奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

間取りと空間の提案にスキップフロアのある家、空間をつなげて視覚から広さを意識的にイメージすることができるように、傾斜地や狭小地、建蔽率の不利な条件を好条件に変換する設計。

2024年06月21日 | 家 住まい 間取り プラン

 

部屋の一部に

スキップフロアを用いることで

視覚的な広がりが

生まれるということ。

※リビング階段の踊り場にスキップフロア設計提案の事例

 

空間をつなげて

意識的に広さを感じる室内に。

 

一般的には

階ごとにフロアが

分かれるのですが

床の高さを半階ずらして

配置する間取り。

 

つまり一階から半階あがって

1.5階としてもう一階あがって

2.5階という風に

半階ごとにゆるやかに

つながりを設計する間取り。

 

階段が部屋の一部となり

視線が斜めに伸びることで

狭さを感じない錯覚を生み出します。

 

矩形の対角線をイメージすると

わかりやすいともいます。

 

2Dですが3Dに置き換えると

より分かりやすいかと思います。

 

階段周囲に部屋を配置する

という考え方もありますが

階段の途中に設ける

踊り場をあえて部屋のように

拡張して

LDKなどの空間と

吹き抜けを介して

つながる空間のデザイン提案。

 

そうすることで

階段は部屋の一部となりつつ

フリースペースのように

自由に使うことができる

領域となり

部屋がひとつふえるような間取りに。

 

当然その下部にも空間ができるので

部屋が増えつつ

空間が拡張するという効能。

 

そういった空間の効能を

どのように

暮らしの価値観に沿わせて

設計するのかによって

暮らし方も

過ごしやすさも変化します。

 

視覚的な効果だけではなくて

過ごす空間と時間を

どのように考えて

デザインするのかで

暮らす空間の質も変わります。

 

暮らしの質を

丁寧に考えてみませんか。

 

住まいの新築・リフォーム
リノベーションのご相談・ご質問・ご依頼は
やまぐち建築設計室
ホームぺージ・Contact/お問い合わせフォームから
気軽にご連絡ください。
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■やまぐち建築設計室■
 建築家 山口哲央
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
https://www.y-kenchiku.jp/
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ローソファを暮らしの居心地提案に考える事も豊かさを生み出す設計の価値観、座る行為をどのように考えて過ごし方に反映するべきか、家具選定は暮らしを上質にする建築家の感度から生まれる提案です。

2024年06月15日 | 収納・片付け・暮らし・インテリア

寛ぎをデザインするという事。
 
暮らしやすさを考える事で
住まいの空間と居心地は変化します。
 

※インテリア家具メーカーHAREMカタログより
 
 
暮らしを上手に味わうという事。
 
自分たちの暮らしに
合った快適性のあるソファ選び。
 
インテリアから心地を提案する事も
大切な仕事の一部です。
 
なぜ家具の事を間取りの計画時に
考えてショールムに
ご案内しているのか?
 
暮らし方の常識や
過ごし方は皆さんそれぞれの
暮らしの文化によって
随分違いがあるからです。
 
それらをキチンと把握して
家の提案に盛り込むためには
間取り計画そのものに
常識の位置付を考える必要があるからです。

 

※インテリア家具メーカーHAREMカタログより
 
 
オシャレなリビングであっても
ソファを購入して
そのソファが物置場にならないように。
 
鞄や洋服
洗濯物などの置く場所になって
実際にはダイニングテーブル周辺で
寛いだり
リビングセットの間に
座り込んで床で寛いだり
していませんか?。
 


※インテリア家具メーカーHAREMカタログより
 
そうならないためにも
間取り計画には
適切な暮らしの価値観を整理する事。
 
ポイントとして
ソファに座っても
なんだか心底くつろげない。
 
結局床に座って
ソファが背もたれ代わりになりがち。
 
小さな子どもがいると、
ソファをトランポリン代わりにはねる。
 
それならソファは
場所をとって邪魔になるから
いっそソファを
やめたほうがいいかな・・・。
 
そのようなお悩みも
たくさん伺ってきました。
 
空間の快適性を向上させつつ
過ごしやすいソファにも
様々な考え方はあります。

※設計実例・畳の間をリビングの中心に計画し座面を意識した過ごし方を設計提案
 
多いのは、
間違ったソファ選びの常識。
 
日本人はソファでくつろぐのが
下手と言われています。
 
でも、
それはソファの選び方が
間違っているからです。
 
一般的にソファを選ぶときは、
I型かL型のどちらかで、
2人掛けや3人掛けなどの
人数で座れるデザインを
選びがちだと思います。
 
ソファのタイプには
バリエーションがあるので
ソファはI型かL型とは限りません。
 
たとえば、
V字型のソファというのもあります。
 
ただ、
V字型ソファを置きたい場合、
それなりのスペースが
必要になるので、
比較的コンパクトな
日本の家事情や
マンションの部屋事情では
限られてしまうことが
多いのが難点です。
 
ソファには、
椅子のように腰を掛けるタイプでは
3段階の座面の
高さ設定がありますが
実はそれ以外にも
ほぼ床面となる範囲に
座るタイプも存在します。
 
つまりフロアタイプも
あるという事。
 
床座に慣れ親しんだ
日本人は
そういう空間に実は慣れていて
それ故に安心ができ、
くつろぎやすいという方も多いです。
 
家の新築や建て替え
リフォーム、リノベーション前に
住んでいる状態が
そもそもそのような状態で住んでいるなら
急な環境の変化には
負荷がかかりすぎるケースもありますから。
 
理想と憧れがあり
現実があります。
 
その部分の「設計」も実は重要。
それによって
暮らしのストレスも変わります。
 
話しをもとに戻すと
フロアソファにも
多種多様なバリエーションがあり、
デザインによって
くつろぎ方も変わってきます。
 
様々なくつろぎ姿勢に
対応できる
存在していて
そういった暮らしに
僕がそオススメしたいのは、
フレキシブルタイプのソファ。
 
背もたれやひじ掛けなどが
動かせるけれど、
もたれかかっても
安定感があり動きません。
 
ソファでは崩した姿勢で座るか
寝ころんでいる
というくつろぎスタイルの場合は
このタイプのソファも良いかと思います。
 
ちなみに、
やっぱり床座が落ち着く
ということであれば、
畳の間をリビングの中心となるような
間取りの設計を考えたり
フレキシブルタイプの
フロアソファが良いかと思います。
 
空間も大切にしながら
「人」や「暮らし」に合わせて
ソファを選ぶ。
 
フレキシブルソファだと、
体育座りしたり
足を伸ばしたり、
色々な姿勢で
くつろぐことができます。
 
もちろん寝そべる事も
できます。
 
ソファのサイズは
シングルベッドより
ちょっと大きめくらいのソファなので、
I型の3人掛けソファと
大きさはさほど変わりません。
 
つまり、
部屋のスペースをとる面積は
さほど変わらないのに、
くつろぎやすいのは、
圧倒的にフレキシブルソファの方です。
 
インテリアプロデュースでは、
家や部屋に合わせてだけで
ソファを選ぶのではなく、
「人」に合った
ソファ選びをしています。
 
自分に合ったソファは、
リビングや
その他の寛ぎ空間での
リラックスタイムの質が
格段に変わります。
 
くつろぎの場を
自分らしく考えてみませんか?。
 
日常を美しく
心地よい暮らしとインテリアの効能を。
 
ご相談も気軽にどうぞ。
 
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空間と家具と人との関係性を環境からも人間工学的にも心地よく過ごす為の設計の付加価値とインテリアと融合する間取り提案を考えています。

2024年06月08日 | 設計の事デザインの事

家具と暮らしの時間、

座っているのに疲れるという

過ごし方にならないように。

 


※インテリア・家具提案ショールーム・モルテー二大阪


何故、座っていても疲れるのか?。

食事、仕事、歓談、余暇の時間。

 

私たちは椅子に座って

様々なことを行い、

多くの時間を過ごしています。

 

座るという行為は

自重を何かに

預けているという状態であり、

立っているよりも

身体的な負担が

軽減されているという

状態です。

 

それにも関わらず、

長時間着座していると

疲れを感じる、

という人は少なくありません。

 

それはなぜか?。

 

立っているより

座っている方が楽なのはなぜか?。

 

まず立っているよりも

座っている方が楽と感じる、

あるいは実際そうであるという

理由を考えてみます。

 

筋肉の活動率の違い。

 

通常人は直立状態を

維持するには骨(靭帯)だけでは難しく、

「抗重力筋」という筋肉が

活動することで

身体のバランスを保っています。

 

端的に言えば、

重力に対抗して

正しく安定した姿勢を

維持しているという事です。

 

座っている状態は

抗重力筋の活動が

抑えられている状態ですから、

立っている状態と比べて

エネルギー消費が低い(状態)と言えます。

 

体内のエネルギーを

消費すると

乳酸と呼ばれる

疲労物質が生成されます。

これが疲れの原因の1つです。

 

よく“乳酸が溜まる”と言われるものです。

 

座っている場合は

筋肉の活動量が少ないので

疲労が溜まりにくい、

すなわち楽な状態だと

考えることができます。

 

もう1点交感神経と

副交感神経の作用

という観点でも違いは明白です。

 

立っている時は

交感神経が優位な状態とされます。

エネルギー代謝量が多いことに加えて

各種神経も興奮している状態です。

 

体内のエネルギーをより使うこと、

つまり疲労に繋がります。

 

一方で座っている場合は

副交感神経が優位な状態です。

 

穏やかな安静状態に

身体をコントロールします。

この2点から

立っているよりも

座っている方が楽だと

結論づけることができるのです。

 

では楽な姿勢をとっているのに

何故疲れてしまうのか?。

あるいは腰や肩に

痛み疲れを感じる事になるのか?。

 

それには以下のような

理由が考えられます。

まず背中のS字ラインの

崩れが考えられます。

 

人の背骨はS字型にカーブした形状です。

正しい姿勢だと

背骨のS字のカーブがしっかりと保たれ、

その姿勢を保つことで

疲労感が抑えられます。

 

しかし、実際には

椅子に座りパソコン作業などを行うと

頭が前傾し背骨のS字のカーブが

崩れてしまいがちです。

 

つまり背中が丸まっている状態です。

皆さんもデスクワーク時に

そのような状態を体験していませんか?。

 

段々と姿勢が崩れてきたり

肘をついてアゴを支えたり。

その状態をしばらく続けていると、

背中や肩の筋肉の張りや

内蔵の圧迫に繋がります。

 

また、前傾姿勢は腰や

椎間板への負担も

大きくなります。

 

S字型のカーブ=理想的な姿勢をサポート

それが出来ない椅子に

座ることが

着座時の疲れの原因に

なってしまうという事です。

 

あるいは椅子のサイズや

テーブル・デスクとの

高さのバランスが

自身の体型に合っていないという

可能性があります。

特に椅子の座面高に関しては

体圧分散を

効率よく行う意味でも

足裏がしっかりと

床に着くような調整が必要。

 

その上でテーブルの高さなども

椅子の座面高に合わせて

適切でないと

姿勢の歪みに繋がり、

疲れやすくなるんです。

 

疲れにくい椅子の条件とは?。

 

では所謂「疲れにくい椅子」とは

どのようなものを指すのか?。

それは背骨のS字カーブを

サポートしてくれて

体圧分散性に優れ

自身の体型に合っているものです。

 

椅子に座った際

自然と腰回りに椅子の背板が

フィットしてくれる椅子が

良いかと思います。

 

また、腰が当たる部分の面積が

広い椅子がお薦めです。

 

デザイン性が高くても

細いアームや背板の椅子は、

身体に当たる部分が狭いため

長時間の座面サポートには

向いていません。

 

人は長く座っていると

どうしても体を左右に動かし、

可動させながら

楽な体勢を整えます。

 

その際、

腰回りは可動させる程の

サポートの幅が無ければ

自然と体を動かすことができません。

 

フィット感が高いと

共に適度な可動幅があることで

疲れが出にくい椅子となります。

 

次に体圧分散とは

その名のとおり、

身体に掛かる圧力(=体圧)を

一か所ではなくできるだけ

複数の箇所や広い部分に散らして

身体の負担を和らげることを言います。

 

私たち人間の身体には

必ず曲線があり、

凸凹(でこぼこ)が存在します。

 

例えば平らな床に仰向けに

寝転んだ場合、

身体の中でも出っ張った

臀部・後頭部・肩甲骨など

床に触れる部分には

体圧がかかりやすくなります。

 

接地面に触れる面積を

多くすることは、

通常では接地しないような

身体のへこんでいる部分も

支えることができるので、

身体全体の負担を

減らすことが出来るという事です。

 

家具のデザインにも

間の体型を考えた曲線は

美しさを持って

座り心地の究極を表現しています。

 

実際に家具ショールーム等では

体感を味わいながら

心地良さを試すことが大切です。

 

同時に足裏が

床にしっかり設置する事も

この体圧分散においては

重要です。

 

僕がいつも間取りを考える際に

住まい手さん

家具ショールームへ

ご案内させていただくのは

空間との構成や相性も

大切にしつつ

椅子とテーブルのバランスや

心身との心地の具合を

イメージする為。

 

椅子に座っていて

疲れを感じる仕組みと

それを防ぐための

椅子の選び方について。

 

椅子を選ぶような時には

いくつもの候補から「これが良い」と

選定する時間も

丁寧に考えています。

 

暮らしと間取りと

インテリアから考える心地に

健康な暮らしという

観点からも「椅子」の事も

暮らしと共にイメージできるようにと思います。
 
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