空間とは、

見えない部分にも

意味がある空間であると

考えています。

 

住まい手さん自身の

理想を大切にしながらも、

目には見えない

安全性という価値を

建物の隅々にまで

織り込むこと。

 

奈良という土地で

「安心」と「快適」を両立する。

奈良県は、

古都としての歴史と

美しい自然に恵まれた、

非常に魅力的な土地です。

 

一方で、

盆地特有の

夏の暑さ・冬の寒さや、

ゲリラ豪雨の増加、

そして将来的な

南海トラフ地震など、

見えにくい災害リスクも

存在します。

 

住まいに「安心」と「快適」、

両方をバランス良く

備えることを大切に。

たとえば、

太陽光発電+蓄電池の導入により、

停電時でも

最低限の生活が可能に。

 

断熱性の高い

外皮設計によって、

猛暑や厳寒に

左右されにくい

住環境を考える事。

 

通風計画や

自然採光の工夫により、

日々の暮らしに

やさしさと

心地よさを届けること。

 

これらはすべて、

災害対策と

日常の暮らしを支える

「住まいの力」です。

 

自然災害は、

誰にとっても

遠い出来事ではありません。

 

しかし、

そこに過度な不安を抱く

必要もないと考えています。

 

大切なのは、備えと選択

そして、「納得」です。

 

この奈良という

穏やかな地で、

何十年先までも

ご家族が笑顔で

過ごせる住まいを、

一緒にかたちにしていきませんか?

 

やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。
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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

住まいの設計、デザインのご相談は
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住まいと間取りの提案の中に暮らしの価値観に応じた過ごし方の設計、建築家が提案する空間美と機能性を両立したゲーミングルーム設計|色彩計画・動線・排熱設計まで美しく快適な空間を創る技術。

2025年04月15日 | 暮らしの事イロイロ

建築家の視点で考える、

理想的ゲーミングルームの設計。

 

ゲーミングルームは

「現代の書斎」的用途を

持っているという事。

 

近年、

ゲームは単なる娯楽の域を超えて、

ライフスタイルや

自己表現の一部として

注目されていますし

職業としての「プロゲーマー」も。

それに伴い、

ゲームを楽しむための

専用空間「ゲーミングルーム」もまた、

住宅設計における

ひとつの重要な

コンテンツと

なりつつあります。

 

設計における目的は、

単に機能的な

空間をつくることにとどまらず、

ユーザーの個性や

美意識を反映させた、

没入感と快適性が

共存する「私だけの空間」を

つくりあげることです。

 

建築やインテリアデザインの

観点を交えながら、

洗練された

ゲーミングルームを

構築するための

実践的かつ美的な

アプローチを

少し書いてみたいと思います。

 

カラーパレットの選定。

空間設計の出発点・・・・・。

ゲーミングルーム設計における

第一歩は、

コンセプトとなる色の決定です。

僕はゲーミングルーム以外でも

「DEN」と呼ばれる空間を

間取りに提案することも

よくあります。

 

明るい「DEN」の場合もありますし

少し薄暗い「DEN」の場合も。

それぞれの暮らしの時間や

過ごしやすさを

汲み取りながら

提案させていただくのですが

ゲーミングルームも同じです。

 

色彩計画は

空間全体の印象を

決定づける要素であり、

インテリア選び、

照明計画、

家具配置にまで

影響を与えます。

 

例えば、「紫」を

テーマカラーに据える場合、

一口に紫といっても

赤みのある紫(マゼンタ寄り)と

青みのある紫(バイオレット寄り)では、

空間が醸し出す雰囲気が

大きく異なります。

 

赤紫系には

温かみと情熱、

青紫系には

冷静さと近未来感が

宿ります。

 

この色調に応じて

照明やインテリアを

調和させていくのが、

美しい空間づくりの

鍵となります。

 

同系色で統一された空間美。

空間に一貫性を

持たせるには、

「同系色」でまとめるという

配色戦略が

非常に効果的です。

 

インテリアや

アクセサリーの色調を

統一することで、

視覚的ノイズが少なくなり、

落ち着きと

洗練を感じさせる

空間になります。

 

紫を基調とした部屋において、

赤紫寄りの光源を

使用する場合は、

インテリアには

赤やピンクを含んだ

温かみのある配色を

選ぶと良いかと思います。

 

一方、

青紫寄りの空間には、

寒色系のアイテムを用いて、

クールで未来的な

印象を持たせることが

できます。

 

この色彩コーディネートの妙は、

まるで絵画のように、

空間全体を

一つの作品として

構築する発想にも似ています。

 

モノトーンの応用 。

照明と調和する

無彩色の力・・・・・。

 

空間に

色を取り入れることが

難しい、

または既存の家具との

調和を図りたい場合は、

モノトーンのインテリアを

積極的に取り入れるのが

おすすめです。

 

白や黒といった無彩色は、

どのような照明色とも

調和しやすく、

空間全体に

統一感と洗練された

印象を与えます。

 

また、

照明による反射や

吸収といった

視覚効果を活用することで、

空間に奥行きや

コントラストを

加えることができます。

 

たとえば、

紫の照明下で

白い家具は

淡いラベンダーに染まり、

黒い家具は

深い紫を帯びたように

映ります。

 

これは偶発的な演出ではなく、

建築における

「光と影の設計」に通じる

繊細な表現です。

 

配線設計と動線の美学。

実用性と視覚の調和・・・・・。

 

ゲーミングルームにおいて

見落とされがちな

課題のひとつが

「配線整理」です。

 

大量のゲーム機器、

モニター、

周辺機器を使用するため

配線が露出すると

せっかくの空間が

雑然としてしまいます。

 

これに対し、

ケーブルトレーや

配線収納に優れた

デスクを活用することで、

視覚的ノイズを

最小限に抑えることができます。

 

特に

配線整理機能が

備わった家具は

デザイン性と

実用性の両立を

叶えてくれます。

 

また、

使用頻度の高い機器は

手の届く範囲に、

稼働の少ない機器は

視界の外に配置するなど、

モニターや機器類周辺の

動線計画も重要です。

 

これは建築設計における

「ゾーニング」にも

通じる考えであり、

機能美を高めるうえで

欠かせない要素といえます。

 

CPU排熱設計。

空間機能を高める

テクニカルポイント・・・・・。

 

デザインに

注目が集まりがちな

ゲーミングルームですが、

機器の性能

十分に発揮するための

「熱処理」も

重要な要素です。

 

特に高性能な

ゲーミングPCは発熱量が多く、

排熱効率が低いと

処理速度の低下や

機器故障の

原因にもなりかねません。

 

この課題に対しては、

ソコン用吊り下げラックや

メッシュ構造の

ラックを活用することで、

空気の流れを妨げず

効率的な排熱が

可能になります。

 

さらに、

清掃性の高い構造は

埃の蓄積を防ぎ、

長期的な機器保護にも

繋がります。

 

これはまさに、

建築における

「メンテナンス性」への

配慮であり、

美しい空間を長く保つためには

不可欠な視点です。

 

インテリアの選び方。

空間の統一感と余白を意識。

 

ゲーミングルームでは、

「装飾」よりも「設計の質」が

求められます。

 

インテリアは

過剰に装飾的なものよりも、

機能性を重視しつつ、

空間全体に

余白をもたらすものが

理想です。

 

扉のない

スチールラックを用いて、

空間に抜け感を演出したり

木質のアイテムは

あえて排除し、

無機質な素材感を

基調とすることで、

クールでモダンな

印象に仕上げる事も

選択肢です。

 

また、

植物を取り入れる際は、

その鉢や器の色にも配慮を。

インテリアの

カラーリングと調和するように、

白や黒、

またはテーマカラーの

延長線上にある

色味を選ぶことで、

空間全体の

世界観を損なうことなく、

自然のやわらかさを

加えることができます。

 

テーマカラー別の具体例

 紫・白の空間設計術・・・・・。

 

紫をメインにした空間。

紫をテーマにする場合、

デスクには

白を用いて光を反射させ、

空間全体に

淡い紫の

ニュアンスをもたらします。

 

チェアやケーブルトレーには

赤をさし色として

加えることで、

赤紫系の世界観を

より濃密に演出します。

 

紫には

神秘性と

高貴さが宿るため、

照明の色温度や

照射方向まで

計算することで、

その魅力が最大限に

引き立てられます。

 

白を基調にした空間。

一方、

白をベースとした

ゲーミングルームでは、

黒をアクセントに

用いることで

空間に引き締めと

緊張感を与えます。

 

白一色では

単調に見えがちな空間も、

黒を効果的に

取り入れることで、

スタイリッシュ

かつ

現代的な印象に

昇華されます。

 

インテリアや照明は

白に彩度を加えたような色調

アイスグレー、

ホワイトピンク等

選ぶことで、

柔らかくも

洗練された空間が

実現します。

 

 自分だけの

「小さな建築」をつくる感覚で。

ゲーミングルームとは、

単なる趣味の場では

ありません。

 

日々のストレスから解放され、

創造力を

自由に解き放つための

「現代の書斎」であり、

「個人的な建築空間」です。

 

美しいゲーミングルームは、

ただの機能性だけでは

成り立ちません。

 

色彩、動線、視覚的調和、

そして空間全体に流れる

雰囲気までもが

計算されたとき、

初めて本物の

没入空間が完成します。

 

自宅やセカンドハウスに

自分だけの

理想のゲーミングルームを

つくり上げることで、

日常に彩りと

充実感を加えてみては

いかがでしょうか?

 

やまぐち建築設計室は
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子育てしやすい家の間取りについて後悔しないリビングの広さと間取りの考え方、決めつけない柔軟な生活の変化を見通しながらそれぞれの家庭に大事な過ごし方を。

2025年04月13日 | 子育て世代の悩み・育児を考えながら住まいを考える

子どもがのびのび

育ちながら

変化する子育て環境で

柔軟に生活を

楽しむことが出来る住まい。

住んでから後悔しない

ちょうどいいリビングの広さの

考え方。

 

子育て中に考える

家づくりで「必ず悩む」

と言っても過言ではない

テーマがあります。

 

リビングの広さについての

お話です。

 

リビングって

何帖あればいいの?。

 

「15帖で足りるのか?」

「どうせなら20帖にした方がいい?」

「将来、子どもが増えるかも」

家を建てるとき、

多くの方が

最初に直面するのが

この“リビング問題”です。

 

まだ子供がいない方も

そうですが

実際に育て中の方々は

現時点でも「リアル」を

感じながら

生活をされているので

より悩みの中心に「リビング」が

存在しています。

 

でも実は、

「数字の広さ」だけで

決めてしまうのは

もったいないと考えています。

 

リビングは単に

「広い・狭い」で

判断するものではなく、

どう使うか?

どう過ごすか?

で価値が変わります。

 

成長とともに変わる、

リビングの役割。

 

赤ちゃんの頃は、

プレイマット

授乳スペース

おむつ替えコーナーなどで

リビングの一部が

育児ゾーンに。

 

2~3歳頃になると、

おもちゃが増え、

走り回って

体を動かすスペースが

必要に。

 

小学生になると、

リビング学習や

友達と遊ぶ場所としての

役割も出てきます。

 

つまりリビングは、

くつろぐ+遊ぶ+学ぶ

+一緒に過ごす。

そんな“多目的空間”へと

自然に変化していくものです。

 

子育て世代にとっての

「目安」は15~20帖

 

子育てしやすい

リビングの広さは、

一般的に15~20帖が

目安とされています。

 

例えば、

・ソファ・リビングテーブル:6帖分

・ダイニングセット(テーブル+椅子):4帖分

・子どもが遊べるスペース:3帖分

・通路・収納:2〜3帖分

これだけでも

15~16帖は必要に。

 

家族が増えたり、

在宅ワークスペースを

兼ねたりする場合は、

18~20帖が現実的です。

 

「広さ」だけじゃない。

空間設計で変わる

「体感の広さ」。

 

実は、

同じ帖数でも

間取りの工夫によって

体感の広さは

まったく違います。

 

◎縦長のLDK → 視線が奥まで抜けて開放的
◎ 対面キッチン+横長リビング → 子どもを見守りながら家事ができる
◎ 隣接した和室 → 昼寝や遊び場、将来の客間としても活用可能

また、

「おもちゃが散らかって」

という悩みには、

壁面収納・造作棚

収納付きTVボードなど、

“隠す収納”が活躍します。

 

 家族の変化に寄り添う

可変性のあるリビングを。

 

リビングは、

家族の成長や

ライフステージに合わせて、

使い方が

変化していく空間です。

 

例えば・・・・・。

赤ちゃん期:ベビーサークル

プレイマットで安全を確保。

 

幼児期:おもちゃスペースと

学びスペースを

緩やかに分ける。

 

小学生以降:学習机や

PCスペースを設置。

 

子どもが巣立った後。

夫婦のくつろぎの場に

再構成。

 

こうした変化に

対応するには、

「家具で間仕切る」

「動かせる収納を使う」など、

大幅なリフォームをせずに

空間を変えられる

工夫=可変性を持たせること

がポイントです。

 

 リビングは

「家族の時間」をつくる場所。

 

リビングは、

ただの「居室」では

ありません。

 

家族が自然と集い、

会話をし、

笑い合い、

程よい距離感で

その時期に合わせて

つながるための大切な場所。

 

だからこそ――

単に広いだけじゃなく

使いやすくて

変化に対応できて

心地よくて

そんな

今も、10年後も、

20年後も愛せる住まい

どう考えるべきなのかを

住まい手さんの

価値観を紐解きながら

をつくっていきたいと、

考えています。

 

自分達も直面した「子育て」の現実も

今だから解決できる「方法論がある」

という視点も含めて

子育て世代の

暮らしに寄り添いながら、

一緒に未来を描く家づくりを

日頃から

お手伝いしています。

 

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暮らし始めて数年後も「建ててよかった」と思える家づくり、子育て世代が描く“これからの暮らし”と日常の心地良さと過ごし方、間取りだけではなくて建築家と考える暮らしそのものを設計する住まい造りの付加価値。

2025年04月11日 | 暮らしの事イロイロ

暮らしからはじまる

家づくり。

「どんな家」より

「どう暮らすか」を考える。

 

家づくりを本格的に

考え始めるとき、

つい気になってしまうのは

「おしゃれな外観」や

「広いリビング」

「収納たっぷりのキッチン」など、

目に見える部分かもしれません。

 

でも本当に大切なのは、

家族でどんなふうに

暮らしていきたいかを

しっかり描いておくことだと、

考えています。

 

たとえば椅子が

基本的には「座る」ことを

前提にデザインされるように、

家もまた「暮らす人」を

中心に考える

必要があります。

 

家づくりは「暮らし方」から始める。

住宅に使う

素材や外観のデザイン、

性能や設備は

確かに大事な要素です。

 

でもそれらは

あくまでも"手段"であり、

"目的"ではありません。

 

・子供がのびのび遊び、

 安心して過ごせる家にしたい

・共働きの生活に合った動線と

 家事ラクな間取りがほしい

・将来的に子どもが

 巣立ったあとの暮らしも

 見据えておきたい

・休日は家族でのんびり

 過ごせる場所がほしい

 

そんなご家族の“想い”を、

最初から上手に

言葉にできる方は

多くありません。

 

だからこそ、

アンケートシートでも

ヒアリングでも、

先ずは

「理想の家」ではなく

「理想の毎日」について、

じっくりお話をうかがっています。

 

設計の出発点は「理想の一日」。

家づくりにおいて

間取りや機能性も大切ですが、

まずは

「どんな一日を過ごしたいか」という

視点で考えることが、

平日や週末でも

様々な違いがありますし

本当に暮らしやすい

日常を思い浮かべる事、

見直す事は

住まいづくりへの

第一歩になります。

 

朝の準備はできるだけスムーズに

リビングでは家族が

自然と集まれるように。

夜は静かに

自分の時間を楽しみたい――。

 

 

そんな“毎日の積み重ね”こそが、

住まいの設計にとって

最も重要なヒントとなります。

 

子育てと共働きに

フィットする住まいの工夫。

 

子どもたちは

あっという間に

大きくなっていきます。

 

今は子ども部屋が必要でも、

10年後には

夫婦だけの暮らしに

戻るかもしれません。

 

だからこそ、

設計では“今だけ”を考えるのではなく、

少し先の未来まで

見据えた可変性を

大切にしています。

 

子ども部屋は将来的に

書斎や趣味部屋としても

活用できるように。

 

洗濯動線や収納の工夫で、

日々の家事ストレスを

軽減できるように。


リビングには

家族が自然と集まれるような

心地よさを。

 

住まいは、

完成したその日が

ゴールではなく、

家族とともに

変化し続ける“暮らしの器です。

 

変化する家族構成に寄り添う、

可変性のある間取り。

 

将来の変化も

見据えた

間取りを考えておくことで、

住まいは比較的長く

快適な場所であり続けます。

 

子どもの成長、

在宅ワークのニーズ、

夫婦の時間。

環境の変化や

ライフステージの変化に

柔軟に対応できる

“余白のある設計”が、

家の価値を高めてくれます。

 

実家との距離感も

大切にした家づくり。

 

どんな土地に住むのか。

ご実家との距離や

通勤のしやすさ、

子育てのしやすい

周辺環境など、

住まい造りの際に

考えるべきことは

たくさんあります。

 

でもまず大切なのは、

自分たちにとっての、

暮らしやすい家とは?

という課題を整理すること。

 

朝の支度はどうスムーズにしたいか、

帰宅後はどんなふうに

くつろぎたいか、

子どもが成長したら

どんな関わり方をしたいか――。

 

その一つひとつが、

家のかたちをつくる

ヒントになります。

 

僕は基本的に

“暮らしの設計者”として

伴走します。

 

間取りや設備の話だけでなく、

「家族の時間」や

「毎日の動き方」まで含めて

一緒に考えていきます。

 

言葉にしづらいご希望も、

会話の中から

少しずつ輪郭を描いていく。

 

そんな家づくりの時間を

ご一緒できればと

思っています。

 

数年後にも、

あのとき建ててよかった

と思える家を。

 

実家の近くで

新しい暮らしを

考え始めること。

 

今の自分たちらしい家を

考えながら

過ごし方を意識して

程よく馴染む家のカタチを

考えてみませんか?。

 

やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
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  建築家 山口哲央
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平屋でかなえる上質で心地よい暮らしの提案、住まいの設計を考える際に大切な過ごし方の根本的な背景を丁寧に、過ごす空間で変化する心地と人生観も住まい造りには大切な要素、暮らしと心地の美学と本質を丁寧に。

2025年04月10日 | 設計の事デザインの事

平屋で叶える

小さな家の暮らし。

※山小屋と古い駅舎をイメージに住まい手さんの価値観を羽根井下平屋の住まい過去提案事例

 

 

心地よさと

機能美を兼ね備えた

住まいとは。

 

都市部の喧騒を離れ、

自然との距離を

近づける暮らし方として、

「小さな平屋」も

選択肢の一つかと思います。

 

近年は平屋に対する

多様な価値に気付き始めた人も多く

二階建て住まいを

平屋にリノベーションを施す

というケースもあります。

 

勿論最初から「平屋の新築」で

計画するプランも。

 

限られた空間の中に、

家族のぬくもりや

自分らしさを凝縮しながら、

開放的で豊かな暮らしを

実現する。

 

平屋住宅の

最大の魅力を考えるように。

 

しかし、

コンパクトな平屋住宅には、

夢だけでなく、

計画段階からの

慎重な検討も欠かせません。

 

平屋ならではの魅力と

現実的な課題、

そして快適な住まいを

築くための

建築家目線の工夫やヒントを、

わかりやすく

書いてみたいと思います。

 

平屋という選択がもたらす、

心豊かな暮らし。

 

「平屋」と聞くと、

どこか懐かしさと

落ち着きを感じる方も

多いのではないでしょうか。

 

階段のないフラットな構造は、

子育て中のご家族から

シニア世代まで、

幅広いライフステージに

対応できる柔軟性を持ちます。

 

必要なものだけに囲まれて暮らす

というシンプルで

本質的なライフスタイルを

体現する住まいにも

寄り添うカタチに近くなります。

 

広さよりも

心地よさを重視し、

自然との一体感を味わいながら、

日々の営みを

大切に育む暮らし。

 

限られた面積を

最大限に活かす、

間取りの設計。

 

平屋においては特に、

設計の質が

暮らしの質に直結します。

 

例えば、

廊下の面積を極力減らし、

その分LDK

リビング・ダイニング・キッチンに

ゆとりを持たせることで、

空間に広がりと

明るさを与えることができます。

 

また、

天井高の工夫や

勾配天井の採用も、

視覚的な開放感をもたらす

テクニックの一つです。

 

限られた床面積の中でも、

上下方向、

または左右の水平方向に

空間の余白を設けることで、

圧迫感のない

快適な居住空間が

実現します。

 

家具と収納の融合が、

暮らしの美しさを整える。

 

平屋に限らず、

住宅で重要となるのが

収納計画です。

 

特に平屋は

ワンフロアで完結するため、

「隠す収納」と

「見せる収納」のバランスが、

暮らしの整え方に

大きく影響します。

 

壁面収納や造作棚、

床下収納などを取り入れ、

デッドスペースを

資産に変える工夫が

必要です。

 

また、

ベンチ一体型の収納、

昇降可能な吊り戸棚、

可動式パントリーなど、

空間と一体化した

収納家具の導入により、

生活感を抑えつつ、

美しいインテリアを

保つことが可能です。

 

光と風が織りなす、

自然との共生空間。

 

平屋を豊かにする上で

欠かせないのが、

外側とのつながりです。

 

開口部(窓)を

効果的に配置し、

太陽光や風、風景等

を室内に取り込む設計は、

持続可能な暮らしを支えます。

 

方位を考えて計画する窓、

高窓(ハイサイドライト)等を

設けることで、

1日を通じて安定した

採光が得られ、

風の通り道も

確保できます。

 

さらに、

軒の深さを調整すれば、

夏の強い日差しを遮り、

冬は暖かな陽射しを

取り込みつつも

風景を操る視界を

楽しむことが出来るようになります。

 

プライバシーを確保しながらも、

閉塞感を抱かせない設計は、

設計のプロセスの中に

暮らしをどう盛り込むのかで

随分変わります。

 

外と内が繋がる、

もう一つの暮らしの舞台。

 

平屋となる事で

環境の考え方の中に

「余白」をどのように設計するのかにも

心地よさの差が生まれます。

 

ベランダやウッドデッキ、

そしてちょっとした

庭のスペースを設けることで、

内と外がシームレスにつながる

「第二のリビング」が生まれます。

 

晴れた日には

朝食を外で楽しんだり、

夕暮れ時に家族で星を眺めたり。

 

季節の移ろいを

心と肌で感じることで、

住まいそのものが

“暮らしの舞台”へと

変わっていきます。

 

コストを抑えつつ、

美しく建てる工夫・・・・・。

コンパクトな平屋は、

一見コストが安く

済むように思われがちですが、

建材や仕様によっては

二階建てよりも多く

費用がかかることもあります。

 

そのためには、

「コストのかけどころ」と

「省くところ」の

メリハリが重要です。

 

屋根や基礎部分などの

構造はシンプルに、

内装は自然素材を取り入れて

上質感を演出するなど、

限られた予算でも

「豊かさ」を感じられる設計は

十分に可能です。

 

また、

地場の工務店や

プレカット住宅メーカーと

連携することで、

費用対効果の高い住まいが

実現しやすくなります。

 

変化を受け入れる、

柔軟性ある住まいづくり。

住まいは

暮らしの変化に

柔軟に対応できることも

大切です。

 

家族構成の変化や

在宅勤務の増加、

趣味のスペースの拡張など、

「将来の拡張性」を意識した

設計にしておくことで、

長く愛される家になります。

 

可動式の間仕切りや

フレキシブルな空間の配置は、

数年後の暮らしの変化に

しっかりと対応できます。

 

平屋がもたらす、

シンプルで豊かな日々。

 

平屋での暮らしは、

住空間に制限があるからこそ、

「本当に大切なもの」に

気づかせてくれます。

 

間取り、光、風、素材、収納

その一つ一つにこだわり、

設計の美意識を

重ねることで、

限られた面積の中にも、

無限の豊かさが宿ります。

 

家は単なる建築物ではなく、

生き方そのものを

映す鏡です。

 

平屋で、

自分らしく、

自然と調和した

シンプルな暮らしを

始めてみては

いかがでしょうか。

 

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家事と育児を両立しながら過ごす子育て世代夫婦のための住まいの新築計画、和モダン住宅と北欧モダンのイメージを楽しみつつ家族と自分の時間を大切にする心地よい間取りと暮らし方を。

2025年04月07日 | 設計の事デザインの事

間取りと

暮らしのつながりを

心地よく。

イメージ平面図と鳥観図を見ながら生活動線と暮らしの趣を打ち合わせ

 

和モダン住宅の構成で叶える、

子育て世代の

“ちょうどいい暮らし”

 

「家を建てようか」

その言葉の裏には、

数えきれない

日々の小さな

積み重ねがあります。

 

子育ての真っ最中

時間に追われながらも、

少しでも家族との

時間を大切にしたい。

 

家事と育児を両立しながら、

夫婦それぞれの

「自分の時間」も持ちたい。

 

そんな中での

「家を建てる」という選択は、

ただのマイホーム新築では

ありません。

 

それは、

家族としての暮らしを

どう築いていきたいか

という問いかけ

そのものです。

 

間取りのなかに重ねる

暮らしのプランと

リアルな生活への思い。

 

いつもそういう

シーンから

見えてくるのは

暮らしやすさとは何か。

家族のつながりを

どう育むべきか・・・。

という本質的なテーマ。

 

間取りがどのように

「子育て」や

「家族の時間」に

影響するかを

掘り下げるように。

 

ちょうどいい距離感がつくる

家族のつながり。

 

リビングは広く取りたい。

でも開放しすぎると

単調になるかもしれない。

 

広い空間もほしいけど、

床に物を置いたりして

生活感は

出したくない。

 

そんなご相談内容も

踏まえながら

“つながり”と“独立性”を

両立した間取り提案。

 

外観は建築予定地が

風致地区や歴史的風土保全区域

計画保全等の対象地

という事もあり

規制内容に沿った

瓦屋根の和風住宅となりますが、

和モダンの美意識を

持ちながら

室内空間は

ジャパンディな解釈で

心地よさを。

 

たとえば

リビングと畳の間には、

あえて視界を調整する

スクリーンの役目を持つ

格子を。

 

陰翳礼讃のように

明るさと暗がりと

空間に濃淡の意識を

デザインしながら、

開ければ

広々とした

一体感が生まれるように。

 

このゆるやかな

視界の仕切りが、

空間を良い意味で

家族の気配を感じながらも、

それぞれが

自分のことに

集中できる距離感を

生み出してくれます。

 

和モダンと北欧モダンが

程よい距離感で

融合する

ジャパンディな揺らめき。

 

素材感──床、壁、

窓越しの光、

格子などの

緩衝帯による

視界や要素の調整が

空間に落ち着きと

品を加え、

家全体に

“静かな安心感”が

生まれます。

 

子どもの「育ち」と

「暮らし」が

自然につながる設計。

 

小さな子どもがいる

家庭にとって、

家の中の“動線と導線”は

とても重要。

たとえば…

・朝の支度がスムーズにできる洗面→クローゼット動線

・キッチンから子どもの様子が見える対面型設計

・お昼寝や遊びにも使える畳スペースのある和室

 

これらはすべて、

「親の安心」と

「子どもの自立」の

バランスを考えた結果です。

 

「おもちゃはここ」

「着替えはここ」

子どもも自分で動ける工夫

 

収納の位置や使い方も、

ただ“しまう場所”

としてではなく、

暮らしを育てる仕組み

として設計。

 

リビングの収納には、

子どもの手が届く高さに

カゴを設けて、

「自分でお片付け」が

自然に身につくような

間取りの工夫も検討中。

 

教育は住まいから始まる

という言葉の通り、

子どもの成長を

空間が後押しするような

設計が理想だなと

子育て環境の中には

そんな考え方も。

 

子育て中の

夫婦に限った

話ではありませんが、

家族でいる時間

ふたりでいる時間と

ひとりでいる時間の

すべて大事だと

いつも考えています。

 

リビングもそうですが

「読書スペース」や

「ワークスペース」も

そういう考え方を

反映させています。

 

リビングの一角に、

ちょっとした

造作カウンターを設けて、

読書や趣味の

時間が取れるように。

 

一方で、

パブリックなゾーンには

専用のミニ書斎を

配置したり。

 

日中は家族で過ごす

空間であったり、

場合によっては

家事室やワークルームに

変化して

夜はちょっと

一人の時間を持つ場所に。

 

和モダンと融合する

北欧デザインの

インテリア空間と

程よい静けさの中で、

自分の時間を

静かに楽しむことが出来る

空間があるという事、

そして

家族の好みの環境あるという事が

家にいる時間を

豊かにします。

 

家事ラク動線

×

収納設計

暮らしの余白が生まれる家。

 

毎日忙しい

子育て世代だからこそ、

家事をしやすい

間取りの設計は重要です。

 

間取り提案の中には

時短と快適を

同時に叶える

動線設計も中心に考えます。

 

玄関→土間収納→パントリー→キッチン

買い物から帰ってきたあと、

そのまま荷物を持って

パントリーに直行できる

「裏動線」を確保。

 

大事なのは

家の中だけではなくて

玄関の外から続く

駐車スペースも。

 

洗濯→干す→しまうを

単純な動線で

完結するように。

 

洗面脱衣室の隣に

室内干しスペースと

ファミリークローゼットを

設けることで、

洗濯物を置く場所を

動線や導線の中に

取り入れる。

 

これだけで、

毎日の家事ストレスが

ぐっと減ります。

 

和モダンの思想が

与えてくれる「整う暮らし」。

 

和モダンって、

ちょっと敷居が高そうと

思われるかも

しれません。

 

でも、

実は和モダンの考え方を

取り入れた住宅は、

子育て世代にも

“暮らしを整える力”を

与えてくれる

スタイルにも

つながります。

・木や紙、自然素材の持つ温かみと安心感

・視線を遮る“引き算の美学”で落ち着いた空間演出

・「余白」を生かした間取りで、心にも余裕が生まれる

 

モノがあふれがちな

現代の暮らしの中で、

和モダンの空気感は

“整える習慣”を

育ててくれます。

 

“将来の変化”に

対応できる

フレキシブルな間取り。

子どもが大きくなったら?
ライフスタイルが変わったら?

そんな“未来の変化”にも

対応できるよう、

伸びしろのある設計を

意識しています。

・子ども部屋は将来的な変化も視野に

・将来のライフスタイルの変化を視野に転用可能な構成に

・収納やコンセントの位置も、柔軟に対応できるよう工夫

 

家族構成や

働き方が変わっても、

柔軟に家が

対応できるように。

 

それが

末永く暮らすことが出来る家。

 

間取りは、

家族の“生き方”を表す

設計図です。


暮らしやすさとは、

生活がスムーズに

流れることだけでは

ありません。

 

心のゆとり、

家族の会話、

子どもの成長を受け止める

柔らかさ。

他にも色々とありますが

それらが合わさって、

「心地よい暮らし」につながります。

 

子育て真っ只中の

生活環境だからこそ、

忙しさに埋もれず、

「自分たちの暮らし」を

丁寧に見つめてほしい。

 

そしてその第一歩として、

「どんな間取りがいいか」ではなく、
「どんな暮らしがしたいか」を、

まず話してみてください。

 

家という環境づくりは、

その対話から生まれる“かたち”を、

住まいの空間として

一緒につくっていきます。

 

家造りを主としている

建築家は、

家を設計しているのではなく、

そのご家族の

未来を紡いでいるのだと

考えています。

 

暮らしのつながり、

生活の流れ、

そして心の豊かさ。

 

それぞれの

「暮らしやすさ」が

重なったとき、

本当に心地よい空間が

生まれます。

 

ご自身の“暮らしのカタチ”を

探してみませんか?

資料請求や

ご相談はいつでも気軽に。

 

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眠れない夜が眠れる夜に変わる寝室設計、心と体を整える間取りと快眠がつくる豊かな暮らし、建築家だからこそ提案が可能になる空間デザインと家具設計とインテリア提案から融合する眠りを考える寝室の心地よさ。

2025年04月06日 | 暮らしの事イロイロ

暮らしの奥深さと

心地よい安らぎを

生み出す寝室の考え方と、

※それぞれの暮らしや過ごし方睡眠の意識によって寝室の在り方は異なります。

 

 

睡眠という

人の暮らしにおける

本質的な価値。

 

本当に心地よい家って、

どんな家なのか?。

 

毎日の暮らしを

包みこむ住宅には、

間取りの工夫や

デザイン性だけでなく、

人がどう休まり、

どう生きるのか?

という視点が

欠かせません。

 

中でも、

人生の約3分の1を過ごす

寝室は、

ただ寝るだけの場所ではなく、

心と身体をリセットし、

次の一日を

健やかに迎えるための

再生の空間

という考え方も大事です。

 

実際に、

昨今の社会情勢も

影響してなのか

「家と睡眠」についての

ご相談をいただく事も多く

睡眠の改善についても

実際に「家造り」を通じて

ご相談いただいています。

 

そういった経緯もありますので、

間取り設計から考える

暮らしの流れと

寝室の役割、

そして睡眠がもたらす

暮らしの付加価値について、

建築・デザイン・ウェルネスの

観点から

少し深掘りして

建築家の観点から

ご相談の「さわり」だけ

書いてみたいと

思います。

 

おしゃれで心地よく、

そして機能的。

 

現実の暮らしを

考えつつ

そんな理想の

住まいづくりのヒントを。

 

暮らしと間取りの関係性

一日の流れを

デザインする。

 

家の快適性は、

目に見える

デザインだけでなく、

日常の流れに

フィットしているかどうかに

大きく左右されます。

 

たとえば

朝起きてから出勤

通学までの

モーニングルート。

 

仕事や外出から

帰宅して

リラックスする

イブニングルート。

 

この「生活動線」を

スムーズにするために、

寝室の位置は

重要なカギになります。

 

リビングの隣に配置するか、

階を分けて

完全に独立させるべきなのか。

 

そこに住む

家族のライフスタイルを

読み解き、

敷地周辺の環境からも

設計に落とし込む観点が

生活の要となります。

 

「寝室」はデザインする空間

寝室をデザインする際に

大切なのは、

「眠るための機能」と

「癒しの演出」のバランスです。

 

遮音性: 外からの騒音、

家の中の生活音を

いかに考えるべきなのか?。

 

断熱材や壁材選び、

天井の状態から

扉の構造に工夫が必要です。

 

照明設計。

 調光できる間接照明を

取り入れると、

自然に副交感神経が

優位になり、

入眠がスムーズに。

 

香りと空気。

換気性能と

アロマディフューザーの

設置も視野に、

心のリセットという効能。

 

寝具の選定。

マットレスや枕は

一人一人違って当然です。

 

個々の体型や

睡眠姿勢を考慮した

パーソナライズド選びが

睡眠の質を左右します。

 

睡眠の質が

暮らし全体の価値を変える。

 

睡眠は大切と

よく言われますが、

実は高品質な睡眠が

暮らしの“すべて”を

底上げすることが、

近年の研究で

明らかになっています。

 

例えば、

国立精神・神経医療研究センターの

報告によれば、

良質な睡眠は

ストレス耐性・記憶力

創造力・集中力に

強く影響を与えます。

 

また、

風邪や感染症の予防にも

深く関わる「免疫力」を

支えているのも、

まさに毎晩の睡眠。

 

睡眠の質が向上すると、

以下のような変化が

起こります。

 

朝の目覚めがスッキリし、

1日を快活にスタートできる。

 

仕事や家事の

パフォーマンスが向上。

 

心の余裕が生まれ、

家庭内の

コミュニケーションも

穏やかに。

 

いい眠りが、

いい暮らしをうみだすという事。

 

デザイナーズ住宅における

寝室の工夫。

 

オシャレで機能的な

住まいを求める方々には、

「無駄のない美しさ」が

響きます。

 

寝室でもその意識を

取り入れることで、

心からリラックスできる

空間に。

 

設計のポイントとしては

好みもありますが

自然素材の使用

(無垢材・漆喰・珪藻土など)

呼吸する素材が空気を整え、

調湿作用も期待できる

 

窓の配置と

視線の抜け感。

朝日を感じる窓の設置や、

隣家との視線を交わす工夫。

 

収納と壁面設計の一体化。

ベッド周りに

収納を集約することで、

部屋全体の印象が

スッキリとします。

 

ベッド配置と動線の美学。

出入りのしやすさや、

目線の向きにまで

こだわることで

安らぎが増すように。

 

テクノロジー×睡眠。

未来のスマート寝室・・・。

 

最新のテクノロジーも、

睡眠の質向上に

大きく貢献しています。

 

具体的には

睡眠の深さを記録して

可視化するスマートベッド(例:Sleep Number 360)

 

照明・音・温度を

時間に応じて

自動調整する

スマート照明(例:Philips Hue)

 

睡眠リズムにあわせた

目覚ましアプリ(例:Sleep Cycle)

 

こうしたテクノロジーと

建築が融合した

「スマート寝室」は、

次世代の住宅の

新たな価値を

生み出す可能性もあります。

 

「ただの寝室」から、

「暮らしを整える空間」へ。

寝室という空間は、

単なる“寝る場所”ではなく、

暮らしの質を

引き上げるための

最もパーソナルな

スペースです。

 

生活環境によって

夫婦一緒の部屋にする場合も

逆に夫婦別々の

部屋にする場合、

半分融合させた寝室にする場合と

いろいろな家族の関係性や

望むべき状態も大切です。

 

家づくりを考えるとき、

リビングやキッチンに

目が向きがちですが、

本当に暮らしやすい

家をつくるには、

「自分と家族がどう休まるか」

「心地よく目覚められるか」

という視点を持つことが

大切です。

 

快適な寝室設計は、

人生の質を変える。

そう言っても

過言ではありません。

 

リビングだけ寝室だけ

という視野で

書いている訳ではなくて

暮らしの環境に関して

考えるべき要素を

キチンと考えることが大切

という意味で

最適解となる暮らしに、

もう一歩近づくために

ぜひ寝室の意味も

よく考えてみてください。

 

睡眠の環境を

暮らしの本質から丁寧に。

 

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坪単価の罠に引っかからないように、数字だけでは見えない本当に豊かな暮らしを叶える住まいづくりの選び方、本当に豊かな暮らしを叶えるための後悔しない家づくりの考え方提案。

2025年04月06日 | 家づくりアドバイス

坪単価という言葉が持つ意味。

注文住宅の検討段階において、

各種住宅会社やハウスメーカーに

「坪単価はいくらですか?」と

尋ねることが当たり前のように行われています。

 

しかしながらこの数値には厳密な定義や

統一されたルールが存在しないため、

相場や平均を単純に比較することには

大きな落とし穴が潜んでいるものです。

 

そもそも家造りにおける

「坪単価」とは、建物の総額を

延床面積や施工面積などの“面積”で割った数値であり、

単位としては「◯◯万円/坪」という

表記がしばしば用いられます。

 

ところが坪単価を算出するに

あたって用いられる「総額」の範囲、

そして「面積」の定義そのものが

会社ごとに大きく異なるため、

この数値は必ずしも客観的な指標には

なりえないのです。

 

たとえば「総額」に

含めるべき費用についても、

各社の考え方は千差万別です。

 

建物を完成させるために

必要不可欠な工事費用の

ほとんどを含んで

提示する会社もあれば、

排水や給水工事、設備関係の一部、

スイッチやコンセントル類

照明器具などを巧みに省き、

あたかも低価格で建てられるように

見せかける会社も存在します。

 

こうしたケースでは、

後々になって追加費用がかさみ、

結果的に当初提示された

坪単価よりもはるかに高い総工費が

必要となることも珍しくありません。

 

実際にはほとんどのケースが

結果的にそうなっています。

 

素材も内容もバラバラですし

好みや希望を入れると

その金額が面積で割られて

反映されますから。

 

また、「面積」の算定基準も実に多様です。

 

一般的には建築基準法で定める

延床面積を思い浮かべるかも

しれませんが、デッキや土間スペース、

軒下のテラスやインナーバルコニーなど、

屋根がかかる箇所すべてを面積に

含める会社もあれば、

純粋な居室のみをカウントする会社もあります。

 

面積が増えれば

必然的に坪単価は下がり、

面積が減れば坪単価は上がって見える

というカラクリがあるわけです。

 

最終的には

建築会社がどこまでを

「面積」と数えるかにより、

坪単価には大きな開きが

生じる可能性があります。

 

こうした背景を踏まえると、

ひたすら「坪単価」に執着し、

決定的な比較指標と考えることは、

いささか危険だと言えます。

 

特に、正直に算出する会社ほど

情報を省かず真摯に

「総額」や「面積」を提示するため、

一見すると

坪単価が高く見えてしまう

ことがあります。

 

一方であれこれとコストを外に出し、

面積を広く設定する会社が

坪単価を低く演出し、

「お得」に見せかけるケースもあるのです。

 

こうなると、

誠実な住宅会社が割を食い、

良心的なつくり手と

出会いづらくなる

可能性すら否定できません。

 

さらに踏み込んだ視点として、

住宅設計にも「密度」

という考え方があります。

 

具体的には、

同じ仕様や設備を備えた

二つの住宅があったとして、

一方が無駄なスペースや

使い道のない

スペースが多い

150平米の住まい、

もう一方が

無駄を省きつつも

充分にゆとりを保った

100平米の住まい

だとします。

 

両者の設備や素材が

同等であれば、

後者のほうが

面積が小さい分、

一坪あたりのコストは

割高に見えて

坪単価が高くなる

傾向にあります。

 

しかしながら、

実際の暮らしやすさや

掃除の手間、

将来的なメンテナンスを

考慮すると、

コンパクトな住まいのほうが

有利な場面も多いのです。

 

つまり、

表面的な坪単価だけで

「狭いのに高い」と

判断してしまうのは、

大きな誤りと言えます。

 

密度の高い住宅には

高い設計力が求められますが、

それこそが

「真に豊かな住まい」を

創造するカギとなるのです。

 

よって、

坪単価の安さだけを根拠に

広い家を求めるより、

限られた予算を

最大限活かした

質の高い空間づくりを

志向するほうが、

結果的には

満足度の高い暮らしが

実現できることになります。

 

では、どのように家づくりを

検討すべきなのでしょうか。

 

結論から申し上げれば、

「坪単価」ばかりに

振り回されるのではなく、

予算を基準に

どれだけ質の高い暮らしを

叶えられるのか?

という観点こそが

重要になります。

 

耐震性や断熱性、

デザイン、

設備のグレードなど、

住まいに求める要素を整理し、

それらを満たしつつ

総工費を

コントロールすることが

肝心です。

 

また、

ご自身の要望や

ライフスタイルに寄り添い、

きめ細やかに

案をしてくれる

建築家や設計事務所を

検討するのも

有効な選択肢です。

 

一般に設計事務所というと、

「敷居が高い」

「コストがかかりそう」という

先入観が

あるかもしれませんが、

実はそうとも限りません。

 

むしろ、

経験豊かな設計者が

構造要素や暮らしの要素等

表面的な見映えだけではなくて

個々の暮らしの本質を考えて

プランニングを行うことで、

トータルのコストパフォーマンスを

向上させる可能性すらあります。

 

細やかな要望を形にしつつ、

予算を検討するアイデアや調整力は、

まさに経験と本質につながるということです。

 

さらに近年では商品化によって

コスト削減を図りながらも、

ある程度の自由度や

デザイン性を備えた工務店も増えています。

 

こうした企業との出会いは、

予算を抑えつつも

ご自身の理想や

こだわりを

ある程度実現するうえで、

有力な選択肢となりうるかと思います。

 

いずれにせよ、

数値的な指標だけでなく、

実際にどのような

家を建てたいのか、

う暮らしたいのかを明確にし、

それを叶えてくれる

誠実なパートナーを

見つけることが大切です。

 

長い時間を過ごす住まいを、

安易な坪単価の

比較だけで

判断してしまうのは、

あまりにも

もったいないことでは

ないでしょうか。

 

施工(工事)を行わない

設計事務所ならではの

強みとして、

複数の工務店や

建築会社との連携を通じて、

施主(住まい手)の

要望と予算に合致した

最適解となるプランを

検討していくことが

可能な優位性。

 

皆様もご自身の

仕事に当てはめて考えれば、

同じ業種でも

得意分野や

アプローチが異なることは

容易に理解できるのではないでしょうか。

 

大切なのは、自分たちが求める

価値観や暮らし方に合った

専門家や工務店を選ぶこと。

 

そうすることで、

誤解や勘違いを招きがちな

「坪単価」の罠に陥ることなく、

より豊かで満足度の高い

家づくりを進められるかと思います。

 

僕自身は勤務建築士である

20代の頃に

自身が暮らす家づくりにて

多くの失敗を経験しました。

同じような失敗が無いようにと

いろいろ考えた末の独立であったし

施工者の選定に

「ものづくり」を大切にしながら

「暮らしの理解度」も重要だという事。

家庭の文化や暮らしの意味という観点。

 

暮らしの質や機能、デザイン、

コストなど全方位的に検討しながら、

一人ひとりに最適解となる

住まいをご提案できれば幸いです。

 

どうか皆様が

安易な坪単価の比較に流されず、

本当に必要な価値を

見極める目を養い、

生涯にわたって

満足のいく住まいを

手に入れられますよう、

心から願っております。

 

やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。
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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

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マンション住まいから戸建て住宅へ、過ごす環境を新しく考え始める本当に暮らしやすい家とは?共働き夫婦、子育て世代が思い描く生活の環境を丁寧に紐解くように理想と現実を最適に。

2025年04月04日 | 家 住まい 間取り プラン

マンション暮らしから戸建てへ。

※それぞれの暮らしのよりよいカタチを間取りとして表現しながら生活環境を整える設計

 

共働き・子育て世代が

マンション住まいから

戸建てを考える今、

本当に暮らしやすい家とは

何かを

建築家と一緒に見つめ直す。

 

暮らしやすい家を考える為の

大切な視点。

共働き夫婦が今、

考えるべき

暮らしやすさのカタチについて。

 

奈良県在住の方からも

マンションから

戸建てに住み替えたい

というご相談をいただいています。

 

従来は「大阪」や「京都」から

奈良の実家へ

という方が多かったのですが

ここ最近は奈良県内での移動や

住み替えが増えています。

 

住む環境にも

色々なタイミングが

存在します。

 

特に子育て世代にとって、

暮らしやすい家とは何か?

という問いは、

とても深く、

そして人それぞれに

答えが違うものです。

 

家づくりとは、

ただ建物をつくるのではなく、

これからの暮らし方をつくる

プロセスです。


マンション暮らしから

戸建てへと考え始めたときに、

それぞれにとっての

暮らしやすさとは何か?

を見つめ直すヒントを、

日々住まい造りに

携わっている

建築家の視点から

blogで書いてみたいと

思います。

 

暮らしやすさは

「間取り」だけではなく

「思いやり」から

生まれるということ。

 

家族それぞれの

暮らしやすさは、

必ずしも“万人にとって便利”な

設計や間取りからは

生まれません。

 

パートナーが疲れて帰ってきたとき

玄関からすぐに

荷物を片付けられる収納。

 

朝の忙しい時間に

家族がぶつからない、

スムーズな洗面所の動線

 

子どもが自分で

片付けができる高さの

収納棚

 

誰かの負担を減らし、

誰かの行動を尊重できる設計。

それが、家族にとっての

思いやりのある

暮らしやすさの基本です。

 

「共働き夫婦にとっての快適」は、

時間と空間の余白。

 

共働きのご夫婦にとって、

暮らしやすさとは

【時短=効率性】だけでは

ありません。

 

心と時間に“余白”を

持てるかどうかが、

実はとても重要です。

 

週末に普段とは気分を変えて

過ごす事の出来る

陽だまりスペース。

 

玄関横にワークスペースを設けて、

在宅時も気軽に

仕事ができる空間。

 

帰宅後、

家族がリビングに

自然と集まれる

居心地の良い間取り

 

こうした工夫が、

「ただ住むための家」から

「リラックスできる家」へと

変えてくれます。

 

子どもにとっての

暮らしやすさは、

大人の思い込みとは

違うかもしれない。

 

「子ども部屋は〇畳必要」

「学習机はここに」そんな

固定観念に

とらわれすぎる

必要はありません。

 

時代も移り変わっていますし

学習のカタチも変化しています。

 

リビングの一角に

ちょっとした

“スタディコーナー”を設けて、

家族の気配を

感じながら

勉強できる環境

 

成長に応じて

家具で仕切れる

将来の部屋設計。

 

庭やウッドデッキで

「遊ぶ・学ぶ・つながる」を

体験できる場所

 

子どもにとっての

暮らしやすさは、

「親のそばで安心して過ごせる」

「自分でできる工夫がある」

「自分の環境を確保できる」

ことだったりします。

勿論その他にもいろいろと。

 

暮らしやすさは

将来の安心感とも

つながっている。

 

30代で

家を建てるということは、

これからの20年・30年を

見据えた暮らしを

設計するということ。

 

未来の変化に

柔軟に対応できる

“余白”も、

暮らしやすさの

ひとつです。

 

1階に将来使える

個室を確保しておく。

〇バリアフリーにも

対応できる

回遊型の間取り

〇家族構成が変わっても

使い方を

柔軟に変えられる

空間設計

 

建築家としては、

「今の理想」も重要ですが

少し先の変化も見据えて

将来もストレスを

出来る限り少なくなく

住み続けられる家をと

考えています。

 

「暮らしやすさの定義」を、

夫婦で丁寧に

話し合うことから始める。

 

家づくりの第一歩は、

「どんな家にしたい?」と思われがちですが

「どんな暮らしをしたい?」を

考える事から始まります。

・家事の分担は?

・休日の過ごし方は?

・子どもとの時間をどこで、

どう過ごしたい?

 

こういったことを、

じっくりと話す時間が、

何より大切な

“家づくりの土台”になります。

 

“暮らしやすさ”は、

あなたの中にある

という事です。

 

暮らしやすさに

正解はありません。

でも、

そのご家族にとっての正解は、

必ずあります。

 

最適な暮らし方のイメージを。

 

住まいを計画する際、

建築家の仕事は、

それを一緒に見つけ、

形にしていくことです。

「便利」「オシャレ」だけでなく、

「安心」「優しさ」

「楽しさ」が詰まった、

人生の喜怒哀楽に

寄り添うような

あなただけの

暮らしやすい家を。

 

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子育て世代の暮らしを豊かに整える、家事効率と安全性を兼ね備えた快適な住まいのための間取りと動線設計、各家庭の生活環境を汲み取りながら過ごし方を大切に考えた環境と間取り提案。

2025年04月03日 | 家 住まい 間取り プラン

住まい造りの際には

様々な世代の皆さんから

ご相談をいただきますが

※間取り計画は暮しの場をよりよくする生活環境の基盤となるように

 

子育て世代の

お悩みに関しては

特に各家庭の暮らしの環境を

どのように

将来性を考えておくのかは

重要になります。

 

そういう意味も含めて

理想の間取りと動線で、

ストレスの少ない毎日と

家族の時間を

よりよく過ごすことが出来る

生活の環境提案を。

 

朝のバタバタ、

散らかるリビング、

目を離せない子どもたち。

 

子育て世代にとって、

家の間取りと動線は、

短い期間で

家族の関係性と

環境が変化していく

毎日の暮らしを左右する鍵

と表現しても

過言ではありません。

 

たとえば、

朝の準備をしながら

洗濯機を回しつつ、

自宅に帰ってきたときの為の

準備を前もって整えておく。

 

一つひとつは些細でも、

家の中の動きが

非効率だと、

それだけで日々の疲れは

どんどん積み重なっていきます。

 

だからこそ、

それぞれの

家庭環境を考えながら

家事がしやすく

子どもの様子が見守れて

家族が自然に

リラックスできる。

 

そんな暮らしの在り方と

設計の工夫が

求められています。

 

お問い合わせフォームからも

家造りに

限った話ではなくて

子育ての環境や

生活環境を整える方法について

ご相談をいただく事も

多くあります。

 

子育て世代の

アルな悩みに寄り添いながら、

理想的な間取りと

動線設計のポイントを

建築家の視点で

ブログでも

書いてみたいと思います。

 

忙しい毎日を

少しでも快適に、

そして家族の絆を

育むためのヒントを。

 

家庭に応じた

動線設計は

時間と心のゆとりを生む。

 

家事動線の最適化が

子育ての負担を

減らすという事。

 

子育て家庭にとって、

効率的な家事動線は

暮らしの質を

大きく左右します。

キッチン・洗面所

浴室・洗濯スペースを

近接させた

「水回り集中型設計」は、

洗濯しながら料理をし、

子どもの様子を

見守るという

同時進行が

しやすくなる設計です。

 

また、

キッチンからダイニング、

リビング、

そして子ども部屋へと

繋がる動線は、

親子のコミュニケーションを

自然と促進して

くれます。

 

子どもとの時間を

増やす「見守り動線」。

 

リビングイン設計で

子どもの成長を

見守る・・・・・。

 

リビングを通って

子ども部屋に行く

「リビングイン設計」は、

思春期になっても

自然と顔を合わせる

機会が増える構造。

 

特に低年齢期には、

リビングから

子ども部屋や

遊び場が視界に入ることが

安心に繋がります。

 

また、

キッチン横や

リビングの一部に

スタディスペースを設けると、

夕食の支度をしながら

宿題の様子を

見られるなど、

「家事と子育ての両立」が

無理なくできるように

なります。

 

玄関動線の工夫で、

朝の準備が

スムーズに。

 

土間収納・動線分離で

「朝のバタバタ」を解消

 

登園・登校前の

慌ただしい時間帯。

 

家族みんなが

一斉に玄関周辺に

集まると、

どうしても

混雑してしまいます。

 

そこでおすすめなのが、

玄関に隣接する

ファミリークローゼットや

土間収納の導入。

 

通園カバン、

習い事グッズ、

ベビーカーなどを

収納できることで、

「取り出す・しまう」の

手間が激減します。

 

さらに、

来客用と家族用の

動線を分けることで、

生活感を見せずに

すっきりとした

玄関が保てます。

 

散らかりにくい家は、

子育て家庭の理想。

 

動線上の収納が

「片付く仕組み」を生む。

 

リビングにおもちゃ、

廊下にランドセル。

 

子育て家庭の

悩みのひとつが

物の位置が定まらず、

片付きにくいこと。

 

動線に沿って

適切な収納を設けることで、

片付けが自然と

習慣化するような

仕組みが作れます。

たとえば、

帰宅→手洗い→ランドセルをしまう→着替え、

といった

一連の流れの中に、

必要な収納が

配置されていれば、

子ども自身が

行動しやすくなり、

親の負担も

軽減されます。

 

子どもの安全と

将来を見据えた動線設計。

 

バリアフリーと

成長への対応。

 

子育て世代の設計は、

今だけでなく

未来も見据えることが

大切です。

 

例えば、

まだ小さな子どもが

居る期間は

段差を極力減らし、

扉は引き戸を採用するなど、

安全性を重視。

 

将来的には

子ども部屋を

間仕切りで

部屋を分けられる

間取り設計にしておくと、

ライフステージの

変化にも

柔軟に対応できます。

 

空間を「家族の時間」で

つなぐリビング中心設計

 

家族が自然と集まる

動線の力。

 

リビングに

それぞれの居場所を

計画することで、

家族がそれぞれの

時間を過ごしつつも、

一体感が感じられる

暮らしが実現します。

 

食事、遊び、

学び、くつろぎ。

 

さまざまな活動が

リビングに

集約されることで、

家族の接する機会も

自然と増えていきます。

 

さらに、

庭やバルコニーへと続く

開放的な動線を設ければ、

子どもたちが

外と中を

自由に行き来できる、

のびのびとした

住環境が整います。

 

子育てを支える、

住まいの設計力。

 

子育ては想像以上に

「暮らしの仕組み」に

左右されます。

 

だからこそ、

日々の行動や

成長を見据えた

間取りと動線を

計画することが、

親子ともに

笑顔で過ごせる

家づくりに繋がります。

 

家族の数だけ、

理想の暮らしと動線がある。

 

子育て世代だけに

限った話ではありませんが

かけがえのない毎日が、

住まいを通じて

より快適で

豊かなものになることを

心から願っています。

 

家造りのご相談や

計画についての希望があれば、

ぜひ気軽に

お問い合わせください。

 

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車寄せとビルトインガレージ、暮らし方で計画する外構設計と建築設計、機能性と美意識を両立させるモダンな考え方の住まい提案、車寄せのある家の魅力と高級感と機能性を両立させる設計

2025年04月01日 | 設計の事デザインの事

「車寄せのある家」の魅力。

高級感と機能性を両立させる

車と家と暮らしのつながり。

※車寄せとビルトインガレージを融合させたモダンな住まいの提案事例

 

ガレージというお話ではなくて

暮らしの実情を加味しつつ

家の外側の間取りとして

「車寄せのある家」の魅力提案を。

 

注意点、

そしてビルトインガレージとの

違いについても

少し書いてみたいと思います。

 

車寄せと

ビルトインガレージの違い。

 

定義の違い。

車寄せ(カーポートエントランス)

玄関前や裏口などに設けられた

屋根付きの停車スペース。

 

あくまで

「乗り降りのための空間」であり、

車を長時間駐車することを

目的としていません。

 

住まいの“迎賓空間”としての

性格が強いのが

特徴です。

 

ビルトインガレージ

インナーガレージ。

 

建物の内部、

または1階部分に

車を収容する構造。

 

車を格納・保管するための

空間であり、

完全に屋内化するケースもあり、

風雨・盗難

日差しから

車を守る機能があります。

 

目的とライフスタイルへの違い。

車寄せは“人を迎える

動線の快適さ”を

追求するもの。

 

ビルトインガレージは

“考え方にもよりますが

車を守る”ことに

特化しています。

項目

車寄せ

ビルトインガレージ

玄関への動線

スムーズ・外から直接アプローチ可能

室内動線を計画的に取る必要あり

おもてなしの印象

高級感・迎賓的

閉鎖的・プライベートな印象

設計の自由度

外構・植栽と一体でデザイン可能

建物の構造に大きく関与する

コスト

屋根・舗装程度

建物内部の構造補強含めて高額になる場合が多い

車の保護性能

雨・日差しは避けられるが半屋外

完全に保護可能

使い勝手

乗り降り時に便利

雨の日でも玄関まで完全に濡れずに移動可能

 

【建築家の見解】

どちらが“上”という

ことではありません。

 

車を主役にした暮らし」

なのか

「人を主役にした暮らし」か。

この違い

設計の起点になります。

 

車好きで

メンテナンスも

趣味の一環という方には

ビルトインガレージ。

 

来客も多く、

荷物の持ち運びも

比較的多いという場合には

日々の快適さや

おもてなしを

重視する意味で

車寄せが適しています。

 

車寄せの魅力とメリット

ビルトインガレージも

間取りの設計次第ですが

雨の日でも快適な動線。

 

車寄せがあれば、

雨の日でも

濡れることなく

移動が簡単なケースが多いです。

 

特に小さな子供や

高齢者がいる家庭では、

雨天時の負担を

軽減できるのは

大きなメリットです。

 

高級感とデザイン性の向上。

車寄せは、

住まいの外観に

高級感と風格を与えます。

 

アプローチのデザイン次第で、

個性を際立たせることも

可能です。

 

来客時のホスピタリティ向上。

雨や日差しを気にせず、

スムーズに玄関まで

案内できる車寄せは、

来客に対しても

安心感を与える空間です。

 

プライバシーの確保。

道路からの視線を

遮る緩衝空間となり、

敷地の使い方次第では

通行人から

室内を守る役割も

果たします。

 

注意すべきデメリットと

設計ポイント。

1. 土地面積の確保

車寄せには、

車が一時停車し、

乗り降りしやすい

スペースが必要です。

最低でも5~7mの

間隔(間口)を

確保したいところ。

 

変形地や狭小地では

設置が難しい

場合もあります。

 

2. 建築コストの上昇

一般的なカーポートに比べ、

構造や仕上げの

自由度が高い分

コストも上昇します。

 

素材や構造により

400~500万円の

追加が

発生するケースもあります。

 

3. メンテナンスの必要性

屋根や構造が

風雨や紫外線にさらされるため、

定期的な点検や

補修が必要です。

 

耐久性のある素材選びと、

排水や清掃性を

考慮した設計が

求められます。

 

4. デザインとの一体感

車寄せだけが浮かないよう、

建物全体の

デザインと一体で

設計することが

不可欠です。

 

アプローチ、

外構、照明計画まで含めて

調和させることが

完成度を高めます。

 

5. 近隣への配慮

車寄せが道路に面する場合、

通行人や近隣住民への

配慮も必要です。

 

敷地内で完結できる設計と、

必要に応じた説明や

許可取りを行うと

トラブルを防げます。

 

奈良という土地がもたらす

設計の自由度。

奈良の自然・歴史的景観と、

ゆとりある敷地条件は、

車寄せを生かした

家づくりにも

非常に向いています。

 

和モダンの外構や、

植栽との相性を活かすことで、

昼夜を問わず

美しい迎賓空間を

演出できます。

 

車寄せとビルトインガレージ、

それぞれに

明確な特性があります。

 

大切なのは、

ご家族、ご夫婦の

車と共にする生活と

ライフスタイルと

敷地条件に合った選択を

行う事。

 

車寄せのある家は、

住まいに「迎える文化」と

「暮らしの余白」を

もたらします。

 

奈良という地で、

より豊かで

洗練された暮らしを

実現したい

ご夫婦にとって、

車寄せのある家は、

ひとつの理想的な

暮らしに近づく

最適解かも知れません

 

ご相談や計画についての

希望があれば、

ぜひ気軽に

お問い合わせください。

 

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育児・子育てをしながら共働きという暮らしの環境をどのように意識して過ごすのか?家事と育児の負担を減らす家造りと間取りの設計で子どもの成長と夫婦の暮らしを支える住まいづくりの提案。

2025年03月31日 | 家 住まい 間取り プラン

家事と育児を両立しながら、

家族皆が

穏やかに過ごせる

住まいを手に入れたい。

 

※子供たちの勉強部屋を1階のLDKとつなげた間取りプラン・将来の成長にあわせて部屋の使い方を変える設計

 

 

そんな想いを抱く

20代・30代の子育て世代は

少なくありません。

 

働き方改革といえども

特に共働きの方が増える昨今、

毎日の家事と

子どもの世話を

どうスムーズにこなすかは

大きな課題です。

 

※必要に応じて開閉可能な扉でLDKと連続した子供部屋の構成・キッチンや家事室からも連続した間取りの設計

 

それぞれの暮らしと

現代のライフスタイルに

合わせた住宅設計が

求められます。

 

子どもの成長を見据えた

間取り・動線をテーマに、

家事負担を減らし、

家族のコミュニケーションを

より豊かにする

住まいづくりも

2世帯住宅を含めて

数多く手掛けさせていただいています。

 

※裸足でも気持ちの良い無垢材床フローリングを子供部屋に使い様々な環境要素を成長の過程で味わう工夫を盛り込んだ設計提案・考える力を養う事は重要です

 

自らの家族での

子育ても含めて

そんな経験からも

今回は「その辺り」の事柄を

書いてみたいと思います。

 

家事動線の

最適化がもたらす効果。

 

家事は、調理・洗濯・掃除など

実に多岐にわたります。

 

これらを同時並行で

行うことが多い

子育て世代にとって、

家事動線を短くする

メリットは計り知れません。

 

例えばキッチンと洗面所、

バスルーム、

物干しスペースが

一直線につながっていれば、

洗濯機を回している間に

食事の下ごしらえを進めたり、

子どもをお風呂に入れながら

別の作業をしたりと、

「ながら家事」が

格段にしやすくなります。

 

玄関からキッチンが

近い間取りは、

重い買い物袋を

運ぶ負担を軽減し、

日々のストレスを

減らしてくれます。

 

また、

最近では玄関土間を活用し、

ベビーカーや

自転車をそのまま

収納できる動線を

確保する間取りの工夫も。

 

こうした

間取りの設計があるだけで、

子ども連れの

外出準備や後片付けが

スムーズになります。

 

実際、

住宅金融支援機構の調査によると、

「家事のしやすさ」を

家づくりの最優先事項とする

子育て世代が

年々増加していることが

わかっています。

 

子どもの成長に

寄り添う空間づくり。

 

子どもが小さい頃は

リビングやキッチンから

目が届く場所に

プレイスペースを

設けることで、

親は家事をしながらでも

安心して子どもの様子を

把握できます。

 

和室や畳コーナーを

リビングに隣接させれば、

畳の上で昼寝をさせたり、

来客時の客間として

使ったりするなど、

多目的に活用が可能です。

 

小学生以降になると、

学習の場が

必要になります。

 

「リビング学習」が

注目される背景には、

親子のコミュニケーションを

取りやすいという

利点がありますが、

一方で成長とともに

プライベート空間を求める時期も

すぐにやってきます。

 

そのため最初から

壁で部屋を

細かく仕切るのではなく、

可動式パネルや

収納家具、

部屋を仕切ることが出来る工夫で

将来的にスペースを

区切れるようにしておくと、

ライフステージの変化に

柔軟に対応できます。

 

例えば、

あるご家庭では

リビング横の和室と

子ども部屋をあえて繋げておき、

仕切りを開放すると

広い遊び場になり、

子どもが大きくなったら

仕切って

2部屋に分けられるように

工夫しています。

 

 

 

 

二階にはフリーな空間を用意して

子供が成長する過程で

部屋造りを考える

という間取り構成の提案も

何度かさせていただいています。

 

 

 

こうした設計により、

幼少期から思春期まで

「暮らし方」を変えずに

快適さを維持できると

好評です。

 

ライフステージを見据えた

間取り計画。

 

在宅ワークや

テレワークが急速に

普及している現代では、

家の中に仕事専用の

スペースを設けるという

ニーズも高まっています。

 

※コロナ前の「SOHO」住宅のようなイメージです。

 

子どもが小さいうちは

リビング学習や

プレイルームとして活用し、

子どもの成長後や

夫婦だけの暮らしに

シフトしたときに

書斎や趣味の部屋として

使える設計は、

将来的なリフォーム費用を

抑えるうえでも

効果的です。

 

例えばリビングを

吹き抜けにし、

2階に回廊型の

ワークスペースを作れば、

一体感とプライベート感を

両立しやすくなります。

 

また、

子どもが巣立った後は

部屋の数が

余ることもあります。

 

あらかじめ

リフォームしやすい

構造にしておけば、

空き部屋を

ゲストルームや

在宅介護が必要になった際の

部屋に転用することも

容易です。

 

最初の家づくりの段階から

ある程度の

今後のライフプランを見通し、

余裕を持った

設計にしておくと

長く暮らせる

住まいとなります。

 

地域コミュニティと

奈良県の子育て環境。

 

奈良県は古都としての

文化が深く根付く一方、

大阪や京都への

通勤圏にも近いため、

利便性と

豊かな自然環境を併せ持つ

エリアが多いのが特徴です。

 

子育て世帯にとっては

学校や保育園の選択肢、

病院や商業施設へのアクセス、

そして地域コミュニティの

在り方も

重要なファクターです。

 

近所同士で

子どもの送り迎えを

協力したり、

地域の子育て支援サークルに

参加することで、

負担が軽減されるだけでなく

交流が深まる

メリットがあります。

 

家づくりの際には、

玄関アプローチや

庭先を

オープンにしておくことで

ご近所付き合いが円滑になり、

地域の行事や

祭りにも

参加しやすくなケースも

数多くあります。

 

自治体によっては、

子育て世帯を対象とした

住宅補助金や

ローン減税制度が

整備されている場合があるため、

活用すれば

資金的なハードルを

下げられます。

 

※地域によっては

景観保全や

移住などについても

補助金があります。

 

 

さらに、

多世代同居を検討する場合は、

二世帯住宅に対応できる

玄関の分離や

バリアフリー設計などを

盛り込むことで、

それぞれの

プライバシーを保ちながら

協力し合える

住環境が構成する事も可能です。

※多世帯住宅・二世帯住宅の場合は

それぞれ生活文化を

見直す必要があります。

 

便利設備とスマート家電の活用。

 

子育て世代にとって、

ロボット掃除機や

食洗機といった

家事を軽減する設備は

非常に頼もしい存在です。

 

間取りの段階で、

ロボット掃除機が

隅々まで移動できる

フローリングや

段差のない設計を

採用したり、

食洗機を導入しても

作業スペースが

狭くならない

キッチンレイアウトに

したりすると、

導入後のストレスが

大幅に減ります。

 

共働き家庭では特に、

スマート家電を

活用して

帰宅前にエアコンを

オンにしておく、

子どもの帰宅を

スマホで通知するなどの

機能が重宝されます。

 

また、

洗濯機と乾燥機を

分けて置くよりも、

一体型やガス乾燥機(乾太くん)を

選ぶことで

干す手間そのものを

削減できる

ケースもあります。

 

こうした

家電の導入に関しては

初期費用がかかりますが、

長期的に見れば

家事負担を

大きく減らす

投資となるはずです。

 

自治体によっては

省エネ性能の高い住宅への

補助や

助成制度があるため、

上手に組み合わせれば

コストを抑えつつ

暮らしの質を

向上できます。

 

実際の声と統計から見る傾向。

 

総務省のデータですが、

共働き世帯数は

年々増加しており、

家事を効率化したいという

ニーズは以前にも増して

高まっています。

 

 

また、

子どもを持つ世代ほど

将来の学費や

生活費に備えながら、

いかに家づくりに

予算を回すか

という視点も重要になります。

 

あらかじめ

フレキシブルに使える

間取り設計の

重要性が浮き彫りになっています。

 

さらに、

ライフスタイルの

多様化に伴って、

賃貸併用住宅や

店舗付き住宅など

新しい住まいの

在り方を選ぶ方も

増えていますが、

その場合も

家事と育児が

両立しやすい構造に

なっているかが

大きなポイントです。

 

何を優先し、

どのような間取りがベストなのか、

家族全員で話し合って

方向性を固める

プロセスが大切になります。

 

家事と育児を両立しながら

暮らしやすさを

考える住まいの計画には、

子どもの成長を

見据えた間取りと

動線設計が欠かせません。

 

キッチンや

水回りをまとめて

家事効率を高めたり、

リビング横のスペースを

多目的に使えるよう

工夫したりするだけで、

家庭内のストレスを

大きく減らすことができます。

 

奈良県のように

歴史と自然が

豊かな環境を活かしつつ、

地域コミュニティの

力を借りれば、

より安心して

子育てできる体制も

整いやすくなります。

 

さらに在宅ワークや

将来的な家族構成の変化にも

柔軟に対応できる

間取りプランや

生活プランを検討することで、

長期的に快適な暮らしを

維持することが

出来るようになります。

 

家は家族が集まり、

成長し合う

「人生の拠点」です。

 

だからこそ、

家事や暮らしの動線を

最適化し、

子どもの成長と

コミュニケーションを

深める空間づくりを

最優先に考えたいもの。

 

何年経っても

「この家に住んでよかった」と

思えるような

住まいを実現するために、

ぜひ間取りと

暮らし方の計画に

心を砕いてみてください。

 

自治体の補助金や

建築家のノウハウも

活用しながら、

ご家族が笑顔で過ごせる

現実と理想の

バランスがとれた住環境を。

 

家づくりは

人生の中でも

特に大きな決断が必要です。

 

計画段階から

じっくりと検討し、

家族の要望や

地域の特性を

丁寧に取り入れることで、

一生の財産となる

住まいが完成します。

 

子どもたちの

健やかな成長と、

親にとっての

暮らしやすさを両立できる

住環境を、

一歩ずつ「カタチ」に

してみてください。

 

やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。
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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
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住まいの間取りと収納計画、日常の生活品ストックと家事空間の効率に関連する暮らしを整える収納空間、生活の環境を整える機能空間としてのキッチン収納、パントリーで叶える上質な暮らしと整理術。

2025年03月30日 | 収納・片付け・暮らし・インテリア

暮らしを美しく整える

キッチン周辺収納。

※LDK・キッチン横に設けた車寄せのある勝手口と繋がるパントリ―の設計実例

 

住まいの中で「キッチン」は、

単なる調理の場にとどまらず、

家族とのつながりを育み、

日々の暮らしに

彩りをもたらす

重要な空間です。

※LDK・キッチン横に設けた勝手口に続くパントリ―の設計実例

 

片付けやすく

整理収納が行き届いた

キッチンスペースは、

機能的でありながら

整然とした

佇まいを保つことが

出来るようになります。

 

物を探すだけでも

随分と時間が掛かったり

異なる意味でのストレスも

関連してきます。

 

そうならないように、

キッチンでの家事を

行う際にも

適切な収納が欠かせません。

 

住まいの計画時にも

パントリーの話題は

必ずと言っていいほど出ます。

そういう事もあり、

キッチンにパントリーを

取り入れることによって

得ることが出来る

多様なメリット、

間取り計画の際に

考慮すべきポイント、

そして日常生活における

賢い活用方法について、

建築的視点から

少し紐解いてみたいと思います。

 

パントリーとは何か 。

パントリー(Pantry)とは、

食品や調理道具を

保管するための

独立した

収納スペースのことを

指します。

 

語源はフランス語の

pain(パン)に由来し、

かつては

パンや食材を

保存する場所として

貴族の館に

設けられていたものです。

 

現代の住宅では、

キッチンの隣接空間、

あるいは

キッチンの一部に

設けられることが一般的で、

食料品のストックや

調理家電の

収納場所として

活用されています。

 

収納空間ではありますが、

適切に設計・運用することで、

家事動線の最適化、

空間美の維持、

非常時の備えといった

多くの恩恵を

享受することができます。

 

パントリーの魅力と

導入メリット。

 

〇収納力の飛躍的向上

整理整頓された

ッチンが生み出す心地よさ

パントリーの最大の利点は、

何と言っても「収納力」の

強化です。

日常的に使用するものから、

たまにしか使わない

調理器具、

かさばるストック品まで、

あらゆる物を

一括して整理整頓できます。

 

従来のキッチン収納では、

見える場所に

物が溢れてしまい、

作業スペースを

狭めてしまうケースが

多々見られます。

 

しかし、

パントリーがあれば、

視界に入る物の数が減り、

キッチン全体の印象が

格段にすっきりとします。

 

整った空間は、

使いやすさを

高めるだけでなく、

日々の料理に対する

モチベーションにも

良い影響を

与えてくれるようになります。

 

〇まとめ買いへの柔軟な対応

時間とお金の効率化。

パントリーは、

まとめ買いした

食料品や消耗品の

保管にも最適です。

 

特に共働き世帯や

子育て世代においては、

買い物の回数を減らし、

生活を効率化することが

重要になります。

 

パントリーに

十分な収納スペースがあれば、

週末にまとめて

購入した乾物、

調味料、飲料、

缶詰などを

余裕を持って保管でき、

キッチンや冷蔵庫に

無理に詰め込む

必要がなくなります。

 

また、

特売日やセールを

有効活用する際にも役立ち、

家計の見直しにも

寄与します。

 

ストックの

可視化がしやすくなることで、

同じ物を重複して

購入する無駄も減らせます。

 

〇災害時の備えとしての活用

安心のストック場所。

日本は地震や台風といった

自然災害が多い国であり、

非常時に備えるための

ストック収納は、

住まいの中でも

重要な役割を担います。

 

パントリーは

非常食や飲料水、

衛生用品などの

保管場所としても機能し、

万が一の際に

家族の安全と

安心を支えます。

 

近年注目されている

ローリングストック(使いながら備蓄する)

という防災術も、

パントリーがあれば

スムーズに実践できます。

 

収納された物が一覧でき、

消費期限の

管理もしやすいため、

災害時にも

慌てることなく

対応が出来やすくなります。

 

パントリー設置にあたっての

注意点とデメリット。

 

〇スペースの確保

間取りとのバランスが鍵。

パントリーの設置には、

一定のスペースを要します。

特に住宅地や駅近くと密集地など

限られた敷地内での

住宅計画では、

収納スペースのために

他の居住空間を

削る必要が

生じる場合もあります。

 

したがって、

全体の間取りとの

バランスを見ながら、

必要最小限で

最大効果を生む

間取りや構成要素のレイアウトを

検討すること

求められます。

 

例えば、

奥行きのある

ウォークインタイプと、

壁面を活かした

ウォークスルータイプでは、

それぞれに適した

設計条件が異なります。

 

実際の暮らしと

家事の内容を踏まえ、

動線計画と併せて

設計することが理想です。

 

〇コストの問題

設計と施工費を見積もる。

新築やリノベーションで

パントリーを導入する際は、

棚や建具の設置、扉の開閉方法の検討、

照明、換気といった

細部に至るまで

配慮が必要です。

 

当然ながら、

それに伴う設計費

施工費も発生します。

 

見た目だけでなく、

実用性と耐久性を

兼ね備えた

計画性を目指すためにも、

コストと目的のバランスを

見極めることが大切です。

 

パントリー活用術に

もいろいろとありますが、

パントリーを

単なる収納スペースとしてではなく、

暮らしを整える

装置として

活かすためには、

以下のような工夫も有効です。

〇可動棚の活用

収納する物に合わせて

棚の高さを変えられる

「可動棚」を採用することで、

限られた空間を

無駄なく使えます。

 

大型の家電や

高いボトル類も

自在に配置可能です。

 

〇収納ボックスとラベル管理

収納ボックスやカゴを使い、

小分け収納を

行うことで

物が散らかりにくく

なります。

 

また、

ラベルを貼って

分類を明確にすると、

誰が使っても

迷うことなく

目的の物

取り出しやすくなります。

 

〇照明と換気への配慮

パントリーは

閉鎖的な空間に

なりやすいため、

適切な照明と

換気も忘れてはなりません。

 

LED照明や

人感センサーの導入、

換気扇の設置により、

快適で衛生的な

収納空間を維持できます。

 

〇定期的な見直しと整頓

使用頻度の低い物が

溜まりやすい

場所でもあるため、

定期的な整理整頓が

不可欠です。

 

季節ごとに

収納物を見直し、

不要な物を

処分する習慣を持つことで、

常に最適な状態を

保つことが出来るようになります。

 

パントリーは

「自分らしい暮らし」の時間を

支える存在です。

 

最後に強調したいのは、

パントリーが

必要かどうかは

一人ひとりの

ライフスタイルによって

異なるということです。

 

ファミリー世帯も含めて

多くの食材を

ストックする必要が

ある家庭には

非常に有用ですが、

シンプルな暮らしを

志向する世帯には

不要な場合もあります。

 

したがって、

単に「流行っているから」と

いった理由ではなく、

自身や家族の生活動線、

食生活、

家事のスタイルを

じっくりと見つめたうえで

導入を検討することが

大切です。

 

パントリーがもたらす、

暮らしの優位性。

 

パントリーは、

物を隠すための

場所ではありません。

 

生活のリズムと

美しさを整えるための

舞台裏とも言える存在です。

 

見た目に美しく、

使いやすいキッチン空間は、

日常のささやかな動作に

喜びと快適さを

もたらします。

 

「収納」は家をつくるうえで

最近でこそ

重要視されるように

なりましたが、

そもそも

暮らしの用途に合わせて

日常生活の質を

大きく左右する重要な要素です。

 

パントリーだけに

限ったことではなく

収納計画を

賢く取り入れることで、

見た目の整った空間、

効率的な家事、

そして「心のゆとり」を

手に入れてみては

いかがでしょうか。

 

パントリーの導入については、

ぜひご自身の暮らしに

最適なスタイルを

検討してみてください。

 

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玄関から始まる四季の彩りと伝統美と和の空間で愉しむ現代技術と融合した心豊かな住まいづくり、懐の深い繊細な和の美意識を味わいながら奥深さを暮らしの中にデザインしてみませんか。

2025年03月29日 | 和モダン 思想

和の趣を愉しみながら暮らす

住まいの計画・・・。

※光天井をデザインして玄関とホールに和の細工を施した玄関の設計事例

 

忙しい日常の中でも、

ホッと安らぎを感じられる空間づくり。

※庭の風景を室内に取り込み茶室の「にじり戸」の意味を持たせた玄関垂れ壁とムロの変木を採用でのデザイン

 

そんな“日本の美意識”が

息づく住まいは、

四季の移ろいとともに

日々の暮らしに

深い味わいをもたらします。

 

特に玄関は家の“顔”として

迎え入れる場所でありながら、

伝統技術と

現代の快適性を

融合させるデザインが大切。

 

先の写真のような玄関も

天然素材の美しさや

照明効果が巧みに組み合わさり、

まるで高級料亭のよう

雰囲気を醸し出しています。

 

和風住宅を計画することで

得る事の出来る

味わいある暮らしをテーマに、

和風の玄関づくりの

ポイントや魅力を

少し書いてみたいと思います。

 

和風住宅がもたらす味わいある暮らし。

〇自然素材の心地よさ

日本特有の木材や和紙、

土壁などの自然素材には、

独特の温かみや風合いがあり、

日々の暮らしを

豊かにしてくれます。

 

〇耐震・省エネ技術との相性

現代の省エネや

耐震技術と

伝統的な建築手法を

掛け合わせることで、

安心かつ快適な

住環境を得やすくなっています

 

〇四季の移ろいを取り込む住まい

日本の四季は変化が豊かです。

外の景観を

室内に取り込む

障子や縁側、

庭との一体感を

意識した間取りなどが、

より一層季節感を

感じさせてくれます。

 

“味わい”を生む要素

和風住宅ならではの“味わい”

〇素材の表情:木目の美しさ、

畳の香り、和紙の柔らかな質感など。

〇空間の余白:過度に詰め込みすぎず、

あえて“余白”を活かすデザイン。

〇光と影の演出:障子や格子戸、

間接照明などで、

光と影を繊細に取り入れる。

 

この3つがバランスよく

組み合わさることで、

“和風の住まい”だからこそ

味わえる豊かな感覚が

得られるようになります。

 

和風の玄関が果たす役割

「おもてなし」の象徴として

玄関は来訪者を

最初に迎える場所であり、

住まい手自身も

外観土曜に“ただいま”と

心が安らぐ大切な空間です。

 

和風住宅では、

特に玄関まわりに

“おもてなし”の心が表現されます。

 

最近は玄関不要論も

ありますが

それにはそれのメリットがあり

どのような暮らしにも

それぞれの良さと目的があります。

タイパとコスパということであれば

玄関不要論もわかります。

ですがそうではない

「豊かさ」を味わう暮らしや

「機能性」には玄関は重要です。

 

玄関たたきと

上がり框がもたらす

“和”の演出。

 

現代ではバリアフリーの観点から

玄関の段差や床の段差も

見直されることも増えました。

 

ただ、こうした段差を

適度に残すことで

  • 靴を脱ぐ・揃える行為がスムーズになる
  • 落ち着きや空間のメリハリが出る
  • 木のフローリングとの境界が明確になり、美しい見た目が保たれる

などのメリットがあります。

木材を使用することで、

経年変化を楽しむことができる

“和の味わい”がプラスされます。

 

木材・和紙・石材の組み合わせ

玄関は家の第一印象を左右する

場所ですが、

和風住宅では特に

素材選びが重要になります。

 

木材・和紙・石材を

組み合わせることで、

生まれるコントラストや

質感の違いが

視覚的にも触感的にも

心地よさを演出してくれます。

 

〇木材:上がり框や床、

天井の梁に使用。

視線の先に見える木目は、

落ち着きとぬくもりを

与えてくれます。

〇和紙:障子や照明カバーとして

利用することで、

光を柔らかく拡散し、

心地よい陰影を生む

役割を担います。

〇石材:土間に用いると

上質感が増し、

独特のひんやりとした触感が

外部との境界を

示してくれます。

 

和モダンの要素

天井にあしらわれた

和紙を思わせる照明パネルや、

天井から下がっている

垂れ壁と変木が

和の絶妙なアクセントに

なっています。

 

さらに壁面には

落ち着いたトーンの仕上げを採用し

空間全体を

柔らかな色合いで

統一させています。

 

外部に面した

大きな窓の向こうには

植栽が見え、

自然と室内をつなぐ

“和の借景”が楽しめるの

ポイント。

 

こうした意匠は、

高級料亭や数寄屋建築に

通じる“もてなし空間”を

想起させます。

 

〇照明計画と陰影の美

和の空間における照明の考え方

和風住宅の照明は、

一般的な住宅照明とは

異なるアプローチも重要です。

 

一般的には

均一な明るさを

目指すことが多いですが、

和の空間では

“陰影を楽しむ”ことが大切。

 

ほんのりと柔らかい

明かりの中で

素材が引き立ち、

落ち着いた雰囲気を

醸成します。

 

間接照明:天井の隙間や

床下に配置し、

直接の光を隠すことで

柔らかな陰影を生む。

 

ポイント照明:床の間やニッチなど、

見せたい部分だけを

照らすことで

空間にメリハリを与える。

 

和紙シェード:和紙が光を通すことで、

部屋全体が

優しい色合いに。

 

現代のLED技術との融合。

和風住宅でも、

近年はLED照明が

主流になっています。

 

省エネ性能が高いだけでなく、

調光・調色機能を

活かすことで、

一日の時間帯や

季節に合わせて

光の色や明るさを

変化させることが

可能です。

照明デザインにこだわることで、

玄関の雰囲気を

格段にアップグレードできます。

 

〇具体例から見る上質な玄関演出

写真で見る“使い勝手”と

“デザイン”の両立

 

掲載の写真では、

玄関の正面に

ニッチ(壁のくぼみ)と

飾り棚があり、

そこに工芸品の焼き物が

飾られています。

 

これにより

玄関に入った瞬間に

視線を向ける「フォーカルポイント」として

上質な雰囲気が漂い、

和の“おもてなし”が

感じられます。

一方で正面の奥にも

大きな窓を計画してあり、

明るさと通風を確保。

さらにサイドに見える

室内庭園のような

植栽スペースが、

自然の風景を感じさせる演出を

プラスしています。

 

機能面への配慮・・・・・。

玄関はもちろん

デザイン性だけでなく、

機能面も重要。

 

シューズクロークの配置。

玄関周りの

収納を充実させることで、

靴や外出グッズが散らからず

スッキリと保つことが出来ます。

 

照明スイッチやコンセントの位置。

和風建具やニッチの

配置に合わせ、

なるべく目立たない場所に設置する。

 

段差や手すりの設置。

伝統的な玄関は

段差があることが多いが、

家族構成によって

高齢者や子どもの安全にも

配慮して計画する。

 

伝統と現代技術の融合。

省エネ・耐震性を

考慮した家づくり・・・・・。

 

断熱性の向上で快適に。

和風住宅=冬は隙間風、

夏は暑いと思われがちですが、

近年の断熱技術を

組み合わせることで、

一年を通じて

快適な室温を

保つことが可能です。

特に玄関付近は

外気の影響を受けやすいため、

断熱ドアや断熱サッシの

採用が重要になります。

 

省エネ性能を高めることで、

光熱費の削減はもちろん、

地球環境にも

配慮した住まいが実現します。

 

耐震性を高める為の

伝統構法×最新工法・・・・・。

木造住宅でも、

伝統的な在来工法に加えて

制震・耐震装置を

組み合わせることで、

地震への備えは十分に可能です。

 

特に玄関まわりは

構造壁や梁が集中しやすい

部位でもあるため、

設計の段階で補強計画を

綿密に行うことが大切です。

 

庭とつながる暮らし・・・・・。

四季折々の楽しみながら

日本庭園や坪庭の活用。

 

和風住宅の玄関は、

外部の景色や

庭と直接つながるよう

設計される場合も多くあります。

 

先の写真に見られるように、

大きな窓から

植栽を望めるアプローチは、

ただの出入り口ではなく、

室内にいながらにして

自然を感じる大切な

景観要素となります。

 

坪庭:限られたスペースでも、

植栽や石灯篭、

水鉢などを配置し、

奥行きと風情を生むことが可能。

 

内外の連続性:玄関土間と

庭の縁を近づけることで、

靴を脱がずに

ちょっとしたアウトドア気分が

味わえる演出も可能です。

 

四季を通じた楽しみ方。

春には新緑、

夏には涼やかな葉の音、

秋には紅葉、

冬には雪見など、

庭を眺める喜びは

四季の移ろいとともに変化します。

 

玄関周りに植栽や庭の風景を

取り込むことで、

日々の変化を

楽しむ事も出来るようになります。

 

職人技とディテールが光る

“数寄屋”スタイル。

 

数寄屋建築のエッセンス。

「数寄屋」とは

茶室の建築様式に由来し、

日本の伝統建築の

ひとつとして知られています。

 

数寄屋では、

素材を厳選しながらも、

控えめでありつつ

粋なディテールを大切にします。

 

玄関にも随所に職人技が活かされ、

柱や梁、

床の仕上げに至るまで

精緻な加工がなされています。

 

和のオリジナリティを

出すポイント。

 

一枚板の上がり框。

自然の木目や

端材の形をそのまま

活かしたデザインで、

唯一無二の存在感を演出。

 

床の間の活用。

玄関に小さな床の間や

ニッチを設け、

季節の花や

工芸品をディスプレイする。

 

障子や格子戸のアレンジ。

現代的な耐久性を持つ

紙やファブリックを使ったり、

樹脂製の和紙調パネルを

活かしてメンテナンスを

しやすくしたりする。

 

計画時に押さえておきたいポイント。

 

家づくり全体の

コンセプトを固める。

和風玄関を中心に据えたい場合、

住宅全体のテイストや

間取りとのバランスを

考えることが大切です。

 

リビングや和室の配置、

キッチンや

ダイニングとの動線など、

家全体の一貫性を保つことで

完成度の高い空間づくりが

可能になります。

 

生活動線と収納計画。

和風住宅だからといって、

昔ながらの不便な動線にする

必要はありません。

 

日々の買い物や

家族の帰宅動線、

掃除やメンテナンスの

しやすさなどを考慮し、

モダンな利便性を

取り入れることが大切です。

 

玄関のシューズクロークに加え、

玄関脇に大型の

収納スペースを設けておけば

季節物の家電や

アウトドア用品なども

スッキリ整理できます。

 

予算配分と優先順位。

上質な素材や

オーダーメイドの

造作家具など、

こだわるほど

費用がかさむのも事実です。

 

しかし、

玄関は“家の顔”として

長く付き合う部分なので、

予算を配分する

価値があります。

 

コストを抑えたい部分。

見えない部分の工事や

下地材での工夫、

量産品の上手な活用。

 

こだわり部分。

玄関扉や上がり框、

床材、照明など、

毎日触れるところ。

 

メリハリをつけることで、

納得度の高い

家づくりが実現します。

 

和風住宅の計画は、

日本の伝統美を

継承しながらも、

現代のライフスタイルや

テクノロジーと

掛け合わせることで、

より深い“味わいある暮らし”

実現することが出来ます。

 

その象徴ともいえる玄関は、

素材選びから照明計画、

そして機能性と意匠性の

バランスが求められる

重要なスペースです。

 

木の温もりや

和紙の優しい光、

庭の緑を取り入れた

デザインによって、

訪れる人に和の味わいを存分に。

 

家づくりを

これから計画している

方にとって、

和風住宅は「敷居が高そう」

「古臭い」という

イメージが

あるかもしれません。

 

しかし実際は現代技術と

上手に組み合わせることで、

省エネや耐震などの

機能面を向上させながら、

和の美意識を

存分に取り入れる事ができます。

 

生活習慣や

好みに合わせて

カスタマイズできる柔軟さこそ、

和風住宅の大きな魅力といえます。

 

ぜひこの機会に、

玄関をはじめとした

“和”の設計要素を

取り入れながら、

心豊かな暮らしを

創造してみてください。

 

四季折々の風情を

感じられる空間が、

自分自身や家族にとって、

さらにかけがえのない

住まいへと育っていくはずです。

 

和風の住まいを計画する事で

生まれる味わいある暮らしは、

それぞれの趣に相応しい

安らぎと誇りを

もたらしてくれます。

 

玄関から始まる

その空間づくりにこだわって、

今よりも一歩豊かな

家づくりを進めてみませんか。

 

心地よくそして長く愛せる

“わが家”を目指して、

是非和の住まいも

ご検討ください。

やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。
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奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
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(仮称)ハーフビルトインガレージと中庭のあるシンプルモダンな家新築工事、暮らしを楽しむ場となる住まいの新築工事の着工前に大安吉日に地鎮祭にて斎行、未来の暮らしを意識する瞬間を厳かに。

2025年03月28日 | (仮称)ハーフビルトインガレージと中庭のあるシンプルモダンな家

先日、厳かな地鎮祭を執り行い、

本格的な基礎工事に

着工しました。

※ 住まいの新築地鎮祭

※住まいの新築地鎮祭

 

モダンテイストながらも

木の温もりを生かした

ビルトインガレージ付き住宅。

 

(仮称)ハーフビルトインガレージと中庭のあるシンプルモダンな家。

 

日頃から大切にしている内容を

設計に含みながら。

 

地鎮祭という“はじまり”のセレモニー

地鎮祭は

いつも大切にしている

行事のひとつです。

 

新築工事を始める際、

土地の神様に

安全祈願をするこの儀式は、

日本の建築文化に

深く根付く神聖な風習。

 

今回の現場となる奈良県生駒市の郊外、

穏やかな空気の中で、

宮司が祝詞(のりと)を奏上し、

四方をお清めする「四方祓い」、

そして住まい手さんである

施主様が初めて鍬(くわ)を入れる

「穿初の儀」と続く一連の流れは、

これからこの地で暮らしていく

意志表明のように。

 

地鎮祭を行う事で

住まい手さんにも明確になる事があります。

 

現場での

家づくりのスタート地点であることを、

施主(住まい手)ご家族、

施工スタッフも含めて

その場所を実感できること。

 

特に今回は、

お子様も一緒に参列され

少し緊張しながらも

神主さんの装束や所作に

興味津々のご様子でした。

 

こうした体験は、

将来自分たちの家が

どうやって始まったのかを

思い出す大切な

時間にもなります。

 

このブログや

オフィシャルblogでも

何度か地鎮祭について

触れてきましたが、

やはりいつ見ても

心が引き締まる光景だと感じます。

 

伝統行事としての厳粛さと、

新たな暮らしへの

期待感が交錯する

特別な時間。

 

地鎮祭を通して、

ご家族の

ここに家を建てるんだ

という想いを、

改めて共有できるところにも

大きな価値があります。

※基礎工事前の掘削作業

 

いよいよ着工で基礎工事のスタート

翌日の天候の事もあったので

地鎮祭後、

現場には重機が搬入され、

一旦基礎工事の為の位置まで

掘り返す作業が始まりました。

 

写真でもご確認いただけるように、

大地をガリガリと

掘り下げているシーンはとても印象的。

 

あまり実感として

伝わらない部部かも知れませんが

細かな工程を一つひとつ

正確に積み上げていくことで、

安心して長く住める家が完成します。

 

また、

基礎工事の現場は

住まい手さんにとって

リアルな家づくり

感じられるタイミング

ともいえます。

 

住宅付きの土地を購入して

解体工事が終わり

更地になった現場です。

 

解体後はただの更地だった場所が、

掘削によって

建物の位置関係が

うっすら見えてくると、

ここがリビングになるんだ

ガレージはこの位置なんだなと、

具体的な暮らしのイメージが

膨らんでいきます。

 

工事が進むにつれ、

日に日に“我が家”らしさが

増してくるのです。

※初期・設計デザイン提案時の外観イメージ図(ここから変更しています)

 

ビルトインガレージ付き住宅の魅力

今回の新築住宅の

大きな特徴として

挙げられるのが

ビルトインガレージ。

 

僕のもとに

ご相談に来られるお客様の中にも、

車やバイク、

アウトドア用品などが好きで

ビルトインガレージのある家を建てたいと

夢を抱かれる方が

少なくありません。

 

実際に「ホームぺージ」では、

ビルトインガレージのある家や

別棟での車庫棟のある家も

ご紹介させていただいています。

 

ビルトインガレージの魅力とは

一体どんなところに

あるのでしょうか。

 

快適性の向上・・・・・。

雨の日でも

車から玄関まで濡れずに

アクセスでき、

重い荷物の出し入れもスムーズ。

 

お子様連れ

買い物帰りにも

快適さを実感できます。

 

夜間の帰宅時も

比較的安心で

防犯カメラとの連携もしやすく、

セキュリティの高い暮らしを

実現します。

 

趣味の空間としての可能性

車の整備をしたり、

DIYコーナーを作ったり、

アウトドア用品を

整理しておけたり、

ガレージは趣味を存分に

楽しむための基地にもなります。

 

家の一部でありながら、

自分だけの秘密基地的な

ワクワク感も得られます。

 

意匠性の高さ

外観と一体となった

ガレージデザインは、

家全体のシルエットを

変化させます。

 

ボリュームにも変化が起こり、

道路側からの印象も

単独の車庫やガレージとは

また異なる印象になります。

 

ただし、

設計の段階では

注意が必要です。

 

車の大きさや道路との高低差、

車種によっては騒音

排気ガス対策、

建ぺい率や容積率などの

法規制への適合など、

検討すべき要素が

多岐にわたります。

 

デザインコンセプト

モダン×木の温もり

今回の外観イメージ図は、

ホワイトベースの

シンプルモダンなフォルムに、

木のアクセントや

灯り取りを兼ねた形状で

和を意識する遊び心を

プラスした設計になっています。

 

シンプルさと

温かみを両立させる意図は

すっきりしているのに、

どこかほっとする。

そんな佇まいを目指しています。

 

大空間で光と風を取り込みながら、

日常で触れる部分には

肌心地のよい材料を使いつつも

隠れテーマに関しても

五感で楽しむ住まいへと

仕上げていけたらと考えています。

 

地鎮祭と基礎工事がもたらす

家への愛着。

地鎮祭と

基礎工事の大切さについては、

これまでのブログでも

繰り返し触れてきました。

 

家づくりというのは、

形のない「想い」からスタートし、

まずはこの“土地”に

向き合うところから

始まるのだと、

改めて気づかされます。

 

とりわけ、

地鎮祭という

神聖な空気に身を置くと、

この場所を清め、

未来の暮らしを祝福するという

行為の意味を

深く感じるものです。

 

基礎工事も同様に、

普段は目に見えない

部分だからこそ、

家の“土台”をしっかりつくっている

安心感を得られます。

 

特に初めて家づくりを

される方にとっては、

この工程を直接

覧いただくことで

こんな風にコンクリートと

鉄筋を組み合わせて

支えているんだと理解が深まり、

完成後の愛着に

つながるのです。

 

仕上げ段階だけでなく、

こうしたコアな部分に関しても

丁寧に共有することが重要です。

 

勿論「情報」の認識と伝達

そして確認にも

「言葉や文字の意味」に関する

工夫は重要です。

 

これから新築を検討される方へ

家づくりには、

“理想”と“現実”のすり合わせが

欠かせません。

「こんなデザインにしたい」

「ビルトインガレージが欲しい」

といった夢を持つ一方で、

予算・法規・土地条件などの

制約があったり、

間取りの検討で迷ったり。

 

完成後の暮らしを想像してみる

基礎工事や

上棟が進んでいく段階になると、

ここにダイニングテーブルを

置いて

朝日を浴びよう。

 

この壁面には

お気に入りのアートを飾りたい。

 

ガレージの片隅には

工具収納を用意して

休日にメンテナンスを楽しみたい

など、

具体的な暮らしの

イメージが

膨らんできます。

 

設計者や施工チームも、

そのお話を伺うたびに

現場を昇華させる

アイデアを巡らせます。

 

ビルトインガレージがあることで、

車やバイク好きの方はもちろん、

お子様の遊具や

アウトドア用品の収納もしやすく、

趣味の幅や生活の幅が

グンと広がります。

 

例えば、

ガレージ内に作業台を設けて

DIYを楽しむことも可能ですし、

家族でキャンプやBBQに

出かける際は

道具を車のすぐ隣に

ストックしておけるので

荷造りがスムーズ。

 

暮らしと趣味の

垣根を取り払い、

日常そのものが

ワクワクしたもの

なるように。

 

“家づくり”は“未来づくり”

「やまぐち建築設計室のblog」でも

何度となく

お伝えしてきましたが、

家づくりとは

単なるハードウェアの

提供ではなく、

住まい手がこれから

過ごす時間のデザインだと

考えています。

 

子どもたちの成長、

季節の行事、

家族と友人の集まり

夫婦の時間

さまざまな瞬間が

積み重なって

“暮らし”が形作られていくからこそ、

その場所となる家には

十分な配慮と愛情を注ぎたいもの。

 

今回のプロジェクトでも、

要望だけではなくて

実情をしっかりと判断するための

アンケートでの情報確認から

ライフスタイルをじっくり伺い、

ビルトインガレージがあるからこそ、

こんな楽しみ方ができる。

 

この窓から見える景色を

最大限に活かしたい。

 

家事動線を短くして、

家族との時間を増やしたい。

 

愛犬と過ごすLDKになるように。

 

といった想いを

形にしてきました。

 

完成後、

この家にして本当によかったと

感じていただけるように・・・・・。

 

注文住宅での家づくりは

大変なことも多いですが、

それ以上に

夢と可能性が

満ちあふれたものです。

 

地鎮祭という

現場での最初の一歩を踏み出した

新築住宅が、

家という形だけではなくて

そこから生まれる未来が

よりよい「モノゴト」で

満たされるようにと思います。

 

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