奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

眠れない夜が眠れる夜に変わる寝室設計、心と体を整える間取りと快眠がつくる豊かな暮らし、建築家だからこそ提案が可能になる空間デザインと家具設計とインテリア提案から融合する眠りを考える寝室の心地よさ。

2025年04月06日 | 暮らしの事イロイロ

暮らしの奥深さと

心地よい安らぎを

生み出す寝室の考え方と、

※それぞれの暮らしや過ごし方睡眠の意識によって寝室の在り方は異なります。

 

 

睡眠という

人の暮らしにおける

本質的な価値。

 

本当に心地よい家って、

どんな家なのか?。

 

毎日の暮らしを

包みこむ住宅には、

間取りの工夫や

デザイン性だけでなく、

人がどう休まり、

どう生きるのか?

という視点が

欠かせません。

 

中でも、

人生の約3分の1を過ごす

寝室は、

ただ寝るだけの場所ではなく、

心と身体をリセットし、

次の一日を

健やかに迎えるための

再生の空間

という考え方も大事です。

 

実際に、

昨今の社会情勢も

影響してなのか

「家と睡眠」についての

ご相談をいただく事も多く

睡眠の改善についても

実際に「家造り」を通じて

ご相談いただいています。

 

そういった経緯もありますので、

間取り設計から考える

暮らしの流れと

寝室の役割、

そして睡眠がもたらす

暮らしの付加価値について、

建築・デザイン・ウェルネスの

観点から

少し深掘りして

建築家の観点から

ご相談の「さわり」だけ

書いてみたいと

思います。

 

おしゃれで心地よく、

そして機能的。

 

現実の暮らしを

考えつつ

そんな理想の

住まいづくりのヒントを。

 

暮らしと間取りの関係性

一日の流れを

デザインする。

 

家の快適性は、

目に見える

デザインだけでなく、

日常の流れに

フィットしているかどうかに

大きく左右されます。

 

たとえば

朝起きてから出勤

通学までの

モーニングルート。

 

仕事や外出から

帰宅して

リラックスする

イブニングルート。

 

この「生活動線」を

スムーズにするために、

寝室の位置は

重要なカギになります。

 

リビングの隣に配置するか、

階を分けて

完全に独立させるべきなのか。

 

そこに住む

家族のライフスタイルを

読み解き、

敷地周辺の環境からも

設計に落とし込む観点が

生活の要となります。

 

「寝室」はデザインする空間

寝室をデザインする際に

大切なのは、

「眠るための機能」と

「癒しの演出」のバランスです。

 

遮音性: 外からの騒音、

家の中の生活音を

いかに考えるべきなのか?。

 

断熱材や壁材選び、

天井の状態から

扉の構造に工夫が必要です。

 

照明設計。

 調光できる間接照明を

取り入れると、

自然に副交感神経が

優位になり、

入眠がスムーズに。

 

香りと空気。

換気性能と

アロマディフューザーの

設置も視野に、

心のリセットという効能。

 

寝具の選定。

マットレスや枕は

一人一人違って当然です。

 

個々の体型や

睡眠姿勢を考慮した

パーソナライズド選びが

睡眠の質を左右します。

 

睡眠の質が

暮らし全体の価値を変える。

 

睡眠は大切と

よく言われますが、

実は高品質な睡眠が

暮らしの“すべて”を

底上げすることが、

近年の研究で

明らかになっています。

 

例えば、

国立精神・神経医療研究センターの

報告によれば、

良質な睡眠は

ストレス耐性・記憶力

創造力・集中力に

強く影響を与えます。

 

また、

風邪や感染症の予防にも

深く関わる「免疫力」を

支えているのも、

まさに毎晩の睡眠。

 

睡眠の質が向上すると、

以下のような変化が

起こります。

 

朝の目覚めがスッキリし、

1日を快活にスタートできる。

 

仕事や家事の

パフォーマンスが向上。

 

心の余裕が生まれ、

家庭内の

コミュニケーションも

穏やかに。

 

いい眠りが、

いい暮らしをうみだすという事。

 

デザイナーズ住宅における

寝室の工夫。

 

オシャレで機能的な

住まいを求める方々には、

「無駄のない美しさ」が

響きます。

 

寝室でもその意識を

取り入れることで、

心からリラックスできる

空間に。

 

設計のポイントとしては

好みもありますが

自然素材の使用

(無垢材・漆喰・珪藻土など)

呼吸する素材が空気を整え、

調湿作用も期待できる

 

窓の配置と

視線の抜け感。

朝日を感じる窓の設置や、

隣家との視線を交わす工夫。

 

収納と壁面設計の一体化。

ベッド周りに

収納を集約することで、

部屋全体の印象が

スッキリとします。

 

ベッド配置と動線の美学。

出入りのしやすさや、

目線の向きにまで

こだわることで

安らぎが増すように。

 

テクノロジー×睡眠。

未来のスマート寝室・・・。

 

最新のテクノロジーも、

睡眠の質向上に

大きく貢献しています。

 

具体的には

睡眠の深さを記録して

可視化するスマートベッド(例:Sleep Number 360)

 

照明・音・温度を

時間に応じて

自動調整する

スマート照明(例:Philips Hue)

 

睡眠リズムにあわせた

目覚ましアプリ(例:Sleep Cycle)

 

こうしたテクノロジーと

建築が融合した

「スマート寝室」は、

次世代の住宅の

新たな価値を

生み出す可能性もあります。

 

「ただの寝室」から、

「暮らしを整える空間」へ。

寝室という空間は、

単なる“寝る場所”ではなく、

暮らしの質を

引き上げるための

最もパーソナルな

スペースです。

 

生活環境によって

夫婦一緒の部屋にする場合も

逆に夫婦別々の

部屋にする場合、

半分融合させた寝室にする場合と

いろいろな家族の関係性や

望むべき状態も大切です。

 

家づくりを考えるとき、

リビングやキッチンに

目が向きがちですが、

本当に暮らしやすい

家をつくるには、

「自分と家族がどう休まるか」

「心地よく目覚められるか」

という視点を持つことが

大切です。

 

快適な寝室設計は、

人生の質を変える。

そう言っても

過言ではありません。

 

リビングだけ寝室だけ

という視野で

書いている訳ではなくて

暮らしの環境に関して

考えるべき要素を

キチンと考えることが大切

という意味で

最適解となる暮らしに、

もう一歩近づくために

ぜひ寝室の意味も

よく考えてみてください。

 

睡眠の環境を

暮らしの本質から丁寧に。

 

やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。
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坪単価の罠に引っかからないように、数字だけでは見えない本当に豊かな暮らしを叶える住まいづくりの選び方、本当に豊かな暮らしを叶えるための後悔しない家づくりの考え方提案。

2025年04月06日 | 家づくりアドバイス

坪単価という言葉が持つ意味。

注文住宅の検討段階において、

各種住宅会社やハウスメーカーに

「坪単価はいくらですか?」と

尋ねることが当たり前のように行われています。

 

しかしながらこの数値には厳密な定義や

統一されたルールが存在しないため、

相場や平均を単純に比較することには

大きな落とし穴が潜んでいるものです。

 

そもそも家造りにおける

「坪単価」とは、建物の総額を

延床面積や施工面積などの“面積”で割った数値であり、

単位としては「◯◯万円/坪」という

表記がしばしば用いられます。

 

ところが坪単価を算出するに

あたって用いられる「総額」の範囲、

そして「面積」の定義そのものが

会社ごとに大きく異なるため、

この数値は必ずしも客観的な指標には

なりえないのです。

 

たとえば「総額」に

含めるべき費用についても、

各社の考え方は千差万別です。

 

建物を完成させるために

必要不可欠な工事費用の

ほとんどを含んで

提示する会社もあれば、

排水や給水工事、設備関係の一部、

スイッチやコンセントル類

照明器具などを巧みに省き、

あたかも低価格で建てられるように

見せかける会社も存在します。

 

こうしたケースでは、

後々になって追加費用がかさみ、

結果的に当初提示された

坪単価よりもはるかに高い総工費が

必要となることも珍しくありません。

 

実際にはほとんどのケースが

結果的にそうなっています。

 

素材も内容もバラバラですし

好みや希望を入れると

その金額が面積で割られて

反映されますから。

 

また、「面積」の算定基準も実に多様です。

 

一般的には建築基準法で定める

延床面積を思い浮かべるかも

しれませんが、デッキや土間スペース、

軒下のテラスやインナーバルコニーなど、

屋根がかかる箇所すべてを面積に

含める会社もあれば、

純粋な居室のみをカウントする会社もあります。

 

面積が増えれば

必然的に坪単価は下がり、

面積が減れば坪単価は上がって見える

というカラクリがあるわけです。

 

最終的には

建築会社がどこまでを

「面積」と数えるかにより、

坪単価には大きな開きが

生じる可能性があります。

 

こうした背景を踏まえると、

ひたすら「坪単価」に執着し、

決定的な比較指標と考えることは、

いささか危険だと言えます。

 

特に、正直に算出する会社ほど

情報を省かず真摯に

「総額」や「面積」を提示するため、

一見すると

坪単価が高く見えてしまう

ことがあります。

 

一方であれこれとコストを外に出し、

面積を広く設定する会社が

坪単価を低く演出し、

「お得」に見せかけるケースもあるのです。

 

こうなると、

誠実な住宅会社が割を食い、

良心的なつくり手と

出会いづらくなる

可能性すら否定できません。

 

さらに踏み込んだ視点として、

住宅設計にも「密度」

という考え方があります。

 

具体的には、

同じ仕様や設備を備えた

二つの住宅があったとして、

一方が無駄なスペースや

使い道のない

スペースが多い

150平米の住まい、

もう一方が

無駄を省きつつも

充分にゆとりを保った

100平米の住まい

だとします。

 

両者の設備や素材が

同等であれば、

後者のほうが

面積が小さい分、

一坪あたりのコストは

割高に見えて

坪単価が高くなる

傾向にあります。

 

しかしながら、

実際の暮らしやすさや

掃除の手間、

将来的なメンテナンスを

考慮すると、

コンパクトな住まいのほうが

有利な場面も多いのです。

 

つまり、

表面的な坪単価だけで

「狭いのに高い」と

判断してしまうのは、

大きな誤りと言えます。

 

密度の高い住宅には

高い設計力が求められますが、

それこそが

「真に豊かな住まい」を

創造するカギとなるのです。

 

よって、

坪単価の安さだけを根拠に

広い家を求めるより、

限られた予算を

最大限活かした

質の高い空間づくりを

志向するほうが、

結果的には

満足度の高い暮らしが

実現できることになります。

 

では、どのように家づくりを

検討すべきなのでしょうか。

 

結論から申し上げれば、

「坪単価」ばかりに

振り回されるのではなく、

予算を基準に

どれだけ質の高い暮らしを

叶えられるのか?

という観点こそが

重要になります。

 

耐震性や断熱性、

デザイン、

設備のグレードなど、

住まいに求める要素を整理し、

それらを満たしつつ

総工費を

コントロールすることが

肝心です。

 

また、

ご自身の要望や

ライフスタイルに寄り添い、

きめ細やかに

案をしてくれる

建築家や設計事務所を

検討するのも

有効な選択肢です。

 

一般に設計事務所というと、

「敷居が高い」

「コストがかかりそう」という

先入観が

あるかもしれませんが、

実はそうとも限りません。

 

むしろ、

経験豊かな設計者が

構造要素や暮らしの要素等

表面的な見映えだけではなくて

個々の暮らしの本質を考えて

プランニングを行うことで、

トータルのコストパフォーマンスを

向上させる可能性すらあります。

 

細やかな要望を形にしつつ、

予算を検討するアイデアや調整力は、

まさに経験と本質につながるということです。

 

さらに近年では商品化によって

コスト削減を図りながらも、

ある程度の自由度や

デザイン性を備えた工務店も増えています。

 

こうした企業との出会いは、

予算を抑えつつも

ご自身の理想や

こだわりを

ある程度実現するうえで、

有力な選択肢となりうるかと思います。

 

いずれにせよ、

数値的な指標だけでなく、

実際にどのような

家を建てたいのか、

う暮らしたいのかを明確にし、

それを叶えてくれる

誠実なパートナーを

見つけることが大切です。

 

長い時間を過ごす住まいを、

安易な坪単価の

比較だけで

判断してしまうのは、

あまりにも

もったいないことでは

ないでしょうか。

 

施工(工事)を行わない

設計事務所ならではの

強みとして、

複数の工務店や

建築会社との連携を通じて、

施主(住まい手)の

要望と予算に合致した

最適解となるプランを

検討していくことが

可能な優位性。

 

皆様もご自身の

仕事に当てはめて考えれば、

同じ業種でも

得意分野や

アプローチが異なることは

容易に理解できるのではないでしょうか。

 

大切なのは、自分たちが求める

価値観や暮らし方に合った

専門家や工務店を選ぶこと。

 

そうすることで、

誤解や勘違いを招きがちな

「坪単価」の罠に陥ることなく、

より豊かで満足度の高い

家づくりを進められるかと思います。

 

僕自身は勤務建築士である

20代の頃に

自身が暮らす家づくりにて

多くの失敗を経験しました。

同じような失敗が無いようにと

いろいろ考えた末の独立であったし

施工者の選定に

「ものづくり」を大切にしながら

「暮らしの理解度」も重要だという事。

家庭の文化や暮らしの意味という観点。

 

暮らしの質や機能、デザイン、

コストなど全方位的に検討しながら、

一人ひとりに最適解となる

住まいをご提案できれば幸いです。

 

どうか皆様が

安易な坪単価の比較に流されず、

本当に必要な価値を

見極める目を養い、

生涯にわたって

満足のいく住まいを

手に入れられますよう、

心から願っております。

 

やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。
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奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
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マンション住まいから戸建て住宅へ、過ごす環境を新しく考え始める本当に暮らしやすい家とは?共働き夫婦、子育て世代が思い描く生活の環境を丁寧に紐解くように理想と現実を最適に。

2025年04月04日 | 家 住まい 間取り プラン

マンション暮らしから戸建てへ。

※それぞれの暮らしのよりよいカタチを間取りとして表現しながら生活環境を整える設計

 

共働き・子育て世代が

マンション住まいから

戸建てを考える今、

本当に暮らしやすい家とは

何かを

建築家と一緒に見つめ直す。

 

暮らしやすい家を考える為の

大切な視点。

共働き夫婦が今、

考えるべき

暮らしやすさのカタチについて。

 

奈良県在住の方からも

マンションから

戸建てに住み替えたい

というご相談をいただいています。

 

従来は「大阪」や「京都」から

奈良の実家へ

という方が多かったのですが

ここ最近は奈良県内での移動や

住み替えが増えています。

 

住む環境にも

色々なタイミングが

存在します。

 

特に子育て世代にとって、

暮らしやすい家とは何か?

という問いは、

とても深く、

そして人それぞれに

答えが違うものです。

 

家づくりとは、

ただ建物をつくるのではなく、

これからの暮らし方をつくる

プロセスです。


マンション暮らしから

戸建てへと考え始めたときに、

それぞれにとっての

暮らしやすさとは何か?

を見つめ直すヒントを、

日々住まい造りに

携わっている

建築家の視点から

blogで書いてみたいと

思います。

 

暮らしやすさは

「間取り」だけではなく

「思いやり」から

生まれるということ。

 

家族それぞれの

暮らしやすさは、

必ずしも“万人にとって便利”な

設計や間取りからは

生まれません。

 

パートナーが疲れて帰ってきたとき

玄関からすぐに

荷物を片付けられる収納。

 

朝の忙しい時間に

家族がぶつからない、

スムーズな洗面所の動線

 

子どもが自分で

片付けができる高さの

収納棚

 

誰かの負担を減らし、

誰かの行動を尊重できる設計。

それが、家族にとっての

思いやりのある

暮らしやすさの基本です。

 

「共働き夫婦にとっての快適」は、

時間と空間の余白。

 

共働きのご夫婦にとって、

暮らしやすさとは

【時短=効率性】だけでは

ありません。

 

心と時間に“余白”を

持てるかどうかが、

実はとても重要です。

 

週末に普段とは気分を変えて

過ごす事の出来る

陽だまりスペース。

 

玄関横にワークスペースを設けて、

在宅時も気軽に

仕事ができる空間。

 

帰宅後、

家族がリビングに

自然と集まれる

居心地の良い間取り

 

こうした工夫が、

「ただ住むための家」から

「リラックスできる家」へと

変えてくれます。

 

子どもにとっての

暮らしやすさは、

大人の思い込みとは

違うかもしれない。

 

「子ども部屋は〇畳必要」

「学習机はここに」そんな

固定観念に

とらわれすぎる

必要はありません。

 

時代も移り変わっていますし

学習のカタチも変化しています。

 

リビングの一角に

ちょっとした

“スタディコーナー”を設けて、

家族の気配を

感じながら

勉強できる環境

 

成長に応じて

家具で仕切れる

将来の部屋設計。

 

庭やウッドデッキで

「遊ぶ・学ぶ・つながる」を

体験できる場所

 

子どもにとっての

暮らしやすさは、

「親のそばで安心して過ごせる」

「自分でできる工夫がある」

「自分の環境を確保できる」

ことだったりします。

勿論その他にもいろいろと。

 

暮らしやすさは

将来の安心感とも

つながっている。

 

30代で

家を建てるということは、

これからの20年・30年を

見据えた暮らしを

設計するということ。

 

未来の変化に

柔軟に対応できる

“余白”も、

暮らしやすさの

ひとつです。

 

1階に将来使える

個室を確保しておく。

〇バリアフリーにも

対応できる

回遊型の間取り

〇家族構成が変わっても

使い方を

柔軟に変えられる

空間設計

 

建築家としては、

「今の理想」も重要ですが

少し先の変化も見据えて

将来もストレスを

出来る限り少なくなく

住み続けられる家をと

考えています。

 

「暮らしやすさの定義」を、

夫婦で丁寧に

話し合うことから始める。

 

家づくりの第一歩は、

「どんな家にしたい?」と思われがちですが

「どんな暮らしをしたい?」を

考える事から始まります。

・家事の分担は?

・休日の過ごし方は?

・子どもとの時間をどこで、

どう過ごしたい?

 

こういったことを、

じっくりと話す時間が、

何より大切な

“家づくりの土台”になります。

 

“暮らしやすさ”は、

あなたの中にある

という事です。

 

暮らしやすさに

正解はありません。

でも、

そのご家族にとっての正解は、

必ずあります。

 

最適な暮らし方のイメージを。

 

住まいを計画する際、

建築家の仕事は、

それを一緒に見つけ、

形にしていくことです。

「便利」「オシャレ」だけでなく、

「安心」「優しさ」

「楽しさ」が詰まった、

人生の喜怒哀楽に

寄り添うような

あなただけの

暮らしやすい家を。

 

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子育て世代の暮らしを豊かに整える、家事効率と安全性を兼ね備えた快適な住まいのための間取りと動線設計、各家庭の生活環境を汲み取りながら過ごし方を大切に考えた環境と間取り提案。

2025年04月03日 | 家 住まい 間取り プラン

住まい造りの際には

様々な世代の皆さんから

ご相談をいただきますが

※間取り計画は暮しの場をよりよくする生活環境の基盤となるように

 

子育て世代の

お悩みに関しては

特に各家庭の暮らしの環境を

どのように

将来性を考えておくのかは

重要になります。

 

そういう意味も含めて

理想の間取りと動線で、

ストレスの少ない毎日と

家族の時間を

よりよく過ごすことが出来る

生活の環境提案を。

 

朝のバタバタ、

散らかるリビング、

目を離せない子どもたち。

 

子育て世代にとって、

家の間取りと動線は、

短い期間で

家族の関係性と

環境が変化していく

毎日の暮らしを左右する鍵

と表現しても

過言ではありません。

 

たとえば、

朝の準備をしながら

洗濯機を回しつつ、

自宅に帰ってきたときの為の

準備を前もって整えておく。

 

一つひとつは些細でも、

家の中の動きが

非効率だと、

それだけで日々の疲れは

どんどん積み重なっていきます。

 

だからこそ、

それぞれの

家庭環境を考えながら

家事がしやすく

子どもの様子が見守れて

家族が自然に

リラックスできる。

 

そんな暮らしの在り方と

設計の工夫が

求められています。

 

お問い合わせフォームからも

家造りに

限った話ではなくて

子育ての環境や

生活環境を整える方法について

ご相談をいただく事も

多くあります。

 

子育て世代の

アルな悩みに寄り添いながら、

理想的な間取りと

動線設計のポイントを

建築家の視点で

ブログでも

書いてみたいと思います。

 

忙しい毎日を

少しでも快適に、

そして家族の絆を

育むためのヒントを。

 

家庭に応じた

動線設計は

時間と心のゆとりを生む。

 

家事動線の最適化が

子育ての負担を

減らすという事。

 

子育て家庭にとって、

効率的な家事動線は

暮らしの質を

大きく左右します。

キッチン・洗面所

浴室・洗濯スペースを

近接させた

「水回り集中型設計」は、

洗濯しながら料理をし、

子どもの様子を

見守るという

同時進行が

しやすくなる設計です。

 

また、

キッチンからダイニング、

リビング、

そして子ども部屋へと

繋がる動線は、

親子のコミュニケーションを

自然と促進して

くれます。

 

子どもとの時間を

増やす「見守り動線」。

 

リビングイン設計で

子どもの成長を

見守る・・・・・。

 

リビングを通って

子ども部屋に行く

「リビングイン設計」は、

思春期になっても

自然と顔を合わせる

機会が増える構造。

 

特に低年齢期には、

リビングから

子ども部屋や

遊び場が視界に入ることが

安心に繋がります。

 

また、

キッチン横や

リビングの一部に

スタディスペースを設けると、

夕食の支度をしながら

宿題の様子を

見られるなど、

「家事と子育ての両立」が

無理なくできるように

なります。

 

玄関動線の工夫で、

朝の準備が

スムーズに。

 

土間収納・動線分離で

「朝のバタバタ」を解消

 

登園・登校前の

慌ただしい時間帯。

 

家族みんなが

一斉に玄関周辺に

集まると、

どうしても

混雑してしまいます。

 

そこでおすすめなのが、

玄関に隣接する

ファミリークローゼットや

土間収納の導入。

 

通園カバン、

習い事グッズ、

ベビーカーなどを

収納できることで、

「取り出す・しまう」の

手間が激減します。

 

さらに、

来客用と家族用の

動線を分けることで、

生活感を見せずに

すっきりとした

玄関が保てます。

 

散らかりにくい家は、

子育て家庭の理想。

 

動線上の収納が

「片付く仕組み」を生む。

 

リビングにおもちゃ、

廊下にランドセル。

 

子育て家庭の

悩みのひとつが

物の位置が定まらず、

片付きにくいこと。

 

動線に沿って

適切な収納を設けることで、

片付けが自然と

習慣化するような

仕組みが作れます。

たとえば、

帰宅→手洗い→ランドセルをしまう→着替え、

といった

一連の流れの中に、

必要な収納が

配置されていれば、

子ども自身が

行動しやすくなり、

親の負担も

軽減されます。

 

子どもの安全と

将来を見据えた動線設計。

 

バリアフリーと

成長への対応。

 

子育て世代の設計は、

今だけでなく

未来も見据えることが

大切です。

 

例えば、

まだ小さな子どもが

居る期間は

段差を極力減らし、

扉は引き戸を採用するなど、

安全性を重視。

 

将来的には

子ども部屋を

間仕切りで

部屋を分けられる

間取り設計にしておくと、

ライフステージの

変化にも

柔軟に対応できます。

 

空間を「家族の時間」で

つなぐリビング中心設計

 

家族が自然と集まる

動線の力。

 

リビングに

それぞれの居場所を

計画することで、

家族がそれぞれの

時間を過ごしつつも、

一体感が感じられる

暮らしが実現します。

 

食事、遊び、

学び、くつろぎ。

 

さまざまな活動が

リビングに

集約されることで、

家族の接する機会も

自然と増えていきます。

 

さらに、

庭やバルコニーへと続く

開放的な動線を設ければ、

子どもたちが

外と中を

自由に行き来できる、

のびのびとした

住環境が整います。

 

子育てを支える、

住まいの設計力。

 

子育ては想像以上に

「暮らしの仕組み」に

左右されます。

 

だからこそ、

日々の行動や

成長を見据えた

間取りと動線を

計画することが、

親子ともに

笑顔で過ごせる

家づくりに繋がります。

 

家族の数だけ、

理想の暮らしと動線がある。

 

子育て世代だけに

限った話ではありませんが

かけがえのない毎日が、

住まいを通じて

より快適で

豊かなものになることを

心から願っています。

 

家造りのご相談や

計画についての希望があれば、

ぜひ気軽に

お問い合わせください。

 

やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。
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車寄せとビルトインガレージ、暮らし方で計画する外構設計と建築設計、機能性と美意識を両立させるモダンな考え方の住まい提案、車寄せのある家の魅力と高級感と機能性を両立させる設計

2025年04月01日 | 設計の事デザインの事

「車寄せのある家」の魅力。

高級感と機能性を両立させる

車と家と暮らしのつながり。

※車寄せとビルトインガレージを融合させたモダンな住まいの提案事例

 

ガレージというお話ではなくて

暮らしの実情を加味しつつ

家の外側の間取りとして

「車寄せのある家」の魅力提案を。

 

注意点、

そしてビルトインガレージとの

違いについても

少し書いてみたいと思います。

 

車寄せと

ビルトインガレージの違い。

 

定義の違い。

車寄せ(カーポートエントランス)

玄関前や裏口などに設けられた

屋根付きの停車スペース。

 

あくまで

「乗り降りのための空間」であり、

車を長時間駐車することを

目的としていません。

 

住まいの“迎賓空間”としての

性格が強いのが

特徴です。

 

ビルトインガレージ

インナーガレージ。

 

建物の内部、

または1階部分に

車を収容する構造。

 

車を格納・保管するための

空間であり、

完全に屋内化するケースもあり、

風雨・盗難

日差しから

車を守る機能があります。

 

目的とライフスタイルへの違い。

車寄せは“人を迎える

動線の快適さ”を

追求するもの。

 

ビルトインガレージは

“考え方にもよりますが

車を守る”ことに

特化しています。

項目

車寄せ

ビルトインガレージ

玄関への動線

スムーズ・外から直接アプローチ可能

室内動線を計画的に取る必要あり

おもてなしの印象

高級感・迎賓的

閉鎖的・プライベートな印象

設計の自由度

外構・植栽と一体でデザイン可能

建物の構造に大きく関与する

コスト

屋根・舗装程度

建物内部の構造補強含めて高額になる場合が多い

車の保護性能

雨・日差しは避けられるが半屋外

完全に保護可能

使い勝手

乗り降り時に便利

雨の日でも玄関まで完全に濡れずに移動可能

 

【建築家の見解】

どちらが“上”という

ことではありません。

 

車を主役にした暮らし」

なのか

「人を主役にした暮らし」か。

この違い

設計の起点になります。

 

車好きで

メンテナンスも

趣味の一環という方には

ビルトインガレージ。

 

来客も多く、

荷物の持ち運びも

比較的多いという場合には

日々の快適さや

おもてなしを

重視する意味で

車寄せが適しています。

 

車寄せの魅力とメリット

ビルトインガレージも

間取りの設計次第ですが

雨の日でも快適な動線。

 

車寄せがあれば、

雨の日でも

濡れることなく

移動が簡単なケースが多いです。

 

特に小さな子供や

高齢者がいる家庭では、

雨天時の負担を

軽減できるのは

大きなメリットです。

 

高級感とデザイン性の向上。

車寄せは、

住まいの外観に

高級感と風格を与えます。

 

アプローチのデザイン次第で、

個性を際立たせることも

可能です。

 

来客時のホスピタリティ向上。

雨や日差しを気にせず、

スムーズに玄関まで

案内できる車寄せは、

来客に対しても

安心感を与える空間です。

 

プライバシーの確保。

道路からの視線を

遮る緩衝空間となり、

敷地の使い方次第では

通行人から

室内を守る役割も

果たします。

 

注意すべきデメリットと

設計ポイント。

1. 土地面積の確保

車寄せには、

車が一時停車し、

乗り降りしやすい

スペースが必要です。

最低でも5~7mの

間隔(間口)を

確保したいところ。

 

変形地や狭小地では

設置が難しい

場合もあります。

 

2. 建築コストの上昇

一般的なカーポートに比べ、

構造や仕上げの

自由度が高い分

コストも上昇します。

 

素材や構造により

400~500万円の

追加が

発生するケースもあります。

 

3. メンテナンスの必要性

屋根や構造が

風雨や紫外線にさらされるため、

定期的な点検や

補修が必要です。

 

耐久性のある素材選びと、

排水や清掃性を

考慮した設計が

求められます。

 

4. デザインとの一体感

車寄せだけが浮かないよう、

建物全体の

デザインと一体で

設計することが

不可欠です。

 

アプローチ、

外構、照明計画まで含めて

調和させることが

完成度を高めます。

 

5. 近隣への配慮

車寄せが道路に面する場合、

通行人や近隣住民への

配慮も必要です。

 

敷地内で完結できる設計と、

必要に応じた説明や

許可取りを行うと

トラブルを防げます。

 

奈良という土地がもたらす

設計の自由度。

奈良の自然・歴史的景観と、

ゆとりある敷地条件は、

車寄せを生かした

家づくりにも

非常に向いています。

 

和モダンの外構や、

植栽との相性を活かすことで、

昼夜を問わず

美しい迎賓空間を

演出できます。

 

車寄せとビルトインガレージ、

それぞれに

明確な特性があります。

 

大切なのは、

ご家族、ご夫婦の

車と共にする生活と

ライフスタイルと

敷地条件に合った選択を

行う事。

 

車寄せのある家は、

住まいに「迎える文化」と

「暮らしの余白」を

もたらします。

 

奈良という地で、

より豊かで

洗練された暮らしを

実現したい

ご夫婦にとって、

車寄せのある家は、

ひとつの理想的な

暮らしに近づく

最適解かも知れません

 

ご相談や計画についての

希望があれば、

ぜひ気軽に

お問い合わせください。

 

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育児・子育てをしながら共働きという暮らしの環境をどのように意識して過ごすのか?家事と育児の負担を減らす家造りと間取りの設計で子どもの成長と夫婦の暮らしを支える住まいづくりの提案。

2025年03月31日 | 家 住まい 間取り プラン

家事と育児を両立しながら、

家族皆が

穏やかに過ごせる

住まいを手に入れたい。

 

※子供たちの勉強部屋を1階のLDKとつなげた間取りプラン・将来の成長にあわせて部屋の使い方を変える設計

 

 

そんな想いを抱く

20代・30代の子育て世代は

少なくありません。

 

働き方改革といえども

特に共働きの方が増える昨今、

毎日の家事と

子どもの世話を

どうスムーズにこなすかは

大きな課題です。

 

※必要に応じて開閉可能な扉でLDKと連続した子供部屋の構成・キッチンや家事室からも連続した間取りの設計

 

それぞれの暮らしと

現代のライフスタイルに

合わせた住宅設計が

求められます。

 

子どもの成長を見据えた

間取り・動線をテーマに、

家事負担を減らし、

家族のコミュニケーションを

より豊かにする

住まいづくりも

2世帯住宅を含めて

数多く手掛けさせていただいています。

 

※裸足でも気持ちの良い無垢材床フローリングを子供部屋に使い様々な環境要素を成長の過程で味わう工夫を盛り込んだ設計提案・考える力を養う事は重要です

 

自らの家族での

子育ても含めて

そんな経験からも

今回は「その辺り」の事柄を

書いてみたいと思います。

 

家事動線の

最適化がもたらす効果。

 

家事は、調理・洗濯・掃除など

実に多岐にわたります。

 

これらを同時並行で

行うことが多い

子育て世代にとって、

家事動線を短くする

メリットは計り知れません。

 

例えばキッチンと洗面所、

バスルーム、

物干しスペースが

一直線につながっていれば、

洗濯機を回している間に

食事の下ごしらえを進めたり、

子どもをお風呂に入れながら

別の作業をしたりと、

「ながら家事」が

格段にしやすくなります。

 

玄関からキッチンが

近い間取りは、

重い買い物袋を

運ぶ負担を軽減し、

日々のストレスを

減らしてくれます。

 

また、

最近では玄関土間を活用し、

ベビーカーや

自転車をそのまま

収納できる動線を

確保する間取りの工夫も。

 

こうした

間取りの設計があるだけで、

子ども連れの

外出準備や後片付けが

スムーズになります。

 

実際、

住宅金融支援機構の調査によると、

「家事のしやすさ」を

家づくりの最優先事項とする

子育て世代が

年々増加していることが

わかっています。

 

子どもの成長に

寄り添う空間づくり。

 

子どもが小さい頃は

リビングやキッチンから

目が届く場所に

プレイスペースを

設けることで、

親は家事をしながらでも

安心して子どもの様子を

把握できます。

 

和室や畳コーナーを

リビングに隣接させれば、

畳の上で昼寝をさせたり、

来客時の客間として

使ったりするなど、

多目的に活用が可能です。

 

小学生以降になると、

学習の場が

必要になります。

 

「リビング学習」が

注目される背景には、

親子のコミュニケーションを

取りやすいという

利点がありますが、

一方で成長とともに

プライベート空間を求める時期も

すぐにやってきます。

 

そのため最初から

壁で部屋を

細かく仕切るのではなく、

可動式パネルや

収納家具、

部屋を仕切ることが出来る工夫で

将来的にスペースを

区切れるようにしておくと、

ライフステージの変化に

柔軟に対応できます。

 

例えば、

あるご家庭では

リビング横の和室と

子ども部屋をあえて繋げておき、

仕切りを開放すると

広い遊び場になり、

子どもが大きくなったら

仕切って

2部屋に分けられるように

工夫しています。

 

 

 

 

二階にはフリーな空間を用意して

子供が成長する過程で

部屋造りを考える

という間取り構成の提案も

何度かさせていただいています。

 

 

 

こうした設計により、

幼少期から思春期まで

「暮らし方」を変えずに

快適さを維持できると

好評です。

 

ライフステージを見据えた

間取り計画。

 

在宅ワークや

テレワークが急速に

普及している現代では、

家の中に仕事専用の

スペースを設けるという

ニーズも高まっています。

 

※コロナ前の「SOHO」住宅のようなイメージです。

 

子どもが小さいうちは

リビング学習や

プレイルームとして活用し、

子どもの成長後や

夫婦だけの暮らしに

シフトしたときに

書斎や趣味の部屋として

使える設計は、

将来的なリフォーム費用を

抑えるうえでも

効果的です。

 

例えばリビングを

吹き抜けにし、

2階に回廊型の

ワークスペースを作れば、

一体感とプライベート感を

両立しやすくなります。

 

また、

子どもが巣立った後は

部屋の数が

余ることもあります。

 

あらかじめ

リフォームしやすい

構造にしておけば、

空き部屋を

ゲストルームや

在宅介護が必要になった際の

部屋に転用することも

容易です。

 

最初の家づくりの段階から

ある程度の

今後のライフプランを見通し、

余裕を持った

設計にしておくと

長く暮らせる

住まいとなります。

 

地域コミュニティと

奈良県の子育て環境。

 

奈良県は古都としての

文化が深く根付く一方、

大阪や京都への

通勤圏にも近いため、

利便性と

豊かな自然環境を併せ持つ

エリアが多いのが特徴です。

 

子育て世帯にとっては

学校や保育園の選択肢、

病院や商業施設へのアクセス、

そして地域コミュニティの

在り方も

重要なファクターです。

 

近所同士で

子どもの送り迎えを

協力したり、

地域の子育て支援サークルに

参加することで、

負担が軽減されるだけでなく

交流が深まる

メリットがあります。

 

家づくりの際には、

玄関アプローチや

庭先を

オープンにしておくことで

ご近所付き合いが円滑になり、

地域の行事や

祭りにも

参加しやすくなケースも

数多くあります。

 

自治体によっては、

子育て世帯を対象とした

住宅補助金や

ローン減税制度が

整備されている場合があるため、

活用すれば

資金的なハードルを

下げられます。

 

※地域によっては

景観保全や

移住などについても

補助金があります。

 

 

さらに、

多世代同居を検討する場合は、

二世帯住宅に対応できる

玄関の分離や

バリアフリー設計などを

盛り込むことで、

それぞれの

プライバシーを保ちながら

協力し合える

住環境が構成する事も可能です。

※多世帯住宅・二世帯住宅の場合は

それぞれ生活文化を

見直す必要があります。

 

便利設備とスマート家電の活用。

 

子育て世代にとって、

ロボット掃除機や

食洗機といった

家事を軽減する設備は

非常に頼もしい存在です。

 

間取りの段階で、

ロボット掃除機が

隅々まで移動できる

フローリングや

段差のない設計を

採用したり、

食洗機を導入しても

作業スペースが

狭くならない

キッチンレイアウトに

したりすると、

導入後のストレスが

大幅に減ります。

 

共働き家庭では特に、

スマート家電を

活用して

帰宅前にエアコンを

オンにしておく、

子どもの帰宅を

スマホで通知するなどの

機能が重宝されます。

 

また、

洗濯機と乾燥機を

分けて置くよりも、

一体型やガス乾燥機(乾太くん)を

選ぶことで

干す手間そのものを

削減できる

ケースもあります。

 

こうした

家電の導入に関しては

初期費用がかかりますが、

長期的に見れば

家事負担を

大きく減らす

投資となるはずです。

 

自治体によっては

省エネ性能の高い住宅への

補助や

助成制度があるため、

上手に組み合わせれば

コストを抑えつつ

暮らしの質を

向上できます。

 

実際の声と統計から見る傾向。

 

総務省のデータですが、

共働き世帯数は

年々増加しており、

家事を効率化したいという

ニーズは以前にも増して

高まっています。

 

 

また、

子どもを持つ世代ほど

将来の学費や

生活費に備えながら、

いかに家づくりに

予算を回すか

という視点も重要になります。

 

あらかじめ

フレキシブルに使える

間取り設計の

重要性が浮き彫りになっています。

 

さらに、

ライフスタイルの

多様化に伴って、

賃貸併用住宅や

店舗付き住宅など

新しい住まいの

在り方を選ぶ方も

増えていますが、

その場合も

家事と育児が

両立しやすい構造に

なっているかが

大きなポイントです。

 

何を優先し、

どのような間取りがベストなのか、

家族全員で話し合って

方向性を固める

プロセスが大切になります。

 

家事と育児を両立しながら

暮らしやすさを

考える住まいの計画には、

子どもの成長を

見据えた間取りと

動線設計が欠かせません。

 

キッチンや

水回りをまとめて

家事効率を高めたり、

リビング横のスペースを

多目的に使えるよう

工夫したりするだけで、

家庭内のストレスを

大きく減らすことができます。

 

奈良県のように

歴史と自然が

豊かな環境を活かしつつ、

地域コミュニティの

力を借りれば、

より安心して

子育てできる体制も

整いやすくなります。

 

さらに在宅ワークや

将来的な家族構成の変化にも

柔軟に対応できる

間取りプランや

生活プランを検討することで、

長期的に快適な暮らしを

維持することが

出来るようになります。

 

家は家族が集まり、

成長し合う

「人生の拠点」です。

 

だからこそ、

家事や暮らしの動線を

最適化し、

子どもの成長と

コミュニケーションを

深める空間づくりを

最優先に考えたいもの。

 

何年経っても

「この家に住んでよかった」と

思えるような

住まいを実現するために、

ぜひ間取りと

暮らし方の計画に

心を砕いてみてください。

 

自治体の補助金や

建築家のノウハウも

活用しながら、

ご家族が笑顔で過ごせる

現実と理想の

バランスがとれた住環境を。

 

家づくりは

人生の中でも

特に大きな決断が必要です。

 

計画段階から

じっくりと検討し、

家族の要望や

地域の特性を

丁寧に取り入れることで、

一生の財産となる

住まいが完成します。

 

子どもたちの

健やかな成長と、

親にとっての

暮らしやすさを両立できる

住環境を、

一歩ずつ「カタチ」に

してみてください。

 

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住まいの間取りと収納計画、日常の生活品ストックと家事空間の効率に関連する暮らしを整える収納空間、生活の環境を整える機能空間としてのキッチン収納、パントリーで叶える上質な暮らしと整理術。

2025年03月30日 | 収納・片付け・暮らし・インテリア

暮らしを美しく整える

キッチン周辺収納。

※LDK・キッチン横に設けた車寄せのある勝手口と繋がるパントリ―の設計実例

 

住まいの中で「キッチン」は、

単なる調理の場にとどまらず、

家族とのつながりを育み、

日々の暮らしに

彩りをもたらす

重要な空間です。

※LDK・キッチン横に設けた勝手口に続くパントリ―の設計実例

 

片付けやすく

整理収納が行き届いた

キッチンスペースは、

機能的でありながら

整然とした

佇まいを保つことが

出来るようになります。

 

物を探すだけでも

随分と時間が掛かったり

異なる意味でのストレスも

関連してきます。

 

そうならないように、

キッチンでの家事を

行う際にも

適切な収納が欠かせません。

 

住まいの計画時にも

パントリーの話題は

必ずと言っていいほど出ます。

そういう事もあり、

キッチンにパントリーを

取り入れることによって

得ることが出来る

多様なメリット、

間取り計画の際に

考慮すべきポイント、

そして日常生活における

賢い活用方法について、

建築的視点から

少し紐解いてみたいと思います。

 

パントリーとは何か 。

パントリー(Pantry)とは、

食品や調理道具を

保管するための

独立した

収納スペースのことを

指します。

 

語源はフランス語の

pain(パン)に由来し、

かつては

パンや食材を

保存する場所として

貴族の館に

設けられていたものです。

 

現代の住宅では、

キッチンの隣接空間、

あるいは

キッチンの一部に

設けられることが一般的で、

食料品のストックや

調理家電の

収納場所として

活用されています。

 

収納空間ではありますが、

適切に設計・運用することで、

家事動線の最適化、

空間美の維持、

非常時の備えといった

多くの恩恵を

享受することができます。

 

パントリーの魅力と

導入メリット。

 

〇収納力の飛躍的向上

整理整頓された

ッチンが生み出す心地よさ

パントリーの最大の利点は、

何と言っても「収納力」の

強化です。

日常的に使用するものから、

たまにしか使わない

調理器具、

かさばるストック品まで、

あらゆる物を

一括して整理整頓できます。

 

従来のキッチン収納では、

見える場所に

物が溢れてしまい、

作業スペースを

狭めてしまうケースが

多々見られます。

 

しかし、

パントリーがあれば、

視界に入る物の数が減り、

キッチン全体の印象が

格段にすっきりとします。

 

整った空間は、

使いやすさを

高めるだけでなく、

日々の料理に対する

モチベーションにも

良い影響を

与えてくれるようになります。

 

〇まとめ買いへの柔軟な対応

時間とお金の効率化。

パントリーは、

まとめ買いした

食料品や消耗品の

保管にも最適です。

 

特に共働き世帯や

子育て世代においては、

買い物の回数を減らし、

生活を効率化することが

重要になります。

 

パントリーに

十分な収納スペースがあれば、

週末にまとめて

購入した乾物、

調味料、飲料、

缶詰などを

余裕を持って保管でき、

キッチンや冷蔵庫に

無理に詰め込む

必要がなくなります。

 

また、

特売日やセールを

有効活用する際にも役立ち、

家計の見直しにも

寄与します。

 

ストックの

可視化がしやすくなることで、

同じ物を重複して

購入する無駄も減らせます。

 

〇災害時の備えとしての活用

安心のストック場所。

日本は地震や台風といった

自然災害が多い国であり、

非常時に備えるための

ストック収納は、

住まいの中でも

重要な役割を担います。

 

パントリーは

非常食や飲料水、

衛生用品などの

保管場所としても機能し、

万が一の際に

家族の安全と

安心を支えます。

 

近年注目されている

ローリングストック(使いながら備蓄する)

という防災術も、

パントリーがあれば

スムーズに実践できます。

 

収納された物が一覧でき、

消費期限の

管理もしやすいため、

災害時にも

慌てることなく

対応が出来やすくなります。

 

パントリー設置にあたっての

注意点とデメリット。

 

〇スペースの確保

間取りとのバランスが鍵。

パントリーの設置には、

一定のスペースを要します。

特に住宅地や駅近くと密集地など

限られた敷地内での

住宅計画では、

収納スペースのために

他の居住空間を

削る必要が

生じる場合もあります。

 

したがって、

全体の間取りとの

バランスを見ながら、

必要最小限で

最大効果を生む

間取りや構成要素のレイアウトを

検討すること

求められます。

 

例えば、

奥行きのある

ウォークインタイプと、

壁面を活かした

ウォークスルータイプでは、

それぞれに適した

設計条件が異なります。

 

実際の暮らしと

家事の内容を踏まえ、

動線計画と併せて

設計することが理想です。

 

〇コストの問題

設計と施工費を見積もる。

新築やリノベーションで

パントリーを導入する際は、

棚や建具の設置、扉の開閉方法の検討、

照明、換気といった

細部に至るまで

配慮が必要です。

 

当然ながら、

それに伴う設計費

施工費も発生します。

 

見た目だけでなく、

実用性と耐久性を

兼ね備えた

計画性を目指すためにも、

コストと目的のバランスを

見極めることが大切です。

 

パントリー活用術に

もいろいろとありますが、

パントリーを

単なる収納スペースとしてではなく、

暮らしを整える

装置として

活かすためには、

以下のような工夫も有効です。

〇可動棚の活用

収納する物に合わせて

棚の高さを変えられる

「可動棚」を採用することで、

限られた空間を

無駄なく使えます。

 

大型の家電や

高いボトル類も

自在に配置可能です。

 

〇収納ボックスとラベル管理

収納ボックスやカゴを使い、

小分け収納を

行うことで

物が散らかりにくく

なります。

 

また、

ラベルを貼って

分類を明確にすると、

誰が使っても

迷うことなく

目的の物

取り出しやすくなります。

 

〇照明と換気への配慮

パントリーは

閉鎖的な空間に

なりやすいため、

適切な照明と

換気も忘れてはなりません。

 

LED照明や

人感センサーの導入、

換気扇の設置により、

快適で衛生的な

収納空間を維持できます。

 

〇定期的な見直しと整頓

使用頻度の低い物が

溜まりやすい

場所でもあるため、

定期的な整理整頓が

不可欠です。

 

季節ごとに

収納物を見直し、

不要な物を

処分する習慣を持つことで、

常に最適な状態を

保つことが出来るようになります。

 

パントリーは

「自分らしい暮らし」の時間を

支える存在です。

 

最後に強調したいのは、

パントリーが

必要かどうかは

一人ひとりの

ライフスタイルによって

異なるということです。

 

ファミリー世帯も含めて

多くの食材を

ストックする必要が

ある家庭には

非常に有用ですが、

シンプルな暮らしを

志向する世帯には

不要な場合もあります。

 

したがって、

単に「流行っているから」と

いった理由ではなく、

自身や家族の生活動線、

食生活、

家事のスタイルを

じっくりと見つめたうえで

導入を検討することが

大切です。

 

パントリーがもたらす、

暮らしの優位性。

 

パントリーは、

物を隠すための

場所ではありません。

 

生活のリズムと

美しさを整えるための

舞台裏とも言える存在です。

 

見た目に美しく、

使いやすいキッチン空間は、

日常のささやかな動作に

喜びと快適さを

もたらします。

 

「収納」は家をつくるうえで

最近でこそ

重要視されるように

なりましたが、

そもそも

暮らしの用途に合わせて

日常生活の質を

大きく左右する重要な要素です。

 

パントリーだけに

限ったことではなく

収納計画を

賢く取り入れることで、

見た目の整った空間、

効率的な家事、

そして「心のゆとり」を

手に入れてみては

いかがでしょうか。

 

パントリーの導入については、

ぜひご自身の暮らしに

最適なスタイルを

検討してみてください。

 

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玄関から始まる四季の彩りと伝統美と和の空間で愉しむ現代技術と融合した心豊かな住まいづくり、懐の深い繊細な和の美意識を味わいながら奥深さを暮らしの中にデザインしてみませんか。

2025年03月29日 | 和モダン 思想

和の趣を愉しみながら暮らす

住まいの計画・・・。

※光天井をデザインして玄関とホールに和の細工を施した玄関の設計事例

 

忙しい日常の中でも、

ホッと安らぎを感じられる空間づくり。

※庭の風景を室内に取り込み茶室の「にじり戸」の意味を持たせた玄関垂れ壁とムロの変木を採用でのデザイン

 

そんな“日本の美意識”が

息づく住まいは、

四季の移ろいとともに

日々の暮らしに

深い味わいをもたらします。

 

特に玄関は家の“顔”として

迎え入れる場所でありながら、

伝統技術と

現代の快適性を

融合させるデザインが大切。

 

先の写真のような玄関も

天然素材の美しさや

照明効果が巧みに組み合わさり、

まるで高級料亭のよう

雰囲気を醸し出しています。

 

和風住宅を計画することで

得る事の出来る

味わいある暮らしをテーマに、

和風の玄関づくりの

ポイントや魅力を

少し書いてみたいと思います。

 

和風住宅がもたらす味わいある暮らし。

〇自然素材の心地よさ

日本特有の木材や和紙、

土壁などの自然素材には、

独特の温かみや風合いがあり、

日々の暮らしを

豊かにしてくれます。

 

〇耐震・省エネ技術との相性

現代の省エネや

耐震技術と

伝統的な建築手法を

掛け合わせることで、

安心かつ快適な

住環境を得やすくなっています

 

〇四季の移ろいを取り込む住まい

日本の四季は変化が豊かです。

外の景観を

室内に取り込む

障子や縁側、

庭との一体感を

意識した間取りなどが、

より一層季節感を

感じさせてくれます。

 

“味わい”を生む要素

和風住宅ならではの“味わい”

〇素材の表情:木目の美しさ、

畳の香り、和紙の柔らかな質感など。

〇空間の余白:過度に詰め込みすぎず、

あえて“余白”を活かすデザイン。

〇光と影の演出:障子や格子戸、

間接照明などで、

光と影を繊細に取り入れる。

 

この3つがバランスよく

組み合わさることで、

“和風の住まい”だからこそ

味わえる豊かな感覚が

得られるようになります。

 

和風の玄関が果たす役割

「おもてなし」の象徴として

玄関は来訪者を

最初に迎える場所であり、

住まい手自身も

外観土曜に“ただいま”と

心が安らぐ大切な空間です。

 

和風住宅では、

特に玄関まわりに

“おもてなし”の心が表現されます。

 

最近は玄関不要論も

ありますが

それにはそれのメリットがあり

どのような暮らしにも

それぞれの良さと目的があります。

タイパとコスパということであれば

玄関不要論もわかります。

ですがそうではない

「豊かさ」を味わう暮らしや

「機能性」には玄関は重要です。

 

玄関たたきと

上がり框がもたらす

“和”の演出。

 

現代ではバリアフリーの観点から

玄関の段差や床の段差も

見直されることも増えました。

 

ただ、こうした段差を

適度に残すことで

  • 靴を脱ぐ・揃える行為がスムーズになる
  • 落ち着きや空間のメリハリが出る
  • 木のフローリングとの境界が明確になり、美しい見た目が保たれる

などのメリットがあります。

木材を使用することで、

経年変化を楽しむことができる

“和の味わい”がプラスされます。

 

木材・和紙・石材の組み合わせ

玄関は家の第一印象を左右する

場所ですが、

和風住宅では特に

素材選びが重要になります。

 

木材・和紙・石材を

組み合わせることで、

生まれるコントラストや

質感の違いが

視覚的にも触感的にも

心地よさを演出してくれます。

 

〇木材:上がり框や床、

天井の梁に使用。

視線の先に見える木目は、

落ち着きとぬくもりを

与えてくれます。

〇和紙:障子や照明カバーとして

利用することで、

光を柔らかく拡散し、

心地よい陰影を生む

役割を担います。

〇石材:土間に用いると

上質感が増し、

独特のひんやりとした触感が

外部との境界を

示してくれます。

 

和モダンの要素

天井にあしらわれた

和紙を思わせる照明パネルや、

天井から下がっている

垂れ壁と変木が

和の絶妙なアクセントに

なっています。

 

さらに壁面には

落ち着いたトーンの仕上げを採用し

空間全体を

柔らかな色合いで

統一させています。

 

外部に面した

大きな窓の向こうには

植栽が見え、

自然と室内をつなぐ

“和の借景”が楽しめるの

ポイント。

 

こうした意匠は、

高級料亭や数寄屋建築に

通じる“もてなし空間”を

想起させます。

 

〇照明計画と陰影の美

和の空間における照明の考え方

和風住宅の照明は、

一般的な住宅照明とは

異なるアプローチも重要です。

 

一般的には

均一な明るさを

目指すことが多いですが、

和の空間では

“陰影を楽しむ”ことが大切。

 

ほんのりと柔らかい

明かりの中で

素材が引き立ち、

落ち着いた雰囲気を

醸成します。

 

間接照明:天井の隙間や

床下に配置し、

直接の光を隠すことで

柔らかな陰影を生む。

 

ポイント照明:床の間やニッチなど、

見せたい部分だけを

照らすことで

空間にメリハリを与える。

 

和紙シェード:和紙が光を通すことで、

部屋全体が

優しい色合いに。

 

現代のLED技術との融合。

和風住宅でも、

近年はLED照明が

主流になっています。

 

省エネ性能が高いだけでなく、

調光・調色機能を

活かすことで、

一日の時間帯や

季節に合わせて

光の色や明るさを

変化させることが

可能です。

照明デザインにこだわることで、

玄関の雰囲気を

格段にアップグレードできます。

 

〇具体例から見る上質な玄関演出

写真で見る“使い勝手”と

“デザイン”の両立

 

掲載の写真では、

玄関の正面に

ニッチ(壁のくぼみ)と

飾り棚があり、

そこに工芸品の焼き物が

飾られています。

 

これにより

玄関に入った瞬間に

視線を向ける「フォーカルポイント」として

上質な雰囲気が漂い、

和の“おもてなし”が

感じられます。

一方で正面の奥にも

大きな窓を計画してあり、

明るさと通風を確保。

さらにサイドに見える

室内庭園のような

植栽スペースが、

自然の風景を感じさせる演出を

プラスしています。

 

機能面への配慮・・・・・。

玄関はもちろん

デザイン性だけでなく、

機能面も重要。

 

シューズクロークの配置。

玄関周りの

収納を充実させることで、

靴や外出グッズが散らからず

スッキリと保つことが出来ます。

 

照明スイッチやコンセントの位置。

和風建具やニッチの

配置に合わせ、

なるべく目立たない場所に設置する。

 

段差や手すりの設置。

伝統的な玄関は

段差があることが多いが、

家族構成によって

高齢者や子どもの安全にも

配慮して計画する。

 

伝統と現代技術の融合。

省エネ・耐震性を

考慮した家づくり・・・・・。

 

断熱性の向上で快適に。

和風住宅=冬は隙間風、

夏は暑いと思われがちですが、

近年の断熱技術を

組み合わせることで、

一年を通じて

快適な室温を

保つことが可能です。

特に玄関付近は

外気の影響を受けやすいため、

断熱ドアや断熱サッシの

採用が重要になります。

 

省エネ性能を高めることで、

光熱費の削減はもちろん、

地球環境にも

配慮した住まいが実現します。

 

耐震性を高める為の

伝統構法×最新工法・・・・・。

木造住宅でも、

伝統的な在来工法に加えて

制震・耐震装置を

組み合わせることで、

地震への備えは十分に可能です。

 

特に玄関まわりは

構造壁や梁が集中しやすい

部位でもあるため、

設計の段階で補強計画を

綿密に行うことが大切です。

 

庭とつながる暮らし・・・・・。

四季折々の楽しみながら

日本庭園や坪庭の活用。

 

和風住宅の玄関は、

外部の景色や

庭と直接つながるよう

設計される場合も多くあります。

 

先の写真に見られるように、

大きな窓から

植栽を望めるアプローチは、

ただの出入り口ではなく、

室内にいながらにして

自然を感じる大切な

景観要素となります。

 

坪庭:限られたスペースでも、

植栽や石灯篭、

水鉢などを配置し、

奥行きと風情を生むことが可能。

 

内外の連続性:玄関土間と

庭の縁を近づけることで、

靴を脱がずに

ちょっとしたアウトドア気分が

味わえる演出も可能です。

 

四季を通じた楽しみ方。

春には新緑、

夏には涼やかな葉の音、

秋には紅葉、

冬には雪見など、

庭を眺める喜びは

四季の移ろいとともに変化します。

 

玄関周りに植栽や庭の風景を

取り込むことで、

日々の変化を

楽しむ事も出来るようになります。

 

職人技とディテールが光る

“数寄屋”スタイル。

 

数寄屋建築のエッセンス。

「数寄屋」とは

茶室の建築様式に由来し、

日本の伝統建築の

ひとつとして知られています。

 

数寄屋では、

素材を厳選しながらも、

控えめでありつつ

粋なディテールを大切にします。

 

玄関にも随所に職人技が活かされ、

柱や梁、

床の仕上げに至るまで

精緻な加工がなされています。

 

和のオリジナリティを

出すポイント。

 

一枚板の上がり框。

自然の木目や

端材の形をそのまま

活かしたデザインで、

唯一無二の存在感を演出。

 

床の間の活用。

玄関に小さな床の間や

ニッチを設け、

季節の花や

工芸品をディスプレイする。

 

障子や格子戸のアレンジ。

現代的な耐久性を持つ

紙やファブリックを使ったり、

樹脂製の和紙調パネルを

活かしてメンテナンスを

しやすくしたりする。

 

計画時に押さえておきたいポイント。

 

家づくり全体の

コンセプトを固める。

和風玄関を中心に据えたい場合、

住宅全体のテイストや

間取りとのバランスを

考えることが大切です。

 

リビングや和室の配置、

キッチンや

ダイニングとの動線など、

家全体の一貫性を保つことで

完成度の高い空間づくりが

可能になります。

 

生活動線と収納計画。

和風住宅だからといって、

昔ながらの不便な動線にする

必要はありません。

 

日々の買い物や

家族の帰宅動線、

掃除やメンテナンスの

しやすさなどを考慮し、

モダンな利便性を

取り入れることが大切です。

 

玄関のシューズクロークに加え、

玄関脇に大型の

収納スペースを設けておけば

季節物の家電や

アウトドア用品なども

スッキリ整理できます。

 

予算配分と優先順位。

上質な素材や

オーダーメイドの

造作家具など、

こだわるほど

費用がかさむのも事実です。

 

しかし、

玄関は“家の顔”として

長く付き合う部分なので、

予算を配分する

価値があります。

 

コストを抑えたい部分。

見えない部分の工事や

下地材での工夫、

量産品の上手な活用。

 

こだわり部分。

玄関扉や上がり框、

床材、照明など、

毎日触れるところ。

 

メリハリをつけることで、

納得度の高い

家づくりが実現します。

 

和風住宅の計画は、

日本の伝統美を

継承しながらも、

現代のライフスタイルや

テクノロジーと

掛け合わせることで、

より深い“味わいある暮らし”

実現することが出来ます。

 

その象徴ともいえる玄関は、

素材選びから照明計画、

そして機能性と意匠性の

バランスが求められる

重要なスペースです。

 

木の温もりや

和紙の優しい光、

庭の緑を取り入れた

デザインによって、

訪れる人に和の味わいを存分に。

 

家づくりを

これから計画している

方にとって、

和風住宅は「敷居が高そう」

「古臭い」という

イメージが

あるかもしれません。

 

しかし実際は現代技術と

上手に組み合わせることで、

省エネや耐震などの

機能面を向上させながら、

和の美意識を

存分に取り入れる事ができます。

 

生活習慣や

好みに合わせて

カスタマイズできる柔軟さこそ、

和風住宅の大きな魅力といえます。

 

ぜひこの機会に、

玄関をはじめとした

“和”の設計要素を

取り入れながら、

心豊かな暮らしを

創造してみてください。

 

四季折々の風情を

感じられる空間が、

自分自身や家族にとって、

さらにかけがえのない

住まいへと育っていくはずです。

 

和風の住まいを計画する事で

生まれる味わいある暮らしは、

それぞれの趣に相応しい

安らぎと誇りを

もたらしてくれます。

 

玄関から始まる

その空間づくりにこだわって、

今よりも一歩豊かな

家づくりを進めてみませんか。

 

心地よくそして長く愛せる

“わが家”を目指して、

是非和の住まいも

ご検討ください。

やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。
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(仮称)ハーフビルトインガレージと中庭のあるシンプルモダンな家新築工事、暮らしを楽しむ場となる住まいの新築工事の着工前に大安吉日に地鎮祭にて斎行、未来の暮らしを意識する瞬間を厳かに。

2025年03月28日 | (仮称)ハーフビルトインガレージと中庭のあるシンプルモダンな家

先日、厳かな地鎮祭を執り行い、

本格的な基礎工事に

着工しました。

※ 住まいの新築地鎮祭

※住まいの新築地鎮祭

 

モダンテイストながらも

木の温もりを生かした

ビルトインガレージ付き住宅。

 

(仮称)ハーフビルトインガレージと中庭のあるシンプルモダンな家。

 

日頃から大切にしている内容を

設計に含みながら。

 

地鎮祭という“はじまり”のセレモニー

地鎮祭は

いつも大切にしている

行事のひとつです。

 

新築工事を始める際、

土地の神様に

安全祈願をするこの儀式は、

日本の建築文化に

深く根付く神聖な風習。

 

今回の現場となる奈良県生駒市の郊外、

穏やかな空気の中で、

宮司が祝詞(のりと)を奏上し、

四方をお清めする「四方祓い」、

そして住まい手さんである

施主様が初めて鍬(くわ)を入れる

「穿初の儀」と続く一連の流れは、

これからこの地で暮らしていく

意志表明のように。

 

地鎮祭を行う事で

住まい手さんにも明確になる事があります。

 

現場での

家づくりのスタート地点であることを、

施主(住まい手)ご家族、

施工スタッフも含めて

その場所を実感できること。

 

特に今回は、

お子様も一緒に参列され

少し緊張しながらも

神主さんの装束や所作に

興味津々のご様子でした。

 

こうした体験は、

将来自分たちの家が

どうやって始まったのかを

思い出す大切な

時間にもなります。

 

このブログや

オフィシャルblogでも

何度か地鎮祭について

触れてきましたが、

やはりいつ見ても

心が引き締まる光景だと感じます。

 

伝統行事としての厳粛さと、

新たな暮らしへの

期待感が交錯する

特別な時間。

 

地鎮祭を通して、

ご家族の

ここに家を建てるんだ

という想いを、

改めて共有できるところにも

大きな価値があります。

※基礎工事前の掘削作業

 

いよいよ着工で基礎工事のスタート

翌日の天候の事もあったので

地鎮祭後、

現場には重機が搬入され、

一旦基礎工事の為の位置まで

掘り返す作業が始まりました。

 

写真でもご確認いただけるように、

大地をガリガリと

掘り下げているシーンはとても印象的。

 

あまり実感として

伝わらない部部かも知れませんが

細かな工程を一つひとつ

正確に積み上げていくことで、

安心して長く住める家が完成します。

 

また、

基礎工事の現場は

住まい手さんにとって

リアルな家づくり

感じられるタイミング

ともいえます。

 

住宅付きの土地を購入して

解体工事が終わり

更地になった現場です。

 

解体後はただの更地だった場所が、

掘削によって

建物の位置関係が

うっすら見えてくると、

ここがリビングになるんだ

ガレージはこの位置なんだなと、

具体的な暮らしのイメージが

膨らんでいきます。

 

工事が進むにつれ、

日に日に“我が家”らしさが

増してくるのです。

※初期・設計デザイン提案時の外観イメージ図(ここから変更しています)

 

ビルトインガレージ付き住宅の魅力

今回の新築住宅の

大きな特徴として

挙げられるのが

ビルトインガレージ。

 

僕のもとに

ご相談に来られるお客様の中にも、

車やバイク、

アウトドア用品などが好きで

ビルトインガレージのある家を建てたいと

夢を抱かれる方が

少なくありません。

 

実際に「ホームぺージ」では、

ビルトインガレージのある家や

別棟での車庫棟のある家も

ご紹介させていただいています。

 

ビルトインガレージの魅力とは

一体どんなところに

あるのでしょうか。

 

快適性の向上・・・・・。

雨の日でも

車から玄関まで濡れずに

アクセスでき、

重い荷物の出し入れもスムーズ。

 

お子様連れ

買い物帰りにも

快適さを実感できます。

 

夜間の帰宅時も

比較的安心で

防犯カメラとの連携もしやすく、

セキュリティの高い暮らしを

実現します。

 

趣味の空間としての可能性

車の整備をしたり、

DIYコーナーを作ったり、

アウトドア用品を

整理しておけたり、

ガレージは趣味を存分に

楽しむための基地にもなります。

 

家の一部でありながら、

自分だけの秘密基地的な

ワクワク感も得られます。

 

意匠性の高さ

外観と一体となった

ガレージデザインは、

家全体のシルエットを

変化させます。

 

ボリュームにも変化が起こり、

道路側からの印象も

単独の車庫やガレージとは

また異なる印象になります。

 

ただし、

設計の段階では

注意が必要です。

 

車の大きさや道路との高低差、

車種によっては騒音

排気ガス対策、

建ぺい率や容積率などの

法規制への適合など、

検討すべき要素が

多岐にわたります。

 

デザインコンセプト

モダン×木の温もり

今回の外観イメージ図は、

ホワイトベースの

シンプルモダンなフォルムに、

木のアクセントや

灯り取りを兼ねた形状で

和を意識する遊び心を

プラスした設計になっています。

 

シンプルさと

温かみを両立させる意図は

すっきりしているのに、

どこかほっとする。

そんな佇まいを目指しています。

 

大空間で光と風を取り込みながら、

日常で触れる部分には

肌心地のよい材料を使いつつも

隠れテーマに関しても

五感で楽しむ住まいへと

仕上げていけたらと考えています。

 

地鎮祭と基礎工事がもたらす

家への愛着。

地鎮祭と

基礎工事の大切さについては、

これまでのブログでも

繰り返し触れてきました。

 

家づくりというのは、

形のない「想い」からスタートし、

まずはこの“土地”に

向き合うところから

始まるのだと、

改めて気づかされます。

 

とりわけ、

地鎮祭という

神聖な空気に身を置くと、

この場所を清め、

未来の暮らしを祝福するという

行為の意味を

深く感じるものです。

 

基礎工事も同様に、

普段は目に見えない

部分だからこそ、

家の“土台”をしっかりつくっている

安心感を得られます。

 

特に初めて家づくりを

される方にとっては、

この工程を直接

覧いただくことで

こんな風にコンクリートと

鉄筋を組み合わせて

支えているんだと理解が深まり、

完成後の愛着に

つながるのです。

 

仕上げ段階だけでなく、

こうしたコアな部分に関しても

丁寧に共有することが重要です。

 

勿論「情報」の認識と伝達

そして確認にも

「言葉や文字の意味」に関する

工夫は重要です。

 

これから新築を検討される方へ

家づくりには、

“理想”と“現実”のすり合わせが

欠かせません。

「こんなデザインにしたい」

「ビルトインガレージが欲しい」

といった夢を持つ一方で、

予算・法規・土地条件などの

制約があったり、

間取りの検討で迷ったり。

 

完成後の暮らしを想像してみる

基礎工事や

上棟が進んでいく段階になると、

ここにダイニングテーブルを

置いて

朝日を浴びよう。

 

この壁面には

お気に入りのアートを飾りたい。

 

ガレージの片隅には

工具収納を用意して

休日にメンテナンスを楽しみたい

など、

具体的な暮らしの

イメージが

膨らんできます。

 

設計者や施工チームも、

そのお話を伺うたびに

現場を昇華させる

アイデアを巡らせます。

 

ビルトインガレージがあることで、

車やバイク好きの方はもちろん、

お子様の遊具や

アウトドア用品の収納もしやすく、

趣味の幅や生活の幅が

グンと広がります。

 

例えば、

ガレージ内に作業台を設けて

DIYを楽しむことも可能ですし、

家族でキャンプやBBQに

出かける際は

道具を車のすぐ隣に

ストックしておけるので

荷造りがスムーズ。

 

暮らしと趣味の

垣根を取り払い、

日常そのものが

ワクワクしたもの

なるように。

 

“家づくり”は“未来づくり”

「やまぐち建築設計室のblog」でも

何度となく

お伝えしてきましたが、

家づくりとは

単なるハードウェアの

提供ではなく、

住まい手がこれから

過ごす時間のデザインだと

考えています。

 

子どもたちの成長、

季節の行事、

家族と友人の集まり

夫婦の時間

さまざまな瞬間が

積み重なって

“暮らし”が形作られていくからこそ、

その場所となる家には

十分な配慮と愛情を注ぎたいもの。

 

今回のプロジェクトでも、

要望だけではなくて

実情をしっかりと判断するための

アンケートでの情報確認から

ライフスタイルをじっくり伺い、

ビルトインガレージがあるからこそ、

こんな楽しみ方ができる。

 

この窓から見える景色を

最大限に活かしたい。

 

家事動線を短くして、

家族との時間を増やしたい。

 

愛犬と過ごすLDKになるように。

 

といった想いを

形にしてきました。

 

完成後、

この家にして本当によかったと

感じていただけるように・・・・・。

 

注文住宅での家づくりは

大変なことも多いですが、

それ以上に

夢と可能性が

満ちあふれたものです。

 

地鎮祭という

現場での最初の一歩を踏み出した

新築住宅が、

家という形だけではなくて

そこから生まれる未来が

よりよい「モノゴト」で

満たされるようにと思います。

 

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住み慣れた木造住宅をリノベーションで環境を改善する間取りと性能向上の計画、暮らしを見直しつつ人生設計の中に安全性と安心感、そして程よく暮らしを包み込むイメージの世界観。

2025年03月27日 | リフォーム・リノベーション

木造住宅

リノベーションがもたらす

暮らしの悦び。

※ご自宅のリノベーション工事を進めながらのイメージ打ち合わせ・愛犬も一緒に

 

和モダンの調和と

日々の潤いをご提案。

 

今回も暮らし方提案の中で

大幅な間取りの変更と

構造の再検討、

そして様々な

暮らしの要素を

昇華するリノベーション。

 

奈良には数十年、

時には百年以上も前に建てられた

木造住宅が

数多く残されています。

 

そんな歴史を重ねた家々は、

当時の大工職人による

丁寧な手仕事や

厳選された木材の魅力を、

今なお宿し続けています。

 

一方で、

耐震性や断熱性能、

設備の老朽化など、

現代の暮らし方や

快適性には

やや物足りない部分を

抱えていることも事実です。

 

古きよき内容を残し

新しく機能的で

過ごしやすくなる環境創出に

リノベーションという選択肢があります。

 

今回はそんな木造住宅

リノベーション途中での打ち合わせ。

 

古き良き趣を大切にしつつ、

暮らしの環境を

改善していくという

考え方です。

 

木の温もりと歴史を紡ぐ

リノベーションという選択。

 

木造住宅のリノベーションは、

単に建物をつくり変える

行為だけを意味しません。

※リノベーションの設計・間取りプランに応じて解体施工中・この場所はセカンドリビングになる計画

 

※セカンドリビングのイメージパース図

   間取り変更の際構造的に抜けない柱部分はデザインに盛り込んで再活用

 

住まいに受け継がれてきた歴史や、

そこに息づく文化、

住まい手ご家族の想いなど、

目に見えない財産を

丁寧に掬い取り、

それらを活かしながら、

新しい暮らしの在り方を

模索するプロセスでもあります。

 

もともと日本の建築文化には、

四季の移ろいを受け止め、

柔軟に形を変えながら

住み継いでいくという

伝統がありました。

 

木造住宅をリノベーションで

再生させるという選択肢は、

まさにその考え方を

現代に受け継ぐ

試みとも言えます。

 

木がもたらす

自然の恵み木という素材は、

年月を重ねることで

風合いが深まり、

独特のぬくもりを

醸し出すようになります。

 

触れたときの優しい肌触り、

季節や時間帯で微妙に変わる香り、

光の加減によって

表情を変える木目の美しさ。

 

こうした要素は、

無機質な空間にはない

豊かさを

住まい手にもたらしてくれます。

 

リノベーションによって

古い梁や柱を

磨き上げた空間に身を置けば、

まるで家そのものが

語りかけてくるかのような、

不思議な親密感を

覚えるかと思います。

 

暮らしに合わせた

間取りの

再構築で得られる心地よさ。

 

既存の木造住宅は、

その構造や間取りに

昔ながらの風習や

生活様式が反映されています。

※広縁と和室四間取のスペースは床の間や仏間を残し一部は座面畳エリアとして面影を残し

   集まる場としての庭の環境と連動する大広間計画に

  

続きの和室が多い家もあれば、

土間を中心に

家族が集う仕組みをもった

家もあります。

 

それらをただ「現代風に変える」のではなく、

いまの暮らし方と

結びつけながら生かすことが

リノベーションの持ち味と言えます。

 

家族の生活動線を整える

現代の暮らしでは、

家事動線の効率化や、

プライバシーを確保しつつ

家族のコミュニケーションを

取りやすくする間取りが

求められることが多いです。

 

例えば、

古い住宅によくある

廊下が多くて

部屋が細かく区切られている

レイアウトを、

LDKを大きくまとめながら

必要に応じて

別用途、

和室や書斎を配置する形へと

再構築する。

 

そうした工夫が可能になります。

 

既存の構造上どうしても

残さなければならない

柱や壁をうまく取り込み、

意匠として見せることで、

古さと新しさが

調和する上質な

住空間が生まれます。

 

和モダンがもたらす

落ち着きと洗練。

 

和モダンという言葉でも

様々な状態が想像できますが、

日本の伝統的な

要素(畳、塗り壁、木組みなど)と、

シンプルかつ機能性を

重視する現代デザインが

融合したスタイルを指します。

 

木造住宅を

リノベーションする際、

もともとある和の要素を

部分的に残しながら、

モダンなキッチンや空調設備、

照明計画を取り入れることで、

落ち着きと

洗練の同居する

心地よい空間が実現することも出来ます。

 

機能面の向上が

暮らしをさらに豊かにする。

見た目の美しさや

空間の広がりだけが

リノベーションの

成果ではありません。

 

住まいの性能を

向上させることは、

日々の快適性を

大きく左右する重要な

ポイントとなります。

 

耐震補強と安心感。

日本は地震が多い国です。

 

木造住宅は

地震に対してしなやかに

揺れを吸収しやすい

利点がある一方、

築年数によっては

筋交いや金物の補強が

不十分であるケースもあります。

 

リノベーションの過程で

構造を見直し、

必要な補強を施すことで、

この家ならば

安心して住み続けられる

という安心感を得ることができます。

 

断熱改修と室内環境の向上。

古い木造住宅では、

断熱性の低さや

隙間風に悩まされがちです。

 

断熱材をしっかりと入れ替えたり、

窓サッシを

高性能なものに

交換したりすることで、

冬場の底冷えや

夏の蒸し暑さを

大幅に軽減できます。

 

これは、

光熱費の削減だけでなく、

室内の温度変化を緩やかにし、

ヒートショックなどの

健康リスクを下げる効果も

期待できます。

 

設備の刷新で

生活の質を高める。

 

築年数の古い家の

水回り設備

キッチン、浴室、洗面、トイレなどは、

現代の生活スタイルに

そぐわないことが

多いものです。

 

リノベーションを機に、

設備のアップグレードを行うことで、

毎日の家事がぐっと楽になり、

ゆったりとした

バスタイムや

清潔感のある衛生環境を

享受できるようになります。

 

住まい手さんとの対話が生み出す

“人生を映す住まい”。

 

暮らしている建物を

リノベーションするという事。

 

新築と大きく異なるのは、

住まい手さんが

そこで積み重ねてきた

時間や思い出を内包している

という点です。

 

既存の木造住宅には、

住まい手が暮らしの中で

培ってきた家族の物語、

遠い昔の大工や職人が残した

仕事の痕跡など、

計り知れない価値が宿っています。

 

そこに手を加え、

新たな暮らしのカタチを

計画するためには、

住まい手と設計者との

じっくりとした対話が

欠かせません。

 

暮らしを共有する

打ち合わせの時間。

 

住まいの計画を進める際、

住まい手の方々は

「どのように一日を過ごしているか」

「どんな時間帯を大切にしているか」

「将来的にどんな空間が必要になるか」などを、

設計者に率直に

お話しくださいます。

 

その中で

「朝日を感じながら食事を取りたい」

「休日は子どもやペットとリビングで遊びたい」といった

イメージを一緒に具体化し、

図面やパース、

サンプルなどを使いながら

検討していきます。

 

このプロセスを経ることで、

住まい手さんの

ライフスタイルや価値観に合った

間取りや動線、

素材の組み合わせが

見つかります。

 

小さなご要望であっても

一つずつ丁寧に形にしていくと、

最終的には

住まい手の人生観を

映すかのような

住空間が完成している。

 

それが注文住宅で生み出す効能の

素晴らしさだと考えています。

 

日常を豊かに彩る

和モダンの陰影と素材感。

 

日本の住まいの魅力は、

四季の移ろいを

柔らかに受け止める

空間設計にもあります。

 

木造住宅を

リノベーションすることで、

その特性を活かしながら、

心身ともに

リラックスできる住まいを

手に入れることが

可能になります。

 

陰影を楽しむ照明計画。

障子や格子戸を通して

こぼれ落ちる光、

間接照明が作り出す陰影は、

日本の伝統家屋の

美意識を象徴する

要素のひとつです。

 

リノベーション後の

和モダン空間でも、

あえて光と影のコントラストを

活用しながら

落ち着きを演出するのが

好まれます。

 

夕暮れどきに照明を点灯すると、

木の梁や柱、

塗り壁のテクスチャが浮かび上がり、

まるで懐かしさと

新しさが同居するような

特別な時間を育むのです。

 

素材がもたらす調和。

リノベーションによって

取り入れる素材は、

フローリングや塗り壁、

和紙、畳など、

多種多様です。

 

これらの素材がもつ質感は、

人間の感覚に優しく、

時間が経つほどに

味わいが増していくように

検討を施します。

 

モダンなキッチンや

家具を組み合わせても

不思議と馴染むのは、

木や土、紙といった素材が持つ

“普遍的な調和力”の

おかげかもしれません。

 

リノベーションが導く

“心の安らぎ”という価値。

 

現代の住宅は、

利便性や最新設備を

追求する傾向が強い一方で、

自然とのつながりや

家族とのふれあいを

感じられる空間が

失われがちでもあります。

 

木造住宅のリノベーションで

得られる大きな恩恵は、

そうした“温かみ”や

“安らぎ”をもう一度、

住まいの中心に据えることが

できる点にあるかと思います。

 

調和を意識した窓の配置。

昔の家づくりには、

風の抜け道や

光の入り方を

巧みに取り入れる知恵が

詰まっています。

 

リノベーションによって

窓の位置や大きさを見直すことで、

朝の柔らかな日差しや

心地よい風が家の中を巡り、

季節の変化を

肌で感じられる

空間が生まれます。

 

カーテンや障子を開け放つと、

庭の緑や近隣の風景とつながる

広がりを楽しむことができ、

「家にいながら自然を感じる」

という贅沢を味わえる

環境づくりも大事だと

考えています。

 

家族のつながりを深める

空間づくり・・・・・。

 

現代の暮らしの中では、

家族がそれぞれ

自室にこもりがちという

課題も聞かれます。

 

広々としたLDKを中心に据え、

そこに畳スペースや

読書コーナーなどを設けたり

自由に部屋を

仕切りことが出来れば、

家族は思い思いの

過ごし方をしながらも、

常に互いの気配を

感じられる

温かな関係が保たれます。

 

長い年月を経て磨かれた

木の梁や柱が、

家族の暮らしを

どっしりと支え続ける。

 

そんな情景を想像するだけで

心安らぐ事柄もあるかと思います。

 

住まいに寄り添う

設計の姿勢が育む新たな物語。

 

住宅のリノベーションを

成功に導くためには、

設計者や施工者の視点と、

住まい手の想いが

真摯に交わることが欠かせません。

 

既存の構造を活かしながら

理想の暮らしを描くプロセスには、

数多くの検討事項や

試行錯誤が伴います。

 

しかし、

その分だけ完成した空間には

愛着が深まり、

“自分たちの物語を紡ぐ家”としての

輝きが増します。

 

対話の中で生まれる創造性。

打ち合わせや

現地調査を重ねる中で、

住まい手さんの何気ない一言が

新たなアイデアに

つながることがあります。

 

例えば「昔の欄間(らんま)が好きで、

残したいけど使い道が分からない

というお話をきっかけに、

アクセントとして

玄関ホールに飾ってみたり、

小上がりスペースの仕切りに

再利用したり

何気なく残されていた建具が、

リノベーション後の象徴的な

存在となることもあります。

 

そうした創意工夫の積み重ねが、

唯一無二の家づくりへと

結実していきます。

 

古き良き家を

未来へ継ぐリノベーションの意義。

木造住宅(木の家)の

リノベーションは、

古さを“欠点”と捉えるのではなく、

“資産”として捉える

発想から始まります。

 

先人たちが培ってきた

建築文化の温もりを受け継ぎながら、

現代の生活を豊かにするために

必要な補強や改修を施す。

 

その行為は、

単に家が生まれ変わるだけでなく、

住まい手さんの人生や

地域の風景をも

彩る大きな力を持っています。

 

和モダンの空間で、

家族や大切な人達とともに

四季を感じ、

日々の営みを楽しむ。

 

そうした穏やかで深い喜びが、

住まいの選択には

詰まっているものだと思います。

 

家は単なるハードウェアではなく、

暮らしを育む「場」として

欠かせない存在。

 

日本の住宅文化には、

古い建物を活かしながら

暮らしを柔軟に変化させ、

自然や季節と調和して

生きる知恵が

伝承されてきました。

 

木造住宅のリノベーションは、

その伝統を

令和の時代に繋げる

選択肢のひとつです。

 

続きはまた工事中の

打ち合わせで

 

やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。
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奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
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住まいづくりの打ち合わせ、暮らしの情景を紐解き敷地の特性を活かす住まい手さんの夢を息づかせる住まいのプランニングと間取、外観は瓦屋根の和風住宅、内観は和モダンと北欧モダンが融合するジャパンディな空間。

2025年03月26日 | 素材・建材・打ち合わせ・検討

住まい手と紡ぐ間取りの物語。

※住まい手さんご夫婦との家造りプランと間取りの打ち合わせ

家造りの際に大切にしている

暮らしの価値観を紐解きながら、

「プランニング」や「間取りづくり」について。

住まい手さんご夫婦との打ち合わせをアトリエにて。

 

住まい手さんの夢が息づく

打ち合わせの大切さ。

これからの住まいへの思い入れを

真摯に話し合う時間。

長い時間をともにする「家」の

空間づくりに対しては、

素材の心地よさや

家の内部を考えた風通しの良さ、

窓を通じての景観の取り込み方など、

幅広い情報の精度と奥深さを大切に。

 

打合せの際にいつも大切にしているのは

「暮らしの情景」をじっくりと

話し合いながら想像することです。

住まい手さんが

朝起きた瞬間から

就寝までの一連の流れ、

一日の中で何を大切にし、

どのようなアクティビティを望まれるのか。

 

その具体的なイメージを

共有し合うことで、

家造りのプランニングに関する

大きな方向性が定まっていきます。

例えば朝は東の窓から射し込む

やわらかな光を感じながら

ダイニングで朝食を取りたい。

 

休日にはウッドデッキで

ブランチがしたい。

家事動線を出来るだけ

コンパクトにまとめたいなど、

家の在り方を

イメージする上でのキーワードが次々と。

 

それらを一点ずつ

ヒアリングでまとめながら、

プランに当てはめていく作業は、

ひとつの人生観を

物語として紡ぐような過程です。

 

今回の打ち合わせでも、

前回での打ち合わせで調整した

初期プランの図面を広げ、

間取り図やイメージ図を眺めながら、

ご自身の暮らしを

情報整理しながら

重ね合わせては

あ、この位置にキッチンがあると便利ですね、

リビングの掃き出し窓は

やっぱりもう少し

広く取れると良いですね、

パントリーがこんな風になると

キッチンがこんな感じで・・・etc。

 

状態が視覚的にも「見える」ことで、

具体的なリクエストを

伝えやすくなります。

 

プランは共通認識の「ツール」です。

情報量を最初から多く伝えるのではなくて

認識可能な範囲で伝達するということを

大切にしています。

溢れる情報は「最初」を忘れて

「最後だけ」になりますから。

 

皆さんも「普段の生活や仕事」を

思い起こすとそうではありませんか?。

そういう意味で

普段の認知となるまではその繰り返しです。

 

僕はそれらを丁寧に拾い上げながら、

プランの情報を

少しずつ増やしながら

可能性を少しずつ広げていきます。

 

このような打ち合わせ風景は、

一見すると「座って図面を見ているだけ」にも

映りますが、

実際には住まい手さんの

想いと建築家の経験値が交差し、

化学反応を起こす貴重な時間です。

 

図面はあくまで

情報の一端でしかありません。

 

そこにどう暮らすのか、

どのような時間を過ごすのかという、

目には見えない要素を

重ね合わせることで、

ようやく「家」という

暮らしの為の器が

生き生きとした存在へと

近づいていきます。

 

敷地の特性と周辺環境を読む

いかなる建築物もそうであるように、

住宅も敷地条件や

周辺環境を踏まえずして

最適な間取りは成り立ちません。

 

今回の計画敷地は、

比較的ゆったりとした

奈良県中南和の郊外に位置し、

隣地の畑や緑地が広がるという

ロケーション。

 

奈良県特有の広い空があり

四季折々の変化を

楽しむことができる一方、

夏の強い日差しや

冬の冷たい風といった

自然条件にも

配慮する必要があります。

 

現地を丁寧に下見し、

日当たりの時間帯や

風の通り道、

遠景の見晴らし具合などを確認し

近隣にはどのような

建物が並んでいるのか、

周囲との調和を図るために

高さ関係や屋根形状に

気を配る必要はどれくらい必要なのか、

といった点もリサーチ。

そのうえで

南側だけにこだわるのではなく

適切な窓からは

できるだけ視界を開放し、

風景の恩恵を取り入れたい。

 

隣家との距離や

プライバシーを考慮して

窓の大きさや配置を検討したい

といった要素を整理していきます。

 

こうした外部環境の読み取りは、

間取りと関連する

プランニングの礎となる

重要な工程です。

単純に日当たりが良いから

南向きリビングにする

というだけではなく、

南面の窓を

どの程度の大きさにするか、

庇(ひさし)や軒を

どのように設けるか、

自然換気や風の通りを促す

窓の配置、

近隣からの視線が

気にならないようにするための

壁や障壁、庭の取り方など、

建築的な工夫が多岐にわたるからです。

 

これらの要素を一つひとつ吟味しながら

組み合わせることで、

住まい手さんの望む

快適性とプライバシー、

意匠性を高い次元で満たす

プランが最適解に近づきます。

 

ご夫婦のライフスタイルに

寄り添う間取りづくり。

生活動線がなるべく

スムーズであることが大切。

家事動線については、

キッチン・ダイニング

洗濯スペースなどを

どのように配置するかが

ポイントとなります。

 

特に今回はキッチンから

洗面室や浴室へ行く動線と、

玄関からリビングに至る

動線が交錯しないように考慮し、

家族が同時に

異なる行動をとっても

ストレスになりにくい

レイアウトを検討中。

 

アイランドキッチンの

開放的な配置も

視野に入れつつ、

収納スペースとのバランスや

換気計画を慎重に。

 

アイランドキッチンは

ダイニングやリビングとの一体感が

生まれる反面、

換気や料理のにおいが

部屋に広がりやすいという

難点があります。

 

目に見えない要素も含めて

考える事は大切。

そして今回の空間インテリアの拠り所は

ジャパンディの魅力。

 

機能的で洗練された

北欧デザインの良さを取り入れながら、

日本の伝統的な素材や

細やかな技を活かして、

静謐で上質な空気感を

生み出すところ。

異なる文化のエッセンスを

バランス良く融合させていくイメージ。

 

この辺りは今後の内観イメージ図

パースでも「方向性」の検討を。

こうした素材や仕上げの

選定プロセスは、

住まいづくりの楽しさが

ぎゅっと詰まった部分でもあり

色味や質感、香りや肌触りといった

五感に訴えかける要素を、

イメージしながら形にしていく

その過程は今後の暮らしの空間に

意味を持たせるものです。

 

要素を紐解きながら行う

打ち合わせは、プランを成熟させるための

不可欠な時間です。

 

住宅設計は

複雑な要素の集合体です。

 

家族構成やライフスタイル、

敷地条件、法規制、

コストバランスなど、

あらゆる観点を統合しつつ、

住まい手が本当に

心地よいと思える「最適解」を

見つけ出す時間です。

 

住まい手の暮らしと価値観×建築家の経験値の融合

住まい手さんの個性や

要望を汲み取りつつ

柔軟にアレンジしていく力が

試される時間。

 

同じ条件や同じ家族構成であっても、

人によって大切にしたい

暮らしのシーンは異なるもの。

そこに寄り添いながら

新しい価値に気付きを与えながら

設計ができるかどうかが大事だなと

毎回そう思います。

 

吹き抜けを用いたり、スキップフロアで

縦方向の広がりを演出したり、

あるいは階段室を

ギャラリーのように仕立てて

アートや写真を楽しむような

空間に変えたり。

さまざまな設計手法を用いることで、

その家ならではの魅力を

引き出すことができます。

それは、設計者独りのアイデアだけでなく、

ご家族の「こんな暮らしがしたい」

「こんな空間があれば嬉しい」という

思いから導き出される賜物です。

長々とプランづくりの

プロセスについてお話いたしましたが、

住まいは単なる「器」ではなく、

その中で紡がれる

人生を包み込む舞台です。

 

どのような動線にするか、

どんな素材を選ぶか、

どこに窓を設けるか

それら一つひとつの要素が、

家族の笑顔や

喜怒哀楽に寄り添う

豊かな時間を育むものです。

 

続きはまた次の打ち合わせ後に。

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暮らしをよりよくするために検討するマンションリノベという選択肢から、間取りや暮らしの希望を考えながら中古マンション購入前に知っておきたい住戸リノベーションのためのポイントをいろいろと。

2025年03月26日 | リフォーム・リノベーション

中古住宅を購入して

リノベーションというケースは

数多くありますが、

中古マンションの住戸を手に入れて、

※マンション新築当時の資料を参考にリノベーションの為の現場視察準備・視察物件は「RC造・ラーメン構造」

 

自分らしく洗練された空間へと

望まれる方も

多くいらっしゃいます。

 

とはいえ、

リノベーションの可能性や、

どの程度思い通りに

間取りを変えられるのかなど、

物件選びの段階で

迷われることも

あるのではないでしょうか。

 

マンションや戸建ての引っ越しなどで

インテリアコーディネートや

家具購入同行のご相談も

多いですが、

同様に

マンションの購入前から

お声がけいただければ、

リノベーションに適しているか、

現地にてご

一緒に検証することも可能です。

 

まずはご自身で

「どこを見れば良いのか」の

目安をつかんでいただければ、

物件探しの不安も

いくらか解消されるかと思います。

 

そういったご相談も多い事から

中古マンションを購入する際に

注意しておきたいポイントを、

少しまとめてみました。

 

リノベーションを視野に入れて

マンション(共同住宅)の

中古物件を探される方へ、

参考になれば幸いです。

 

〇壁が取り払えるかどうかの確認

まず大切なのは、

希望する間取りが

再現できるかどうかの

見極めです。

 

マンションでは、「壁式構造」と

呼ばれる方式の場合、

構造上取り除くことのできない壁が

住戸となる「室内」の「個室間仕切壁」

住戸内の間取り壁に

存在する可能性があります。

 

団地のような比較的古い

集合住宅に多く見られますが、

近年のマンションでも

室内の一部が

構造壁になっているケースは

珍しくありません。

※住戸と住戸間の壁は当然のことながら必ず構造用の壁です。

 

 

たとえば、

リビングと隣室を

ひと続きの

広々とした空間にしたいと

考えていらっしゃる場合、

その間の壁が

撤去可能かどうかを

チェックすることは

最優先事項です。

 

もし取り払えない壁が

残るとしても、

あえてその壁を

見せるデザインとして

逆手に取る方法も考えられます。

 

構造上仕方ない制限を、

インテリアの特徴として

生かすのも、

魅力的なアイデアにもなり得ます。

 

〇浴室・トイレの位置は大きく変えづらい

一方で、

水回りのレイアウト変更には、

相応の制約があります。

 

とりわけ浴室は

排水勾配を

確保しなければならないため、

大幅な位置変更を行うと、

段差が多くなったり、

構造上の荷重が増えたり

コストが上昇したりする

全体を巻き込むような

リスクがあります。

 

基本的には、

現在の浴室位置を

活かしたプランを想定しながら、

リノベーションの可否を

検討するのがおすすめです。

 

トイレも同様です。

排水ルートに無理が生じると、

最近の「エコ仕様」も重なり

排水管が詰まりやすくなる

原因になり得ます。

 

少しのずれなら

移動できるケースもありますが、

やはり構造や配管の

条件次第です。

 

理想を追い求めるあまり、

過度に配管の

移動距離をとろうとすると、

思わぬコスト増と

使い始めてからの不具合を

招くこともあります。

 

水回りの位置は、

慎重に検討することが重要です。

 

〇床の構造を確認する

フワフワする

フローリングには要注意。

 

もう一つ見落としがちなのは、

床の構造です。

マンション(共同住宅)では、

下階への騒音を軽減するために

「置床・二重床構造」を

採用している場合もあれば、

構造体としての

コンクリートスラブの上に

直接クッション材付の

フローリングを貼る

「直床構造」を

採用している場合もあります。

 

後者の「直床構造」では、

クッション性のある

フワフワしたフローリングを

使用しなければならない

というケースが多いのですが、

この踏み心地が

好みに合うかどうかは

人それぞれです。

 

また、

床の遮音性能の関係で

リノベーション時に

施工上の制限がかかり、

水回りの移動が

難しくなる場合もあります。

 

こうした点を知っておくだけで、

暮らしやすい空間づくりの

可能性が広がるはずです。

 

今回のblogでは、

特に重要と考える3つの視点から

ポイントを

説明いたしました。

 

実際のところ、

建物の構造や築年数、

管理組合の規約などによって

制約は多種多様です。

 

ですから、

ここでご紹介したポイントは

あくまでも

最初のセルフチェックとして

お役立ていただければと思います。

 

どのマンションでも

同じように

改装(リノベーション)が

できるわけではなく、

物件ごとに異なる制約が

存在します。

 

とはいえ、

そうした制約をうまく生かし、

建築家のアイデアを

加えることで、

唯一無二の住まいへ

昇華できるのも

中古マンションリノベーションの

大きな魅力です。

 

やまぐち建築設計室では、

・中古マンション購入前の物件同行

・展現地診断・構造確認

・ライフスタイルに合わせたデザイン提案

を通じて、

心地よい暮らしをご提案しています。

 

長く暮らしても

飽きのこないデザインが欲しい。

 

家族構成の変化にも

対応できる間取りにしたい。

 

防音や安全面も含めて

ストレスフリーな住まいを

考えたいなど、

ご要望がございましたら、

ぜひおご相談ください。

 

培ってきた経験値と

建築家&生活者の視点で、

おしゃれさと実用性を兼ね備えた

上質な中古マンションリノベーションを

叶えるお手伝いをいたします。

 

中古マンションの

物件探し段階から

お手伝いが可能ですので、

どうぞ気軽にご相談ください。

 

皆さまの理想を形にする、

お手伝いをさせていただければ

幸いです。

 

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引き戸のある暮らし空間を美しくつなぐ現代住宅における建築美と機能性のベストバランス、過ごし方と空間をデザインする扉と間取りの関係性を丁寧に設計する意識的な空間提案。

2025年03月24日 | 設計の事デザインの事

住まいの計画の際に

間取りと共に考える

出入口の扉についていろいろと。

※障子をモチーフにした格子の引き戸でナチュラル和モダンな空間を提案

 

大きく分類して

開き戸と引き戸がありますが

出入りの事を考えて

引き戸のご提案を

させていただく事も多くあります。

※和を意識しつつ障子をモダンにアレンジした引き戸で空間を仕切る提案事例

 

住まいの扉は、

空間の印象を大きく左右する

要素の一つ。

※和をモチーフにしつつアーバンスタイルを取り入れて提案した空間を仕切る構成デザイン

 

なかでも引き戸は、

日本家屋の歴史のなかで

培われた伝統と機能性を兼ね備え、

大きな利点は、

開閉時にデッドスペースが

ほとんど生じない点。

※襖のイメージをモダンにアーバンスタイルのホテルライクをモチーフに提案

 

開き戸の場合、

扉を手前や奥へ動かすための

空きが必要となり、

その部分に

家具や小物を置くと

通行の妨げになります。

 

弊方のアトリエに

お越しいただいた際には

そういう部分も「体験」を

していただく事で

状況をご提案するケースもあります。

 

車いすを利用する際にも、

開き戸は

動線が狭まりがちです。

 

その点、

引き戸なら

扉が横に滑るような

可動域となりますから、

開閉に要するスペースを

意識せずに済み、

部屋移動の動線も動作も

全体をより広く使えます。

 

さらに引き戸は、

換気や通風、

荷物の搬入など

用途に応じて少しだけ開けたり、

全開にしたりと

柔軟に調整できるのも特長です。

 

夏場は風を上手に通し、

大型の家具を運ぶ場合には

引き戸をめいっぱい

開放すれば、

室内外をスムーズにつなげます。

 

ただし床にレールを

設けるタイプの引き戸は、

戸を引く際の音が

就寝時に気になることや、

レールにほこりが

溜まりやすいといった

注意点があります。

 

天井にレールを埋め込む

「吊り戸」にすれば

床がフラットとなり、

掃除が容易なうえ

開閉音も軽減可能です。

 

ただし気密性はやや低下し、

防音や断熱を

重視したい場所では

注意を要します。

 

建具(扉)の選定では、

デザインや

素材の検討も大切・・・・・。

 

和の趣を深めるなら、

木の温かみだったり

格子、障子を活かしたような

引き戸が似合います。

 

モダンな住まいには、

ガラスやアルミのフレームを

採用すれば、

空間を洗練された印象に

仕立てることで

全体のバランスもよくなります。

 

仕上げ材の種類や

色柄は豊富ですので、

周囲のインテリアと

調和させながら

個性を表現することも可能です。

 

一方、

引き戸は開き戸よりも

密閉性が劣る場合があります。

 

冬場の隙間風や

音漏れが気になるなら、

戸先にパッキンを入れる、

二重引き戸を用いるなどの

対策を講じることが

有効です・・・・・・。

 

断熱や防音の

性能を高めたいときには、

金物や工法を

検討するように。

 

さらに、

バリアフリーや

動線計画との連動も。

 

家庭用の車いすを

スムーズに通したいなら、

レールをなくしたり

広めの有効開口を

確保したりといった

配慮が必要です。

 

総じて引き戸には、

空間を有効活用できる一方で、

気密性や防音性が

課題となり得る

要素があるといえます。

 

だからこそ、

住まいの断熱性能、

掃除の手間、

ご家族の暮らし方、

そしてインテリアの方向性などを

総合的に判断して、

間取りと暮らしに最適な

扉の開閉方法とデザインを

選択する事が重要となります。

 

吊り戸、床レール式、

パッキン付きなど、

組み合わせは

多岐にわたりますので、

状況を判断して

それぞれの暮らしに応じた

最適解を見つけることが出来るように。

 

引き戸がもたらす

開放感や穏やかな情緒は、

日本の住まいに深く根づいた

魅力でありながら、

現代の住宅でも

多彩な表情を生み出せます。

 

広々とした

一体感を楽しみたいときには

引き戸や引き違い戸、

引き込み戸を開放し、

落ち着きが欲しいときには

戸を閉めてしっかり仕切る。

和室の障子や襖のある暮らし。

 

この柔軟性こそが、

引き戸で生み出すことが出来る

大きな魅力といえます。

 

ただし、

どのような扉であれ、

住まい全体のコンセプトや

ライフスタイルに合わなければ

本来の価値を発揮しません。

 

それぞれのご家庭での

環境の違いで、

安全性や掃除のしやすさを

重視する必要がありますし、

楽器を演奏したり

映画や音楽を

存分に楽しみたい部屋などでは

換気扇や窓、壁、天井から床も含めた

防音性能が不可欠です。

 

素材や仕様をひとつ変えるだけでも、

快適性や意匠性は

大きく変化します。

 

引き戸の魅力を

最大限に引き出すには、

こうした細部への配慮が

鍵となります。

 

最終的には、

扉が担う役割を

丁寧に見極めることが大切です。

 

部屋同士を柔らかくつなぎ、

日常の動線をストレスなく

導く引き戸は、

暮らしの質を大きく向上させます。

 

とはいえ、

気密性や断熱性を

重要視する空間や、

音漏れを避けたい場面では、

開き戸との使い分けも

必要となります。

 

こうした判断を経てこそ、

住まいの個性や居心地が高められ、

長く愛される住空間へと

昇華されていきます。

 

建築家としては、

これらの要素を総合的に検討しながら、

皆様の理想を形にする

お手伝いをいたしたく思います。

 

引き戸の奥深さを

味わいながら、

より豊かな暮らしを

考えてみませんか。

 

こうした検討を重ねてこそ、

住まいの隅々にまで

意匠と機能を使い勝手を

行き届かせることができます。

 

戸のレールひとつ、

素材の選択ひとつで、

日常の快適性や掃除の手間、

さらには室内環境までが

大きく変わるものです。

 

ライフスタイルの

移り変わりを踏まえ、

将来的なリフォームや

増改築にも

柔軟に対応できる選択も、

長い目で見たときの

真の豊かさを育むのではないでしょうか。

 

建築家として申し上げるならば、

扉とは単なる

開閉の手段ではなく、

空間を演出し、

暮らしを導く大切な要素です。

 

引き戸の特長を

十分に活かすには、

素材や金物の選択はもちろん、

家族構成や

日々の習慣といった

細やかな点まで

見つめることが肝要です。

 

そういう視点で

住まいも暮らしも

より一層豊かに・・・・・。

 

やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。
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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

住まいの設計、デザインのご相談は
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建築家とつくる家、家事を踏まえた動線計画と共に暮らしに寄り添う収納計画、快適で美しい住まいの工夫を間取り計画と生活習慣から紐解き暮らしを整える収納計画で美しさと快適さを両立するように。

2025年03月21日 | 収納・片付け・暮らし・インテリア

家造りの際に間取りの中で

家事や暮らしの動線と同様に。

 

※リビングと繋がる多目的収納ホールのある家・提案設計事例

 

住まいの快適性を

左右する要素の一つとして、

収納の計画は

欠かせません・・・・・。

 

家具を極力減らし、

暮らしをシンプルに

保ちたいと望む方も多いですが、

その理想を実現するには、

住まいに十分かつ

適切に設えられた

収納が欠かせません。

 

住宅雑誌などの

統計調査などにも

よく書かれていますが

「収納の少なさ」に

不満を抱える方が

約4割と最多で、

「幅や奥行の不足」

「風通しの悪さ」

「湿気」なども頻出する課題。

 

一方、

より充実させたい

収納場所として

「ウオークインクローゼットや納戸」

「クローゼット」

「風呂場・脱衣所収納」

「玄関収納」などが挙げられます。

 

収納が十分なら、

必要以上の家具を置かずに済み、

軽快かつ洗練された

空間を創出できることもあります。

 

ですがその「十分」が逆に

物を溢れさせる状態を

つくりだす事にもつながります。

 

暮しにとって「最適解」となる

状態を考える事も大切に

収納計画を

整理整頓するように。

 

自分たちの暮らしを

改めて「見直す事」で

見えてくる事も

沢山あると思いますよ。

 

収納方法も調理と同じで

レシピだけではうまくいかず

独自性をキチンと見る事重要です。

 

そういう意味で

収納計画の工夫をいろいろと・・・・・。

 

キッチン近くにパントリーや

玄関脇に土間収納を設けると、

動線に沿った

効率的な片付けや

収納物の出し入れが可能となり、

暮らしの質は

格段に向上します。

 

食料品や日用品を

一か所に集約すれば

作業動線がスムーズになり、

玄関に土間収納があれば

アウトドア用品や

靴類をまとめやすくなります。

 

これらの収納には

換気や衛生面への

配慮も欠かせません。

 

切な素材と

レイアウトを施すことで、

快適さと清潔感を

長く保つことが

できるようになります。

 

ですがそれらが

正解という訳では無くて

生活スタイルに沿うのかどうかが

重要なんです。

 

収納スペースを

むやみに増やすと、

居住空間が圧迫されかねません。

 

大切なのは、

何をどこに収納し、

どのように活用するかを

明確にすること。

 

たとえば、

寝室や子供部屋には

衣類や学用品をまとめる

クローゼットを設け、

リビング周辺には

普段使いではない

来客用のスリッパや

日ごろ使う物を収める為の

収納を配置するなど、

用途や使用頻度に合わせた

計画が求められます。

 

そうすることで、

住まい全体の

統一感が保たれ、

暮らしやすく美しい

空間を形成することに

近づくかと思います。

 

加えて、

収納の位置や寸法は、

将来的な

ライフスタイルの変化に

対応できる

柔軟性も意識したいものです。

 

子供の成長に伴い、

必要となる物品や

量が変わることは

珍しくありませんし、

在宅ワークの普及など

住環境を取り巻く

トレンドも日々変化しています。

 

あらかじめ可動棚を設けたり、

空間に余白を

残しておくなど

工夫を凝らせば、

新たなニーズにも

適切に対応できやすくなります。

 

さらに、

将来リフォームや

増改築を検討する際にも、

収納をベースにした

柔軟なレイアウト変更が

容易になり、

結果として

住まいの長期的価値を

高めることにもつながります。

 

収納計画と連動した

照明や素材選びとの

バランスも重要です。

 

暗く窮屈に

感じやすい収納空間に

適度な採光や照明を

取り入れることで、

使い勝手がぐっと向上します。

 

たとえばですが、

扉に関してもそうですが、

引き戸や折れ戸の

開閉方向を工夫すれば、

狭い場所でも

スムーズに出し入れが行え、

室内の動線を損なわずに

収納を活用できる

という事もあります。

 

また、

湿度の高い日本では、

収納内部の通気性や

調湿性能への配慮が

不可欠です。

 

押入れやクローゼットの

内部を通気しやすくしたり、

調湿効果のある素材を

採用することで、

カビや嫌な臭いを

防ぐことができます。

 

さらに、

家の構造や断熱性能と

連動させることで、

収納に対する

温度や湿度の影響を

最小限に抑えることが

可能になります。

 

これにより、

保管品を長期的に

良好な状態で維持できるだけでなく、

住まい全体の

快適性も高められます。

 

収納は「ただ物をしまう」だけでなく、

住まいに余白をもたらし、

生活動線を整える

重要な役割を担います。

 

家造りを

検討中の皆さんも

日常生活で

思う節はあるかと思います。

 

ビルトイン収納を導入すれば、

扉を閉めた際に

壁と一体化し、

統一感あるインテリアを演出できますし

オープンシェルフや

見せる収納を

部分的に採用すれば、

お気に入りの小物

アートを飾り、

住まいに個性や

潤いを与えることも可能です。

 

ゆえに家づくりでは、

家族構成や趣味、

生活スタイルなどを

総合的に考慮し、

適切な収納量と

機能を見極めることが肝要です。

 

設計段階で

何を、どこに、

どのように収納するのか?

ということをイメージし、

各部屋の広さや動線、

採光や換気などの

条件と照らし合わせながら

最適解を探ります。

 

こうした手間を

惜しまない計画が、

完成後の暮らしを

より豊かにしてくれます。

 

収納は決して脇役ではなく、

間取り計画上も

住まい全体を

機能的かつ美しく

まとめ上げる「要」となります。

 

上質で心地よい空間を

実現するうえで、

収納計画は

不可欠な要素です。

 

限られたスペースでも

創意工夫を凝らせば、

暮らしの利便性と

ゆとりを

大きく向上させることが

できます。

 

建築家としては、

収納設計を空間デザインの

一部として捉え、

ご家族の暮らしやすい

環境づくりに

寄り添う提案をすることも

大切にと考えています。

 

家造りの際には、

ご自身のライフスタイルを

見つめ直し、

長く愛せる住まいを

築き上げるためにも

暮らしのポイントを考えて

収納計画を

住まいづくりの根幹と

連動させて捉えることで、

暮らしやすさと

美しさの両立を

図ることが可能となります。

 

一つひとつの工夫が

積み重なることで、

住まいがもたらす豊かさは

より深まり、

日々の暮らしそのものが

大きく変わっていくと

考えています。

 

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土間のある家で叶える上質な暮らし、間取りの工夫と存在感の意味を暮らしから紐解くようにデザインする伝統とモダンが調和する美しい空間設計と快適な住まいの魅力と旅館で暮らすような味わい。

2025年03月20日 | 中庭 ライトコート デザイン 設計建築家

暮らしの中に情緒ある空間と

多機能性を持つ空間。

※和を意識したリビング空間からも繋がる庭を囲む通り土間の提案設計

 

土間のある家・・・・・。

現代の暮らしに息づく

伝統空間の魅力提案。

※和モダンを意識したセカンドリビングとなる庭と繋がるオープンテラスのような土間空間の設計提案

 

住宅雑誌やWEB上(SNS)

ピンタレストやInstagram、

ポータルサイトでも

ご覧になられて

「土間のある家」について

ご質問やご相談を

いただく事があります。

 

土間とは、

かつての日本家屋で広く見られた、

屋内にありながら

土足で利用できる

半屋外的な

スペースのことです。

 

かまどがあった

昔の住まいでは、

煮炊きや作業をする場として

欠かせない存在でしたし

家の中を通り土間として

活用する事で

外と中の行き来などにも

活用されていました。

 

しかし現代では、

キッチンやリビングを中心にした

間取りプランが一般的になり、

伝統的な土間は

姿を消しつつありました。

 

ところが最近、

外と中を緩やかにつなげる空間として

その機能性や多機能な空間に

憧れの生活を

重ねる住まい手さんも増えて

ふたたび設計提案に

取り入れる事例も・・・・・。

 

土間の存在が注目される背景には、

ライフスタイルの

多様化があります。

 

たとえば

自宅で趣味を楽しみたい、

あるいはペットや

子供が伸び伸びと遊べる場所が

室内にほしい、

アウトドアグッズを

手入れする作業スペースが必要など、

さまざまなニーズが

出てきたからです。

 

そういうライフスタイルの

変化やもともと

そこにある魅力に気づき、

土間のある家を・・・・・

 

多目的に使える

フレキシブルな空間。

土間の最大の

メリットは

「多目的に使える」という

フレキシビリティです。

 

屋内に設けられた

空間でありながら

土足で過ごすことができるため、

趣味の道具を広げるような

作業場としても、

子供やペットが

多少汚れても

気にせず遊べる場所としても

活躍します。

 

自転車やバイクを

そのまま持ち込めるのも

大きな特徴で、

雨天時のメンテナンスや

盗難防止にも役立ちます。

 

さらにキャンプ用品など

アウトドアグッズの収納や、

ガーデニングで使う

道具の手入れの場としても

便利です。

 

また、

土間のゾーンを間取りの中で

適切に調整して

程よい空間に設計すれば、

テーブルや椅子を置いて

第二のリビングとしても

活用できます。

 

床仕上げを

モルタルやタイルにする

ケースが多いのですが、

適切な断熱や

床暖房を組み合わせることで、

真冬でも快適に

利用できるようにすることも

可能です。

 

壁面に収納を

造作しておけば、

雑多な物が散らかりにくく、

いざというときには

応接間のように

活用することもできます。

 

外と内をつなぐ

開放感とデザイン性・・・・・。

 

土間は、

玄関からリビング

至るまでの

アプローチとしてだけでなく、

外と内を緩やかにつなげる

という役割も担うことが出来ます。

 

ガラス戸や大きな窓を設けて

外部から光を取り込めば、

土間を通して

自然光や風が

室内全体に広がり、

居住空間全体が

明るく気持ちのよい

雰囲気になります。

 

これは通風や採光の面でも

大きなメリットで、

家のなかに

余裕のある「息づく空間」を

生み出してくれます。

 

さらに、

土間の素材感は

空間デザインとしても

魅力的です。

 

例えば無垢材で仕上げた

室内空間と

モルタルやタイルで仕上げた

土間が連続することで、

異素材の対比から生まれる

空間の心地良さや

奥行きを

演出することができます。

 

こうしたマテリアルの

組み合わせは、

シンプルでモダンな

住宅にも、

和の趣を活かした

住まいにもよく馴染みます。

 

「土間のある家」という

キーワードで検索される方は、

往々にして

デザイン性を重視する

傾向がありますが、

その期待に応えるだけの

表現力が土間には存在します。

 

コストとスペースの確保。

一方で、

土間にはいくつかの

デメリットも存在します。

 

まず第一にコスト面です。

土間を設ける場合、

玄関だけで

済ませられるスペースを

大きく確保し、

さらに床の仕上げや

断熱処理など

通常の居室とは異なる

工事が必要になります。

 

たとえばモルタルを

打設する場合も、

単にコンクリートを

流し込むだけではなく、

ひび割れ対策や

仕上げの加工、

スロープなどの

納まりを検討する必要があり、

費用がかさんでしまうことが

多くなります。

 

また、

スペースの確保も

問題になります。

 

土地の広さや

間取りに余裕があるならまだしも、

駅前など敷地の広さが

極端に限られている場合は、

土間に割く面積を

どのように捻出するかが

大きな課題です。

 

せっかく土間をつくっても、

狭すぎて

自転車やベビーカーを

置くとすぐに窮屈になってしまう、

というケースもあります。

 

土間は存在するだけではんなくて

暮しにとって

自由な空間であることが

重要ですから、

必要な目的を確保するために

間取りの意味を

慎重に検討する必要があります。

 

寒さ・汚れ・メンテナンス。

土間が敬遠される理由のひとつに、

「寒さ」があります。

 

古い日本家屋の土間は

断熱性能が低かったため、

冬になると冷気が流れ込み、

部屋全体が

底冷えすることもありました。

 

現代の家づくりでは、

基礎断熱や床暖房の技術を

活用することで、

土間の冷たさを

ある程度抑えることができますが、

それでも室内と比べると

温度差は残る場合が多いです。

 

住宅全体の断熱計画を

適切に行い、

換気や空調のシステムを

機械的にも

パッシブ的にも

しっかり組み込むことが

大切です。

 

もうひとつの注意点は

「汚れ」と「メンテナンス」です。

 

土間はその名のとおり

土足で利用する

空間ですから、

外からの泥やホコリなどが

入りやすくなります。

 

犬や猫など

ペットを飼っている場合は、

さらに毛や足跡で

汚れることも

考慮しておく必要があります。

 

頻繁に水拭きや

掃き掃除をする手間は

どうしても増えます。

 

モルタルや

タイル仕上げであれば

比較的掃除は簡単ですが、

水はけや排水が

不十分だとカビやコケが

発生しやすくなることもある為、

設計段階で

床の勾配や排水計画を

きちんと整えておくことが

重要です。

 

建築家が考える

土間計画・・・・・。

土間のある家を計画する際、

どのような点に

配慮すべきでしょうか。

 

まずは「動線計画」です。

土間を活かすためには、

玄関から土間、

そして居室へと至る

つながりに無理がないように

することが肝要です。

 

たとえば玄関を入って

すぐに広めの土間があり、

その先にリビングが

見えるように配置すれば、

土間を通り抜けて

家の中心へ入っていく動線が

シンプル化します。

 

家族の日常動線を

想定してみると、

ちょっとした買い物後に

土間に荷物を一時置きしたり、

雨の日でも傘をさして

土間を行き来できたりと、

多彩な活用シーンが

思い浮かぶはずです。

 

次に「素材選び」と

「意匠設計」です。

 

土間部分と

居室部分の素材を

対比させたり、

逆に床のレベルを揃えて

緩やかに境界を

つくったりするなど、

計画次第で空間は

大きく変化します。

 

木材・タイル・モルタル・石など、

素材ごとに

メンテナンス性も

変わりますので、

ライフスタイルと好みに合った

仕上げを選定する事が重要です。

 

さらに、

照明計画や造作家具との

組み合わせによって、

土間を単なる

土足スペースから

ワンランク上の

アクティビティ空間へと

昇華させることができます。

 

土間のある家には、

他のスペースにはない

特別な魅力がある一方、

コストや寒さ、

掃除といった

デメリットもつきまといます。

 

しかし、

こうした制約を乗り越えるだけの

価値を見いだせるかどうかが、

家づくりを

成功させるうえでの

ポイントとなります。

 

意味のある

最適な土間があれば、

趣味の道具保管から

子供やペットの遊び場、

アウトドアグッズのメンテナンス、

さらにはセカンドリビングとして、

生活を彩る数多くのシーンを

生み出すことができます。

 

実際に土間を検討する際は、

初期段階で

どんな使い方をしたいか、

土間でどんな暮らしを

実現したいのかを

明確にしておくと、

必要な広さや断熱計画、

収納、動線計画などの

具体的なイメージが

固まりやすくなります。

 

そして、

完成後の住まいで

家族がどう生活を送るのかを

イメージしながら

検討を重ねることが大切です。

 

「土間のある家」は

伝統的な日本家屋の要素を

現代の暮らしに取り入れた

デザイン手法であり、

多様化した

ライフスタイルに応える

柔軟性とデザイン性を

兼ね備えた空間です。

 

とはいえ、

土間を設置するには

コストやスペース確保、

寒さや汚れへの対策など、

しっかりとした検討が

必要となります。

 

家づくりにおいては

「メリットとデメリット」を

正しく理解し、

求める暮らしに合った

最適解を見つけることが

成功の鍵となります・・・・・。

 

もし「土間のある家」を

検討しているなら、

まずは自分たちの

優先順位を

整理してみてください。

 

自転車や

バイクのメンテナンスを

快適に行いたいのか、

ペットと自由に過ごせる

場所が欲しいのか、

あるいは趣味や

仕事の作業場として

使いたいのか。

 

家族の要望を洗い出す時間は

その後の家造りのプロセスに

大きく影響します。

 

建築家の視点から言えば、

土間とは単に

レトロな要素を

取り入れるだけではなく、

新しい暮らし方を提案する

ポテンシャルを秘めた

空間です。

 

外と内をつなぐ

柔軟なスペースを

手に入れることで、

家の価値は大きく高まります。

 

長期的に見ても、

家族構成の変化や

趣味の移り変わりにも

対応できる柔軟性こそが、

土間の真髄といえます。

 

だからこそ、

費用やメンテナンスなどの

現実的な面も踏まえながら、

時間をかけて

丁寧に計画することを

おすすめします。

 

土間のある家は、

間取りの中に

ちょっとした冒険心を

盛り込むことで、

豊かな暮らしを

デザインするうえでの

重要な選択肢です。

 

家づくりを検討している方は、

土間の魅力と

可能性を再考してみては

いかがでしょうか。

 

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