奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

部屋は家具のレイアウトや配置、家具そのものの選択肢で随分と空間イメージが変化します、どんなイメージを目的に暮らしの環境を過ごしやすくデザインしますか?

2023年10月31日 | 家づくりアドバイス

 

 

家具レイアウト。

 

※トーヨーキッチンスタイル・家具ショールーム

 

 

新築やリフォームでもそうですが

部屋の模様替えをする際にも

そういったところは

暮らしの環境を変える意味でも

少しでもよくなるように

考えておきたいところ。

 

例えば、

一人暮らしのときに使っていたものや

もともと実家にあったものを

再度必要なものは

何か選んでレイアウトをしてみることも

良いかもしれません。

 

サイズ感が異なる事で

空間に余裕も生まれますし、

まんべんなくでは無くて

隙間を生み出すような

家具レイアウトも

部屋を広く感じる為の工夫ですから。

 

例えば8畳の空間に

物が溢れかえっていると、

どうしても窮屈に感じてしまいます。

 

天井の高さも一般的な

2.4メートルで広さを体感するには、

家具をなるべく低いものにして、

物を少なく見えるように

集中的にレイアウトする。

 

高さの奥行きを感じられるように

レイアウトを考慮してみる。

 

掃き出し窓の周りにも

極力物を置かずに

外への視線が向くように工夫する事で、

広く感じる事も可能になります。

 

家づくりだけでなく、

家具の配置や大きさを意識しながら

住まい造りの際も、

今住んでいる家の

暮らしの環境を変える際にも

そういうところを意識するだけで

暮らしは質的にも

改善されますよ。

 

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玄関周辺の収納と間取り、例えば家造りの打ち合わせの際に話し合う靴の種類と総量についても間取り計画には重要な要素、広さや靴の総量と共に玄関周辺の使い方も変わります。。

2023年10月30日 | 家 住まい 間取り プラン

 

いつも家造りの際に

間取りや暮らし方について

話し合いをしている際の話題について少し。

 

※建材設備メーカーPanasonicカタログより

 

例えばですが、

普段から靴を

どのように使いどのように収納しているのか?

という事。

 

今回の家造りに合わせて

考え方を変えるというケースもありますが

従来の方法が馴染んでいると

分析するケースもあります。

 

シューズクロークの広さ。

 

皆さんは、

靴をどのくらいお持ちでしょうか?

 

家族構成によって

世代によって、

趣味や日頃の出掛ける場所や

スポーツをしているのかどうか?

等によっても随分変わります。

 

どれくらいを目安として

考えるべきなのか?

 

現在持っている総量と同じで考えるのか

それとも新しく家を建てる事により

またはリフォームする事により

総量を変えるのか?

断捨離というケースもありますが

その逆に増やすケースも考えられますよね。

 

目安に収納を考える事は

間取りの確定前に

考えておくべき事です。

 

それによって間取りのスペース

広さの割り振りも変わりますから。

 

また靴がどんな種類で

どのくらいのサイズに一足が収まるのか?。

 

靴の幅や高さ奥行きを改めて

実測しておくことも重要です。

棚からの出し入れのしやすさも重要ですから。

 

上幅を取る靴がなければ

同じスペースでも

その分多く収納が出来るケースもありますから。

 

最初は、間取り図だけに執着することも

多いかもしれませんが

間取りの相談時には

そういうところを意識しながら

話し合う事が重要です。

 

暮らしの中身をどれだけ考えた

間取りやプランであるのかによって

暮らしの質も随分変わります。

 

冠婚葬祭用の靴などは、

逆に・・・箱に入れて

別の収納にとかでも良いですし。

 

靴用スプレーとか

手入れ用品の置場やサイズ、

自転車用の空気入れや

玄関近くで使用する日用品は

どこに収納するのか?

 

ご自宅の靴収納事情や

玄関周辺での利用事情によっては

大きなシューズクロークを考えた方が

良いケースもあります。

 

靴収納の計画によって

間取りもプランもかわりますので

ある程度間取り相談に

差し掛かる前には

玄関の収納の

靴事情だけではなくて

現在持っている「収納物全般」について

実情の把握は

家造りの際に大切な時間。

 

家造りの計画の際には

先ずは現状の見直しから。

 

必要なモノゴトも含めて

間取り検討の際の

打ち合わせは丁寧に。

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間取りと暮らしの融合を丁寧に提案、ライフスタイルをイメージしながら紐づける生活環境のデザインを設計の工夫で心地よくなるようにそれぞれの家族に応じた設計事務所のオーダーメイド・注文住宅だから出来る事。

2023年10月29日 | 設計の事デザインの事

 

間取り計画と暮らしやすさを考える際には

同時に音や臭いについても

キチンと考えておくことは大切。

 

間取りと暮らしのバランス。

 

※暮らし方と価値観を紐解き間取り図を提案(事例)

 洗面脱衣横にウォークインクローゼット

 LDKとの中間地点に階段を挟んでトイレの間取り

 

色々な家族の暮らし方に対して

空間構成や間取りの意味を

提案を考えています。

 

リビングに近い場所にあるトイレは、

メリットもありますが

同時にデメリットも存在しています。

 

例えばトイレが

玄関や廊下などリビングから

離れた所だと、

移動をする際に

温度差を感じる事もありますし、

トイレの室温も

夏は暑く冬は寒い状態になります。

 

なので、

いつも適温に保たれている

リビングの近くにあれば、

温度差が小さくなるという

メリットがあります。

 

一方のデメリットには、

音や臭いなどの問題。

 

壁や天井、床等の空間構成の工夫や

環境の工夫、

設計方法をキチンとまとめておかないと、

トイレの音がリビングに

聞こえてしまうということも・・・。

 

これは家族でも

気になりますが、

来客時にはさらに気になります。

 

トイレの戸は、

引き戸に比べて密閉度が高い

開き戸のほうが

音や臭いの対策になります。

 

しかし開き戸は、

内開きだとトイレ内で

人が倒れた場合に戸が

開けられなくなりますし、

外開きだとトイレ内が丸見えになります。

 

そして個人差にもよりますが

ドアの開閉や歩く際の音の違い。

 

普段は気にならないかもしれませんが

まわりがが静かになる夜中だと、

一階や二階の差でも

木造住宅の場合は

二階の音が一階にはよく響きます。

 

このように家造りでは、

メリットとデメリットが交錯します。

 

大切なことは、

それを理解して

自身のスタイルにあった内容で

家造りの打ち合わせの際に

奥深く「ものごと」を

選択するという事。

 

材料や工事内容の提案には

そういう意味を含んでいます。

 

暮らしを穏やかに考える提案として

間取りとデザイン

そして建材や設備には意味が存在しますから。

 

価格も勿論大事です。

 

そして穏やかに暮らす環境に

必要なモノゴトも含めて

間取り検討の際の打ち合わせは

丁寧考えています。

 

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家を建てたりリフォームしたりする際に打ち合わせがある訳ですが、表面的な結果だけで考えるのでなくて設計デザインに必要な要素を掘り起こす為の根底にある暮らしの文化と価値観。

2023年10月28日 | 家 住まい 間取り プラン

 

家を建てたり

リフォームしたりする際には

打ち合わせがある訳ですが

その打ち合わせには

いろいろな時間軸があると思います。

※家造りの為のヒアリングに欠かせないオリジナルのアンケートシート

 

※ヒアリングを重ねてからの間取りと共に内観や外観のCGも盛り込みイメージを提案する時間も大切な打ち合わせ

 

例えばですが

打ち合わせは簡単に済ませたいと思う人。

時間をあまり使いたくないと考える人。

 

逆にじっくり考えて

納得できる打ち合わせをしたいと思う人。

 

イメージは決まっているから

それをカタチにしたいと考えている人。

 

休みが少ないから

打ち合わせは5回程度で・・・・・etc。

 

打ち合わせ時間や

打ち合わせの内容にも

色々な理由や価値観があると思います。

 

知る事で、きちんと「正確な情報」を

理解していると

出来る事が違うように

事実とリアルをどれだけ

事前に知ることができるのか?

 

僕はそういうところを

出来る限り事前に

イメージしていただけるような

家造りの時間を提案と打ち合わせに

用いています。

 

家づくりのはじまりは

ヒアリングという時間から

スタートしていきます。

 

土地探しからの住まい手さんも、

土地が決まっている住まい手さんも、

マンションなどの

リノベーション・リフォームの住まい手さんも、

皆ヒアリングを重ねて

要望の本質を掴み、

だんだんと間取りと

住まい手像が

一体化していくイメージで

プランニングの作業へと進んでいきます。

 

この要望の本質を掴むのは

本当に重要で、

自分のヒアリングが

どれだけ大切なのかを

毎回考えています。

 

ここできちんと

奥深い部分まで聞き込めると、

より深い部分で

住まい手さんと家が

フィットしていくのも事実です。

 

中には本当に有難い事に、

用意周到に資料を準備いただき、

要望をすでにまとめて

打ち合わせに臨んで頂く方も

いらっしゃるのですが、

ひとつだけお願いがあり、

可能であれば、

ひとつひとつ

ヒアリングさせてもらっていいですか?

とお願いしています。

 

実際は要望ひとつひとつを紐解いて、

どのような経緯で

その要望が挙げられているか、

別の解答法ではダメなのか、

などを確認していくのですが、

この作業がとても手間も掛かりますが

その反面とても大切だったりします。

 

本当におこがましくも

この状況を自分はよく

診察等に例えるのですが、

〇〇が欲しいという

確定してしまった要望は、

患者が医者に「風邪薬をください」と

伝えている事に近いのではないかと

思っています。

 

実際よく診断してみたら

鼻水の原因は風邪ではなく

別に原因があった、

という事もきっとあり得るはずで、

自分は住まい手さんと

時間と密度、体感と枠の外を使って

話し合いをする中で、

好みや考え方、

価値観や普段の過ごし方、

趣味、仕事、将来設計など

ありとあらゆる気になる事を

徐々に把握して

住宅と暮らしという「かたち」に

まとめあげていく訳です。

 

車の運転に関しての「得意不得意」や

掃除や片付けの「得意不得意」も

個人差がありますよね。

 

それによって「事実」を

どのように判断すべきか?

駐車スペースの考え方や

家の間取りや構成にも

随分と差が生まれますから。

 

実際にヒアリング中は、

家と関係ない事も質問していますし、

世間話をする事もありますが、

なんとなくそうやって

話をした全ての枠組みで

家自体の方向性が

見えるときも多々あります。

 

家のヒアリングをしているようで

無駄話をしているように

見えるかもしれませんが、

これも家づくりの

重要な要素の1つです。

 

話が長くてとりとめないな、

と思う事もあると思いますが

お付き合いください。

 

きっと家という形の意味が

本質から生まれると思います。

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家電もそうですが家に暮らし始めて、使い始めて不定期でもメンテナンスは大切、それぞれの価値観や思いによって完成した家を大切に上手につきあっていくように。

2023年10月28日 | 暮らしの事イロイロ

暦のうえでは既に秋ですが、体感的にはそろそろ本格的な秋。

身体のケアと同じように住まいにもケアは必要で

メンテナンスフリーという言葉も

よく聞きますが、

できれば「メンテナンス」はしてください。

 

そのうえで、

寒くなる前に

やっておいたほうが良い

メンテナンスについて少し

このブログでも書いておきたいと思います。

 

ちなみに僕は「メンテナンスフリー」とは

言いませんので、

掃除もメンテナンスですから。

 

例えばですが、

年末の大掃除を待たずに

今やっておいた方がいい

メンテナンスとしては、

無垢フローリングの塗装。

 

基本的に無垢フローリングには

オイル塗装が施されています。

 

オイル塗装は木の内部に浸透する事で

木の保護をするタイプの塗装です。

 

合板フローリングみたいに

表面に膜を張らないので、

質感や手触りは木そのものの状態を

楽しむことが出来ます。

 

とは言え、

無垢フローリングのメンテナンスに

水拭きは厳禁です。

 

水に濡れた状態になる

掃除をしてしまうと、

変色・変形・シミの原因になってしまいます。

 

生活の中で不意に付いた汚れの際は、

硬く水分を絞った布でも良いです。

 

なので、

基本的にはドライシート付の

フローリングワイパーで

ホコリなどを取る程度で

日常の掃除は十分です。

 

その上で、

比較的過ごしやすいこの時期は

メンテナンスに絶好の時期なので

可能な限り家具を移動したうえで、

天然ワックス(リボス社など)を

ウェスなどで表面に薄く塗り込んでください。

 

少し手間がかかっても

自分の手で行う事で、

材の変形や大小のキズを

発見できますし、

よく考えて

好きで無垢フローリングを選んで

家を建てたり(新築・建て替え)

リフォームしているのであれば

家に対しての愛着も

深まってくると思います。

 

次に窓サッシの掃除。

 

春から秋にかけて季節や

風雨の影響で

サッシまわりには

砂や花粉など、

色々な汚れが溜まってしまっています。

 

そういった汚れの影響が

特に出やすいのは、

レールを走らせるタイプの引戸です。

 

レールに溜まった汚れを放置すると、

水分や空気中のカビなどと

組み合わさって

固着してしまい、

レールの滑りを悪くしたり

開閉の際に異音の原因となってしまいます。

 

掃除方法は、

下レールの汚れに対して

使い古した歯ブラシなどや

掃除機で大きなホコリを除去後、

水を含ませた

塗装用のハケで拭いて・・・・すすいでを繰り返し、

汚れが浮いてきたら

硬く絞った濡れタオルで拭き取ります。

 

外部収納引き戸の場合は、

収納品などに

水汚れが付かない様に

気を付けて行って下さい。

 

そしてエアコンの掃除。

 

酷暑だった今年の夏も終わり、

毎日稼働状態だったエアコンも

少し間が空くようになったと思います。

 

エアコンの掃除に関しては、

最近では当たり前のように

自動掃除機能付きの機種もありますので

じゃあ、全くノータッチで良いのかな

とお思いかもしれませんが、

そんな事はなく、

メンテナンスは必須です。

 

掃除をする際には、

まずは各メーカーの取扱説明書を

ご確認下さい。

 

機種や機能によって

掃除方法は違ってきますので、

下記では一般的な

エアコンについての掃除方法となります。

 

最初にエアコンの電源プラグを外し、

取り外し可能なカバーを開ける

 

次に本体内に収納されている

フィルターを取り外す。

 

本体・フィルターに

付いているホコリを掃除機などで除去

 

フィルターを水洗いする。

臭いが気になる場合は

洗濯用中性洗剤を薄めた液ですすぐ。

 

キレイなタオルで水分を取って、

陰干しして乾かす。

 

本体内部のホコリを掃除機で除去し、

マイクロファイバークロスなどで

水拭きする。

 

最後に乾燥したフィルターを戻して、

カバーなどを閉じて、

電源プラグを差して完了。

 

注意点としては

パーツを戻す際は濡れたままですと

湿気がカビを呼んでしまうので、

しっかり乾かして下さい。

 

市販のエアコン掃除スプレーでの掃除は

メーカーで推奨していない事が多いので、

あまりオススメしません。

電子部品の故障の原因となる事もあるからです。

 

これからエアコンの

暖房運転を始めた際に、

送風に混じって

変な臭いを感じる様でしたら

ぜひお試しください。

 

あとは外壁の見回り。

比較的安定しているこの時期は、

外壁のお手入れをするのにも適しています。

 

壁面にホコリ・コケなどが

付着していないか、

塗装の変色や劣化が

起きていないか見るように。

 

蜘蛛の巣等は普段から気になると思いますが

それ以外のところにも。

 

金属製サイディングの場合は

手が届く所であれば、

ホースなどで水をかけながら

柔らかいブラシやスポンジで

汚れは洗い流してください。

 

高圧洗浄機などの

強い圧力の水流は

塗装面を痛める事がありますので、

くれぐれも水を流される際には

シャワー水流にて。

 

木質系サイディングの場合は

日常的には、

付着したホコリや汚れを

柔らかいホウキなどで払って頂ければ

大丈夫です。

 

金属系の様に

水は使用しないで下さい。

木材の変色や変形・シミの原因となりますから。

 

また、当初お引き渡しの際には

表面に外装用塗料を

塗布していますので、

キレイな状態で

住み始められるかとは思いますが、

雨や日光にさらされている箇所については

塗装が劣化し変色してきますので、

材料選定の際や

引き渡しの際にお話しをしているように

再塗装されることをオススメ致します。

 

再塗装をされた方が、

比較的長く木壁を楽しむことが出来ます。

 

基本的には本来の仕様と

同じ塗料を塗られる事が推奨です。

注意点としては

高所で行う際は

必ず足場が安定するよう、

準備したうえで行ってください。

 

引っ越し前の引き渡しや

部材選定や提案の際にお話させていただいた内容は

本当に大切な事をお話ししているので

メンテナンスは必ずした方が良いです。

 

暮らしを末永く愉しむ空間となるように

過ごすデザインの意味も含めて

愛着のある空間となる過ごし方提案は

そういうところも含めてですから。

 

勿論出来る限り

ライフスタイルにそった

提案ですから。

 

 

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暮らしを継ぐような家の存在、空き家の問題も色々な側面があります、古民家も大切な資産だし活用も考えるべきですが、街並みに存在する中古住宅という存在と暮らし、建築士・建築家の観点から。

2023年10月24日 | 家 住まい 間取り プラン

 

「中古住宅」という価値のゆくえ。

※リフォーム・リノベーション着手前(ビフォー)

 

※リフォーム・リノベーション着手後(アフター)

 

時代の潮目は

明らかに変わってきたと思います。

 

日本の人口は2008年を境に

減少し市場は停滞して、

もう右肩上がりでの

全体的な成長社会では

無いことは分かっている事。

※リフォーム・リノベーション着手前(ビフォー)

 

※リフォーム・リノベーション着手後(アフター)

 

住宅戸数も、

供給過多で随分前から

余剰住戸は増え続け、

空き家の数は年々増え、

いまや800万戸を超えています。

※リフォーム・リノベーション着手前(ビフォー)

 

※リフォーム・リノベーション着手後(アフター)

 

空き家についての

放置問題も

大きく取り上げられるようになりました。

 

しばしば指摘されるように

日本の住宅寿命は極めて短く、

住宅の築後

平均経過年数は30年程度といわれています。

 

そうではない家もあります

ですが・・・大半は。

 

日本経済が元気だった頃は

古くなったら

壊して新しい家を建てる事が

良いこと、

正しいことのようになってましたが

僕たちの目からみれば

そうではないのですがね・・・・・。

 

環境共棲時代の昨今、

今あるものを活かし、

長く使い続けることに

価値観を見出す時代が

やってきたのは

言うまでもありません。

 

でも、

リフォームや増改築、

リノベーションに対する考えや

意識はまだまだ過渡期であって、

建築家・建築士をはじめとした

クリエーター・技術者と

「建築業者」と住まい手の

思いや考え方には、

まだまだ隔たりがあるというのが

実情ではないでしょうか?

 

一方で古民家再生、

町家の利活用などというのは

一種のブームみたいな感があり、

それを自身の設計や施工(工事9の

ライフワークのように

位置づける設計者も多くいます。

 

古民家の再生や

町家利活用はもちろん、

とても大事なことです。

 

しかしながら皆が

古民家だ、町家だという建築の数は

やはり数少ないのです。

 

よく見かけ、

色々と見落とされているのは

そうではない、

いわゆる「中古住宅」。

※リフォーム・リノベーション着手前(ビフォー)

 

※リフォーム・リノベーション着手後(アフター)

 

これをどのように捉えるかが

重要なカギになるように

思えてなりません。

 

戦後、高度経済成長期に

床座から椅子座に変わり、

和室が減り洋室が増えたことと同義、

続き間が減って

個室が増えた時代に

多く建てられた家々。

 

それらの中には

どうしようも無いバラックや、

建てて売れたらハイOKというような

安易な建売り住宅もあるでしょうが、

多くの住宅は

その土地の大工さんをはじめとした職方が、

それぞれ身に付けた技能を発揮し

丁寧に手掛けた家であり、

まだまだたくさん残っているはずです。

 

ただ部屋並べをしただけの

でたらめな間取りでは無く、

きちっと軸組小屋組が組まれた

架構の中に

間取りが内包されている

住宅であれば、

多様で魅力的な改修や

コンバーションが可能になります。

 

このような中古住宅に光を当て、

新しい価値観を付加し、

愛着が持てるように

昇華しながら再生活用していくことが、

本当にこれからの時代に

必要なことのように思います。

 

ストック重視の住宅政策に

きちんとシフトできるよう、

なし崩し的なリフォーム・増改築では無く、

建築士など専門家による

現況検査(インスペクション)を行ったうえで

中古住宅の売買や

増改築などがクリーンに行われる事。

 

愛情を持って長く大切に

使われる住宅が増え、

そんな家々が集積した

街並みが

これから増えていくことを

願いたいです。

 

そのような価値からも

暮らしの事を

丁寧に考えてみませんか?

 

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トーヨーキッチンスタイル大阪ショールームにて住まい手さんをご案内、実際の調理の流れをリアル化してデザインと機能の両立された「カタチ」を体感する提案、建築家との家造りの過程。

2023年10月22日 | 暮らしの事イロイロ
間取りの提案に対して
キッチンの使い勝手などの
持つ意味も変わります。
 
暮らしの価値観を紐解く
住まい造りの過程・・・・・。
 
システムキッチンと
インテリア建材設備メーカー
トーヨーキッチンスタイル
大阪ショールームにて。
 
※トーヨーキッチンスタイル大阪ショールーム
 
この日は
住まい手さんをご案内して
メーカーによる
キッチンの違いや
優位性などについての体験を提案。
 
今回は直接大阪ショールームの
H支店長がアテンド対応。
 
※ショールーム内の展示キッチンにてアテンド中
 
という事で
アテンド途中には、
実演用のキッチンを使って
調理過程を再現いただきました。
 
※実演コーナーにて実際のキッチンを使って調理過程を再現
 
イメージも大事なのですが
実演の中で見えてくることも
沢山あります。
 
僕が普段からお話ししている
現場の情報が
大切という事と重なる部分。
 
リアルが可視化する
沢山の情報が
そこには存在していますから。
 
建築途中の打ち合わせで
現場を大事にして「リアル」での「昇華」を
その都度行うのは
「そういう意味」を持っています。
 
キッチンの洗い場である「シンク」が
オシャレと調理の
機能性の両立を果たしているところ。
 
実際に「キッチン」を使って
調理をしている方ならば
分かると思います。
 
意外に知らない「まな板」の現実を知る事。
 
キッチンを普段から使っていれば
分かる人には分かると思いますよ、
調理途中や片付けの際に
「まな板」のアレがアレですよね
キッチンでは。
 
ですけどこちらの「シンク」と「まな板」
そして「水切り板」は
そういう部分全般に対して
すごく機能的。
 
実際の調理工程の持つ意味は
大きいですからね。 
 
続きはまたまとめて
どこかの機会で
このブログと
オフィシャルblogでも
書いてみたいと思います。
 
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建て替え等のご相談・ご質問は
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やまぐち建築設計室
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マス目格子の引き戸等で空間の仕切り、過ごし方の趣だったり心地よさを生み出す設計デザインの要素の提案、味わい深い空間も暮らしの奥深さに。

2023年10月21日 | 設計の事デザインの事

 

家造りを考える際に

デザインとしての

木のマス目格子を検討する事があります。

 

※LDK側から見た和室のマス目格子

 

※和室側から見たマス目格子

 

和、洋の場合、

勿論モダンな場合も。

 

※三枚の引き込み戸にデザインしているので

   壁の中に全て入り込みます

 

※三枚の引き込み戸にデザインしているので

   壁の中に全て入り込みます

 

木組そのものの

自然素材で組み上げた格子の美しさ、

機能的には空間を仕切りつつも

つながりを維持することが

出来るというところ。

 

空間の縁をデザインする事も

その目的だったりします。

 

薄いパネルや

和紙を仕込めば

障子のようなイメージにもなります。

 

板戸よりも空間の閉塞感を和らげ、

空間に伸びやかさを残します。

 

また格子越しの景色も

空間を広く感じたり

趣きが生まれたりします。

 

光の入り方や、

室内周辺のプライバシー、

視界の開放性、

その他「透かす」という事は、

曖昧さの加減なので、

その都度その場所に応じて

適切なマスの大きさは

デザインで変化させています。

 

空間を仕切る「建具」としては

少し高価なものになりますが、

空間のアクセントにもなり、

末永く楽しめる彩の「アイテム」に

なる存在です。

 

そのような価値からも

暮らしの事を

丁寧に考えてみませんか?

 

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セカンドハウス・週末住宅や別荘のように居場所を変えて気分をリフレッシュする暮らし方も人生を豊かにする時間として。

2023年10月19日 | 暮らしの事イロイロ

 

セカンドハウス・週末住宅のある暮らし。

※週末住宅を理想とした暮らしの提案事例

 

やまぐち建築設計室に

ホームページを通じていただく

ご質問・問い合わせの中に

別荘や貸別荘・週末住宅などの

内容について

教えて欲しいと

相談依頼をいただく事も

ありますので、

別荘を持った時の

メリットデメリットに関して、

簡単にこちらのblogでも

書いておきたいと思います。

 

実際に現在進行形で

奈良県又は奈良県近郊にて

週末住宅として

古民家で「遊び場+健康の為の菜園+サウナ」

というご相談をいただいていますので

そういったところも踏まえて。

 

別荘を持つメリットとしては

お盆やGWのような

予約の取りにくい時期でも、

気軽に遊びに行ける事は

別荘やセカンドハウスの

一番のメリットだと思います。

 

予約が必要な宿泊の場合は、

例えば2泊3日

ずっと悪天候でも

予定通り行かないと

もったいないですよね。

 

別荘やセカンドハウスだと

また今度にするというのが

気軽にできます。

 

混む時期は別荘で、

どこかに旅行に行くのは

空いてる時期を狙って

遊びに行くというのが

理想的だったりします。

 

勿論・・・週末ごとに

非日常を味わうように

又はグランピングや

キャンプ気分で

アウトドアを愉しむような

別荘、セカンドハウスの

あり方もあります。

 

場所にもよりますが

田舎に帰ったような

安心感があるという事も。

 

別荘を拠点に

そこからまた色々な場所に行けて、

旅行とはまた違った

散策の仕方がありますよね。

 

住まい手さんの中には

3か所で多拠点生活を

それぞれ楽しむために

海、山、街という区分で

別荘・週末住宅を

お持ちの方もいらっしゃいました。

 

どちらかというと

趣味を楽しむため

というところで

海の近い地域に

所有されていたのは

小さな平屋の家ですが

魚をさばき調理する為の

調理場を備えた

その人なりの本当に意味を持った

海釣りを満喫する住まい。

 

通常のキッチンとは別に

魚料理に特化した

オリジナルのキッチンで

スキューバーダイビングを

楽しむための工夫も備えて

海釣りを楽しむ・・・・・。

 

山で建てている週末住宅は、

広い庭を持ち

バーベキューやピザ焼きを楽しめ

キャンプスペースのあるイメージで

二階建て。

 

バルコニーからの眺望を

重視しつつも

旅館のような過ごし方も

出来るデザイン。

 

そして何より重要なのは

あえて「利便性」を

無視した住まい。

 

本当に自然を満喫するように

計画された場所。

 

そして、ハイキングや散歩、

庭での外遊び、

少しデトックスも兼ねて

山に籠りたいというロケーション。

 

最後の「街」での週末住宅は、

逆に活動的に遊びつつ

ホテルライクな空間で

便利とショッピングを

楽しむ遊び場所・・・・・。

 

という意味を持って

市街地に建つ

タワーマンション(タワマン)の

住戸を購入された

夜景の綺麗な場所。

 

それぞれに色々な理由と

環境がありますが

例えばですが

メリットとは別に

デメリットに関しては、

建物・外構などの

メンテナンスを

していかなければならない事。

 

特に外構や庭部分の

メンテナンスは

かなりの仕事量がありますので

要注意です。

 

だけど、それをDIY的にも

体を動かす健康志向の気分で

気分転換的に楽しむという価値観の

持ち方もありますよ。

 

基本的に遊びに行った際は

まずは掃除から・・・・・。

 

気持をリフレッシュという意味でも

掃除を愉しむという

考え方もあります。

 

お金を払って

その時だけ泊まらせてもらうのと、

所有するのは

やはり大きく違います。

 

別荘・セカンドハウスの設計は、

それに応じた設計の考え方と

工夫が必要になります。

 

何を目的に考えるのか?。

 

使わない時は予約制にして

貸し出すという事も

一つの考え方ですが

可能性と共に

楽しみやリフレッシュが出来るように、

多拠点の暮らし方を

イメージしてみるのも

良いかと思います。

 

セカンドハウスや遊び場として

多拠点という暮らし方も

人生を豊かにする

暮らしの価値観だと思います。

 

暮らしの事を

丁寧に考えてみませんか?

 

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土地探しから始める家造りの事色々と、暮らしの環境をどういった視点で考えるのか?によって土地探しの範囲も重視すべき点も変わります、家造りと暮らしの観点から考えるべき土地の事。

2023年10月19日 | 暮らしの事イロイロ

失敗しない土地選び。

 

便利な場所が

良い土地とは限らないという事。

※住宅地の更地探し

そして土地の形が悪いから

悪い土地とは限らないという事。

 

土地探しにはコツがあります。

 

土地の事は不動産屋さんが

得意なのか?

といえば

そうではありません。

 

事実、土地そのものに関しては

理解度が高くても

その土地を

どのように使うのか?

何に向いているのか?

どう変わるのか?

等々・・・その先の事については

比較的周辺知識は浅い事が多いです。

 

なので、

どのようにつかうのか?

等についてを踏まえて

利用する内容に関しての

専門家に土地選定の時点から

相談することをお勧めします。

 

家造りの最初の段階として

建て替えやリフォーム以外では

まず必要になるのは

家を建てるための

土地を選ぶことです。

 

しかし、一口に「土地」といっても、

選ぶための条件は様々です。

 

会社や学校から

近い場所が良い。

買い物に便利な場所に住みたい。

道路が広いところが良い・・・etc。

 

家族の中でも

様々な意見が

聞こえてくるのではないでしょうか?

 

注文住宅を考える際に

勿論・・・家を建てる

土台となる

土地探しからのご提案も可能です。

 

まずは家づくりの

基本である「土地選び」について

考える事は大切です。

 

失敗しないための

土地選びのポイント・・・・・。

 

家族が満足できる土地を探すのは、

良い家を建てるのと

同じくらい重要であり

そして難しいことです。

 

だからといって、

その先の人生を過ごす

住まいで失敗は避けたいですよね。

 

土地探しに必要な

ポイントをおさえる事が重要。

 

家族にとっての「よい土地」を

考えてみる事。

 

家族にとって、

土地選びで特に重視する

ポイントは何でしょうか?。

 

買い物に便利な場所にしたいなら

商業系施設の近くが良いのか?

それとも少し離れていても

買い物への移動ルートが

安全であり、無駄が少ない場所が良いのか?

 

例えば商店街の近くを選んだり、

道路に面した

交通の便がよい場所を選んだりと、

ある程度条件が見えてきます。

 

その反面で、

子育てを視野に入れると

交通量の多い道路が

近いのは不安になりますし、

プライバシー保護の面でも

人通りが多いのは考えものです。

 

商業施設が近いと

夜遅くまで交通量が激しかったり

明るい照明や大きな音が気になったり。

 

便利さと別の価値観を

冷静に比較する事・・・・・。

結構その部分は

置き去りになるかと思いますよ。

 

まず重要なのは、

家族にとって「よい土地」の

条件が何なのかを考えることです。

 

将来を見据えて、

何を優先するべきなのか

洗い出してみること。

 

ある程度の

未来までを考えた土地選び。

 

子どものことを考えて

学校の近くの土地を

選ぶ方もいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、

子どもが独立したあとの

20年後、30年後まで

住み続けることを考えると、

その選択で良いのか

不安になってしまいませんか?

 

「家づくり」は、

単に家族が生活していく

場所をつくるだけではなく、

自分たちがその土地に

根付いていくことでもあります。

 

現在だけではなく、

ある程度先までを見据えた

土地選びが大切です。

 

土地に関しては、

調べてもなかなか

表に出てこない情報もあります。

 

さらに、条件のいい土地ほど高額です。

 

必要な情報を見つけるためには、

自分で根気強く不動産会社を通じて

探し続けるか、

土地の探し方の中で「家を建てる事」が

どういうことなのか?

という事を知っている

専門家と協力して

探すことも視野に・・・・・。

 

注文住宅をつくるだけではなく

住まい手さんの将来設計や

ご要望をもとに、

家全体と暮らしを考えての

土地の検討という時間は大切。

 

暮らしの背景をイメージしながら

土地単体ではなくて

過ごす場所としての視野を大切に。

 

暮らしの事を

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間取りの提案と暮らしのバランス、生活環境と暮らしの質を担保する住まい造りのコツ、理想=暮らしやすい家なのかどうなのか?という検証をどこまで行っていますか?

2023年10月18日 | 家 住まい 間取り プラン

「理想の間取り」=「住みやすい間取り」となるのか?

※生活の環境を住まい手ご家族に応じて整えるように間取り図の検討と提案

 

間取りを考えるポイント

住まいの間取りはどう決める?

と悩んでいる方は

多いと思います。

 

注文住宅の魅力は、

ある程度間取りが

自由に決められること。

 

家族でじっくりと話し合って、

理想の間取りについて

お話をされる住まい手さんも

いらっしゃいます。

 

しかし「理想の間取り」が

そのまま「住みやすい間取り」になるとは

限りません。

 

僕自身が、建築業界に身を置いて

独立して18年目ですが

注文住宅の間取りを考える

ポイントや注意点について

少しご説明しています。

 

失敗しない家づくりのための

間取りに大切な要素について。

 

間取検討時のありがちな

失敗例として

自分では理想的

と思っていた間取りでも、

実際に生活する事を考えると

成立しない間取りになっていた

という話は

決して珍しくはありません。

 

ありがちな失敗例については、

見た目はおしゃれだが、

家事動線が悪くて

使いづらい間取り。

 

収納が少なすぎて

物を片付けられない間取り。

 

水廻りの配置が悪くて不便。

 

家電製品を置きたい場所に

コンセントを

設置できないい間取り・・・・・etc。

 

使いやすい間取りにするために

家族がずっと

住み続ける住まいの間取りは、

できるだけ使いやすさを

重視して考えておくべきです。

 

ポイントは、

家族が考えている

間取りの条件を

洗い出して整理しておくことです。

 

例えばですが、

部屋の数はいくつ必要か?

 

収納の場所や数はどれくらい必要か?

 

生活や家事の

動線はどうなるか?

 

使いやすい水廻りの配置や数はどうか?

 

たったそれだけでも

家族の中でも

異なる意見が

出てくることもあります。

 

間取りの条件を取りまとめたら、

相談しながら

優先順位をつけていくように。

 

住まいの間取りは、

生活に直結する重要な条件です。

 

家づくりは

3回建てて、

ようやくまともな家が建てられる

と言われるほど難しいものです。

 

しかし、

ほとんどの方にとって

家づくりは一生に一度。

 

一度で家づくりを

成功させることが

僕たち建築家や建築士、設計者の

使命だと考えています。

 

そういう事も考えて

家だけの事ではなくて

生活や暮らし

趣味やライフスタイル

好き嫌いや日常のストレスの事など

ヒアリングを重視して

色々な建材や素材、

設備のショールームへ

ご案内しつつ

家の間取りとは少しかけ離れた

生活そのものの価値観や

暮らしてきた文化の事まで

建築とは別の分野まで紐解き

暮らしをロジカルにラテラルに考えて

住まい手さんの暮らしを「カタチ」にするために、

間取り図や暮らしのイメージの為の

要望のヒアリングを

重視しています。

 

住まい手さんが

家での暮らしを

イメージできるように・・・・・。

 

家族全員の

話をまとめるとするならば

間取りは100人いれば

100通りできるほど

選択肢が多いため、

家族でも意見が食い違うのは

当たり前です。

 

デザイン性と

実用性のバランスのように、

どうしても相反するところが

出てくるものです。

 

まずは色々なご要望を聞き、

表面的な事だけではなくて

可能な真意に含まれる範囲を

深掘りして実現しながらも

実用性にもこだわって

調整をしています。

 

近年では、家の役目も

部屋の役目も

色々と変わっています。

 

家庭環境の中に

どのようなイメージが必要なのか?

 

居場所の持つ意味は

人それぞれ異なりますよね。

 

暮らしの文化を

どう紐解くべきなのか?

そういったところも含めて

間取りや住まいの設計を

行っています。

 

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人生の1/3を過ごす場所、寝室の事をどのように思い考えていますか?間取りを考える際には過ごし方を見直しながら暮らしの状態をよりよく改善する工夫が重要です。

2023年10月17日 | 家づくりアドバイス

人生の3分の1を過ごす場所。

※さわやかなイメージデザインでの寝室提案内観イメージ図(内観パース)

 

日本人の睡眠時間は

平均470分で

世界的に短いそうです。

 

とはいえ

1日の3分の1は睡眠時間で、

その間は寝室で過ごす事に

なると思います。

 

LDKの快適さ等に

注力する方々は

多いかと思いますが

寝室は人生の3分の1を

過ごす場所であり、

寝室を快適に考えたり

過ごしやすく計画する事は

生活の質を向上させる事にも

つながります。

 

快適な寝室にするために

まず必要なのは適切な広さです。

 

ベッド派の場合は、

ベッドを置くことによる

ベッドメイキングができるスペースも

考慮しておくことは大切。

 

ダブルやセミダブルのベッドなら

広さで考えると6帖以上、

シングルベッドを

2つ並べるなら8帖以上の

広さがひとつの目安です。

 

照明器具は強く白い光のタイプではなく、

柔らかく暖かい色の光で

全体に広がるタイプが最適です。

 

また、横になったときには

目に直接光が入らない配慮もお忘れなく。

 

さらには窓から入る外の光や音、

熱気や冷気を遮断するために、

シャッター雨戸や

厚手のカーテンで

対策しておきたいものです。

 

特に東の窓は明るいのは良いですが

夏場の早朝から

強い太陽光がさし込みます。

 

不用意に早く目が覚めてしまわないよう、

窓際の対策も

しっかりしておきたいです。

 

夫婦寝室の場合は

寝室を別にする傾向もあります。

 

主な理由はいびきや歯ぎしり、

または生活リズムの違い等

様々ですが

それぞれの家族に応じた

価値観と考え方により

随分その差は生まれます。

 

寝室は特に

お互いの生活や暮らしのペース

個々を尊重する工夫も

間取り計画には重要ですよ。

 

皆さんは

暮らしのスタイルをどのように

イメージしていますか?

 

自身の暮らしのストレスを

冷静に考えると

意外に「寝室」にその理由がある・・・・・・。

という事もあるので

家全体の間取りに対して

暮らし方を

冷静に落とし込んでみてください。

 

色々な改善が

出来ると思いますよ。

 

暮らしを豊かに丁寧に

考えてみませんか?

 

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失敗しないカラーコーディネートと佇まい、そして居心地や気分を左右するインテリアの要素を丁寧に設計する時間、検討要素をデザインする設計の工夫と奥行きの意味。

2023年10月14日 | 家づくりアドバイス

失敗しない

住宅のカラーコーディネート。

 

※モノトーンで要素を取り除いた状態でのイメージ提案

 

打ち合わせの進み具合に合わせて

提案する中身の濃さを調整しています。

 

情報量をどこまで詰め込むべきか?

毎回検討が可能にある状態を

意識してから色や素材感

情報の密度を提案しています。

 

大切なイメージと印象

そして居心地を左右する内容は

それらを認識可能な状態になっから

具体的な提案を行っています。

 

※外観デザインの提案イメージパース事例(吹付仕上げイメージ)

 

※外観デザインの提案イメージパース事例(タイル張りイメージ)

 

何気なく選んでいる

小物や洋服の色は、

実は自分の

心理状態を反映している事も

多くあります。

 

※外構を含む初期計画案でのデザインイメージパース

 

 

なぜなら、「色」というのは

人が五感でキャッチする

イメージのひとつだからです。

※外観仕上げタイル張りサンプルを現場にて最終検討

 

※外部軒裏等塗装部位の着色サンプル検討

 

家づくりでも「色」は

重要な要素。

空間や外観の色が変わる事で

奮起が随分変化しますから。

※採用デザイン仕上げ素材の検討

 

※機能面も含み外観の雰囲気・仕上がりにも作用する

 軒樋・竪樋の最終検討

 

すべてを好きな色でまとめれば

気に入った家になるかと言えば、

そうではありませんよね。

※塗装部位のサンプル検討

 

※サンプル帳にて塗装部の検討

 

大事なのは「バランス」です。

家づくりに限った話しではありませんが、

カラーコーディネートの基本は

「ベースカラー」

「アソートカラー」

「アクセントカラー」という

3つのカラーバランスです。

※内装仕上げ材の最終検討

 

ベースカラーは、

全体のイメージを決める基本の色。

 

アクセントカラーは、

インパクトで

メリハリをつける差し色。

 

ベースカラーと

アクセントカラーを

なじませて

全体に統一感を出すのが、

配合色のアソートカラー。

 

理想的な割合は、

ベースカラー70%、

アソートカラー25%、

アクセントカラー5%とされています。

※床・洋間範囲(フローリング)・床・和風範囲(縁側・広縁)のバランス検討

 

※LDK・廊下・ホール等、洋間範囲のカリン材フローリングの仮敷検討

 

住宅の場合、

例えば内観(室内空間)の場合だと

ベースカラーは床、壁、

天井などの色にあたります。

 

※手すき和紙クロスの選定(フォーカルポイントに採用)

 

※手すき和紙クロスを貼り終えた部分(玄関正面飾り棚壁)

 

アソートカラーは

家具やカーテン、

ドア(建具)などの色。

 

※室内仕上げ材塗装色検討・確定等

 

※木部塗装の仕上げ

 

※木部塗装の仕上げ

 

※外部ポーチ上部の木部塗装の入れ替え変化ラインのデザイン

 

アクセントカラーは

インテリア小物や絵画、

クッションやラグなどで

取り入れるもの。

※建物正面のアクセント障壁の周囲仕上げ塗装の最終検討

 

※建物正面のアクセント障壁の周囲仕上げ塗装の最終検討

 

※建物正面のアクセント障壁の周囲仕上げ塗装

 和をモダンに表現する仕掛けの壁デザイン提案

 

 

※室内の珪藻土塗り仕上げの模様提案最終決定

 

ベースカラーは、

特に全体像を印象付けるので

慎重に検討したいものです。

 

※室内塗装・塗壁仕上げ(珪藻土)・天井壁紙貼り

 

仕上がりイメージが違っている

というトラブルが

よく起こりがちなのは、

色単体の要素だけで

判断してしまうからです。

 

※仕上げカラーアクセントなどの貼り分け・塗り分け

 

※アイランドキッチンの設置を終えたLDKの全景

 

※LDKと繋がるメインリビングの仕上がりとアクセント壁+間接照明のテスト

 

※玄関と玄関ホール全景・仕上げ加工前の養生を外した状態でのバランス

 

※扇型の和モダンを意識した窓を覆うモダンなブラインド提案

 プリーツスクリーンによる印象操作のデザイン

 

※クリーニングを終えた仕上がりの玄関ホール全景(照明テスト中)

 

色を重ねたり

近くに寄せてみると

目的の色が違って見える事

皆さんも

日常的な生活の中で

経験があると思います。

 

※灯りの濃淡による障子のデザインが変化する越前和紙を提案

 陰翳礼賛を感じる住まいの空間提案

 

※クリーニングを終えた仕上がりのメインリビング(照明効果を最終チェック中)

 照明の灯り設計により空間の雰囲気を変化させるデザイン

 家電背面コンセント類は家具により隠れます

 

※クリーニングを終えた仕上がりのメインリビング(照明効果を最終チェック中)

 照明の灯り設計により空間の雰囲気を変化させるデザイン

 

※クリーニングを終えた仕上がりのメインリビング(照明効果を最終チェック中)

 照明の灯り設計により空間の雰囲気を変化させるデザイン

 

※クリーニングを終えた仕上がりのメインリビング(照明効果を最終チェック中)

 照明の灯り設計により空間の雰囲気を変化させるデザイン

 

※ご提案した家具類の搬入で全体の雰囲気が整う状態に

 

※コンセプトである和モダンの風情を感じる空間構成の仕上がり

 

※建物本体仕上げ後の玄関ホール全景

 素材は家具のレイアウトも考慮してバランスを整えた状態

 

※家具やインテリアを整えた状態の玄関ホール

 

※メインのリビングと繋がりつつ風景としての庭の癒しを感じる和室の提案デザイン

 

※家具搬入を終えて整えた状態の和室全景

 

 

※家具搬入を終えて仕上がった状態のLDK+メインリビング

 

※家具搬入を終えたメインリビング

 

洋服の重ね着や

靴を履いたり

帽子をかぶったり

鞄を持つことで

印象変わったりしますよね。

※建物本体の外観仕上がり状態・外構工事中

 

※建物本体の外観仕上がり状態・外構工事中

 

※一部外構完成後の外観

 様々な色素材の要素を融合しつつバランスを整えています

 

※LDKに繋がるウッドデッキと裏庭の全景・網戸越し

 

隣に違う色を持ってくると

色の濃さや薄さ、

模様が違って見えたりしますよね。

 

実際の空間構成や

デザインでも

それが起こります。

※外構ステンドグラスのデザイン

 

※外構+和モダンの家外観全景

 門屋壁に和をモダンに表現した丸窓のステンドグラス提案デザイン

 

※門屋に設けた和モダンを意識したステンドグラス

 

単体の色や素材感だけではなくて

配色やレイアウトも

重要という事です。

 

そして小さな色見本に比べ

仕上がった全体を見たときのほうが

色合いがはっきりと

明るく見える

傾向にあるからです。

 

できるだけイメージに近づけるためには、

希望の色合いより

彩度(鮮やかさ)と

明度(明るさ)を

ワンランク下げつつ

実際に使用する環境に近い状態、

屋外なら屋外

屋内なら屋内

日陰や日向等、

状態を加味した環境下で

色を選ぶことがポイントです。

 

勿論「そういった内容」まで

コーディネートする事が

建築のソフト面とハード面を

支える僕の建築家としての

仕事の一部です。

 

住まい手さんの価値観を

設計のご依頼時から

工事が終わるまで

長期にわたり共有しているので。

 

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土地探しや建て替え、住まいのリフォームを計画する際に考えておくべき「土地」の場所について、改めて考える時間を持つことは大切です、例えばハザードマップ」を見る事でも。

2023年10月11日 | 暮らしの事イロイロ

自然災害などに対して

どのように対処を考えておくべきか?

現在住んでいる土地でもそうですし

これから家造りを考える際に

考えておくべき事も

何処までを想定するべきか?。

 

決まった答えはありませんが

予防の手段や脅威を知る事で

避難や被害を最小限に

食い止める事は可能になります。

 

そういった場合に参考となるのは

最近なら皆さんも

聞いたことがあるかも知れませんが

ハザードマップの存在は重要です。

 

そして昔からその地域が

どういう被害にあってきたのか?

という歴史も重要・・・・・。

 

家造りの際にも

色々と考えるケースがあります。

 

土地に対して予防を張り巡らせたり

床の高さを通常よりも

高い位置に計画したり・・・・etc。

 

ハザードマップをどう読むか?。

 

家を建てるとき、

土地や家を買う時、

洪水や地震で被害に遭いたくないな。

と考えるのが

人情というものです。

 

この場所で、

水害や地震で

被災しない家を計画したいです。

 

専門家でも

人によっては、

火災保険の水災特約を付けていれば、

冠水しても大丈夫ですよ

と答えているかもしれませんが、

本当に大丈夫なんでしょうか?。

 

浸水した家を、

浸水前と同じ性能に戻すためには、

相当な現状調査と

それに基づく対応が必要で、

このような対応を、

どこの工務店でもできる話ではないと、

僕は思います。

 

であれば、

建築士(建築家)として

できることは何かなと考えると、

その場所で想定できる災害に

対応が出来る限り可能な家を計画する

又は場所を考え直すという

事になると思います。

 

例えば、

想定される浸水深より下の部分は、

鉄筋コンクリート造にして、

木造部分は冠水しないようにする。

 

建築予定地が比較的広いのなら、

浸水深を超える位置を計画して、

住宅が冠水しないようにするとか。

 

こういう工夫を提案するのが、

建築士(建築家)の仕事の一部では

ないかと思います。

 

勿論「現実」をキチンと話して

計画場所の再検討も提案する事もあります。

 

実際・・・地震については、

耐震や免振を考えた

安全性がより高い構造を

考える事と同じように。

 

これは、想定される水平力に対して、

より安全性の高い

設計をしましょうということだから、

先ほどの水害に対する

対策と同じですよね。

 

耐震性に関する話が

活発にされるようになったのは、

2000年の品確法施行からの話なので、

水害については、

まだまだなのかもしれませんが、

地震と同様に考えるべきだと、

僕は考えています。

 

今回は「そのため」の

気づきになるお話を、

少しだけ書こうと思います。

 

ハザードマップを読む

という冒頭でお話したように、

建築士(建築家)は、

その場所で起こる可能性のある

事象に対して

安全な家を提供する事も

仕事の一部だと理解しています。

 

この場合、

ご相談者さんが、

「ここに家を建てたい」と言ったら、

その場所に応じた対応策を

考えるのが、

建築士(建築家)の仕事の始まりになります。

 

なので先ずはその場所

どんなことが起こるのか?

を知らないといけない訳です。

 

国土地理院は、

洪水、土砂災害、高潮、

津波に関する

ハザードマップを同時に見ることができる

重ねるハザードマップ

というサービスを提供しています。

 

だから、

住まい手さんから話がきたら、

とにかく、

計画している土地では、

どんな災害に遭う可能性があるのか?

という事も調べます。

 

問題は、

このハザードマップを

どのように見るか?

という点です。

 

ハザードマップを

一般の人に見て頂くと

うちはギリギリのところで

セーフで安心しました

というような感想を

耳にするのですが、

この考えでは、

災害から身を守られません。

 

ましてや、

プロフェッショナルは、

そんなことを言ってはいけません。

 

必ず現地の様子を見て

ハザードマップとの

整合性を確認する事が重要です。

 

災害のたびに報道されますが、

ハザードマップで

危険性を開示されていない箇所は、

多くあります。

 

これは、

ハザードマップの限界でもあるし、

そもそも対象河川が

限られていることもにも

注意してください。

 

ハザードマップのどこかに、

「●●川が氾濫した場合」という

文言が書かれいる事があります。

 

支流は対象になっていない

可能性があるので、

そういった点も要注意です。

 

確認されていないハザードの存在。

 

静岡大学防災総合センターの牛山先生は、

洪水や土砂災害で

亡くなられた方が、

どこで遭難されたのか?

という情報を

データベース化しておられます。

 

先生の論文を読んでいると、

土砂災害の犠牲者の約8割が、

ハザードマップで「危険だよ」と

言われていた場所で

遭難されています。

 

一方で、

洪水の犠牲者の約4割が、

ハザードマップで「危険だよ」と

言われた場所で遭難されています。

 

この違いは何か?

 

先生の論文を拝読する限り、

洪水に関しては、

洪水の原因になる全ての河川について

危険性が公開されていない事と

標準的な分析方法では、

全ての危険な箇所を

明示することが難しいことが、

その原因だと考えられます。

 

浸水深度の特定は、

地図情報を使って

計算されているので、

平地と台地の境界部等は、

解析精度が低く、

色分けが必ずしも実態を

表現しているとは限りません。

 

また・・・全ての河川について

浸水深が予測されていません。

 

大河川に流れ込む支流については、

情報がないものもあります。

 

このような状態なので、

先にも述べたように、

ハザードマップだけを見て、

一喜一憂することは危険です。

 

必ず現地に出向くことと、

地形をよく見ること。

これを忘れてはいけません。

 

地形を読む必要性。

 

土砂災害や洪水による

被害の発生個所は、

地形によって決まります。

 

河川の区域や状態が変わり

雨量が変われば内容も変わるので

全ての河川についての

ハザードマップが整備されることは、

難しいと思います。

 

むしろ、

人材不足の自治体では、

今以上の効率で

災害に向かうことは無理だと思います。

 

ならば住宅づくりに関わる人が、

地形を判読して、

ご相談者さんや

住まい手さん(顧客)に

災害に対する危険性を説けるようにならないと、

災害で亡くなる人や

財産を失う人は無くならない。

 

洪水の場合、

周辺に河川や用水路はないか、

河川に対して、

対象とする敷地の標高は

低いのか高いのか?。

 

こういう、

ごく当たり前のことを確認すべきです。

 

さらに、

情報網や図書館で

周辺地域での洪水の履歴を調べ、

浸水深さが

どの程度だったかを探ります。

 

浸水深が分かったら、

あとは、

どのようにかさ上げするかを

考えるだけです。

 

※基礎の高さを通常よりも高く計画・コンクリート強度も高く設定した事例(河川堤防近くの家)

 

僕も実際に

奈良県大和高田市内で

もう13年ほど前に

設計した平屋の家ですが、

過去を調べたうえで

通常とは異なる「高さ」で

基礎をつくり「床」を上げたプランもあります。

 

外構は低いままですが

スロープや階段を使い分けて

玄関まであがるプランです。

 

ちなみに、

河川近傍の場合、

堤防から流れ出す水の流れは、

相当なスピードです。

 

高低差もあるので、

非常に大きな水圧が作用します。

 

この水圧についても

考慮する必要がありますから。

 

水害時に建築物で

考慮すべき水圧については、

盛土で敷地をかさ上げする場合は、

盛土を支える

擁壁にも水圧が働きます。

 

場合によっては、

擁壁の基礎地盤を

洗堀されることもあります。

 

このようなことも含めて、

洪水時の対策は

検討する必要がありますよ。

 

色々な災害が想定されますが

上記のような

水害に対する対応には、

相当な費用が必要になります。

 

高額なので、

受け入れられないから、

提案しないケースもあるのかと思います。

 

ですが、

少なくとも、

リスクを具体的に考えて、

技術者としては、

これこれこういう対応をすべきだ

ということを、

丁寧に説明する必要があると考えています。

 

水害に対する対策、

地震と同じように

考えるべきだと思いませんか?。

 

ただし、

水害の場合、

場所を変えれば

遭難から逃れらえます。

 

このことを、

多くの人が忘れてるように感じます。

 

確かに冠水する地域は、

冠水しない地域よりも

地価は安いと考えられます。

 

しかし、

リスクは低地の方が格段に高い。

この事を、

家造りの考えの中に持ちながら

土地の事、建て替えの事

リフォームの事を

考えるようにしてください。

 

土地探しの場合

僕が大切にしている考え方の一部を

少し書いてみました。

 

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暮らしを味わう和の趣を丁寧に提案、過ごし方のシーンに和から感じ取る心地よさを意識して暮らす家の在り方も過ごし方の多様性に、四季の移ろいと共に優雅な暮らしの風景を。

2023年10月10日 | 和モダン 思想

 

和をモダンに味わいながら

優雅に佇まいを愉しむ暮らしのカタチ。

※和をモチーフに数寄屋を意識した

 タイル張りの和風住宅設計デザイン事例

 

※越前和紙を採用して陰翳礼讃の暮らしを提案

 

※越前和紙を採用して陰翳礼讃の暮らしを提案

 

特別な越前和紙の

障子が醸し出す

優雅な和の趣を感じながら

暮らす家。

※洋間であるリビングと和室を繋ぐ

 障子としての越前和紙の趣

 

襖や障子で

緩く部屋と部屋を繋ぎ、

奥にいる人を

気遣う心を大切にしながら、

ひとつなぎの空間で

暮らす間取り。

 

間取りの特徴は

人と人とのつながりの再構築、

家族の居心地の良い

繋がりとなるように

デザインを考えています。

 

私たちは

より多くの個室を

求めてしまいがちですが、

大きな空間の中でも

家族それぞれが

自分にとっての居場所を感じ、

ある意味それで

十分に足りると思える

豊かさを実感できる

心が豊かになる空間。

 

住まい手さんに応じた

家族の暮らしを

提案しています。

※障子の日本間(和室)から続く縁側に

    季節と時間で変化する中庭の趣を愉しむ暮らし

※夜の時間に浮かび上がる中庭の風情

 

回遊性があり

ぐるっと回る事が出来る

散策路のように、

移動の途中にも

窓の外側に景色を感じたり

暮らしを構成する

素材感の愉しみを

味わう住まいの在り方。

 

季節を通じて

新しい景色や光の陰影に

出会うことが出来る、

そんな間取りが

ある意味で

風通しの良い暮らしを

生み出すと考えています。

 

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