奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

家造りと暮らし、睡眠の環境づくり、窓の選択肢も環境づくりには大切、予めベッドなどの配置も計画時には盛り込みながら音や光の影響もイメージしながら。

2024年07月19日 | 家 住まい 間取り プラン

部屋と窓の関係性、

特に寝室についての窓の配置。

※ホテルライクをイメージした寝室デザインプランCG・窓との距離感に余白と壁全体を覆うカーテンプラン

 

 

快適で暮らしやすい家づくりが

したいとお考えの方の中には、

窓の配置を心配な方も

いらっしゃるのではないでしょうか?。

 

リビングやダイニングスペースもそうですが

特に寝室の環境は

睡眠に影響を及ぼすため、

寝室の窓には

考慮すべきポイントが

いくつかあります。

 

なぜ寝室の窓の配置が重要なのか?。

寝室の窓のタイプや

配置の決め方について

少し書いてみたいと思います。

 

寝室は日々の活動の疲れを癒し、

質の高い睡眠を促すための空間です。

 

そのため、

皆さんも経験があるように

窓の検討次第で

良し悪しが変わる事も多くあります。

 

他の居住空間と異なり、

寝室に求められる

要素や配慮事項が異なるため、

実はベッドの位置関係も含めて

慎重な選定が必要です。

 

まず、

寝室は明るさよりも

落ち着きのある暗さが

求められる空間です。

 

昼間においては

ある程度の明るさが

望ましいこともありますが、

基本的には

寝るための空間であるため、

眩しい光や過度な

輝きは避けるべきです。

 

これには近隣の道路事情や

街灯等も含め

近くにどのような建物があるのかも

重要な要素となります。

 

大きな窓や過剰な窓の数は、

就寝時に光の過剰な取り込みを

招く可能性があります。

 

また、

窓の位置や大きさによっては

外気の影響を受けやすく、

寒さや暑さが

睡眠に悪影響を

及ぼす可能性があります。

 

これを避けるためには、

外気の影響を

最小限にする窓の配置や

断熱性の高い窓を

選択することが重要です。

 

さらに、

寝室の窓の選び方では、

プライバシーの確保や

外部からの目線や

音の遮断も考慮する必要があります。

これは寝室全体の考え方で

間取り上の性質も検討が重要です。

 

寝室はプライベートな

活動が行われるため、

適切な窓の性能を選ぶことが重要で

快適で安全な選択が必要です。

 

窓のタイプや配置によっても

防犯やプライバシー、

快適な睡眠環境を考慮できるように。

 

寝室に適切な窓タイプ。

間取りの位置関係的な内容もありますが

不法侵入のリスクを考慮し

防犯性の高い窓を、

窓の大きさや高さを工夫して

防犯対策を施すという考え方も

昨今は重要になっています。

 

また、

外からの視線を避けるために、

型板ガラスと呼ばれるもので

窓の内側、外側が

丸見えにならない窓も有効です。

 

視線位置を考えたうえで

部屋の高い位置に設けた窓でも、

プライバシーを確保できます。

 

窓を設置する位置。

ベッドの配置と窓の位置を調和させ、

採光が睡眠に

影響しないように工夫を。

 

ヘッドボードの近くに

大きな窓を避け、

寝室の冷気や朝日の眩しさに注意します。

※窓の内側に開閉用の扉を検討する場合もあります。

 

外の音に敏感な場合、

通りに面した窓の設置は慎重に。

 

場合によっては壁面を伝ってくる

ガス給湯器等の音も

視野にするべき場合もあります。

 

寝室に適切な窓の数。

換気が必要なら2つの窓を設け、

採光が主な目的なら1つでも十分です。

 

窓の数よりも大きさを重視し、

寝室のレイアウトに合わせて

配置すると良いです。

 

大きな窓への対策。

大きな窓を希望する場合は、

防犯、寒さ対策、

遮音対策を考慮して

適切な対策を講じるように。

 

場合によっては

極端にサイズの大きなカーテンを

壁全体を覆うように計画する事も

寝室の最適化の一つの手法です。

 

強化ガラスや

断熱性のあるガラスを選び、

機能性を活かす事も

心理面に大きな安心を生み出します。

 

先ずはこれらのポイントを考慮して

寝室の窓を検討する事で、

安心で快適な空間を

実現する事に繋がります。

 

寝室は日々の活動の疲れを癒し、

質の高い睡眠を促すための空間です。

 

そのため、

寝室の窓の選び方は特に重要です。

勿論その他の素材も

バランスよく検討する事で

総合的に自分たちにとって

眠りやすい環境を整えるように。

 

過ごしやすい寝室に

適切な窓のタイプ、

設置する位置、

窓の数について考えることで、

安心して深い眠りにつくことも

暮らしの空間としての価値創出です。

 

住まいの新築・リフォーム
リノベーションのご相談・ご質問・ご依頼は
やまぐち建築設計室
ホームぺージ・Contact/お問い合わせフォームから
気軽にご連絡ください。
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 建築家 山口哲央
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日本全国各地都道府県での一流店を紹介するブランド雑誌 Japan Brand Collection 2024 奈良版に掲載されました。

2024年07月18日 | 掲載誌、雑誌、専門書籍

Japan Brand Collection 2024

日本の一流店図鑑

ジャパン・ブランド・コレクション2024[奈良編]、

県内30社のセレクト

唯一無二の建築設計という

カテゴリーにて

やまぐち建築設計室も

選出・掲載頂きました。

2024年7月16日発売(大型書店、Amazon等)

ジャパンブランドコレクションは、

日本の各都道府県を代表する

一流店をご紹介するブランドガイドブックです。

 

やまぐち建築設計室は

暮らしを考え

過ごしやすさの意味を問い掛ける建築家として、

こだわりの皆様に「愛される建築」を

ご提案して参りました。

 

住宅、店舗、事務所、

医院建築等ジャンルを問わず

ご相談頂けますと幸いです。

 

今後とも宜しくお願い致します。

 

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2世帯住宅を考えるという事多世帯での暮らしで考えるべき過ごし方や生活環境と将来的な変化をどこまで計画に含むべきなのかをイメージしながら暮らしの方向性を考えるように。

2024年07月17日 | 2世帯住宅

僕自身が設計監理を行ってきた住宅の

2~3割が2世帯住宅や3世帯住宅です。

また僕自身も約25年程前に

親世帯と暮らす為の2世帯住宅を建てました。

今回は二世帯・三世帯での暮らしと同居について

少し書いてみたいと思います。

2世帯住宅という名前は

商品価値のネーミングとして

つくられたものですが、

もともと日本の伝統的な住まい方は

空間を共有した状態で

母屋や離れなども含めての

2世帯、3世帯住宅でした。

しかし、若い世代の意識の変化や

社会環境の変化といった

さまざまな要因により核家族化が進み、

これが一般的な住まい方として

定着したのも確かです。

都市への人口集中や

バブル前にこの核家族化の傾向や

住まいに対する考え方に

変化が出てきたのではないかと

言われていますが、

再度ここ最近2世帯住宅のニーズが

非常に高まったように思います。

 

企画段階での家族の関係性。

戸建て住宅にあっても、

そこに住む人の中での

意見や趣向の違いはありますが、

多くの場合、夫婦間でも

意見の違いは生じます。

 

しかしこれが異なる世帯同士となると、

家づくりに加わる方の人数は増え、

親子関係とはいえども異なる世代であり、

異なる生活スタイルや

意見を持たれた方が加わることになりますし、

費用の負担に関連することも

重なりますので

皆の意見を集約させて、

方向性を定めるのは極端に難しくなってきます。

家族の皆さんが家づくりに対して

基本的に同じ方向性を

見いだしている場合には

スムーズに家づくりが進みます。

しかし家族の中のひとりだけが

特に主導権を持っていて、

他の人と意見が異なったり、

他の人があまり口をはさめないような場合、

或いは家族の中でひとりだけが

自分の意見を言う場が

少ない場合等は

家づくりがスムーズに運ばなくなったり

場合によっては

家ができた後になってから

もめてしまう大きな要因になります。

家族の関係や性格、

希望する家や暮らしのスタイルは、

自分たちが一番よく知っている。

このような思い込みが、

時として大きな失敗に

つながる場合があります。

当事者ゆえに見えないこと、

言えないことも多いものです。

夫婦間での生活でもそうではありませんか?。

 

せっかくの2世帯住宅が、

以下のようにならない為にも、

信頼できる設計者に

お互いの家族像を見直してもらい、

2世帯間の適正な距離の提案を

受けることが

2世帯住宅の成功の

大きな鍵のひとつになるといえます。

 

建築の知識と共に、

2世帯住宅の計画を

何度も経験している設計者が

家の基本的な計画段階(企画段階)から

話に加わることは、

失敗しない家づくりに

非常に有効なものと考えます。

 

例えばですが親世帯の例として

■全般 

・子世帯にまかせて家をつくったが、

前の家の方が住みやすい

・同居したら孫のめんどうは祖母の役目?。

・もう少し静かに暮らしたい 

・茶の間の上に孫のピアノがあり、

テレビの音が聞こえない

■ほとんど同居型・部分分離型 

・両世帯共用のリビングにしたら

親世帯の居場所がなくなってしまった

・両世帯共用のキッチンにしたら、

食事の好みが合わないので

小さくても自分たち用のキッチンをつくれば良かった

・両世帯共用の浴室にしたら、

ゆっくり長湯ができなくなってしまった 

・玄関を共有したのは良かったけれど、

郵便の仕分けは親の係?

■完全分離型 

・子世帯への行き来が不便  

・それぞれのスペースが

予想以上に狭苦しい

 

子世帯の例

■全般

・設計の打ち合わせは両世帯一緒、

遠慮から自分の意見を言えず、

希望の家にならなかった 

・親の希望での2世帯住宅、

メンテナンス費用や税金まで

子世帯が負担することになってしまった 

・木造2階建ての2階を子世帯に

階下の親世帯への音や振動が気になってしかたがない   

・親世帯の寝室の上に子供部屋をつくってしまった

・吹き抜け越しに親世帯のたばこの煙が

上がってきてつらい

■ほとんど同居型・部分分離型 

・お風呂を共有。

子供は早く入れたいのに、

入る順番で遠慮してしまう

・同居型としたものの、

日常の生活リズムのズレから、

家事の時間が倍増してしまった

■完全分離型 

・完全分離型にしたのに、

親が何かと子世帯に顔を出して困る 

・完全分離型にしたのは良いけれど、

親世帯に行く用事のたびに

玄関から外に出なければならない。

それぞれの意見や希望をまとめること。

単世帯の住宅でもそうですが、

住まいをつくるにあたっては、

敷地条件やコスト、

工期などさまざま制約の中で

考える必要がありますが、

これらをふまえながら、

家づくりの基本的な方向性を決めることは、

計画にあたっての第1段階です。

 

この第1段階を明確にせずに、

いきなり具体的な計画

進めることは是非避けるべきものと

考えています。

また、これは非常に重要なことですが、

お互いの世帯の行き来や

それぞれの世帯に対する

干渉といった面において、

それぞれが節度を持てるか否か?

義理とか経済性だけで

住まいの計画を進める」いうことは、

計画の開始段階において

最も注意すべきことと考えます。

仮に玄関を含めて

完全に分離された家にしても、

生活上の過度の干渉の有無といったことは、

建築的な配慮だけでは

解決のできない場合があります。

住まいが生活上の

ストレスになってしまうこのような事だけは、

何としても避けなければならないことです。

建築計画前述した

第1段階(企画)においても、

ある程度は建築計画を

考慮する必要がありますが、

2世帯住宅への方向性が定まれば、

いよいよ具体的な建築計画を

検討することになります。

そこで、

2世帯住宅の基本構成について、

「ほとんど同居型」、

「部分分離型」、「分離型」という

タイプ別に

そのメリット、デメリットを少し。

 

2世帯住宅の基本構成。

分離型から同居型まで

2世帯住宅は大きく分けて、

一般に次の3つのタイプとなります。

 
<完全同居型>

それぞれの世帯の寝室を除き、

玄関、LDKをはじめ浴室、

トイレ等ほとんどを共有するタイプです

<ほどほど同居型>

寝室やLDKはそれぞれ分離、

玄関をはじめとして浴室、

トイレ等を共有するタイプです

LDKの一部を共有としたり、

トイレも分離する等、

様々なパターンがあります

<分離型>

玄関を除きすべてを分離するタイプ。

完全分離型>

玄関も含み完全に内部空間で

行き来が出来ないタイプ。

法律上も長屋又は重層長屋扱いとなります。

タイプ別のメリットデメリット

<完全同居型>

■メリット・お互いの世帯の

相互理解が欠かせないものながら、

ひとつ屋根の下で大家族ならではの

良さを共有できます。

狭い床面積でも建築可能で、

比較的に家全体を

ゆったりと計画することが可能です。

特に建築コストのかかる

水廻りが共有されるため、

全体の工事費を抑えやすい。

■デメリット

お互いの世帯の意識のズレから、

我慢して住む家となる可能性があります。

→メリットも大きいものながら、

お互いの家族がそれぞれの生活を

尊重できなければ成立しにくいものです。

昔ながらの「家族はひとつ」という考え方は、

現代では通用しにくいものです。

寝室以外にも各世帯の

プライベートな部分を用意するとか、

庭越しに距離をおける

場所を用意する等による工夫をすると、

解決できることも多いものです。

<ほどほど同居型>

■メリット2世帯の間の協議により、

共有する部分と分離する部分とを

合理的に分けることができます。

■デメリット2世帯の間の合意を

得やすいことから、

比較的デメリットは少ないと考えられます。

しかし同居型に比べると、

広い床面積が必要となり、

建築費もかなり多く必要となります。

<分離型>

■メリット・2世帯それぞれの

生活スタイルや趣味を

最も尊重できるものです。

区分登記が可能となり、

住宅ローンや税金面で有利となります。

■デメリット

2軒分の床面積が必要となり、

敷地や予算が潤沢な必要があります。

これを無理にしてしまうと、

かえって各世帯が狭く、

住みづらいものとなってしまいます。

完全分離型

■メリット・世帯間の行き来が

内部構造的に出来ない為

互いの干渉が少なくなります。

間取り構成や計画性によっては

賃貸が可能です。

■デメリット・住宅ローンを活用する場合、

計画内容について

金融機関窓口と将来的な利用方法を含めて

検討が必要です。

左右分離型か

上下分離型かによって

リスクと工事資金面が大きく異なります。

2世帯住宅の計画あたっては、

単世帯とは異なり、

名義やローン、税金対策といったことも、

あらかじめ知識として

お持ち頂くことをお勧めします。

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家の間取りを考える前に間取りの根本的な意識を考えるように、暮らしやすさや生活のしやすさを空間の雰囲気や壁の距離感から立体的に価値を探しながら過ごし方を反映するように付加価値から設計するように

2024年07月15日 | 家 住まい 間取り プラン

家の間取りを考える前に

間取り とは?。

注文住宅や

分譲住宅・建売、

そして売り建ての住宅、

ハウスメーカーの住宅において、

よく間取りという言葉が使われています。

間取り(まどり、英: house plan)は、

主として住宅における

部屋の配置のこと、

およびそれを決めることをいいます。

 

今日では、

間取りという言葉を

平面図または平面計画という意味で

用いることが多くなっています。

 

つまり建築物の設計段階において、

その建築物内部の部屋や

区画の配置を計画する行為もいい、

これは「平面計画」「ゾーニング」とも

呼びます。

 

つまり間取りという言葉は、

計画や設計行為、

そしてその結果としての平面図(プラン)、

をも意味している事が多いです。

 

間取り = 住宅ではないという事。

 

間取り図は住宅情報の本とか

不動産屋さんのチラシとかには

必ず載っているので、

多くの人が

見慣れているものなのだと思います。

 

WEBでは延床面積や建物の階数、

部屋数、玄関の方位といった

条件を入れれば、

敷地の間口や奥行ごとに

いくつもの間取り図が出てくるよう

便利なサイトがいくつもあります。

 

すでに建物の構成の大枠が

決まっている

ハウスメーカーの家や

マンションにおいては、

間取り図はある一定程度の

参考にはなるはずです。

 

だから戸建て住宅を

ゼロから考えて建てようとしている時も、

間取り図をもとに判断したり、

人によっては自分らしい家をと思い、

自ら間取り図を考えようとしたりする人も

中にはいるのだろうと思います。

 

今では間取りの検討が

簡単にできるソフトとかアプリも

存在しています。

※使用に関しては実体的に危険であっても自己責任です。

 

そういう僕自身も

建築士(建築家)としての修業時代は、

設計を間取り(プラン)から

考えていたような時もありましたけど、

建築士(建築家)として独立して

様々な住宅を設計した今だから

理解できるのは間取りから

住宅(建物)考え始めるのも、

間取りだけで住宅(建物)を判断したりするのも、

実際には間違いだろうという事。

 

間取り =設計でもない。

 

どうも間取りというと、

ある形と大きさの平面形の中での、

各部屋の陣取りゲームというか、

パズルのような扱いがされているような気がします。

 

設計はパズルのようなゲームではなく、

むしろゲームのテーマ(構成)や

ルール自体を決めること。

 

各部屋の広さのバランスも良く、

廊下の長さも最適解であり、

そういった合理的な間取りが出来たとしても、

その状態が住まい手にとって住みやすいのか?

暮らしやすいのか?

そこに合理性以外の意味、

こういった暮らしと魅力を持った

過ごし方の出来る場所、

という建物全体としての

大きなテーマや構成の意味が無ければ、

その人や家族(住まい手)にとって

暮らしを考えた魅力的な家にはならないなと。

 

実際、

住まい手さんの理想だけを詰め込んだ家は

暮しと歯車がかみ合わず

暮らし始めると

理想と現実のギャップにより

生活や家事が困難になる

というケースがほとんどなので

そういう意味で間取り以外にも

暮らしや生活環境といった

情報整理は重要です。

勿論価値観から紐解きつつですが。

 

こういった家で

どのような暮らしが生まれるのか?。

それを決めることが設計なのだと思います。

 

寸法という暮らしの空間に関する数値も

参考にしつつも

その家族にとっての

パーソナルスペースという

感覚も設計に反映しつつ。

 

誤解を恐れずに言えば、

「間取り」だけでは

暮らしの趣も状態も

視野が狭くなってしまうという事。

 

大きな構成それ自体が

そのままプランであるような

状態が大切だと考えています。

 

間取り (プラン) は

結果として生じるもの。

 

基本設計時は

構成ルールを見つけることだと

考えています。

 

その構成ルールを導き出す根拠は、

住まい手の価値観や生活観

予算、敷地周辺の環境、

構造形式など。

 

そこに存在が見える

構成ルールの結果として

生じるプランに無理があるなら、

構成ルールの適用の仕方を

微調整するか、

もしくは別の構成ルールを探す。

 

そういったかたちで

いくつもの案を作成し比較検討をして、

提案に絞り込んでいく。

 

プラン(間取り)から設計を

始めることはしません。

 

プランは大きな構成ルールの

結果として生じるものであって、

その逆ではないと

考えているので。

 

間取り からの解放。

ネットで見られる間取り図の多くは、

やたら壁で区切って

空間を細分化している印象があります。

 

例えば1FがLDKだとすれば、

2Fは廊下に面して

2つの子供部屋と主寝室が並んでいて、

ドア一枚だけでそれぞれの個室が

他の空間と完全に縁が切れている、

そんな間取り図が多い気がします。

 

それは、

他人同士が暮らしている

アパートのような感じがして、

家族が暮らす住宅としては

似つかわしくないのではとも

思ってしまいます。

 

むしろ間取り図からは離れて、

そういったところから考え始めるのが

本当の設計だと思います。

 

これから家を建てたいと考えられている方は、

一度間取りからは

解放された方がいいように思います。

 

自分たち家族にとって

どんな家がいいのか、

どんな家にするべきなのか、

漠然としたものでもいいから、

暮らしや生活環境について

そういった自分たちならではの思いから

家づくりを考え始めた方が、

そして後悔のない

価値のある家づくりが

できるのではと思います。

 

そういった住まい手の

漠然とした思いや生活とか、

住む人の心理や

価値観といった目には見えないものを、

寸法と線によってカタチとして整え、

提案する事によって

新しい暮らしが生まれるという

建築家の思考です。

 

心地よい暮らしのイメージを丁寧に。

 

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キッチンの選択肢で変化する間取りと暮らしと空間の使い勝手、家事動線や暮らしの趣を考えながらもキッチンそのものの形態とレイアウトの関係性で変化する家と部屋のイメージ。

2024年07月14日 | 住まいの水まわり住宅機器

キッチンの選択肢で変化する

間取りと暮らしと空間の使い勝手。

※建材設備メーカーPanasonicショールーム大阪・キッチン空間展示(I型・アイランドキッチン)

 

スマートなキッチンスペース。

I型キッチンのレイアウトで引き出す

シンプルな魅力。

 

新築やリノベーションの際に、

限られたスペースを

有効活用したいと

お考えの方も多いかと思います。

 

特にキッチンは、

毎日使う大切な空間だからこそ、

機能性とデザイン性を

兼ね備えたレイアウトを

実現したいものです。

 

そういった意味では

採用するキッチンの型により

キッチン周辺の空間構成も

随分変わります。

 

シンプルな場所の魅力を

考えたうえで

I型キッチンの基本的な特徴や

メリット・デメリットを

少し書いてみたいと思います。

 

I型キッチンの基本。

I型キッチンとは、

コンロ、シンク、調理スペースが

一直線上に配置された

キッチンのことを指します。

 

その姿が、

まるでアルファベットの

「I」のように見えることから、

この名称で呼ばれています。

 

日本の住宅事情を考慮すると、

限られたスペースを

有効活用できるI型キッチンは

非常に合理的な選択肢と言えます。

 

I型キッチンが日本で普及した背景には、

以下のようなメリットが挙げられます。

 

空間効率の良さ。

I型キッチンは、

他のタイプと比べて

コンパクトに設置できるため、

比較的狭い住宅でも

導入しやすいという

大きな利点があります。

 

限られたスペースを

無駄なく活用できるので、

スマートなキッチン環境を

実現する事が可能になります。

 

コスト面。

シンプルな形状ゆえに、

I型キッチンは

他のタイプよりも

比較的リーズナブルな価格で

設置が可能になる事が多いです。

 

予算に限りがある場合でも、

質の高いキッチン環境を

手に入れやすいかと思います。

 

キッチンを使う際の家事動線の短さ。

I型キッチンは

一直線上に調理スペースが並んでいるため、

移動距離が短くて済む

というメリットもあります。

 

効率的に家事を進められるので、

忙しい家事時間を

過ごしていっる方には

メリットも多いかと思います。

 

ただし、

I型キッチンにはデメリットもあります。

 

例えば、

横幅が狭すぎると

作業スペースが窮屈になってしまうことや、

逆に横幅を広くしすぎると

動線が悪くなってしまう等です。

 

自分の調理スタイルに合わせて、

適切な幅を

設定することが大切です。

 

I型キッチンの実例から学ぶ

適したレイアウト。

 

I型キッチンは、

壁付けと対面式の

どちらのレイアウトでも

設置可能です。

 

それぞれの間取りの特徴を理解し、

自分のライフスタイルに適した

内容を吟味してみてください。

 

壁付けレイアウト。

壁付けI型キッチンは、

壁に面してキッチンを設置するため、

スペースを効率的に使用できます。

 

また、

壁の方を向いて

調理に集中できるので、

料理に没頭したい方にはおすすめです。

 

ただし、

リビング等との一体感は薄れるため、

家族とのコミュニケーションは

取りづらくなります。

 

対面式レイアウト。

対面式I型キッチンは、

リビングやダイニングに向かって

調理ができるので、

家族との会話を楽しみながら

料理が可能になります。

 

オープンな雰囲気を演出でき、

こどもの様子を見守りながら

家事を進められるのも魅力です。

 

ただし、

壁付けと比べると

広めのスペースが必要になります。

 

アイランド型レイアウト。

LDK等の空間を

一体的な空間とする際に

島のようにキッチンを

壁から離してI型のキッチンを

配置するプランです。

 

開放的で洗練された印象を与え、

キッチンを中心とした

コミュニケーションが

生まれやすくなります。

 

ただし、

十分な広さの確保が必須なので、

部屋の広さと

バランスを考える事が重要です。

 

I型キッチンは、

コンパクトながらも

効率的で洗練された印象を与える

キッチンレイアウトです。

 

空間効率の良さやコストの低さ、

動線の短さなどのメリットがある一方で、

横幅の設定には注意が必要です。

 

自分のライフスタイルや

住環境を考えながら、

最適なI型キッチンのレイアウトを

選ぶことが大切です。

 

大切な暮らしの質を

キッチンのレイアウトからも吟味するように。

 

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すまいの設計と暮らしのデザインを丁寧に、過ごし方と生活環境を考える間取りとインテリアの計画、家具と建築空間の広さ、間隔、寸法という環境づくりの考え方。

2024年07月13日 | 暮らしの事イロイロ

ダイニング空間のスタイルと

各種寸法について。

※シンプルな空間にLDKを一体化して暮らしを凝縮しつつ余白をデザインした空間事例

 

ダイニングルームにも

いろいろなスタイルがあり、

ダイニングテーブルを買いたいけど、

適切な寸法はどのくらいでしょうか?。

等、時々家具購入について

インテリアコーディネートとして

模様替えのご相談をいただく事もあります。

※シンプルな空間にLDKを一体化して暮らしを凝縮しつつ余白をデザインした空間事例

 

そういったご相談事も

ホームページのお問合せや

InstagramのDMを通じて

ご連絡をいただく事も多いので、

ダイニング空間のスタイルと

各種寸法について

少し書いてみたいと思います。

※シンプルな空間にLDKを一体化して暮らしを凝縮しつつ余白をデザインした空間事例

 

ダイニング空間は

食事をする場所と同時に、

家族の団らんの場所にもなる

大切な空間です。

 

住む人のライフスタイルに合わせて

スタイルを選んだり、

使いやすい寸法にすることで

居心地の良さも変わってくるから、

しっかりと考えていただきたいところです。

 

各室の計画と寸法。

ダイニングの計画について。

 

ダイニングルームは

基本的に食事を行うための空間ですが、

居住者のライフスタイルによって

キッチンやリビングとの

空間と繋がったり

離れたりという関係性を持ちます。

※アイランドキッチンの配置でLDKを一体的に開放感ある空間として提案した事例

 

特にキッチンとは

配膳や食器の片付けなどの

作業を行うことなどからも

強い結びつきがあり、

この結びつきパターンは

大きく3つの分類できます。

 

オープンタイプ。

ダイニングとキッチンの間に仕切りがなく

一つの空間となっているタイプです。

 

キッチンとダイニングが

完全に同じ部屋、

一体の空間となるため、

コミュニケーションが取りやすい

という特長があります。

 

また、仕切りのある空間と比べると

広く開放的に感じられるため、

近年はアイランドキッチンや

ペニンシュラキッチンを中心に

採用するケースも多くあります。

 

ペニンシュラキッチンのある

オープンタイプの間取り。

※ペニンシュラキッチンで空間の使い勝手と開放感を提案の設計事例

ペニンシュラとは「半島」を

意味する言葉で、

四方が壁に接していない

アイランドキッチンを

片側だけ壁に付けたもの。

 

見た目はとってもオシャレで

開放感もありますが、

オープンであるが故に

キッチンがよく見える状態となるため、

日頃からの整理整頓や

清掃を心がける必要があります。

 

またキッチンの匂いも

ダイニング空間に

流れてしまうのもデメリットです。

※換気計画や換気扇の能力と

部屋容積によってもて結果は変わります。

 

生活感が出ても

大丈夫なケースと

そうでは無いケースもあるので

全体の計画性が

大切になります。

 

セミオープン (セミクローズド)タイプ。

完全なオープンキッチンとせずに

キッチンキャビネットやハッチ、

カウンター等で仕切る

又は家具などで適度に

仕切ったイメージです。

※対面式キッチンでI型を活用し腰壁とカウンターでLD+K間取りとしてデザインした事例

 

オープンタイプに比べると

開放感は劣るものの、

それでも十分に

コミュニケーションをとりやすいことや、

開放しすぎていたキッチンを

適度に隠すことで

手元等を見せないようにできる

メリットがあります。

 

デメリットは、

オープンタイプと同じように

キッチンの匂いが

ダイニング空間に流れてしまうことが

挙げられますが、

窓や可動間仕切りなどを

設けることで防ぐことができます。

 

セミオープンタイプでは、

キッチンから直接配膳して

そのまま食事が取れる

「キッチンカウンター」を

設けたスタイルも使い勝手の良さを

発揮する事もあります。

 

キッチンで立っている人と

カウンターに座っている人との

アイレベル(視線の高さ)の差が

大きくなるから、

ハイスツールを使ったり、

床の高さを変えたりして

アイレベルを近づけることがあります。

 

クローズドタイプ。

キッチンが個室となっていて、

ダイニングとは

完全別室となっているタイプです。

※パントリ―を横にリビングスペースダイニングスペース(LD)をキッチンから分離した間取り事例

 

調理に集中できたり、

匂いがリビングに流れづらい、

生活感が出やすい部分を

隠せるなどのメリットがあります。

 

デメリットは、

子どもの様子が見られず、

ダイニングやリビングにいる家族と

コミュニケーションがとりづらい

という点になりますので、

現在ではそれぞれの

良い点を組み合わせつつ

住まい手さんの価値観を汲み取り

セミオープン (セミクローズド)タイプも

選択肢として提案させていただく

事もあります。

 

ダイニング空間に関わる

各部寸法の目安。

※ダイニングテーブルとイス壁に囲まれる寸法

食事に要する

1人あたりの最低寸法。

ダイニングテーブルに座って

食事を摂るときは、

あまりに狭いと身体を動かしづらく、

快適な生活を送ることが

出来ません。

 

食事に要する1人あたりの

最低寸法は、

幅600mm前後、

奥行き350〜400mm前後が

目安となります。

 

これが2人なら「×2」、

4人なら「×4」をすることで、

最低寸法が求められます。

 

この寸法値はあくまで

最低寸法。

 

実際はこれより大きなサイズを

選ぶことで

快適さは向上しますし、

食事の際、

食器類の並べ方や

食事のスタイルにより

変化しますのでご注意を。

 

また円テーブルを使用する場合は、

2人で600mm(60センチ)、

4人で900mm(90センチ)

といった目安はありますが、

1人で使用する場合でも

直径はあまり

小さくすることはできません。

 

2人で使うにしても

直径90センチは欲しいところ。

 

一般的に販売されている

円形(ラウンド)テーブルも

直径90センチ〜120センチが主流です。

 

テーブルと背後の壁との距離。

テーブルに着席、

離席するために

最低限必要な

テーブルと背後の壁との距離は60センチで、

スムーズな動作で行う場合は

80センチ〜90センチは

欲しいところです。

 

また車椅子を使って

テーブルを使用する際は、

最低95センチは必要となります。

 

テーブルに着席している人の

背後を通過するためには、

椅子に座った人の

奥行き40センチ〜50センチ

+通路スペース60センチ以上は必要。

 

物を持って

背後を通過するときは75センチ程度の

通路スペースを

確保するとよいかと思います。

 

ダイニングテーブルの寸法や形は、

部屋・間取りの通路が

狭くなりすぎないよう、

小さ過ぎないように、

バランスを取って選ぶことが

大切なんです。

 

テーブルの高さ。

ダイニングテーブルの高さは、

概ね70センチ以上が一般的。

 

近年では75センチ前後の高さも見られ、

海外では身長差も含めて

室内で靴を履くことから

800センチほどの高さの

ダイニングテーブルも多く存在します。

 

ダイニングテーブルの

天板の高さから差尺(さじゃく)を

引くことによって、

座りやすい高さの

椅子を選ぶことが出来ます。

 

差尺とはテーブルの天板から

椅子の座面までの寸法のこと。

 

皆さんも色々と経験があると思います。

椅子自体は座りやすいけど

テーブルを使う際には

なんだか使いにくくなってしまう事。

 

それ身長とイスの座面、

テーブルの高さのバランスが悪く

姿勢が悪くなってしまう事によって

起こる現象です。

※家具インテリアショールームをご案内

 

そういったところ、

家を新築する際、

リフォームする際の打ち合わせでは

プランや設計に入る段階で

事前にキチンと実感していただくように

家具ショールームやインテリアショップへ

ご案内させていただく理由です。

 

和室用の

脚が短いテーブル座卓(ざたく)を

使用するときは、

腰を下ろした状態や

正座にもしっくりくる30センチ〜350センチ前後の

高さのものが多いです。

 

リビングで使われるテーブルは

400mm前後のものが多く、

座卓はそれより

全体的に低いという事。

 

家具のレイアウトや

新築、リフォームなどでの

部屋サイズの最適性

またはわからないことや

分かりにくい事があれば、

インテリアや片付け整理収納も含めて

暮らし全般についての

ご相談をお受けしておりますので

ホームページの

お問い合わせよりご連絡ください。

 

暮らし全体を丁寧にと思います。

 

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階段の工夫で間取りも家の広さも使い勝手も動線も変化します、広さの感覚や使い勝手の良さなどを暮らしの価値観からも手繰り寄せて階段の持つ機能性と役割に設計とデザインの工夫を提案。

2024年07月04日 | 家 住まい 間取り プラン

リビングなどの空間を拡張する場合

あえてリビング階段を考えて

階段はスケルトンにする。

 

普段、何気なく利用している階段。

※兼ねる要素をデザインした狭小住宅でのリビング階段提案事例(スケルトンタイプ)

 

二階建てや三階建て

場合によっては四階建ての住宅の場合

階段は意外にスペースをとる部分。

 

間取りの構成にもよりますが

ある程度のスペースは必要になります。

 

廊下に階段を設けたり

ホールに階段を設けたりする場合

ホールそのものを部屋として

活用できるように

設計することもありますが、

全体の広さや面積のバランスもあります。

 

建物の中では階段スペースは

意外に面積を必要とします。

 

そういった場合に

暮らし方や価値観を相談したうえで

リビング階段を

採用することも多いです。

 

兼ねる空間として

階段をスケルトンの状態で

見通しをよくして

リビングの機能的な面にも

アプローチするような設計案で。

 

ただ上下階に移動するだけの

階段ではなくて

視界を調整する役割を持たせたり

陰影を楽しむギアとしたり

居心地を生み出す

デザインとして採用したり

居場所を生み出すスペースとして

活用したり。

 

様々な展開を

デザインすることができる

階段の要素。

 

間取りの関係性で

階段にも様々な役割が生まれます。

 

スケルトンとすることで

段板と段板の隙間から

階段の向こう側を見渡せるため

空間に広がりも生まれます。

 

玄関や廊下に階段を計画することで

生まれる間取りの良さもありますし

逆にリビング階段として

空間の意味と過ごし方を拡張することも。

 

様々な可能性と選択肢から

階段のイメージと役割を

考えてみませんか?

 

暮らしに程よい階段のイメージ。

 

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リビング空間などにも計画するカウンターや収納兼用の棚のデザインにはサイズ感が大切、物を置く場合、収納する場合、ライフスタイルに活用する場合など様々な想定の範囲

2024年07月03日 | 収納・片付け・暮らし・インテリア

造り付けの棚を設けるのならば

必要な奥行きを

予め割り出す計画性も重要。

※キッチン前のカウンターもインテリア小物を飾るだけではなくて実用的に

ブランチなどで活用可能な奥行きに提案

 

書斎やリビング

趣味室や水回りなどでもそうですが

造り付けの棚などを設ける場合

予めしまう物、

飾るものを想定して

必要な奥行きを割り出すという事。

 

例えばですが

相当サイズの大きなものを

しまうのであれば

荷重も考える必要性があるので

出し入れの作業のことや

構造補強的なこともあるので

奥行を十分にとり

あまり高い位置に計画しないように。

 

奥行きが十分過ぎると

出し入れも困難になりますし

奥のものが見えにくく

そこにあることを忘れてしまい

死贓品になってしまうことも。

 

収納棚を

あらかじめ設置する場合には

出し入れする状況や

物を飾ったり

物を収納したりした場合の

想定も大切です。

 

それにより間取りの構成も

空間の使い勝手や

余白スペースも変わりますから。

 

物を出し入れする際の

人の動作を思い浮かべると

わかりやすいですよね。

 

体験することで

イメージできると思いますので

新築やリフォーム・

リノベーション計画前には

収納物を出し入れする際の

自分自身の動作を

確認しておくこと

そして収納物のサイズ確認も忘れずに。

 

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収納と片付けと家事動線の整理整頓、特に洗面脱衣室ではこまごましたものはオープンの棚にカゴなどを並べて整理することで見た目もすっきりして便利な収納スペースに。

2024年07月02日 | 収納・片付け・暮らし・インテリア

こまごましたものは

オープン棚にカゴを並べて

整理する。

 

 

洗面室のこまごましたアイテム等は

オープンな可動式の棚を

造り付けにして

そこに市販のかごや

収納ボックスを

並べて整理整頓する

という方法もあります。

洗剤やドライヤーなどもそうですし

使い方やサイズなどを区分して

それぞれ収納ボックスで

分別すると

すっきりとした状態で

収納計画を実現することもできます。

 

タオルなどの場合は

出し入れしやすくするように

棚にそのまま重ねて収納する場合は

色をやサイズをそろえるだけでも

ずいぶん見た目もすっきりします。

 

収納スペースの活用に関しては

まとめて収納できることも大切ですが

自分たちの過ごし方にあわせて

様々な収納方法から選定ができるように

暮らしの方向性を

いえづくりに取り入れることは

大切だと思います。

 

それぞれの暮らしの趣を大切に。

 

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暮らしの空間に程よい仕切りを考える事もあります、暮らしの価値観に応じて過ごしやすい空間をイメージする際には素通しの飾り棚も設計案に盛り込み圧迫感の無い壁デザインに。

2024年06月30日 | 暮らしの事イロイロ

 

部屋の間取り構成を考える際には

素通しの棚を

間仕切り壁として

考えることもあります。

※モザイクタイルのニッチと素通しの棚をデザインした壁の提案事例

 

部屋を区切ったり

壁の状態にしたい場合に

そういった手法や

デザインを取り入れると

仕切られていても

つながりや

雰囲気の良さが感じられます。

 

棚を縦横方向にデザインして

手前側からも奥側からも

どちら側からも先が見通せる

棚のカタチ。

 

※キッチン側には目隠しの壁として水撥ね対策を施した壁と素通し棚のデザイン

 

その場合、

収納目的というよりも

棚をディスプレイとして

考えると

インテリアの一部として溶け込んで

雰囲気も良くなります。

 

また全体を壁で

覆う感覚とは異なるので

目線の先が通り

圧迫感も解消されて

開放感もある程度生まれます。

 

空間の使い勝手とともに

耐震のことを考えたうえで

バランスよく

壁の内容についても

イメージすることで

部屋の使い勝手や

雰囲気もずいぶん変わります。

 

心地よさの考え方に

そういった棚の魅力も

考えてみませんか?。

 

暮らしを丁寧にイメージする事で

空間の構成も程よく。

 

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収納計画の基礎知識としてまずは持ち物のリストアップを考える、収納物の内容やサイズ感、収納物を使う場所などをイメージする事で暮らしの環境も上質に変化して家事も楽になります。

2024年06月27日 | 暮らしの事イロイロ

収納計画の基礎知識として

まずは持ち物のリストアップを考える。

※キッチン背面での収納計画にも整理整頓が行き届くことで家事が楽になります

 

家の間取りを計画する際には

暮らしの実情を加味する事が大切。

 

収納スペースは

広ければ良いという訳ではありません。

 

収納スペースを

考えつつ

暮らしのスペースを

すっきりさせる為には

持ち物の量や種類、

サイズなどを

きちんと把握して

それらに沿った

収納計画を考えることが大切です。

 

持ち物に合わない

収納空間が存在しても

部屋の中には物があふれ

肝心の収納スペースが

稼働しない

又は

収納物の整理整頓や

持ち運びが不便

片付けがし辛いなど

様々な不便を生み出します。

 

例えば衣類なら

たたんで収納するのか

ハンガーパイプに引っかけて

吊るす事で収納するのか?

それはどれくらいの量があるのか?

丈はどの程度なのか?

等によって

収納の良し悪しも変わります。

 

具体的な量を把握して

家で現在使っている

本類や食器類

季節ものや

暮らしの必需品や

趣味の持ち物、

ストックしておくべき物量など

棚の種類や個数なども

割り当てることで

ずいぶん収納の質も向上します。

 

そうすることで

片付けの質も向上しやすくなります。

どこに何があるのか?

という事がわかりやすくなり

持ち運びする場所と

関連付けた

生活空間を計画することで

リビングや寝室などで

物があふれる事も少なくなります。

 

コップに水を注いだ時に

あふれ出るような状態を

想像するとイメージが

伝わりやすいと思います。

 

家の収納計画も

そういった意味で溢れてしまわないように

物量と部屋の広さのバランス

そして間取りの中に

どのように組み込んでいくべきか?

 

程よい状態を得るためには

物の総量とサイズ

そして「何があるのか?」

というところを

事前に考えておくこと。

 

まずはご自身が「把握」しておくことで

収納計画の向上につながります。

 

暮らしの空間に

日常生活をイメージしておくこと。

 

それだけでも間取りの質は

向上します。

 

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間取りと空間の提案にスキップフロアのある家、空間をつなげて視覚から広さを意識的にイメージすることができるように、傾斜地や狭小地、建蔽率の不利な条件を好条件に変換する設計。

2024年06月21日 | 家 住まい 間取り プラン

 

部屋の一部に

スキップフロアを用いることで

視覚的な広がりが

生まれるということ。

※リビング階段の踊り場にスキップフロア設計提案の事例

 

空間をつなげて

意識的に広さを感じる室内に。

 

一般的には

階ごとにフロアが

分かれるのですが

床の高さを半階ずらして

配置する間取り。

 

つまり一階から半階あがって

1.5階としてもう一階あがって

2.5階という風に

半階ごとにゆるやかに

つながりを設計する間取り。

 

階段が部屋の一部となり

視線が斜めに伸びることで

狭さを感じない錯覚を生み出します。

 

矩形の対角線をイメージすると

わかりやすいともいます。

 

2Dですが3Dに置き換えると

より分かりやすいかと思います。

 

階段周囲に部屋を配置する

という考え方もありますが

階段の途中に設ける

踊り場をあえて部屋のように

拡張して

LDKなどの空間と

吹き抜けを介して

つながる空間のデザイン提案。

 

そうすることで

階段は部屋の一部となりつつ

フリースペースのように

自由に使うことができる

領域となり

部屋がひとつふえるような間取りに。

 

当然その下部にも空間ができるので

部屋が増えつつ

空間が拡張するという効能。

 

そういった空間の効能を

どのように

暮らしの価値観に沿わせて

設計するのかによって

暮らし方も

過ごしやすさも変化します。

 

視覚的な効果だけではなくて

過ごす空間と時間を

どのように考えて

デザインするのかで

暮らす空間の質も変わります。

 

暮らしの質を

丁寧に考えてみませんか。

 

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ローソファを暮らしの居心地提案に考える事も豊かさを生み出す設計の価値観、座る行為をどのように考えて過ごし方に反映するべきか、家具選定は暮らしを上質にする建築家の感度から生まれる提案です。

2024年06月15日 | 収納・片付け・暮らし・インテリア

寛ぎをデザインするという事。
 
暮らしやすさを考える事で
住まいの空間と居心地は変化します。
 

※インテリア家具メーカーHAREMカタログより
 
 
暮らしを上手に味わうという事。
 
自分たちの暮らしに
合った快適性のあるソファ選び。
 
インテリアから心地を提案する事も
大切な仕事の一部です。
 
なぜ家具の事を間取りの計画時に
考えてショールムに
ご案内しているのか?
 
暮らし方の常識や
過ごし方は皆さんそれぞれの
暮らしの文化によって
随分違いがあるからです。
 
それらをキチンと把握して
家の提案に盛り込むためには
間取り計画そのものに
常識の位置付を考える必要があるからです。

 

※インテリア家具メーカーHAREMカタログより
 
 
オシャレなリビングであっても
ソファを購入して
そのソファが物置場にならないように。
 
鞄や洋服
洗濯物などの置く場所になって
実際にはダイニングテーブル周辺で
寛いだり
リビングセットの間に
座り込んで床で寛いだり
していませんか?。
 


※インテリア家具メーカーHAREMカタログより
 
そうならないためにも
間取り計画には
適切な暮らしの価値観を整理する事。
 
ポイントとして
ソファに座っても
なんだか心底くつろげない。
 
結局床に座って
ソファが背もたれ代わりになりがち。
 
小さな子どもがいると、
ソファをトランポリン代わりにはねる。
 
それならソファは
場所をとって邪魔になるから
いっそソファを
やめたほうがいいかな・・・。
 
そのようなお悩みも
たくさん伺ってきました。
 
空間の快適性を向上させつつ
過ごしやすいソファにも
様々な考え方はあります。

※設計実例・畳の間をリビングの中心に計画し座面を意識した過ごし方を設計提案
 
多いのは、
間違ったソファ選びの常識。
 
日本人はソファでくつろぐのが
下手と言われています。
 
でも、
それはソファの選び方が
間違っているからです。
 
一般的にソファを選ぶときは、
I型かL型のどちらかで、
2人掛けや3人掛けなどの
人数で座れるデザインを
選びがちだと思います。
 
ソファのタイプには
バリエーションがあるので
ソファはI型かL型とは限りません。
 
たとえば、
V字型のソファというのもあります。
 
ただ、
V字型ソファを置きたい場合、
それなりのスペースが
必要になるので、
比較的コンパクトな
日本の家事情や
マンションの部屋事情では
限られてしまうことが
多いのが難点です。
 
ソファには、
椅子のように腰を掛けるタイプでは
3段階の座面の
高さ設定がありますが
実はそれ以外にも
ほぼ床面となる範囲に
座るタイプも存在します。
 
つまりフロアタイプも
あるという事。
 
床座に慣れ親しんだ
日本人は
そういう空間に実は慣れていて
それ故に安心ができ、
くつろぎやすいという方も多いです。
 
家の新築や建て替え
リフォーム、リノベーション前に
住んでいる状態が
そもそもそのような状態で住んでいるなら
急な環境の変化には
負荷がかかりすぎるケースもありますから。
 
理想と憧れがあり
現実があります。
 
その部分の「設計」も実は重要。
それによって
暮らしのストレスも変わります。
 
話しをもとに戻すと
フロアソファにも
多種多様なバリエーションがあり、
デザインによって
くつろぎ方も変わってきます。
 
様々なくつろぎ姿勢に
対応できる
存在していて
そういった暮らしに
僕がそオススメしたいのは、
フレキシブルタイプのソファ。
 
背もたれやひじ掛けなどが
動かせるけれど、
もたれかかっても
安定感があり動きません。
 
ソファでは崩した姿勢で座るか
寝ころんでいる
というくつろぎスタイルの場合は
このタイプのソファも良いかと思います。
 
ちなみに、
やっぱり床座が落ち着く
ということであれば、
畳の間をリビングの中心となるような
間取りの設計を考えたり
フレキシブルタイプの
フロアソファが良いかと思います。
 
空間も大切にしながら
「人」や「暮らし」に合わせて
ソファを選ぶ。
 
フレキシブルソファだと、
体育座りしたり
足を伸ばしたり、
色々な姿勢で
くつろぐことができます。
 
もちろん寝そべる事も
できます。
 
ソファのサイズは
シングルベッドより
ちょっと大きめくらいのソファなので、
I型の3人掛けソファと
大きさはさほど変わりません。
 
つまり、
部屋のスペースをとる面積は
さほど変わらないのに、
くつろぎやすいのは、
圧倒的にフレキシブルソファの方です。
 
インテリアプロデュースでは、
家や部屋に合わせてだけで
ソファを選ぶのではなく、
「人」に合った
ソファ選びをしています。
 
自分に合ったソファは、
リビングや
その他の寛ぎ空間での
リラックスタイムの質が
格段に変わります。
 
くつろぎの場を
自分らしく考えてみませんか?。
 
日常を美しく
心地よい暮らしとインテリアの効能を。
 
ご相談も気軽にどうぞ。
 
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空間と家具と人との関係性を環境からも人間工学的にも心地よく過ごす為の設計の付加価値とインテリアと融合する間取り提案を考えています。

2024年06月08日 | 設計の事デザインの事

家具と暮らしの時間、

座っているのに疲れるという

過ごし方にならないように。

 


※インテリア・家具提案ショールーム・モルテー二大阪


何故、座っていても疲れるのか?。

食事、仕事、歓談、余暇の時間。

 

私たちは椅子に座って

様々なことを行い、

多くの時間を過ごしています。

 

座るという行為は

自重を何かに

預けているという状態であり、

立っているよりも

身体的な負担が

軽減されているという

状態です。

 

それにも関わらず、

長時間着座していると

疲れを感じる、

という人は少なくありません。

 

それはなぜか?。

 

立っているより

座っている方が楽なのはなぜか?。

 

まず立っているよりも

座っている方が楽と感じる、

あるいは実際そうであるという

理由を考えてみます。

 

筋肉の活動率の違い。

 

通常人は直立状態を

維持するには骨(靭帯)だけでは難しく、

「抗重力筋」という筋肉が

活動することで

身体のバランスを保っています。

 

端的に言えば、

重力に対抗して

正しく安定した姿勢を

維持しているという事です。

 

座っている状態は

抗重力筋の活動が

抑えられている状態ですから、

立っている状態と比べて

エネルギー消費が低い(状態)と言えます。

 

体内のエネルギーを

消費すると

乳酸と呼ばれる

疲労物質が生成されます。

これが疲れの原因の1つです。

 

よく“乳酸が溜まる”と言われるものです。

 

座っている場合は

筋肉の活動量が少ないので

疲労が溜まりにくい、

すなわち楽な状態だと

考えることができます。

 

もう1点交感神経と

副交感神経の作用

という観点でも違いは明白です。

 

立っている時は

交感神経が優位な状態とされます。

エネルギー代謝量が多いことに加えて

各種神経も興奮している状態です。

 

体内のエネルギーをより使うこと、

つまり疲労に繋がります。

 

一方で座っている場合は

副交感神経が優位な状態です。

 

穏やかな安静状態に

身体をコントロールします。

この2点から

立っているよりも

座っている方が楽だと

結論づけることができるのです。

 

では楽な姿勢をとっているのに

何故疲れてしまうのか?。

あるいは腰や肩に

痛み疲れを感じる事になるのか?。

 

それには以下のような

理由が考えられます。

まず背中のS字ラインの

崩れが考えられます。

 

人の背骨はS字型にカーブした形状です。

正しい姿勢だと

背骨のS字のカーブがしっかりと保たれ、

その姿勢を保つことで

疲労感が抑えられます。

 

しかし、実際には

椅子に座りパソコン作業などを行うと

頭が前傾し背骨のS字のカーブが

崩れてしまいがちです。

 

つまり背中が丸まっている状態です。

皆さんもデスクワーク時に

そのような状態を体験していませんか?。

 

段々と姿勢が崩れてきたり

肘をついてアゴを支えたり。

その状態をしばらく続けていると、

背中や肩の筋肉の張りや

内蔵の圧迫に繋がります。

 

また、前傾姿勢は腰や

椎間板への負担も

大きくなります。

 

S字型のカーブ=理想的な姿勢をサポート

それが出来ない椅子に

座ることが

着座時の疲れの原因に

なってしまうという事です。

 

あるいは椅子のサイズや

テーブル・デスクとの

高さのバランスが

自身の体型に合っていないという

可能性があります。

特に椅子の座面高に関しては

体圧分散を

効率よく行う意味でも

足裏がしっかりと

床に着くような調整が必要。

 

その上でテーブルの高さなども

椅子の座面高に合わせて

適切でないと

姿勢の歪みに繋がり、

疲れやすくなるんです。

 

疲れにくい椅子の条件とは?。

 

では所謂「疲れにくい椅子」とは

どのようなものを指すのか?。

それは背骨のS字カーブを

サポートしてくれて

体圧分散性に優れ

自身の体型に合っているものです。

 

椅子に座った際

自然と腰回りに椅子の背板が

フィットしてくれる椅子が

良いかと思います。

 

また、腰が当たる部分の面積が

広い椅子がお薦めです。

 

デザイン性が高くても

細いアームや背板の椅子は、

身体に当たる部分が狭いため

長時間の座面サポートには

向いていません。

 

人は長く座っていると

どうしても体を左右に動かし、

可動させながら

楽な体勢を整えます。

 

その際、

腰回りは可動させる程の

サポートの幅が無ければ

自然と体を動かすことができません。

 

フィット感が高いと

共に適度な可動幅があることで

疲れが出にくい椅子となります。

 

次に体圧分散とは

その名のとおり、

身体に掛かる圧力(=体圧)を

一か所ではなくできるだけ

複数の箇所や広い部分に散らして

身体の負担を和らげることを言います。

 

私たち人間の身体には

必ず曲線があり、

凸凹(でこぼこ)が存在します。

 

例えば平らな床に仰向けに

寝転んだ場合、

身体の中でも出っ張った

臀部・後頭部・肩甲骨など

床に触れる部分には

体圧がかかりやすくなります。

 

接地面に触れる面積を

多くすることは、

通常では接地しないような

身体のへこんでいる部分も

支えることができるので、

身体全体の負担を

減らすことが出来るという事です。

 

家具のデザインにも

間の体型を考えた曲線は

美しさを持って

座り心地の究極を表現しています。

 

実際に家具ショールーム等では

体感を味わいながら

心地良さを試すことが大切です。

 

同時に足裏が

床にしっかり設置する事も

この体圧分散においては

重要です。

 

僕がいつも間取りを考える際に

住まい手さん

家具ショールームへ

ご案内させていただくのは

空間との構成や相性も

大切にしつつ

椅子とテーブルのバランスや

心身との心地の具合を

イメージする為。

 

椅子に座っていて

疲れを感じる仕組みと

それを防ぐための

椅子の選び方について。

 

椅子を選ぶような時には

いくつもの候補から「これが良い」と

選定する時間も

丁寧に考えています。

 

暮らしと間取りと

インテリアから考える心地に

健康な暮らしという

観点からも「椅子」の事も

暮らしと共にイメージできるようにと思います。
 
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暮らしと家具とインテリアのバランスで変化するライフスタイルのイメージ設計、家具選びを暮らしのデザインから紐解くダイニングテーブルのサイズ感。

2024年05月30日 | 収納・片付け・暮らし・インテリア

暮らしと家具とインテリアについて。
 
ダイニングテーブルの
奥行を考えるという事で変化する
空間の印象と使い勝手。


※空間の比率を検討し提案時にイメージしやすいように行うデザインCG設計
 
空間比率という考え方を大切に。
 
ダイニングテーブルは、
比較的暮らしの中心の場となりやすく
同時に家の「顔」としての
役割をも持つ重要な家具です。
 

※家具レイアウト前のLDKの状態
 
それだけに
ダイニングテーブルを選ぶ際には
デザインだけでなく、
間取りと暮らしとの調和や
サイズについても
十分に検討したうえで
決定する必要があります。
 
間取りとあわせて
扉の開閉方向や
室内を移動する際のゆとりなども視野に。

※空間比率の趣をそのままカタチにしたLDK空間と家具レイアウト
 
 
そして、
そのサイズを検討する際、
「幅」はしっかりと検討しているものの、
「奥行」はなんとなく
選んでしまっていることは
ないでしょうか?。

※居心地の良さと多様性のデザインを間取り構成と空間構成に設計提案を行っています
 
 
ダイニングテーブルの奥行の決定については
一定の基準を考えるべきです。
 
その基準を理解したうえで
検討することが「失敗のない」
テーブル選びに繋がります。
 
奥行が「狭い」。
テーブルの奥行を狭くすることで
享受できるメリットがあるとすれば、
壁までの距離や
収納との間隔が空くことです。
 
これはチェアの
引きしろ(出し引きに必要なスペース)に
余裕が確保できるということにも
繋がります。
 
同時に空間を
広く見せることになります。
 
しかし、
このメリットは
テーブルを使用する際の
快適性を損なうリスクもはらんでいます。
 
テーブルのサイズ決定に際して
スペースとの兼ね合いは
重要ですが
「極端に狭いサイズにしない」ことが、
使い易いテーブルの
ポイントです。
 
食事や何かの作業を行う場合、
個人の快適な作業性を
高めるスペースとして、
その奥行は40センチは必要。
 
これを2人分確保する、
つまり互いが正対する状態では
80センチとなります。
 
基本的にテーブルの奥行は
ここを目安にして、
それ以下にならないように
極端に狭くしないことを
お勧めしています。
 
もちろんそれを想定した
間取りと空間提案を行う前提です。
 
常時4人以上が使う想定の
ダイニングテーブルでは
おおよそ80センチ~90センチ、
サイズの大きいもので
95センチ~1メートルの
奥行が標準になっています。
 
これは「長方形としての美しいバランス」も
考慮されたものですが、
それ以上に
「使い勝手」や「距離感」が
重要視されています。
 
向かい合った際の
距離感が近くなりすぎてしまうことを避け、
向かい合う人同士の足が
テーブル下で干渉しないという点が
配慮された「根拠」があるんです。
 
互いの間に大皿を置く際の余裕も、
この奥行を
適正なものにすることで
叶います。
 
家具は暮らしの道具であると同時に
インテリアであり、
常に「見える」ものです。
 
あまりアンバランスなものは
やはり見栄えが良くありません。
 
空間の構成にも配慮が必要です。
 
テーブルの奥行は
向かい合う人が余裕を持って
使用できるものを。
 
そのうえで使い勝手も良く
美しく見えるものを
選ぶのが鉄則です。
 
奥行が「広すぎる」テーブルで
起こることは
テーブルの奥行が広すぎると
対面で座る際に
互いの距離が遠くなるため、
会話やその他のやり取りが
行いにくくなります。
 
ダイニングテーブルは
食事をする用途だけでなくて、
日常会話も行う「コミュニケーションの場」です。
 
ダイニングスペースは
家族が集まって会話がしやすい場所に
したいと考える人も多いかと思います。
 
それが不便になるのは
避けたいものです。
 
また、
奥行が広すぎると
テーブルの中央に
料理を置いた際に
腕を伸ばしても手が届かない、
という事もありえます。
 
これは少々大げさな例ですが、
椅子から少し立ち上がらなくては
料理に手が届かないような
状況に陥るのは
やはり不便かと思います。
 
ダイニングテーブルのサイズを決める上で
押さえておくべきポイントのひとつに、
食事をするときに
必要な1人分のスペース
という考え方があります。
 
ランチョンマットの
標準のサイズは横50センチ×縦35センチ。
 
このサイズなら
マット上に大小のお皿2枚、
ボウル1つ、
グラス1個の1人分の
食事のセットを置くことができます。
 
腕を動かすスペースや
ゆとりを考えると
1人分の食事に必要なスペースは、
幅50センチ~70センチ、
奥行き35センチ~50センチです。
 
この基本的なサイズを
把握しておくだけでも
テーブルの選び方は変わります。
 
椅子の引きしろ、空間とのバランス。
 
テーブルのサイズを考える際に、
もうひとつ大切なポイントがあります。
 
それはテーブルを
設置したい場所において
「テーブルの周りのスペース」についても
考慮できているか、
という事です。
 
テーブルの周りのスペースが
狭すぎると、
立つ・座るといった動作がしづらくなり、
心地よくテーブルを
使用することができません。
 
テーブル周りの
必要なスペースを
生活動線
※普段の生活で部屋の中を移動する経路
と言いますが、
普段の生活を思い出しながら
テーブル周りの生活動線が
確保されるかどうか
イメージする事が大切です。
 
具体的な数値をみていくと
チェアの引きしろの理想は
テーブル天板の端から
80センチ~90センチ。
 
これだけあれば、
アーム付きチェアの
スムーズな出し入れ、
そこでの立ち座り、
着座している人の後ろを
別の人が通過する、
という動作を
スムーズにこなすことができます。
 
また、
壁やキッチンに対して
どのように家具を配置するのか、
部屋との関係性も踏まえ
レイアウトを間取りと共に
イメージする時間も大切。
 
僕がいつも間取りを考える前に
インテリアショップへご案内するのは
そういう意味もあるからです。
 
テーブルのサイズを選ぶ際は、
用途や人数に合わせた
サイズの想定、
テーブルを置く部屋の広さに加えて
テーブル周りのスペースも
考慮する事で、
暮らしに程よく合った
ダイニングテーブルを
選ぶことができます。
 
ダイニングテーブルの奥行は、
人が食事をする際に
必要となるスペースと
生活動線を考慮したサイズを
選ぶように。
 
自身のライフスタイルを思い浮かべながら、
基準もふまえた
バランスよいサイズを選ぶのが
最適と言えます。
 
住まいの空間の間取りから
最適なテーブルサイズを割り出し、
レイアウトをご案内します。
 
そしてテーブルの
レイアウトだけではなく、
お持ちの家具との相性や配置、
照明や観葉植物に至るまで、
空間全体を捉えた
ご提案を設計として行っています。
 
テーブルのサイズの決定だけではない
「空間提案」と「暮らしの提案」を丁寧。
 
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