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奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

建築計画的にも精査するべき間取り以外の性能と考え方、防音・遮音設計と家族の調和、物理的ストレスを軽減し最適解としての二世帯住宅と未来志向の暮らし方を紡ぎ長く住み継ぐ為の実践的アプローチ。

2025年02月22日 | 2世帯住宅

二世帯住宅での

防音・遮音を考える。

※木造ではなくて鉄筋コンクリート造(RC)プランでモダンな暮らしをイメージした住まいの外観イメージ図

 

親世帯と子世帯が

共に暮らす住まいに対して

気を付けたい視野。

 

二世帯住宅は、

親世帯と子世帯が

同じ建物の中で

生活空間を共有する

スタイルです。

 

その間取りにも基本要素がいろいろとあり

どのようにセクションを

分割するのかによって

家の考え方も随分異なります。

 

同居と言っても様々な形が

存在します。

 

世帯ごとに

生活リズムや

趣味・嗜好が異なる場合、

知らず知らずのうちに

「生活音」が

大きなストレスとなることも

少なくありません。

 

単世帯でも

そういう事はありますよね。

 

特に夜間や早朝の足音や声、

家電の使用音などが重なると、

睡眠不足や

気疲れの原因にもなり得ます。

 

また、

生活習慣の違いや

意見対立が深まると、

お互いに気まずさを抱える

「不協和音」が生じる可能性も

高くなります。

 

お互いを思いやりながらも

快適な距離感を保つためには、

遮音・防音対策はもちろん、

コミュニケーションの工夫も

欠かせないということです。

 

僕自身も

二世帯住宅で暮らしていますが

いろいろなシーンの経験が

その中にも含まれています。

 

二世帯住宅の設計における

防音の重要性や、

具体的な設計・建材のポイント、

そして同居にともなう

リスクへの配慮について

少し書いてみたいと思います。

 

二世帯住宅における

防音・遮音の必要性・・・・・。

二世帯住宅では、

上下階や隣接部屋、

廊下などを介して

音が伝わりやすくなる

傾向があります。

 

親世帯と子世帯で

生活時間帯が異なるとき、

わずかな物音が

相手の睡眠や作業を

妨げるケースもあります。

 

生活音を心地よいとして

受け入れる事は可能ですか?

それとも無理ですか?。

 

防音や遮音の工夫が

十分になされていないと、

互いに気を遣いすぎてしまい、

せっかくの同居生活が

息苦しくなる

可能性があります。

 

さらに、

生活リズムや家事の仕方、

来客対応など、

習慣の違いが重なると

意見の対立が生まれやすくなり、

不協和音へと

発展しかねません。

 

こうした不安を解消するためにも、

建築計画以前に

音の問題を考慮し、

それぞれの世帯が

程よい距離感を保ちながら

安心して暮らすことの出来る

環境を整えることが重要です。

 

快適な生活空間は、

家族関係の

円滑化にも

大きく貢献します。

 

設計前におさえておきたい

ポイント・・・・・。

(1)間取りと動線の工夫

部屋の配置や

動線を考えるだけでも、

生活音の干渉を

大幅に減らせます。

 

たとえば、

親世帯と子世帯のリビングを

できるだけ

離れた位置に配置したり、

互いの寝室が

直接隣接しないように

レイアウトしたりすることで、

音の侵入を

「最小限」に抑えることが可能です。

 

さらに、

水回と呼ばれる

洗面や浴室、

トイレなど、

音が響きやすい設備を

どう配置するかも、

両世帯の生活リズムを

考慮したプランニングが

必要です。

 

また、

趣味や過ごし方に

違いがある場合は、

活動スペースを共有しすぎない

工夫も大切です。

 

たとえば、

楽器演奏やホームシアターを

楽しむ子世帯と、

静かに暮らしたい

親世帯が同居するなら、

防音室の導入や

動線の分離などを検討すると、

お互いが快適に過ごせます。

 

(2)階層分離のメリット

上下階で世帯を分ける場合は、

階段の位置や

床構造を重視する必要があります。

 

一般的な木造では、

足音や振動が

伝わりやすい傾向があるため、

二重床や遮音材の使用を

検討することも重要です。

 

鉄筋コンクリート(RC)や

鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)

と呼ばれる構造であれば、

もともと遮音性が

高いケースが多いですが、

床・壁の構成や

仕上げ材によって

結果が大きく変わります。


こうした工夫は

単に生活音の対策だけでなく、

各世帯が独立性を

保つうえでも有効です。

 

過度に干渉し合う

状況を避けることで、

意見対立や

不協和音のリスクを抑えつつ、

適度な距離を保てます。

  1. 防音建材の上手な活用

遮音・防音性能を左右するのは、

壁や床、天井、ドア、

窓など多岐にわたります。

 

近年は各建材メーカーが

開発した

高性能な建材も

数多く流通しており、

吸音・遮音を目的としたボードや、

密性に配慮した

サッシや内装用の扉なども

代表例です。

 

たとえば、

床下に特殊な遮音材を敷き詰める、

部屋を区切る

間仕切り壁に

吸音パネルを組み込むなど、

さまざまな手法で

音の伝搬を抑制できます。

 

ただし、

防音建材は単体での

性能だけでなく、

設置方法や建物全体の

設計との組み合わせが

重要です。

 

高性能な防音材を用いても、

計画性が無かったり

施工が不十分であれば

気密性が損なわれ、

せっかくの遮音効果が

得られない可能性があります。

 

それらに長けた専門家と相談しながら、

適切な場所に

適切な材料を用いることこそが、

優れた防音環境を実現する

鍵となります。

 

二世帯住宅の

防音・遮音を成功させるためには、

実際に二世帯住宅の

生活の構成を

汲み取る事の出来る視野が重要です。

 

単世帯住宅のそれとは

そもそも状況が

異なりすぎますから。

 

二世帯住宅独特の

構成要素を

理解することは重要です。

 

最適な間取りの提案。


生活リズムを考慮した部屋の配置や

音の伝播を

最小限に抑える動線計画など、

暮しに関する理解度が

高くないと間取りにも

不便が生じやすくなります。

 

世帯間の関係性や

将来的な家族構成の変化も

踏まえることで、

不協和音を防ぐ住まいを

デザインできます。

 

適切な建材・工法の選定。

床・壁・天井・開口部など

各パーツに合わせて、

吸音・遮音・防振の観点から

最善の組み合わせを

考える事が重要です。

 

性能の良い建材などを使ったとしても

家全体のバランスで

性能が低下することも

ありますから。

 

さらに、

家族の趣味や

ライフスタイルに応じた

考え方を検討することも重要です。

 

コスト・効果のバランスを考慮。

防音工事は

費用がかさむことがありますが、

必要な部分を的確に

選択することで、

コストと効果を視野に

両立したプランを立てられます。

 

無理のない予算配分であれば、

家計への負担も

減らすことができるかと思います。

 

将来的なリフォームや

増改築を見据えた設計。

 

二世帯住宅は、

将来的に家族構成が

大幅に変わる場合も

考えられます。

 

将来のリフォームや

ライフスタイルの変更にも

対応しやすい設計を

検討しておけば、

長く快適に

住み続けることも

少ない投資で済むケースがあります。

 

二世帯住宅を

計画することが

適切ではないケース。

 

遮音・防音を充実させれば、

二世帯住宅は

家族同士が支え合いながらも

プライバシーを

確保できるメリットがあります。

 

しかし、

すべての家族にとって

二世帯住宅が最適解とは

限りません。

 

たとえば、

以下のようなケースでは

慎重な判断が求められます。

 

家族の距離感を

保ちたい事情がある。

 

親世帯・子世帯間で

価値観や生活リズム、

さらには趣味や交友関係に

大きな差がある場合、

同居によるストレスが

かえって大きくなり、

不協和音が生じるリスクが

高まります。

 

物理的・経済的な制約が大きい。

二世帯住宅は、

専用部分や共有部分を含めて

建築コストが基本的には

高くなるので、

そういう意味での予算や

状況を踏まえた土地が

確保できない状況では

計画を見直す必要があります。

 

また、防音工事や

高性能建材を導入する費用を

負担できない場合も

検討課題です。

 

子世帯のライフステージが

変わりやすい・・・・・。

仕事の都合や子育ての段階など、

子世帯の生活環境が

変化しやすい時期には、

固定的な住まいである

二世帯住宅が

必ずしもベストとは限りません。

 

急な転勤や転職、

進学のタイミングなどを

見据えることで、

適切な暮らし方を

判断できるかと思います。

 

二世帯住宅の利点を

十分に活かすためには、

同居することによる

メリットとデメリットを

現実的に検討する必要があります。

 

防音・遮音だけに

注目して安易に決めてしまうと、

後からライフスタイルや

家族関係の変化に対応できず、

かえって負担や

対立が増すリスクがあります。

 

防音・遮音で叶える家族の調和。

二世帯住宅は、

親子が支え合いながら

暮らすという点

大きな魅力がありますが、

一方ではお互いの生活音や

意見の食い違いによる

ストレスが大きくなりやすい

リスクも伴います。

 

防音・遮音対策を

適切に行うことで、

家族がストレスなく

安心して暮らせる空間を

手に入れることが出来るかどうか?。

 

そういう意味では

物理的な対策だけでは

十分とはいえません。

 

日々の生活習慣や

価値観のすり合わせ、

家事分担や来客時のルールなど、

互いの立場を尊重する

コミュニケーションも不可欠です。

 

誤解や不満が積み重なると、

建築的にどれだけ

防音性能を高めても、

不協和音の根本的な

解消にはつながりませんから。

 

二世帯住宅での防音・遮音は、

家族が安心して暮らせる

空間をつくるための

大切な要素です。

 

床や壁・天井の厚みや構造、

ドアや窓の気密性、

そして高性能な防音建材の

活用など、

ポイントをしっかりおさえれば

暮らしやすさは

格段に向上します。

 

各世帯のライフスタイルや

将来の生活変化まで

見据えたプランニングを

行うことで、

一緒に暮らすという

内容に対して

改善も行われるかと思います。

 

ただし、

二世帯住宅が

常に最適な選択肢とは

限りません。

 

家族の距離感や予算、

将来設計を含めて検討し、

同居によるメリットと

デメリットを

冷静に見極めることが必要です。

 

遮音・防音対策は

物理的ストレスを軽減しますが、

最終的に大切なのは

家族同士の思いやりと

理解です。

 

環境面と心のケアの

両方をバランスよく整えることで、

不協和音を避けながら

長く暮らすことの出来る

2世帯住宅を程よい距離感で。

 

あなたの毎日がもっと豊かに、

もっと自由になる場所を

形にしてみませんか?。

 

やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。

暮らしの意識と時間を丁寧に。

 

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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

住まいの設計、デザインのご相談は
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二世帯住宅の玄関共有間取り、快適な動線計画とプライバシー確保を両立する設計の工夫と、ライフステージの変化に対応する間取りの考え方、世帯間、親子の関係性も「常識」をどのように捉えるべきなのかは重要です。

2025年02月21日 | 2世帯住宅

二世帯住宅における

玄関共有の設計ポイント。

※玄関ホールを親世帯子世帯共有の談話スペースとして計画した間取りでのイメージCG・簡易リビング

 

快適で調和のとれた

暮らしを実現するために。

 

二世帯住宅の計画において、

玄関のあり方は

重要な検討事項の一つです。

 

共有することで生まれるつながり、

独立性の確保・・・・・。

 

これらをいかに

両立させるかが

設計の鍵となります。

 

僕自身も20代の頃、

まだ「勤務建築士」だった

ころですが

自身で二世帯住宅を

設計して

今も実際に住んでいますが、

当時の

住宅設計と

生活そのものの

人生経験の無さが招いた

二世帯住宅独特の罠

にもハマりました。

 

そういった経験からも

そもそも想定しておかないといけない

難しい内容も

二世帯住宅には

存在する事を経験しています。

 

人は基本的に

知っている事柄の周辺しか

理解することが出来ません。

 

ここでは詳しく

書けませんが

二世帯住宅の

「セオリー」だけを

少し書いてみたいと思います。

 

間取り計画だけではなくて、

暮らし方を考える意味で

玄関共有の

メリットとデメリットを踏まえつつ、

それぞれの家庭に馴染む

暮らしやすくて

快適な二世帯住宅を

実現するための考え方についても

少し意識するだけで

随分変わりますよ。

 

ご自身の子供世帯と住むのか

または親世帯と暮らすのか?。

 

又は義理の親子なのか

実の親子なのかも・・・・・。

 

家族のなかでも

成長と環境の違いを

どのように

考えるべきなのかは

大切です。

 

1. 玄関共有のメリット

家族の自然な交流と

見守りのしやすさ・・・・・。

 

共有の玄関を通じて、

日々の何気ない会話や

挨拶が生まれ、

家族のつながりを

深めるための

きっかけとなります。


また、

高齢のご両親の

安否確認が

しやすくなる点も

大きな利点です。

 

ですが現実的な面を考えると

それぞれの生活の違いや

生活文化の違いを

きちんと把握したうえで

計画しておかないと

「違い」を受け入れられない状態だと

随分ストレスになります。

 

ゆとりある玄関空間の確保。

二つの玄関を設けるよりも、

一つの玄関に

スペースを集約することで、

広々とした

エントランス空間を

実現できます。

 

ゆとりのある間取りによって、

収納力の向上や、

ベビーカー・車椅子の

出入りがしやすい

バリアフリー計画も

可能になります。

 

コストの軽減と税制上の利点。

玄関を一つにすることで

建築コストを抑えられるほか、

固定資産税や

不動産取得税が

1世帯分として

扱われる可能性があります。

 

税制面でのメリットを

享受するためには、

事前に確認する内容も

整理する事が大切です。

 

2. 玄関共有のデメリットとその対策。

プライバシーの確保・・・。

来客対応時や

荷物の受け取り時に、

互いの生活が

交差する可能性があります。

 

この課題に対しては、

以下のような工夫が

有効です。

 

〇動線計画の工夫

各世帯の居住スペースへの

動線を明確に分け、

共有部分を通る頻度を

最小限に抑える。

 

〇間仕切りの設置

玄関ホールに

パーティションや

格子壁を設け、

視線のコントロールを行う。

 

〇個別のインターホンや

ポストの設置・・・・・。

来客や宅配物の

受け取りを

世帯ごとに分けることで、

独立性を確保する。

 

生活リズムの違いによる

ストレス・・・・・。

 

異なるライフスタイルを持つ

家族が同居する場合、

玄関の開閉音や

深夜・早朝の出入りが

気になることがあります。

単世帯でも気になりますからね。

 

この点については、

以下の方法で

対策を考える事も。

 

防音対策。

玄関ドアや床材に

防音性能の高い素材を採用し、

音の伝達を抑える。

 

動線と寝室の配置の工夫。

玄関から寝室を離し、

音の影響を

最小限にする

間取りの計画を心掛ける。

 

快適性が高くなる

玄関共有プランを

実現するポイント・・・・・。

 

①それぞれの

生活スタイルに応じた動線計画。

 

共働き世帯

高齢者世帯

子育て世帯など、

それぞれの

ライフスタイルに合わせた

玄関設計が求められます。

 

例えば、

親世帯と子世帯の

生活時間帯が異なる場合、

玄関から各世帯の

居住スペースへと

スムーズに移動できる

動線を設計することが重要です。

 

② プライバシーと交流のバランス

完全に分離するのではなく、

「適度な距離感」を

保ちながら

家族関係性を

どのように理想化するべきなのか?。

 

たとえば、

玄関ホールに

共有のラウンジスペースを設け、

必要なときに

集まれる空間を計画することで、

無理のない

コミュニケーションの場を

確保できます。

 

③ 将来的なライフステージの変化を考慮

二世帯住宅は、

時の流れとともに

単世帯住宅よりも

住まい方が変化するものです。

 

将来、

親世帯が一人暮らしになったり、

子世帯が

独立したりすることを見越し、

玄関を「共用」と「分離」の

どちらにも

対応できる可変的な

設計とするのも一案です。

 

具体的には、

将来的に玄関を

分けられるような

構造にしておくことで、

ライフステージに応じた

柔軟な住まい方が

可能になります。

 

二世帯住宅における玄関共有は、

家族のつながりを育む一方で、

プライバシーや

生活リズムの違いに

配慮した設計が求められます。

 

動線計画を工夫し、

互いの生活が干渉しにくい

設計とする。

 

防音対策や

視線のコントロールにより、

プライバシーを確保する。

 

将来の

ライフステージの変化に

対応できる

柔軟な設計とする。

 

二世帯住宅の計画は、

単世帯以上に

現在だけでなくて

ある程度将来の暮らしまでを

見据えることが重要です。

 

家族の絆を

どのように考えて

自分達の暮らしにとって

快適な住環境を

実現できるようになるのかを

慎重に考えるように。

 

あなたの毎日がもっと豊かに、

もっと自由になる場所を

形にしてみませんか?。

 

やまぐち建築設計室は
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二世帯住宅を賃貸併用住宅として使うメリットと注意点について、自己資金のみの場合は自由ですが住宅ローンの場合は注意が必要です、そのうえで将来設計とライフプランを考えた賃貸化という選択肢。

2024年12月06日 | 2世帯住宅

二世帯住宅を

賃貸併用住宅として使う

メリットと注意点について。

※将来的に賃貸計画も可能にある二世帯住宅での間取り提案(1階部分)法律上は一戸建て住宅ではなく長屋建て住宅にて申請を取り扱います

奈良県で計画の場合は奈良県条例などにも注意

 

一般的に二世帯住宅と呼ばれる家は、

親世帯と子世帯が

同居するための住宅です。

 

しかし、

将来的には家族構成や

ライフステージの変化により、

二世帯住宅の使い方も

変わってくるものです。

 

一般的に可能性が高いのは、

いつかは親世帯の

居住スペースが空くことです。

 

そんな時のために、

二世帯住宅を

将来賃貸併用住宅としても

使えるようにしておく

という選択肢があります。

 

二世帯住宅を

賃貸併用住宅にする

メリットや注意点を

すこしだけ書いてみたいと思います。

 

※個人住宅の住宅ローンで賃貸住宅の住宅ローン融資は不可です。

 

賃貸併用住宅とは、

一軒家で自分たちの住まいと

賃貸に出せる部屋を

両方設けた住宅のことです。

 

自宅の一部で自分たちが生活し、

残りの部分を

賃貸として貸し出す形をとることで、

家賃収入を得ながら

住むことができるのです。

 

二世帯住宅を

賃貸併用住宅として使うメリット。

 

二世帯住宅の場合、

親世代が他界したり

どちらかが別の場所に

移り住んだりした際に

空きスペースができてしまいます。

 

その空いたスペースを

賃貸に出せるような形の

二世帯住宅にしておくことは、

いくつかメリットがあります。

 

将来の収入源になる。

親世代が他界したり

別の場所に

移り住むことで

空いた部屋を賃貸に出し、

定期的な家賃収入を

得ることができます。

 

特に、

老後の生活費や

ローン返済に役立てることができるため、

経済的な安心感を

得ることができるのは

大きなメリットです。

 

柔軟に住み替えできる。

二世帯住宅は、

子世帯が独立して

別の場所に住む場合や、

親世帯が介護施設に入る場合など、

将来的にどちらかが

住み替えを検討することになる

可能性も高いです。

 

もしも空いたスペースを

有効活用できないような

二世帯住宅であれば、

スペースが無駄になってしまう、

ローンの支払い等で

家を維持するのが難しくなる、

といった状況になることも

考えられます。

 

家を建てる段階から

賃貸に出すことを

考慮した住宅にしておくことで、

住み替えを検討する際も

柔軟に考えることが可能になります。

 

賃貸併用住宅にする注意点。

二世帯住宅を

賃貸併用住宅として使う場合の

注意点を少し。

 

プライバシーをどうやって確保するか。

他人の世帯同士が

近接して暮らす場合、

プライバシーの確保は

何より重要です。

 

二世帯住宅を

賃貸併用として使う場合、

賃貸部分と自宅部分が

隣接しています。

 

今まで以上に

生活音が気になったり

出入りの際に

鉢合わせしたりといった

可能性もあるため、

当初の二世帯住宅の

設計時から

将来賃貸併用住宅にすることを

考慮してゾーニングしておく

必要があります。

 

賃貸住宅運営のための知識が必要。

賃貸併用住宅を

成功させるためには、

最低でも次のような

賃貸経営の基本的な知識が

必要です。

 

・賃貸契約の管理

・入居者とのコミュニケーション

・修繕・メンテナンス対応 など

賃貸において

必要な管理業務などもあるため、

賃貸管理業者に

物件管理を

依頼するのもおすすめです。

 

また、

いつかは賃貸部分が

空室になるリスクもあります。

 

その際は収入が途絶えてしまうため、

長期的な資金計画を

立てることも重要です。

 

初期投資が必要。

賃貸併用住宅にするためには、

初期投資も必要です。

 

いくら違う世帯とはいえ

家族同士であれば

それほど気にする必要が

なかった点が

気になることも考えられます。

 

例えばしっかりと

防音対策をしたり、

玄関の位置や

向きを考慮したりなど、

賃貸スペースを

独立させるために

ある程度事前のコストを

考えておくべきです。

 

親世帯と子世帯が

一緒に暮らした

二世帯住宅を

将来賃貸併用住宅として使うことは、

さまざまなメリットがあります。

 

しかし、

その場合は二世帯住宅の

設計段階から

賃貸併用住宅を見据えて計画し

管理運営に関して

準備が必要です。

 

将来的に二世帯住宅を

賃貸併用住宅として

使うことを考えるなら、

資金計画においても

適切な選択を行う事が重要です。

※一般的な住宅ローンは事業ローンとしては使えません。

 

少し先の暮らしのことを

キチンと考えておくことは大切です。

 

住まいの新築・リフォーム
リノベーションのご相談・ご質問・ご依頼は
やまぐち建築設計室
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住まいと暮らしを考える時に同居のカタチとして二世帯住宅を考える際にそれぞれの暮らしの価値観と将来設計に工夫を考えつつ同居での多様性を意識した住宅設計を考える設計事務所の提案。

2024年11月17日 | 2世帯住宅

二世帯住宅の

様々なライフスタイルの融合と

分離の距離感提案の設計。

※比較的小規模な二世帯住宅(完全分離型)の提案設計事例

 

それぞれの暮らし方に

二世帯住宅として

同居を考える際に

分離するべき範囲での

間取りの違い・・・・・。

 

完全分離型で叶える

プライバシーに配慮した

二世帯住宅。

 

よくご相談をいただく

二世帯住宅。

 

ひとつ屋根の下で

子世帯と親世帯が

共に暮らすこのスタイルは、

元々の同居のスタイルですが、

核家族化が進み

社会情勢も変化していましたが

原点回帰ではありませんが

再び同居スタイルが見直されている

という状況でもあります。

 

増加する共働き世帯の

家事や育児の負担軽減や、

益々高騰する

土地や住宅価格の費用分担

そして直近では

全国に存在する問題でしたが

顕著化した「空き家問題」などでの

利点も多く、

今の時代に「その考え方」は

ちょうど良いのかも知れません。

 

そんな中、

二世帯住宅に興味はあるが、

同居に対する不安を感じたり、

プライバシーを

重視されたいと考える方に

お勧めなのが「完全分離型」の

二世帯住宅です。

 

しかしながら

完全分離型二世帯住宅にも

メリットとデメリットが

存在しています。

 

完全分離型の二世帯住宅とは、

一つの家の中に

親世帯と子世帯が

それぞれ完全に独立した

生活空間を持つ

住宅タイプの事です。

 

家を縦に半分に分けたり、

1階と2階で水平に分けるなどして、

それぞれの世帯の

生活空間を完全に分離し、

各世帯が個別の玄関、

キッチン、

バスルームなどを持つことで、

プライバシーを保ちながら

気兼ねなく生活できる事が

大きな特徴です。

 

同居には抵抗があるが

親や子世帯と助け合って

生活したいと

お考えの方には、

ある意味で

理想的な住環境と言えます。

 

完全分離型以外の二世帯住宅の種類

二世帯住宅には

大きく分けて3つのタイプがあり、

前述の「完全分離型」以外にも

「同居型」の二世帯住宅と

「一部共用型」の

二世帯住宅が間取りとして

考えられます。


同居型の二世帯住宅は、

2つの世帯が

生活空間を

概ね共有する住宅タイプです。

 

リビングやキッチン、

バスルームなどの

共用部分が多いため、

世帯間の距離感が近く、

よりお互いに助け合いながら

生活することができます。

 

キッチンやバスルームなどの

水回り設備を

共有することから、

新築時の住宅設備にかける費用を

抑えることができ、

他の二世帯住宅タイプと

比較すると

費用を抑えて

実現することが可能です。


完全分離型と

同居型の中間に位置するのが

一部共用型の

二世帯住宅です。

 

共有部分と独立部分を

組み合わせたような

住宅の間取りタイプで、

分けたい空間や

設備はそれぞれの世帯に

個別に設け、

それ以外は共有したような

住まいを設計することで

一定のプライバシーを保ちながら

効率良く生活する事ができます。

 

すべての空間や設備を

2箇所ずつ設けることが無いため、

完全分離型の

二世帯住宅と比較して

新築時のコストや

暮らし始めてからの

水道ガス電気など

光熱費などを

抑えることができます。

 

二世帯住宅3タイプの

メリットとデメリット。

 

異なる特徴を持つ

3タイプの二世帯住宅ですが、

生活スタイルや

住まわれる方の

方向性によって

向き不向きが変わってきます。

 

完全分離型の二世帯住宅のメリット

各世帯が

完全に独立した

生活空間を持つため、

それぞれのプライバシーを

しっかりと保った上で、

お互いの生活リズムを

崩すこと無く

生活できる事が

大きなメリットです。

 

例えばキッチンを

共有している場合は

食事の時間を合わせたり、

お風呂を共有している場合は

入る時間を

常に気にする事もあります。

 

また、

玄関やリビングを

共有している場合は

来客を招く際に予定を

調整する必要も出てきますが、

完全分離型であれば

各空間や設備が

それぞれ用意されているので、

お互いにそういった意味で

気を遣う必要がありません。

 

普段は気兼ねなく生活しつつも、

力を借りたい時は

すぐに駆けつけられる事が

完全分離型二世帯住宅の

大きなメリットと言えます。

 

しかし、

すべての空間や

設備がそれぞれの世帯に必要となり、

同居型や一部共用型の

二世帯住宅と比較すると

家のサイズも大きくなる

傾向にあるため、

建築費用や

住宅設備にかかる費用が

多くなる事が

大きなデメリットと言えます。

 

また、

完全に分かれているので

どちらかといえば「お隣さん」のような

暮らし方であり

関係性によっては

両世帯のつながりや

コミュニケーションが

希薄になることも気になる点です。

 

お互いのプライバシーを

重視したい方、

お互いの生活リズムを

尊重したい方には

おススメの間取りタイプかと思います。

 

同居型二世帯住宅のメリット。

共同で生活することで

世帯間での

コミュニケーションが増え、

近い距離感で

お互いに助け合いながら

生活できる点が

同居型二世帯住宅の

大きなメリットと言えます。

 

特に子育て中の

共働き世帯や、

介護が必要な世帯にとっては、

必要な時に

直ぐに手を貸せる

同居型の二世帯住宅は

最適な住環境と言えます。

 

また、

共有部分が多いため

比較的コンパクトに

住まいを設計でき、

他の二世帯同居タイプと

比較して

建築費用を抑えられる点も

同居型二世帯住宅の

利点です。

 

同居型の二世帯住宅では、

生活空間を共有するため、

お互いの生活に

干渉しやすく、

プライバシーが

制限されることがあります。

 

また、

世帯間で生活リズムが異なると、

お風呂やキッチンの

使用時間が重なり、

思うように使えないことが

ストレスになる場合もあります。

 

家族と一緒に過ごす時間を

大切にしたい方、

建築費用をできるだけ

抑えたい方にとっては

生活バランスの工夫次第で

よりよい選択肢となる

二世帯住宅の計画となります。

 

一部共用型のメリット

プライバシーを

ある程度確保しつつ、

日々顔を合わせて

コミュニケーションを取れる

バランスの良い

半同居生活が実現できます。

 

生活スタイルが異なるため、

あえて使用する時間帯の

かぶらないキッチンや

お風呂などを

共有部分にして

その他は分離させるなど

プランの段階で

比較的自由に決められるため、

二世帯住宅での

間取りの自由度が

比較的高いのが特徴です。

 

また、

完全分離型と比較して、

建設コストや

水道ガス電気の

光熱費のランニングコストを

抑えやすくなります。

 

共有と独立の

バランスを取るため、

間取り設計が

どちらかといえば

複雑になることがあります。

 

また、

共有部分での使い方に対する

考え方や

設備が壊れた際に

ルールを決めておくことが

重要です。

 

家族との交流を持ちつつ、

適度なプライバシーを確保したい方、

建築費用と

生活費のバランスを取りたい方には

おススメの二世帯住宅スタイルです。

 

完全分離型

二世帯住宅の建築費用

完全分離型の二世帯住宅は、

一般的な単世帯住宅や

その他の二世帯住宅と比べて

建築面積、床面積(建物規模)が

大きくなることが多く、

それぞれに

個別の水回り設備なども

必要となるため、

建設コストは

高くなる傾向にあります。

 

同居型二世帯住宅の

一般的な相場が3000万〜4000万、

一部共用型二世帯住宅が

3,500万円〜4,500万円なのに対して、

完全分離型二世帯住宅の相場は

約4,500万円〜6,000万円程度です。


具体的な費用は、

建てる土地の状態や

建物の規模や仕様、

選択する設備の

グレードなどによっても

変動しますが、

一般的にはこのような範囲内での

予算を考慮する必要があります。

 

完全分離型の

二世帯住宅の間取り計画。

完全分離型二世帯住宅は、

主な建て方に

居住空間を家の

上下で分ける

「上下分離型」

左右で分ける

「左右分離型」の

2つのパターンがあります。

 

次に

上下分離型、

左右分離型、

それぞれの特徴と、

完全分離型二世帯住宅における

メリットやデメリットについて

少し書いてみたいと思います。

「上下分離型」は、

各世帯の居住スペースを

家の上下階に分けた

二世帯住宅のスタイルです。

一階と二階で分離するという事です。

 

生活がすべて

ワンフロアで完結するため、

スムーズな生活動線を

確保できる点や、

縦に空間を利用するため

どちらかといえば

広い敷地を必要とせず、

土地の利用効率が

良い点などが特徴です。

 

1階を親世帯の

居住スペースにすれば

階段の上り下りも無く、

外出もしやすくなる為、

親世帯の生活負担を

軽減することができます。

 

ただし、

上階の生活音や振動が

下階に伝わりやすいという

デメリットがあるため、

建材や設備により

振動や音を抑制したり

間取りの工夫として

寝室の上には

子供部屋を

設けない様にするなど、

間取り設計に関する

工夫や配慮が必要となります。

 

左右分離型は、

親世帯と子世帯が

左右に隣接して住む

二世帯住宅のスタイルです。

 

このスタイルは、

上下分離型と比べて

生活音や振動の問題が少なく、

よりプライバシーに

配慮した暮らしが叶うという

メリットがあります。


ただし、

左右に分かれて

各世帯の生活空間を

配置するには

必然的に各世帯に

階段が必要となるなど、

一階の床面積が

大きくなりやすく

比較的広い土地も必要となるため、

建築総予算が高くなる

という傾向にあります。

 

※間取りの計画性で

上下左右の世帯バランスを

調整する事も設計段階での工夫です。

 

比較的両世帯とも

上下階の移動が必要となるため、

親世帯が高齢の場合には

日々の移動が負担となりますから

ホームエレベータ―を

設置するなどの

配慮が必要となります。

 

 

完全分離型の二世帯住宅で

後悔する例と対策。

 例えばですが予算オーバー

完全分離型の

二世帯住宅は

通常の住まいと比較して

必要な部屋数や

水回りをはじめとする

住宅設備の数が多くなり、

予め必要なスペースや

設備をしっかりと

拾い出しておかないと

後から追加費用が上乗せされて、

結果的に

予算オーバーに

なってしまうことに

なるかもしれません。

 

予め各世帯の

必要な部屋数や広さ、

住宅設備を明確にした上で、

詳細な見積りを

しっかりと

確認しておくことを

お勧めいたします。


例えばですが

暮らす人数が増えるという事。

住まわれる人数が

必然的に多くなる

二世帯住宅では、

打ち合わせが

煩雑になりがちで

必要な要件整理の不足にならないように

気を付ける必要性があります。

※単世帯でも同じです。

 

実際に生活してみると

生活空間の配置や

動線が不便で

使い勝手が

悪い住まいに

なってしまわないように。

 

そのような事態を

防ぐためにも

計画にはゆとりを持って

時間と密度を調整し、

各世帯の間取りや

動線の確認を行うなど、

設計段階での

十分な打ち合わせを

入念に行うように

心がけたほうが

充実度は増します。

 

今一緒に

暮らしていないのならば、

可能な範囲内で

一旦一緒に暮らして

デメリットを

体感していただく事を

お勧めしています。


例えばですがプライバシーの欠如

生活リズムの異なる世帯が

同じ家で生活する

二世帯住宅では、

壁の厚みや

防音対策への配慮を

怠ってしまうと

互いのプライバシーが

保たれずに

生活に支障を

きたしてしまうことも

あります。

 

間取りや居室の配置を

慎重に行うことはもちろん、

壁や床への

防音対策にも配慮した

計画性が重要となります。


メンテンナスの負担

一般住宅と比較して、

完全分離型の

二世帯住宅は

各世帯にそれぞれ

独立した居室や

設備を設けることで、

住まいの維持管理の

手間とコストが

増大してしまうことがあります。

 

この負担を軽減するために、

メンテナンスのしやすさを

考慮した素材や設備を

選ぶことが

重要となります。

 

二世帯住宅の特徴や

配慮の範囲について

少し書いてみました。

 

二世帯住宅は

各世帯のプライバシーや

ライフスタイルを

尊重しつつも

互いが助け合いながら

暮らすことのできる

現代社会にフィットした

住まいのカタチだと思います。

 

一方で、

二世帯住宅ならではの

問題点や注意点も

多々ありますので、

二世帯住宅での暮らし、

または同居に近い

暮らし方を考えている際には

そういったところの配分にも

検討の意識を

持っていただければと

思います。

 

暮らしの事を丁寧に意識した

住まいの設計と

充実度の生まれる住まいづくり。

 

住まいの新築・リフォーム
リノベーションのご相談・ご質問・ご依頼は
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二世帯住宅で同居を考える暮らし方にも色々な考え方もありますが生活の視点をキチンと持ちながら日常生活での家事や暮らしの時間をイメージして両世帯の時間的な考え方も間取りの設計に。

2024年10月15日 | 2世帯住宅

2世帯住宅の間取りについて。

※二世帯住宅設計提案間取りイメージ図(2階子世帯)

 

2世帯住宅は、

2つの世帯が

同じ建物内に住む

住宅のことを指します。

※二世帯住宅設計提案間取りイメージ図(1階親世帯)

 

2世代、3世代での

同居が多かった時代には

そういった名称も

ありませんでしたが

暮らし全体に社会的な変化もあり

二世帯住宅という

言葉も生まれました。

※実際には住宅産業による造語

 

2世帯住宅は、

家族が同じ敷地内で住めることや、

住居費を抑えることが

できるという

メリットがあります。

 

しかし、

2世帯住宅の間取りは、

今では一般的となっている

単世帯住宅とは異なり、

2つの世帯の生活を

考慮した設計が必要です。

※生活スタイルの変化によるところが大きい

 

実は単世帯住宅よりも

生活の質が問われる

2世帯住宅の間取り。

 

当たり前の事なのですが

実際に家造りについて

考え始めた際には

悩むところになります。

 

単世帯住宅でも

当てはまる事ですが

二世帯住宅や多世帯住宅による

同居となれば

暮らしの根底から

考えるべき内容ですので

予めの考え方の整理として。

 

プライバシーを確保する。

2世帯住宅では、

2つの住居が同じ建物内にあるため、

世代や生活文化を考慮した

プライバシーの確保が大切です。

 

例えば、

各住居の出入り口を分けることや、

リビングなどの共有スペースと

プライベートスペースの在り方が

単世帯住宅以上に

考慮されます。

 

共有スペースの存在。

2世帯住宅では、

共有スペースを

どのように

間取りに組み込むべきなのかを

慎重に考える

必要性があります。

 

少し先の家族の変化も

考慮しながら

実際の暮らしをイメージした場合に

理想だけではなくて

ライフスタイルの

世帯間ギャップを

どのように吸収するのか?

または分離するのか?

コミュニケーションの

取り方も含めた

場所の考え方が重要になります。

 

例えば、

リビングやキッチンを

共有スペースとして設けることで、

一緒に食事を楽しむべきなのか

そうではないのか?。

 

家族で過ごす時間を

世帯全体で増やすべきなのか

そうでは無いのか?。

 

コミュニケーションの時間を

週末に集約するべきなのかどうか・・・etc。

 

部屋の配置を考慮する。

上記内容にも関連しますが

2世帯住宅に限った事ではありませんが

各住居スペースで

快適に生活するためにも

部屋の配置は重要です。

 

例えば、

各世帯の住居が

隣り合わせの配置になっている場合は、

お互いの生活音が

気になってしまうことがあります。

上下階でもそれは同じことなのですが

夜になると外部からの

ノイズが少なくなる分

気になる状態になります。

 

そのため、

部屋の間に

共有スペースを挟むことで、

各住居の独立性を

確保することができます。

 

各住居の機能性を考慮する。

2世帯住宅では、

各住居の機能性を

考慮することも重要です。

 

どちらか一方の住居が

高齢者であったり、

身体に不自由を持っている

という場合もあります。

 

その場合は、

バリアフリー対策を

どこまで反映するのかも重要な要素です。

 

例えば、

住宅内にホームエレベーターを設けたり、

広いドアを設置することで、

車いすや歩行補助の利用が

しやすくなります。

 

また、

階段の昇降が難しい場合、

1階に寝室を設けることが

できるようになっていることなども

重要です。

 

収納スペースを考慮する。

2世帯住宅では、

2つの世帯の生活に

必要な収納スペースも

考慮する必要があります。

 

例えば、

各住居の収納スペースを

区分して設けることで、

衣服や生活用品を

管理しながら

収納することができます。

 

また、

共有スペースにも

収納スペースを設けることで、

区別した状態のものと

共有で使うものをわかりやすく

収納することができます。

 

2世帯住宅の間取りは、

もともと同居スタイルで

暮らしていれば

生活文化の違いに関して

意識は出来ると思いますが

二世帯住宅の計画を

検討するようになって

同居を意識する場合だと

随分考え方自体が異なります。

 

2つの世帯の

生活スタイルや

家族構成に対して

生活全般の意識も大事です。

 

どれだけ過ごし方の内容を

意識できるのかで

住まいの質は

良くも悪くも変化します。

 

過ごし方をどれだけ意識して

住まいのイメージを

持つのかによって

家造りの内容も随分変わります。

 

過ごし方を意識した考え方も

丁寧にと思います。

 

住まいの新築・リフォーム
リノベーションのご相談・ご質問・ご依頼は
やまぐち建築設計室
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暮らしのイメージを丁寧に過ごし方から考える和モダンの注文住宅提案、間取り以上に大切な過ごす意味からの方向性を先ずはインテリアや佇まい等の「好きかも?」を集める打ち合わせ

2024年09月11日 | 2世帯住宅

住まいのと暮らしの効能をイメージしながら

インテリアからも

住宅の「在り方」を考える時間。

※Panasonicシステムバスのカタログ等をご覧いただきながら先ずは「スキかも」を集める時間

 

この日は橿原アトリエにて

住まい手さんご夫婦と

家造りの初期段階での打ち合わせを色々と。

 

新しい家での過ごすイメージを

身近なところから想像するように。

 

家造りの際には

暮らしの雰囲気と過ごし方に関して

イメージする時間を

大切に考えています。

 

なので、

新築の際でもリノベーション(リフォーム)の際にも

先ずは家の間取りを考えるよりも

過ごし方について

イメージを共有するようにしています。

 

少しの事ですが

そういった「モノゴト」の考え方次第で

家として完成した後の

空間の効能に

大きな差が生まれる事になります。

 

毎日を過ごす空間が

住まい手さんご家族にとって

どのような場所であるべきなのか?。

 

家造りには

間取りだけでは見えない

未来のカタチが存在します。

 

皆さんも日常的に

それらを実体験として持っていると思います。

同じ空間であっても

明るさや窓から見える風景の変化で

日常や気分に

差を感じることがありますよね。

 

そういところも含めて

暮らしのデザインを

考える事は大切だと思います。

 

ロケーション(風景)を含めて

敷地(土地)の良さを

極限まで引き上げて

居心地のデザインを考えるという課題の中で

見える風景としてもうひとつ

家の雰囲気と

過ごし方とに関係する家具や

インテリア要素を持つキッチン等の

空間の一部となる設備機器類の事も。

 

次回はYAMADA×ID大塚家具南港ショールムへ

住まい手さんをご案内して

先ずはインテリアの方向性をご相談しつつ

キッチンや家電類の方向性も

紐づけながら

暮らしのイメージを過ごし方から

考える時間。

 

イメージする事は

準備運動のような時間です。

 

テニスコートも夢ではなくて

現実に出来るようにと思います。

 

暮らしを丁寧に考える際には

そういった時間も重要です。

 

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暮らしの環境を整える住まい造りでの価値観と住まい造りの目的を色々な角度から相談中のところです、二世帯住宅をどのような形で暮らしに溶け込む住宅としてどのような生活環境を整えるべきか。

2024年09月02日 | 2世帯住宅

暮らしの環境を整える住まいの新築計画。

二世帯住宅での暮らしを

どのようにイメージして計画するべきかを

色々と相談中のところ。

※アトリエにて住まい手さんご夫婦と暮らしのイメージについて相談中

 

この日はアトリエにて

住まい手さんとの打ち合わせ。

 

奈良への移住を視野に

様々な相談をしながら「暮らし」の価値観について

相談中です。

 

住むという行為が

どのような経過をつくり

どのような未来に繋がるべきか?

 

勿論それは現在の暮らしから

考えるのですが

家という場所が

どのような場所であるべきなのかは

各家庭の生活の文化や価値観が

多く影響するところ。

 

そういった部分を

どのようにカタチにするべきなのかを

考える時間。

そしてそういった暮らしを考えるのに

どのような叶え方が出来る場所が良いのか?

という部分を色々と相談中です。

 

家という建築だけを考えるのか

その周辺も含めて

暮らしという内容を

キチンと考えるのかによって

生活の質も暮らしの優位性も

大きく変わります。

 

そういったところも考えながら

暮らしを丁寧にイメージする時間を

大切にと思います。

 

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注文住宅の設計と暮らしの提案、新規ご相談にて「二世帯住宅」という暮らしの風景を検討しながら生活の意識をイメージするように住まいの設計に大切な事柄を相談中です。

2024年08月20日 | 2世帯住宅

注文住宅にも色々な暮らし方と価値観があり

住まい手さんの暮らしの状況や

生涯設計によっても

その住まいのカタチや特徴は様々です。

 

※アトリエにて住まいの新築計画について相談者さんご夫婦と新規面談相談中

 

家の雰囲気の話しもそうですし

分かりやすく表現すると

和風なのか洋風なのか

というところから

一人暮らしなのか夫婦だけなのか

家族のカタチも色々ですが

世帯の同居にも色々なカタチがあり

今回新規面談で

「二世帯住宅」という形での

ご相談をいただいています。

 

お問合せをいただき

アトリエにて初面談をさせていただき

まずは今に至る

「過程」を聞かせていただきました。

 

そのうえで二世帯住宅の価値観を

どのようにご自身達の

暮らしに反映するべきなのか?。

 

という部分を考える「大切さ」を

お話しさせていただきました。

 

間取りを先ずは考える

という考え方があるかもしれませんが

まずは家族の中、世帯の中で

価値観や暮らしの生活文化を

どのように考えて

暮らしに反映するべきなのか?

を考えましょうと

家造りの入り口について

意見交換をさせていただき

土地を考えるところからも

同時にという事で

色々な方向性を相談中です。

 

仕事や日常生活でもそうですが

ゴールを決める事は大切で

でも、そのゴールへ向かうための

手段として向かう方法やルートは

沢山存在します。

 

直線コースで最短でたどり着く

新幹線のような事もあれば

少し回り道をしながら

各駅停車に乗って

色々な風景を眺め時間を楽しみながら

目的地にたどり着くような

家造りの方法もあります。

 

僕はどちらかといえば

引っ越しの時期が大丈夫であれば

各駅停車をお勧めしています。

 

家族との暮らしや

自分自身の暮らしを丁寧に考えながら

見える風景の違いに気付きながら

住まい手さん、

自分自身も気づいていない発見が

色々と生まれるような家造り。

 

家というカタチになる

結果だけを見るのではなくて

そこにたどり着くプロセスの質が

上質であれば

暮らしも各家庭にとって

最適解でありつつ

上質になるという事。

 

そんなプロセスをお話ししながら

目標とする「ゴール」に向けて

いまは考える「材料」を相談という段階。

 

土地探しからです。

 

暮らしを丁寧に考える時間の質を

大切にと思います。

 

 

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2世帯住宅を考えるという事多世帯での暮らしで考えるべき過ごし方や生活環境と将来的な変化をどこまで計画に含むべきなのかをイメージしながら暮らしの方向性を考えるように。

2024年07月17日 | 2世帯住宅

僕自身が設計監理を行ってきた住宅の

2~3割が2世帯住宅や3世帯住宅です。

また僕自身も約25年程前に

親世帯と暮らす為の2世帯住宅を建てました。

今回は二世帯・三世帯での暮らしと同居について

少し書いてみたいと思います。

2世帯住宅という名前は

商品価値のネーミングとして

つくられたものですが、

もともと日本の伝統的な住まい方は

空間を共有した状態で

母屋や離れなども含めての

2世帯、3世帯住宅でした。

しかし、若い世代の意識の変化や

社会環境の変化といった

さまざまな要因により核家族化が進み、

これが一般的な住まい方として

定着したのも確かです。

都市への人口集中や

バブル前にこの核家族化の傾向や

住まいに対する考え方に

変化が出てきたのではないかと

言われていますが、

再度ここ最近2世帯住宅のニーズが

非常に高まったように思います。

 

企画段階での家族の関係性。

戸建て住宅にあっても、

そこに住む人の中での

意見や趣向の違いはありますが、

多くの場合、夫婦間でも

意見の違いは生じます。

 

しかしこれが異なる世帯同士となると、

家づくりに加わる方の人数は増え、

親子関係とはいえども異なる世代であり、

異なる生活スタイルや

意見を持たれた方が加わることになりますし、

費用の負担に関連することも

重なりますので

皆の意見を集約させて、

方向性を定めるのは極端に難しくなってきます。

家族の皆さんが家づくりに対して

基本的に同じ方向性を

見いだしている場合には

スムーズに家づくりが進みます。

しかし家族の中のひとりだけが

特に主導権を持っていて、

他の人と意見が異なったり、

他の人があまり口をはさめないような場合、

或いは家族の中でひとりだけが

自分の意見を言う場が

少ない場合等は

家づくりがスムーズに運ばなくなったり

場合によっては

家ができた後になってから

もめてしまう大きな要因になります。

家族の関係や性格、

希望する家や暮らしのスタイルは、

自分たちが一番よく知っている。

このような思い込みが、

時として大きな失敗に

つながる場合があります。

当事者ゆえに見えないこと、

言えないことも多いものです。

夫婦間での生活でもそうではありませんか?。

 

せっかくの2世帯住宅が、

以下のようにならない為にも、

信頼できる設計者に

お互いの家族像を見直してもらい、

2世帯間の適正な距離の提案を

受けることが

2世帯住宅の成功の

大きな鍵のひとつになるといえます。

 

建築の知識と共に、

2世帯住宅の計画を

何度も経験している設計者が

家の基本的な計画段階(企画段階)から

話に加わることは、

失敗しない家づくりに

非常に有効なものと考えます。

 

例えばですが親世帯の例として

■全般 

・子世帯にまかせて家をつくったが、

前の家の方が住みやすい

・同居したら孫のめんどうは祖母の役目?。

・もう少し静かに暮らしたい 

・茶の間の上に孫のピアノがあり、

テレビの音が聞こえない

■ほとんど同居型・部分分離型 

・両世帯共用のリビングにしたら

親世帯の居場所がなくなってしまった

・両世帯共用のキッチンにしたら、

食事の好みが合わないので

小さくても自分たち用のキッチンをつくれば良かった

・両世帯共用の浴室にしたら、

ゆっくり長湯ができなくなってしまった 

・玄関を共有したのは良かったけれど、

郵便の仕分けは親の係?

■完全分離型 

・子世帯への行き来が不便  

・それぞれのスペースが

予想以上に狭苦しい

 

子世帯の例

■全般

・設計の打ち合わせは両世帯一緒、

遠慮から自分の意見を言えず、

希望の家にならなかった 

・親の希望での2世帯住宅、

メンテナンス費用や税金まで

子世帯が負担することになってしまった 

・木造2階建ての2階を子世帯に

階下の親世帯への音や振動が気になってしかたがない   

・親世帯の寝室の上に子供部屋をつくってしまった

・吹き抜け越しに親世帯のたばこの煙が

上がってきてつらい

■ほとんど同居型・部分分離型 

・お風呂を共有。

子供は早く入れたいのに、

入る順番で遠慮してしまう

・同居型としたものの、

日常の生活リズムのズレから、

家事の時間が倍増してしまった

■完全分離型 

・完全分離型にしたのに、

親が何かと子世帯に顔を出して困る 

・完全分離型にしたのは良いけれど、

親世帯に行く用事のたびに

玄関から外に出なければならない。

それぞれの意見や希望をまとめること。

単世帯の住宅でもそうですが、

住まいをつくるにあたっては、

敷地条件やコスト、

工期などさまざま制約の中で

考える必要がありますが、

これらをふまえながら、

家づくりの基本的な方向性を決めることは、

計画にあたっての第1段階です。

 

この第1段階を明確にせずに、

いきなり具体的な計画

進めることは是非避けるべきものと

考えています。

また、これは非常に重要なことですが、

お互いの世帯の行き来や

それぞれの世帯に対する

干渉といった面において、

それぞれが節度を持てるか否か?

義理とか経済性だけで

住まいの計画を進める」いうことは、

計画の開始段階において

最も注意すべきことと考えます。

仮に玄関を含めて

完全に分離された家にしても、

生活上の過度の干渉の有無といったことは、

建築的な配慮だけでは

解決のできない場合があります。

住まいが生活上の

ストレスになってしまうこのような事だけは、

何としても避けなければならないことです。

建築計画前述した

第1段階(企画)においても、

ある程度は建築計画を

考慮する必要がありますが、

2世帯住宅への方向性が定まれば、

いよいよ具体的な建築計画を

検討することになります。

そこで、

2世帯住宅の基本構成について、

「ほとんど同居型」、

「部分分離型」、「分離型」という

タイプ別に

そのメリット、デメリットを少し。

 

2世帯住宅の基本構成。

分離型から同居型まで

2世帯住宅は大きく分けて、

一般に次の3つのタイプとなります。

 
<完全同居型>

それぞれの世帯の寝室を除き、

玄関、LDKをはじめ浴室、

トイレ等ほとんどを共有するタイプです

<ほどほど同居型>

寝室やLDKはそれぞれ分離、

玄関をはじめとして浴室、

トイレ等を共有するタイプです

LDKの一部を共有としたり、

トイレも分離する等、

様々なパターンがあります

<分離型>

玄関を除きすべてを分離するタイプ。

完全分離型>

玄関も含み完全に内部空間で

行き来が出来ないタイプ。

法律上も長屋又は重層長屋扱いとなります。

タイプ別のメリットデメリット

<完全同居型>

■メリット・お互いの世帯の

相互理解が欠かせないものながら、

ひとつ屋根の下で大家族ならではの

良さを共有できます。

狭い床面積でも建築可能で、

比較的に家全体を

ゆったりと計画することが可能です。

特に建築コストのかかる

水廻りが共有されるため、

全体の工事費を抑えやすい。

■デメリット

お互いの世帯の意識のズレから、

我慢して住む家となる可能性があります。

→メリットも大きいものながら、

お互いの家族がそれぞれの生活を

尊重できなければ成立しにくいものです。

昔ながらの「家族はひとつ」という考え方は、

現代では通用しにくいものです。

寝室以外にも各世帯の

プライベートな部分を用意するとか、

庭越しに距離をおける

場所を用意する等による工夫をすると、

解決できることも多いものです。

<ほどほど同居型>

■メリット2世帯の間の協議により、

共有する部分と分離する部分とを

合理的に分けることができます。

■デメリット2世帯の間の合意を

得やすいことから、

比較的デメリットは少ないと考えられます。

しかし同居型に比べると、

広い床面積が必要となり、

建築費もかなり多く必要となります。

<分離型>

■メリット・2世帯それぞれの

生活スタイルや趣味を

最も尊重できるものです。

区分登記が可能となり、

住宅ローンや税金面で有利となります。

■デメリット

2軒分の床面積が必要となり、

敷地や予算が潤沢な必要があります。

これを無理にしてしまうと、

かえって各世帯が狭く、

住みづらいものとなってしまいます。

完全分離型

■メリット・世帯間の行き来が

内部構造的に出来ない為

互いの干渉が少なくなります。

間取り構成や計画性によっては

賃貸が可能です。

■デメリット・住宅ローンを活用する場合、

計画内容について

金融機関窓口と将来的な利用方法を含めて

検討が必要です。

左右分離型か

上下分離型かによって

リスクと工事資金面が大きく異なります。

2世帯住宅の計画あたっては、

単世帯とは異なり、

名義やローン、税金対策といったことも、

あらかじめ知識として

お持ち頂くことをお勧めします。

住まいの新築・リフォーム
リノベーションのご相談・ご質問・ご依頼は
やまぐち建築設計室
ホームぺージ・Contact/お問い合わせフォームから
気軽にご連絡ください。
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■やまぐち建築設計室■
 建築家 山口哲央
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
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2世帯住宅の計画でのポイント、親世帯、子世帯、世代間の距離を個別に間取りと空間の中に設定する事、自分の親や自分の子供であっても結婚後離れて暮らすと生活文化が変わるという事。

2024年03月20日 | 2世帯住宅

 

2世帯住宅の計画でのポイントは

親世帯、子世帯、同時に家族としての

世帯間(世代間)の距離を

個別に設定することです。

※親世帯の暮らし方にも対応した構成でカタチになった外観提案実例

 

単世帯家族でもそうですが

2世帯といっても、

その関係性は多種多様。

※実際に完成した中庭のある二世帯住宅外観・夜景

 

距離の近い世帯もあれば、

距離の離れた世帯もあります。

 

10世帯があれば、10通りの

解があるわけです。

 

互いが気兼ねせず、

自分達のペースで暮らせるかどうかは、

世帯間の

心理的・空間的距離によって

決まってきます。

※吹抜けと借景を楽しむバルコニーを持つ

 マンション暮らしのような間取りを実現した子世帯鳥観図

 

 

勿論・・・それぞれの異なる世帯間もそうですが

夫婦間でもそれは同じです。

 

間取りという

平面的距離感だけではなくて

空間の感じ方による価値観と距離感、

その世帯間の

心理的距離感にあっていることが、

互いに心地よく過ごすためには

重要な事です。

 

※昔ながらの暮らしを愉しむことが出来る構成に

 中庭のある家の価値を設計した1階親世帯の間取り

 

設計事務所にも色々な設計事務所があり

得意分野も普段行っている設計業務も

多種多様です。

 

車の運転を日常的に行っていない

設計者・建築士が

ガレージや

駐車スペースからの

車道への出入りについて「視点」を

どう持っているのか?

 

想像すればわかりやすいですよね。

 

cafeの設計やテナント、

事務所や工場建築、

クリニックや福祉施設

ガソリンスタンドや施設

スーパー等でも同じで

設計は出来ても理解度は異なりますから。

 

これまで設計を手掛けさせていただいた

二世帯住宅には、

玄関の入口から完全に

居住エリアを分けているような

完全独立型から、

玄関や浴室、

リビングなど一部を共用する半同居型、

寝室以外はすべて共有という

完全同居型まで、

さまざまなパターンがあります。

 

各パターンとも、

その内容と暮らし方の価値観によって

世帯間(世代間)の距離には、

違いがあります。

 

2世帯住宅だから「こう」というように

ただ闇雲に生活エリアを

離すだけでは、

一緒に暮らしている

意味はありません。

 

同じ屋根の下に暮らす訳ですから、

一緒に暮らすことの

メリットを享受しつつ、

それぞれの世帯や家族にとって

程よい関係を作り出すこと。

 

2世帯住宅を設計する際には

単世帯住宅よりも様々な要素を

どのように整理していくのかが大切です。

 

住まいの新築・リフォーム

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二世帯住宅で「安心・快適」な ライフスタイルを実現するという選択肢もあります、様々な2世帯住宅同居の考え方、間取りにどのような選択肢があり暮らしの幅と生活観の違いを考えるべきかを大切に。

2024年02月10日 | 2世帯住宅

二世帯住宅で「安心・快適」な

ライフスタイルを実現する

という選択肢もあります。

※やまぐち建築設計室の二世帯住宅・同居の為のリーフレット

 

親世帯と子世帯が

ひとつ屋根の下に暮らす。

 

二世帯住宅を計画された

F様からの手紙

オフィシャルホームページへのリンク・二世帯住宅をリノベーションで計画した住まい手さんからのお手紙

 

二世帯住宅に関しては

デメリットクローズアップが

大々的にされることが多いので

デメリットのことばかり考えてしまい、

同居することを

ためらっていたかも知れません。

 

しかし近年は、

それぞれがお互いのメリットを求めて

積極的に同居する

という価値観も多い時代になりました。

 

家事や育児の分担・協力ができ、

心身ともに

サポートしてもらうことが

可能になるケースも多くなりました。

 

近くに頼れる相手がいる

というのは

心の支えになりますので、

二世帯住宅は

とてもメリットの多い

住み方であるとも言えます。

 

二世帯住宅を建てるポイントは

「距離感」です。

 

親が所有する土地を分割して、

親世帯と子世帯

それぞれに住まいを建てるケース。

 

親子共同で土地を購入して

建てるケース。

 

さまざまな

同居のスタイルがあります。

 

また、

両親の退職や

子どもの入学等のタイミングで、

二世帯住宅にして

同居を考えている

というご家庭は少なくありません。

 

共働きで忙しく働く

子育て世代にとって、

子どもの世話を助けてくれる

両親との同居は

メリットも大きく感じます。

 

しかし実際には、

ライフスタイルの異なる世代間の

同居にはデメリットもあり、

ストレスなく暮らせるかどうか

不安かと思います。

 

昔、住宅雑誌企画での

対談会・座談会やインタビュー記事の際にも

話したことがあるのですが

正月やお盆休み、GWだけではなくて

一か月ほど仮同居をしてみてくださいと

お話しをしたことがあります。

※座談会

※座談会記事・二世帯住宅計画の事も座談会では話題に

 

イメージと実際の生活環境を

整える意味で。

 

そうすると二世帯同居に関しての

問題点の解決策も

見えやすくなりますから。

 

互いに気を使うよりも

それぞれの親子間での

生活文化の違いを

事前に受け入れる。

 

そういう意味です。

適切な距離感を保つことで

デメリットを解決し、

メリットをより大きくできます。

 

それぞれのライフスタイルに合わせた

間取りとプランニングで、

家族が幸せに暮らせる

家づくりを実現できるように。

 

そんな間取りの工夫にも

要約すると様々な間取りの分類が出来ます。

 

○完全同居タイプ

玄関・リビング・ダイニング・キッチン

水回りなどを共有した

間取りです。

 

常にお互いの気配を感じられ、

祖父母と子ども(孫)との

交流も頻繁にあるため、

家族の絆も深まるケースもあります。

 

子育ても含め、

家族で一緒に過ごす感覚が

強くなる一方で、

プライバシーは守られにくい

というデメリットがあります。

 

夫婦どちらかにとっては、

義理の両親との生活になるため、

お互いに気を遣いあうシーンも

多く出てくる可能性があります。

 

また、

光熱費を含む生活費が

共同となるため、

費用負担を

はっきりとさせておく必要も出てきます。

 

○部分共有タイプ。

玄関など一部の

設備を共有しながらも、

キッチンや浴室など

生活空間は各世帯に

それぞれ設けるかたちです。

 

1階・2階で分けられるケースが多く、

それぞれの気配を感じながらも

適度にプライバシーが

守られます。

 

キッチンや浴室・洗面

トイレなどの水回り設備が、

世帯ごとに独立しているため、

生活する時間帯がずれても

心配することは少ないプランになります。

 

玄関が世帯共有なので、

子どもたちが

学校から帰宅したときも

祖父母が出迎えてくれることで

安心感も増します。

 

部分的に

共有している場所があることで

電気代などの

光熱費負担の振り分けが

難しい点などデメリットもあります。

 

また設備が二つずつ必要になる分、

建築費用が高くなります。

 

○完全分離タイプ

同じ建物内に暮らしていますが、

玄関をはじめとした

べての設備を分けた

間取りの二世帯住宅のことです。

 

左右分離又は

1階・2階で分けられる

というパターンがほとんどです。

 

完全に生活を分けているため

プライバシーは守りやすく、

いざという時は

コミュニケーションを取り、

お互いをサポートしやすい環境です。

 

光熱費や生活費も

完全に分けることができるため、

費用負担の問題は解決できます。

※法律上は長屋又は

 重層長屋として取り扱うケースになります。

 

しかし、

子育てのサポートの面では、

完全同居タイプ

部分共有タイプに比べると

相互サポート力はさがってしまいます。

 

また、部分共用タイプと同じように

設備が各世帯に必要なため、

建築費用が高くなる傾向にあります。

※長屋の法律上「界壁」も必要。

 

子育て世代が

親と二世帯住宅で暮らすには、

さまざまなハードルや

不安があるかともいます。

 

単世帯・核家族の住宅と同じく

二世帯住宅には、

メリットもデメリットもあります。

 

また家づくりには、

親子でもきちんと話し合い、

それぞれの家族内で

決めるべき事柄もあります。

 

家族みんなが寄り添い、

笑顔で暮らすためには、

家族がいつも一緒

だけではなくて

ほどよい距離感が必要だと考えます。

 

お互いのライフスタイルや

プライバシーを考慮しながら、

家事や育児を

サポートしやすい

二世帯住宅での暮らしを考えてみませんか?

 

ご相談・ご質問・ご依頼は

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気軽にご連絡ください。

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家を建てる際に確率が高くなる二世帯住宅という選択肢、少し先の時代と生活の変化を間取りと家造りに盛り込む事、同居の深い意味のある部分を認識する事が大切です。

2023年12月03日 | 2世帯住宅

 

※和モダンの住まいをイメージした事例

 

関西での土地相場

何より実家が

奈良県という方も多いようです。

 

※二世帯住宅の提案事例・二階部分子世帯

 

※二世帯住宅の提案事例・一階部分親世帯

 

二世帯住宅を考えて

同居するという選択。

 

二世帯住宅は

単世帯住宅より

変化のスピードがはやいです。

 

2世帯住宅を考え始めた時

親世帯が60代

子世帯が30代

そして子供や孫が小学生だとして。

 

子世帯は子育てに忙しく

親世帯もまだ元気な頃。

 

20年後には子世帯も自分の定年や

老後などが気になってくる年齢に。

 

一方で親世帯は80歳代となり、

身体的な変化が

目立つようになってきます。

 

また孫(子供)は就職や進学で

家を離れている

という可能性も高いといえます。

世代の異なる家族が暮らす

二世帯住宅では

複合的な変化を前提に

将来を考えておくことが大切。

 

家族の生活をイメージした

間取りや設備を予め

想定しておく事。

二世帯住宅づくりを考え始め

まだ元気な時点で、

将来、体力や足腰の筋力が

衰えて移動するのが

難しくなる自身の姿について、

考えたくないという

親世帯のお気持ちはわかります。

 

親世帯から切り出さなければ、

子世帯としても提案しづらい雰囲気が

あるかもしれません。

 

親子同居世帯の7割以上が

介護を経験しているとの

データもありますから、

家づくりに介護のことを予め

織り込んでおくことが、

結局は将来にわたり

快適に暮らしていける事に

つながります。

 

織り込んでおくとは、

具体的にどのようなことをすれば

良いのか?。

親世帯の居室を起点に、

生活動線を複数考えておく。

 

必要となってくるのは、

トイレや浴室・洗面への移動。

 

次に必要になってくるのが、

リビングルームなどへの移動。

 

最後に考慮として、

庭への動線や外出時の

玄関から屋外への動線。

 

これら人の移動に関するルート、

動線については優先順位をつけて、

各部屋からの距離を

出来るだけ短くしておく事が

好ましいです。

 

次に移動手段。

足腰が弱ってきて伝い歩きが

必要になってくると、

手すりの取り付けなどが

必要になってきます。

 

さらに弱ってくると、

車椅子による移動も。

 

将来、手摺を取り付けることが

考えられる箇所には、

あらかじめ強度のある

準備として下地を備えておき、

予定工事を施しておく事が必要です。

 

車椅子の動線となる通路には、

段差を設けないことは勿論、

車椅子で通れる事は

想定されていても、

曲がる事が出来る幅を

考える人は少ないですから

それらの計画性も

必要になってきます。

 

ただし、

すべての通路の幅を

広くとってしまうことは、

必然的に居室部分を

狭くすることになりますから、

いかに効率的な動線設定をするかが、

間取りの良し悪しになってきます。

 

室内の移動に比べると

利用頻度は少ないかもしれませんが、

同様に考えておくべきことが、

庭や屋外への動線です。

 

近年は基礎を高くすることにより

床下の通気を良くすることで

腐朽やシロアリの被害を

予防することがあります。

 

また、増えつつある

大雨の内水氾濫による

建物の浸水も、

基礎を高くすることで

回避できる可能性が

高くなります。

 

その一方で、

道路から玄関への

アプローチ、

リビングから庭へのアクセスには

相応の高低差が生じるため、

必然的に階段を

設けることになります。

 

足腰の機能に

問題が無い時には、

何の支障も無い階段も、

一旦歩行器や

車椅子の暮らしになると

大きな障害となります。

 

外出が減る状態になって、

さらに外に出辛い

環境となってしまう

訳ですから。

 

これを回避するためには、

「スロープ」を設けることが最善。

 

新築時から階段と併設しておくのも

良いですし、

足腰に不安を

抱えるようになった時点で、

改修工事が可能なように

相応の空間を考えておく

という事も一策です。

 

車椅子で利用する

スロープの勾配は、

1/12(傾斜角度約5°)以下が望ましく、

特に屋外だと1/15(傾斜角度約4°)以下が

望ましいといわれています。

 

数値と感覚は異なるので

デザインを現場で昇華する事は大切です。

一般的な基礎の高さ

40センチに対して

1/15の勾配

150センチ進んで10センチ上がる、

スロープを設置しようとすると

長さ6メートルの

スロープが必要となります。

 

さらに高さ1メートルの

高基礎の家なら15メートルの

スロープを設置する事になります。

 

床下換気や

水害リスク低減と

将来の暮らしやすさの

折り合いをどう取るか?

これも予め設計者と

十分に相談すべき事になります。

 

訪問介護等を

想定した間取りにする。

 

高齢になっても

できるだけ自宅で生活し、

必要に応じて

訪問介護サービスを

利用することを

希望される方も

多くいらっしゃいます。

 

特に、

子世帯と同居している方は、

その割合がより

大きいのではと思います。

 

その為、家の間取りは

訪問介護を受けやすいように

しておくことも大切だと思います。

 

居室を玄関の近くにすることで、

ヘルパーさんが

出入りしやすくなります。

 

また、

デイサービスの利用や

通院などで

外出をする時にも助かります。

 

設備としては、

介護サービスに伴って

手を洗うなどの

必要性があるため、

居室内や居室に

隣接して洗面台を

設けておくと便利です。

 

「空いた後」も考えておく。

 

親世帯の生活スペースは、

いつかは先に「空く」事になります。

 

孫が世帯を持ったそのタイミングで

親世帯がいた場所に

子世帯が移り、

再び二世帯が

同居ということも

考えられますが、

必ずしもそうなるとは

限りません。

 

できれば、

単世帯になった時の事を

想定しておくのが

良いかもしれません。

 

都市部で交通の便がよく、

建築的に

分離しているならば、

空いた部分を

賃貸にすることも

考えられます。

 

また、

共用型であっても

リノベーションをすることで、

建物の一部を

店舗として

貸し出すことも考えられます。

※住宅ローンが残っている場合注意が必要。

 

一方、

郊外の住宅地などで

賃貸の需要が望めないのであれば、

単世帯で生活を

続けることにもなります。

 

しかし、

大きすぎる家だと

空間を持て余してしまいますし、

掃除やメンテナンスも大変です。

 

また、

光熱費や固定資産税も

必要以上に

支払うことになります。

 

このような問題を

抱えないためには、

新築時には

むやみに大きな住宅にせず、

必要十分な広さに

とどめておくことも大切です。

 

二世帯住宅づくりは

家族の将来像を

考える以上のように、

二世帯住宅づくりは

15年後、20年後、30年後に

家族がどうなっているかの

将来像を描きながら、

そのときに

必要になってくるであろう

間取りや設備を

あらかじめ織り込んで

いくことになります。

 

家族構成やご事情

健康状態などは

それぞれですから

これを真似すれば完璧

という成功パターンも

無いのが難しいところ。

 

僕自身も設計者の立場でも

住まい手の立場でも

様々な経験をしているので

その点、

実視点から

家族の将来像を共に描きながら

最適解の方法を

アドバイスできると考えています。

 

20年後、30年後に「しまった」と

ならないよう、

親と一緒に暮らす二世帯住宅をと

お考えになられたら、

まずは二世帯というよりも

「同居」について

考える事が大切です。

僕自身も現在も

二世帯住宅に住んでいます。

 

良い面、悪い面、

間取りの効能も含め

暮らしを考える意味を

お伝えする事は出来るかと思います。

過ごす空間の意味を丁寧に

デザインを大切にしたいと思います。

 

住まいの新築・リフォーム

相談・面談・依頼等

ホームページContact/お問い合わせフォームから

ご連絡ください。

■やまぐち建築設計室■

 建築家 山口哲央

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同居を考える前に整理整頓、見直すべき生活の習慣と関係性、2世帯住宅で暮らすことをどのようにイメージしているのか?子育てと同時に暮らしの本質を大切に。

2023年09月28日 | 2世帯住宅

理想のマイホームに近づけるための発想にも

色々とアイデアの存在が必要になります。

※二世帯住宅同居成功のヒントリーフレット

 

質の良い設計とデザインで

人生の潤いを生み出す暮らしの空間を丁寧に・・・・・。

やまぐち建築設計室ホームページ 

 

ここ最近、WEBを通じて

二世帯住宅に関しての

お問い合わせやご相談を

頂く機会が増えましたので

少しblogでも

また触れておこうかと思います。

 

お互いに助け合えるための拠点

二世帯住宅を建てる方も

当然ライフスタイルはそれぞれで、

やっぱり一番大切なのは

住まい手さんの

暮らしやすさだと考えています。

 

僕自身も実は

二世帯住宅で住んでいますから。

 

ただ、僕がいままで

2世帯住宅での

暮らしをお手伝いしてきた中で

感じたことは、

やっぱりどこかに

世帯間同士の接点を

持たせたておくべきだということです。

 

できることなら

完全に分離にしてしまうのは

避けたいなと思っています。

 

だけど、「そこ」は

住まい手さんの価値観ですから

調整が出来るように

間取りも構造もそして

将来的な事も加味して

設計には配慮しています。

 

2世帯住宅だけに

限った事ではありませんが

本当にベタな言い方になりますけど、

仲良く暮らせればいいなと思っています。

 

仲良くというのは、

お互いに必要なときは助けあったり、

おじいちゃんおばあちゃんが

孫と一緒に遊んだり

家族の時間がそれぞれに

充実するってことです。

 

食事にはこだわり

時間帯などは譲り合い・・・・・。

 

ただ、食事の時間は

その都度考えることが

出来るように

別々のほうが良いと思っています。

 

食事というのは

育ってきた環境それぞれで

家庭の色が濃くでる部分。

 

味やメニューや作り方なんかも、

家庭ごとに随分違うと思うんです。

 

食事の出し方なども

大皿で取り分けをするのか

小皿でそれぞれに出すのか・・・etc

 

子世帯と親世帯では

好む味もまるっきり

違う事もありますし、

それを一緒にしようっていうのは

家族としても大変だと思います。

 

仲が良いのでキッチンは一つで、

という住まい手さんもいらっしゃいますが、

今までそれぞれでやってきたのに、

同居してから一緒にやって

必ずうまくいくとも限らないので、

簡単なものでも良いので

キッチンは2か所つくることを

お勧めしています。

 

逆に浴室はタイミングをみながら

別々に入れ替わりで使えれば

共有でも良いかと思います。

 

勿論「別々」で

例えば浴室とシャワールーム

という考え方もあります。

 

浴室は2か所に設けると

少なくとも建築費だけで

100万円以上コストアップしますし、

エネルギーの点でも

1つのほうが効率が良いと言えます。

 

給湯のエネルギーは

光熱費の1/3ぐらいを占めてしまうんですが、

給湯の割合が特に高くなりますから。

 

それで浴室が2箇所あると、

さらに割合が高くなります。

 

浴室は使用する時間帯の事も

差が生まれやすいので、

維持管理・掃除の事などを考えれば

お互いに譲り合ったりしながら

一緒に使う事が出来れば

ベストかなという風に思います。

 

つかず離れずの距離感あとは、

お互いにくつろげる

居場所=リビングも

それぞれにあるほうが良いと思います。

 

共働き家庭にも

親との同居はメリットが

高いケースが多いと言えます。

 

上手にお互いに住み分けて

協力し合えれば、

二世帯住宅は

得なことが多いんじゃないかと思います。

 

冒頭にも書いたように

ライフスタイルは家庭それぞれなので、

普段を暮らしを

見つめ直しつつ

同居について考えてはどうかなと思います。

 

家造りのご相談も気軽にお問合せ下さい、

理屈だけではなく

感度でよく考えた住まいは

暮らしが楽しくなりますから。

 

大阪・奈良・和歌山を中心に

住まいと暮らしの設計を

手掛けるする建築設計事務所です。

新築一戸建て・古民家再生リノベーションなど

間取りと暮らしを大切に、

丁寧な提案と設計を心懸けています。

 

設計デザインの問い合わせ
ご相談・ご質問・ご依頼等は
やまぐち建築設計室
オフィシャルホームページ

お問合わせフォームから専用メールにて

気軽のご連絡ください。
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二世帯住宅についてのご相談や問い合わせが少し増えているので簡単に「2世帯住宅」の間取りの方向性について書いてみたいと思います。その計画やデザインのカタチは単世帯の暮らしとは異なりますから。

2023年08月24日 | 2世帯住宅

理想のマイホームに近づけるための発想にも

色々とアイデアの存在が必要になります。

※提案時の外観デザインCG(上下分離の二世帯住宅事例)

 

質の良い設計とデザインで

人生の潤いを生み出す暮らしの空間を丁寧に・・・・・。

やまぐち建築設計室ホームページ 

 

二世帯住宅を計画するという事・・・・・同居のカタチ。

※上下分離の二世帯住宅実例・提案時の間取り鳥瞰図(二階子世帯)

 

※上下分離の二世帯住宅実例・提案時の間取り鳥瞰図(一階親世帯)

 

 

二世帯住宅って

気を遣う・・・生活を干渉される・・・など

マイナスなイメージがある方も多いかもしれません。

 

果たして本当なのか?

 

二世帯住宅はコストの負担が小さくて済んだり、

生活をカバーし合えたりと

メリットも多いものです。

 

勿論それぞれの生活環境を

どのように考えるべきなのか?

打ち合わせにしても

計画にしても

過ごす時間そのものを考えても

単世帯のそれとはまったく異なります。

 

最近よく「二世帯住宅」についての

問い合わせもあるので

少し二世帯住宅について書いてみようと思います。

 

二世帯住宅の種類からメリット・デメリットを

 

完全分離スタイルの二世帯住宅

玄関やキッチンなどすべて個別に用意する間取りのこと。

2階の上下で住み分けたり、

敷地(建物)の左右で住み分けたりできます。

すべてが2つ必要になるので、

建築コストや広い土地が必要になります。

 

部分共有スタイルの二世帯住宅。

玄関やお風呂など、

一部を共有する間取りのこと。

 

キッチンやリビングを分けると

お互いのプライバシーが確保できます。

 

完全同居スタイルの二世帯住宅

寝室以外は全て共有する間取りのこと。

プライバシーは少なく、

より密接になります。

 

いわゆるサザエさん一家のようなスタイルです。

 

次に・・・二世帯住宅のメリットについて少し。

子育て・介護など

生活を手助けしてもらいやすいという事。

 

子供の急な発熱も、

親世帯に預けることができれば、

子も親も安心です。

 

経済的負担が少なくなるケースも多い。

共有できる箇所は一つにまとめるなどすれば

建築コストを削減できます。

また、固定資産税や光熱費なども

抑えることができます。

 

家に誰かがいるという安心感。

そばに身内がいるという安心感は

何事にも変え難いものです。

お互いの変化や成長を間近で感じることができるので、

何かあってもすぐに対応できます。

 

次に逆の意味になりますが

二世帯住宅のデメリットについて・・・・・。

 

生活習慣の違いに

ストレスを感じることも。

 

どうしても親世帯と子世帯の

生活リズムは異なる事もあると思います。

 

就寝したいのにドタバタうるさい・・・など

ストレスを感じることが出てきます。

 

単世帯とは異なる計画性の中で

防音性や遮音性の高い素材を使用し、

間取りを工夫をして

生活音をできるだけ響かせないような対策が必要です。

 

気軽に友人などの来客を

呼びにくいという事もあります。

 

友人を気軽に呼んで

おしゃべりを楽しみたい方には、

ルーフバルコニーを設置してみるのも良いかと思います。

 

屋内外に分かれているので

音が伝わりにくいです。

 

売却が難しいこともあるという事。

 

単世帯よりも

もっと踏み込んで家族の要望などが反映されるので、

どうしても中古の二世帯住宅では

不便だと感じる方が多く

なかなか買い手が見つからないということもあります。

 

光熱費や相続で揉める場合もある。

 

一般的には光熱費や水道代を

折半して支払うことが多いのですが、

どちらかの世帯が不公平に感じてしまうことがあります。

 

そうならないためにも、

お金周りのことは曖昧にせず、

住む前にルールをきちんと決めておくことが大切です。

 

将来には相続もどうするのかなども、

前もって決めておくようにすると良いです。

 

本当の親子であっても、

暮らしや考え方に相違があるのは当然のことです。

そこに義理の関係も重なります。

どちらの子世帯と住むのか?

どちらの親世帯と住むのかによっても

そういった内容は大きく変わります。

 

今後どのような暮らしがしたいか、

どんな要望があるか、

曖昧でなくしっかりと話し合って

ルールを決めておくことが重要です。

 

二世帯住宅には単世帯住宅とは異なる

設計や間取り、計画性が大切になってきます。

 

意味をよく考えて

暮らしを紐解くことを大切に。

※二世帯住宅リーフレット

 

二世帯住宅の計画用に

簡単なリーフレットもありますので

問い合わせをいただいた際には

二世帯住宅計画の注意点などの話しと共に

ご覧いただいたりしています。

 

事例のお話しにも

皆さん興味を持って質問等もされますので

ご興味のある方は「お問い合わせ」から

面談希望でご連絡ください。

 

暮らしが豊かに感じる方法は

家族の数だけ最適解が存在します。

 

暮らしに馴染む

大切な空間の在り方をイメージしながら

日常に程よい上質を。

 

家造りのご相談も気軽にお問合せ下さい、

理屈だけではなく

感度でよく考えた住まいは暮らしが楽しくなりますから。

 

設計デザインの問い合わせ
ご相談・ご質問・ご依頼等は
やまぐち建築設計室
オフィシャルホームページ

お問い合わせフォームから
気軽のご連絡ください。
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やまぐち建築設計室
建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/
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本当に建てますか?二世帯住宅って大変だと思いますよ、暮らしの環境をどう考えるのか?生活文化が異なる世帯が一緒に住むという事、昔と今は違いますし、親子でも大変ですから。

2020年03月16日 | 2世帯住宅

 

注文住宅・マイホーム・住宅設計・見取り図・間取り図

設計とデザインのチカラで

暮らしの空間を上質に整えてみませんか?

やまぐち建築設計室ホームページ

※二世帯住宅・2階子世帯エリア鳥瞰図提案事例

 

親世帯と子世帯が一緒に暮らす「二世帯住宅」。

最近は家族の形も様々ですが、

少子高齢化や

女性の積極的な社会での

活躍にともなって「二世帯住宅」を

検討されるご家族が

ますます増えているように思います。

※二世帯住宅・1階親世帯エリア鳥瞰図提案事例

 

実際の「お問い合わせ」もそうです。

でも「仲良し」の具合によって

計画の内容も変わったり

そもそも論も多いので「二世帯」は

単世帯よりも慎重に・・・・・。

 

二世帯住宅、本当に建てますか?

そのうえで。

 

親世帯の「高齢化」「家の老朽化」が進んで

将来の介護や暮らしへの不安が高まる一方で、

子世帯では両親共働きが

増える中で「育児・家事」を

親世代にサポートして欲しいと考えたり、

さらには、子世帯の収入だけでは

単独で家を買うことが難しい時代になったという

背景も実際には多く存在します。

 

また、国としても

家族による相互扶助という基本方針にもとづいて、

同居する2世帯住宅には

不動産取得税や固定資産税、

相続税などの軽減措置がとられたりと、

資金面での優遇があることも

事実として見逃せない側面です。

 

「二世帯住宅」の建設やリフォームの需要が

さらなる高まりをみせることで、

その需要を取り込もうと

ハウスメーカー・工務店も

様々な情報提供や建築プランの提案に

力を入れています。

 

ホームページでもたくさんの広告や

情報ページが溢れていますよね。

 

しかし、いざ「二世帯住宅を建築しよう」と考えたとき、

皆様いかがでしょう?

 

「いったいどこの会社にどう頼めばいいのだろう?」

「家族にとって最適なのかどうか判断できない…」

「提案してもらったプランの意味が分からない」

など、お悩みではありませんか?

 

二世帯住宅のメリットやデメリット、

自分たち家族にとって何を優先し、

どんな会社に、どんな二世帯住宅を、

どのように建ててもらうのが良いのか、

プランもそうですが、

「そもそも論」として「二世帯住宅を考えるべきか?」

という視野も含めて

誰に提案してもらうのかは大切ですよ。

 

決める前にきちんと確認し、

整理しなければ、

あとで後悔するといった事にも

なり兼ねませんからね。

 

車を運転しない人に駐車場を計画してもらえますか?

家で家事をしない人に家事の事を聞きますか?

設計する人間もデザインする人間も同じで

建築を知っていても「家」を知らない人・・・・・。

暮らしが分からない人にお願いするべきかどうか?。

 

勿論「業界のそれ向け」にコンサル等が販売している

対応やデザイン、営業のマニュアルの存在もありますけど

それ以前に実は・・・「本物」ではない「玄人」が多い業界。

 

二世帯の実際を知る事。

親世帯、子世帯の見せかけでは無い本音を

きちんと「聞きにくい部分」を考えることが

大事ですよ・・・・・。

 

僕自身、自分で設計した二世帯住宅に住んでいますけど

当時は企業(設計事務所)に勤める勤務建築士で

マンションや工場、テナントビルや医院、

商業施設や公共建築と同様に

住宅設計も行っていましたが

業界の「マニュアル」や「家の作り方」・「研修」で

知っている家の事だけで

等身大の家の「事実」を知らない「建築家」。

 

やっぱり「建て主」・「施主」を経験していないと

分からない本当の事が

予想以上に沢山あるんですよね・・・・・。

つくり手側とコンサル等の営業や

設計マニュアルからしか「見ていない」から。

 

20年ほど前の事ですが・・・・・。

 

結婚して子育てもしながら暮らしているから

見える事もありますし、

同居しているから「見えている」暮らしの事、

理想と現実の部分、

建て主側を経験する、

そういう意味で二世帯住宅の「カウンセリング」としての

ご相談も多いので「少しだけ」・・・・・。

 

一般的に「親との同居」 というとマイナスなイメージ。

「気を遣う」「口うるさく干渉される」「価値観が合わない」などなど。

 

もしかするとこれを読んでおられる皆さんも

同じような不安を感じておられるかもしれませんね。

 

同居をするのが「義父母」の場合は

なおさらでしょうね・・・・・。

 

これらを解決するためにおススメのポイントは

「親世代の若いうちに、できる限り早く同居する」

ということです。

 

歳をとってから

暮らしを変えることは

非常にエネルギーが要ります。

 

親世代は子世代からは想像もつかないほど、

内面では気力や体力を

消耗させられているものです。

 

そしてその歪みが

ちょっとしたことをキッカケに

言葉や態度に出てしまったときに、

最初に挙げたような不満を

お互いに感じてしまうのです。

 

一時の事だけで済むなら良いのですが

意外に・・・・「それ」が種になり

大きくなっていくものです。

 

日々の蓄積として。

 

親がまだまだ若く、

充分元気で精神的にも余裕があるうちに

同居を始めることで、

ある程度までは、

これらの問題を防ぐことができますよ。

 

でも「根本的」な部分もありますから

理想だけを求めるのではなくて

一緒に過ごす時間、

それを予行練習する事で少し「見えてくる」と

思いますよ・・・・・。

 

正月やゴールデンウイーク、お盆休みという

短期間ではなくて、

同居予定の予行練習を最低限一か月程度は。

 

ある程度の素が見えないと

一緒には暮らせませんよね・・・・・。

 

難しいけど大事な経験の部分です。

そこが分かればある意味で

対策が見えますからね。

 

対策を練る事も大切なんですよ、

二世帯住宅では特に・・・・・。

仮に同居を経験する事の意味。

分かっていただければ幸いです。

 

世の中は体験しないと実際が

分からない事だらけですよね・・・・・。

 

その立場になって経験する事で

違いが見えると思いますよ。

簡単そうに見えて実は難しい事や

色々な選択に自由もあるけど

制約もあるという意味も・・・・・。

 

暮らしの環境を

紐解きながら「デザイン」の提案と

暮らしの質的向上をいつも提案中ですよ。

 

 

Produce Your Dream>>>>>

建て主目線+αの提案・・・・・。

明日の暮らしを設計する

建築と住まいとその暮らしを豊かに

URL(ホームページ)

http://www.y-kenchiku.jp/

<<<Yamaguchi Architect Office

 

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