暮らしの奥深さと
心地よい安らぎを
生み出す寝室の考え方と、
※それぞれの暮らしや過ごし方睡眠の意識によって寝室の在り方は異なります。
睡眠という
人の暮らしにおける
本質的な価値。
本当に心地よい家って、
どんな家なのか?。
毎日の暮らしを
包みこむ住宅には、
間取りの工夫や
デザイン性だけでなく、
人がどう休まり、
どう生きるのか?
という視点が
欠かせません。
中でも、
人生の約3分の1を過ごす
寝室は、
ただ寝るだけの場所ではなく、
心と身体をリセットし、
次の一日を
健やかに迎えるための
再生の空間
という考え方も大事です。
実際に、
昨今の社会情勢も
影響してなのか
「家と睡眠」についての
ご相談をいただく事も多く
睡眠の改善についても
実際に「家造り」を通じて
ご相談いただいています。
そういった経緯もありますので、
間取り設計から考える
暮らしの流れと
寝室の役割、
そして睡眠がもたらす
暮らしの付加価値について、
建築・デザイン・ウェルネスの
観点から
少し深掘りして
建築家の観点から
ご相談の「さわり」だけ
書いてみたいと
思います。
おしゃれで心地よく、
そして機能的。
現実の暮らしを
考えつつ
そんな理想の
住まいづくりのヒントを。
暮らしと間取りの関係性
一日の流れを
デザインする。
家の快適性は、
目に見える
デザインだけでなく、
日常の流れに
フィットしているかどうかに
大きく左右されます。
たとえば
朝起きてから出勤
通学までの
モーニングルート。
仕事や外出から
帰宅して
リラックスする
イブニングルート。
この「生活動線」を
スムーズにするために、
寝室の位置は
重要なカギになります。
リビングの隣に配置するか、
階を分けて
完全に独立させるべきなのか。
そこに住む
家族のライフスタイルを
読み解き、
敷地周辺の環境からも
設計に落とし込む観点が
生活の要となります。
「寝室」はデザインする空間
寝室をデザインする際に
大切なのは、
「眠るための機能」と
「癒しの演出」のバランスです。
遮音性: 外からの騒音、
家の中の生活音を
いかに考えるべきなのか?。
断熱材や壁材選び、
天井の状態から
扉の構造に工夫が必要です。
照明設計。
調光できる間接照明を
取り入れると、
自然に副交感神経が
優位になり、
入眠がスムーズに。
香りと空気。
換気性能と
アロマディフューザーの
設置も視野に、
心のリセットという効能。
寝具の選定。
マットレスや枕は
一人一人違って当然です。
個々の体型や
睡眠姿勢を考慮した
パーソナライズド選びが
睡眠の質を左右します。
睡眠の質が
暮らし全体の価値を変える。
睡眠は大切と
よく言われますが、
実は高品質な睡眠が
暮らしの“すべて”を
底上げすることが、
近年の研究で
明らかになっています。
例えば、
国立精神・神経医療研究センターの
報告によれば、
良質な睡眠は
ストレス耐性・記憶力
創造力・集中力に
強く影響を与えます。
また、
風邪や感染症の予防にも
深く関わる「免疫力」を
支えているのも、
まさに毎晩の睡眠。
睡眠の質が向上すると、
以下のような変化が
起こります。
朝の目覚めがスッキリし、
1日を快活にスタートできる。
仕事や家事の
パフォーマンスが向上。
心の余裕が生まれ、
家庭内の
コミュニケーションも
穏やかに。
いい眠りが、
いい暮らしをうみだすという事。
デザイナーズ住宅における
寝室の工夫。
オシャレで機能的な
住まいを求める方々には、
「無駄のない美しさ」が
響きます。
寝室でもその意識を
取り入れることで、
心からリラックスできる
空間に。
設計のポイントとしては
好みもありますが
自然素材の使用
(無垢材・漆喰・珪藻土など)
呼吸する素材が空気を整え、
調湿作用も期待できる
窓の配置と
視線の抜け感。
朝日を感じる窓の設置や、
隣家との視線を交わす工夫。
収納と壁面設計の一体化。
ベッド周りに
収納を集約することで、
部屋全体の印象が
スッキリとします。
ベッド配置と動線の美学。
出入りのしやすさや、
目線の向きにまで
こだわることで
安らぎが増すように。
テクノロジー×睡眠。
未来のスマート寝室・・・。
最新のテクノロジーも、
睡眠の質向上に
大きく貢献しています。
具体的には
睡眠の深さを記録して
可視化するスマートベッド(例:Sleep Number 360)
照明・音・温度を
時間に応じて
自動調整する
スマート照明(例:Philips Hue)
睡眠リズムにあわせた
目覚ましアプリ(例:Sleep Cycle)
こうしたテクノロジーと
建築が融合した
「スマート寝室」は、
次世代の住宅の
新たな価値を
生み出す可能性もあります。
「ただの寝室」から、
「暮らしを整える空間」へ。
寝室という空間は、
単なる“寝る場所”ではなく、
暮らしの質を
引き上げるための
最もパーソナルな
スペースです。
生活環境によって
夫婦一緒の部屋にする場合も
逆に夫婦別々の
部屋にする場合、
半分融合させた寝室にする場合と
いろいろな家族の関係性や
望むべき状態も大切です。
家づくりを考えるとき、
リビングやキッチンに
目が向きがちですが、
本当に暮らしやすい
家をつくるには、
「自分と家族がどう休まるか」
「心地よく目覚められるか」
という視点を持つことが
大切です。
快適な寝室設計は、
人生の質を変える。
そう言っても
過言ではありません。
リビングだけ寝室だけ
という視野で
書いている訳ではなくて
暮らしの環境に関して
考えるべき要素を
キチンと考えることが大切
という意味で
最適解となる暮らしに、
もう一歩近づくために
ぜひ寝室の意味も
よく考えてみてください。
睡眠の環境を
暮らしの本質から丁寧に。
やまぐち建築設計室は
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デザインする設計事務所です。
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