お二人さまの老後

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

憧れの白山山行 その2 お花畑を楽しみながら南竜山荘まで登る

2014-08-10 21:06:43 | 旅行記

   温泉に入ろうと4時半ころ二人を誘って廊下に出ると、見覚えのある山酔会貸し切りのバスが道路を挟んだ向こう側の道の駅にすでに留まっている。

  間もなく副会長のY氏からメールが入り、急いで身支度をして、支払いは昨晩のうちに済ませておいたので、鍵を返し宿を出るとY氏が迎えに来てくださっていた。バスのそばではにこやかに皆さんが迎えてくださる。道の駅で洗面などを済まされたようでよかった。

  とても残念で申し訳ないことだが、今回の白山山行をすべて手配してくださったS会長がひざを痛めてドクターストップとなり参加できなくなってしまったのだ。山小屋バスの手配をしていただき、詳細案内からバスの座席表・皆で歌うたくさんの歌の歌詞まですべて印刷して、横浜出発時に見送りに来てくださったとのこと。K副会長やY副会長、幹事のS氏、他にも学生時代山岳部だった山男がいてくださるので私たちは心配はしていなかったが、やはり会長がいないということは副会長や幹事にはとても苦労の多い山行だったと思う。

  幸いなことに会員のSさんの知人で福井在住のU氏が白山はたびたび登っているということで白山温泉から合流し、クロユリなどの群生地などを道案内してくださることになっていた。

  今日の行程はバスで白山温泉(830m)まで上り、U氏と合流。白山温泉の旅館に頼んでおいた昼食のおにぎりを受け取り、さらに別当出会い登山口(1,230m)までバスで移動。29日30日と連泊する南竜山荘(2,080m)まで登る計画だ。参加者は男子15名、女子13名の合計28名。

  バスは堰止湖の手取り湖を左に見ながら上っていき、百万貫岩を通り過ぎて白山温泉に到着。貸し切りバスのドライバー2人はこの温泉で我々の下山を待つことになるわけだ。 やがて別当出会い登山口に到着。

トイレを済ませM氏の音頭で体をストレッチしたあと 7時35分頃砂防新道を登山開始。Dscn4822

最初に長い吊り橋を渡ったがゆらゆらゆれてちょっと怖かった。Dscn4827

はじめは急登が続いたが 登山道は整備され登りやすい。さすが霊山でありまた花の山で多くの人々に愛されてきた山なのだ。Dscn4834 写真はいつもしんがりを引き受け、山で調理する用具や食材など を背負って 登ってくださる副会長のY氏。

  9時35分見晴らしの良い別当覗(1,750m)に到着 。60代最後の記念山行という F氏と今回の白山山行の幹事として会計などに奮闘されていたS氏と記念撮影。今回はS会長が不参加なので詳細な報告ブログを作るため、時刻が記録される写真を多く撮るように努めた。

Dscn4842_2

  10時35分、甚之助避難小屋(1,960m)に到着。眺望が素晴らしい。Aさんが担いでくださっていたお茶道具を中飯場(1,500m)からはMさんが担いで登ってくださっていたのだが、ザックの上で左右にゆれて運びにくそうで申し訳なく思っていたところ、Dscn4851 Ya氏がロープで上手に固定してくださった。さすが学生時代山岳部だったY氏。右側が茶道具を背負ったたくましいMさん。左は 体のケアの名人Oさん。足が痙攣すると即対応してくださるお母さんだ。

  黒い作務衣姿の若者の集団が登っていく。永平寺の修行僧だそうでさわやかな感じの若者たちだった。

  もう一息と登っていくとMさんの足が痙攣してしまい、早速漢方薬の68番を差し上げる。それを飲んでOさんがふくらはぎをマッサージするとみるみる回復したようで68番の威力を実感した。皆さんには先に行っていただき、我々A班はゆっくり登ることにした。

南竜分岐で一休みするA班の面々。ちょうど12時だった。

Dscn4863_2

  ここからは高山植物のお花畑が広がっている。ハクサンフウロ・イブキトラノオ・シモツケソウ・キンポウゲなどなど。上を見ると青空をバックにお花畑が広がる清々しい風景に疲れも癒される。

Dscn4867Dscn4865

Dscn4873 Dscn4868

  角を曲がると少し下りとなり、南竜山荘が見えてきてほっとする。 遅い我々を心配して案内役のU氏と若手のK氏らが迎えに来てくださった。

Dscn4883_2

  K氏は最近入会して以来いつも手作りのパンを焼いてきてくださる若い男性。今回は異なる3種類のパンを一人分ずつパッケージして、バスに乗り込んだ時に手渡ししてくださり感激! 素晴らしい仲間に支えられている山酔会なのだ。

  やがて南竜山荘に到着。山酔会に割り当てられたのはさらに下って雪渓脇を登った南竜ヶ馬場のキャンプ地のその奥にあるケビンだ。いわゆる山小屋ではなく一つの建物の中に壁を隔てて二つの入り口と部屋があり、それぞれ5人ずつ泊まれる洒落たケビンだ。板敷だが四角い畳を敷くと畳の部屋に早変わり。ここに4人ずつ泊まれることになった。プライバシーが保たれとても有難い。難点は水洗トイレが10分ほど歩いて山荘までいかないといけないことだったが、水道と流しを備えた炊事場はあり、山酔会のいつもの宴会には格好の場所だった。

  炊事場近くの屋外の木のテーブルで2時から昼食、4時から南竜山荘のビジターセンターで野点の準備をして4時半から皆さんにふるまうことに決まった。

  いつものようにキムチうどんやラーメンを作っていただいて楽しい昼食が始まった。K氏が担いできた3Lの赤ワインやU氏が差し入れしてくださった福井のワインや地酒もふるまわれて昼間から楽しい宴になった。

Dscn4893

  少し休憩した後、4時に野点の道具やお菓子・抹茶などを持ってビジターセンターに向かうと、外の木のテーブルと椅子ですでに仲間がお湯を沸かしてくださっていた。ここは西日が当たって暑い!思い切ってビジターセンターのスタッフに、中のテーブルで野点をできないかお願いしてみると快く了解してくださり、お湯を沸かすのも中でしてよいとのこと。奥の壁際に水洗い場もある 。白山は水が豊富で心置きなく水を使えたのもとても有難かった。

早速、Aさんと一緒に野点を開始。後ろのテーブルではj.Iさんがオカリナを演奏してくださっていた。

20140729_163740 20140729_164934

小屋のスタッフ二人と仲間全員に野点を楽しんでいただけたと思う。

20140729_163718 高山植物などの解説のボランティアをしておられる自然解説員お二人にもK氏がお客にお誘いすると「こんな山の中でお抹茶がいただけるなんて」ととても喜んでくださった。

  終わるとちょうど5時半で夕食の時間。夕食後6時半から先ほどの自然解説員による解説があるというのでビジターセンターの2階の小ホールに集まる。DVDの映像を見ながら白山の成り立ちや高山植物の説明などをうかがった。女性の自然解説員による篠笛の演奏もあり楽しかった。最後に一緒に記念撮影。

20140729_165507 Dscn4898

  ケビンに帰りしばらく休憩した後、夜空を見上げると空いっぱいに星が広がっていた。山際にさそり座、後ろの天空に北斗七星が瞬いている。

  明日はアルプス展望台でご来光を迎えるため小屋を3時半に出発するので、20時前に就寝した。

 

 

 

 


憧れの白山山行 その1 登山に備え白山山麓に前泊

2014-08-10 14:04:06 | 旅行記

  この夏の山酔会の山行は白山でした。日程は7月28日(月)~31日(木)の比較的ゆったりした日程です。

  昨年の夏、木曽の御嶽山に登った時、はるかかなたの雲の上に浮かんでいた白山。NHKの「日本百名山」でもよく取り上げられ、多くの種類の 高山植物の花がみられる人気の山です。ぜひとも登りたいと願い、江の島へのトレーニングを続けて登山に備えてきました。

  今回の楽しみの一つが山小屋で初めて野点をすること。26日にお茶の稽古に見えたAさんが携帯用のお茶道具やお菓子・抹茶・懐紙・ふきんなどすべて「持ちます」と言って持っていってくれました。大学時代ワンゲルだったAさん、頼りになります!

幸い白山は水が豊富なので水を持って登る必要はないとのことで安堵しました。

  白山は 登山口までが遠く、金沢駅から2時間ほどバスに揺られなければなりません。山酔会では貸し切りの夜行バスで行くことになりましたが、夜行バスでは翌日の登山は厳しいというわけで、Aさん・Iさんの3人で白山山麓に前泊することにしました。S会長が前泊希望者のために「かんぽの宿白山尾口」を予約して下さり、宿の迎えのバスが午後2時に金沢駅前のホテルに迎えに来るとのこと。28日はプチ旅行を楽しみ、 28日夜横浜を発った山酔会のバスが翌朝5時45分にかんぽの宿に迎えに来てくれる手はずです。

   東京9時28分発のMaxときで越後湯沢10時38分着。同48分発の特急白鷹に乗り換え、金沢着は13時23分。1か月前に指定席特急券と乗車券を求めておいたので、3人で旅行気分を楽しみながらに出かけました。おしゃべりしている間に越後湯沢に到着。下車した乗客はほとんどが白鷹への乗り換え客のようで、白鷹の指定席は満席でした。11時半ころ東京駅や越後湯沢で求めた駅弁で早めの昼食。Iさんに頂いたハウスみかんが美味しかった!

  明日の出発が早いので宿で朝食は用意できないということなので、朝食用に菓子パンを購入し、日航ホテルのロビーで待つと迎えのマイクロバスが来ました。登山客は我々3人だけで、ほかは「かんぽの宿」で温泉に入り、美味しいご馳走を食べようという金沢在住のお年寄りのようでした。

  1時間ほどで到着。広い敷地に施設の充実した立派な宿でした。フロントで希望の夕食時間を聞かれたので6時と答えるとすでに6時はいっぱいで、5時半からなら飲み物は20㌫割引というので喜んで5時半にお願いしました。

  温泉で汗を流してから夕食会場に行くと窓際の特等席に案内されました。

「白山の宴」というコースを予約しておきましたが、お造りも新鮮で美味しく、アワビの蒸し物・アユの塩焼きなど地元の食材や山海の幸が盛りだくさん。優雅なひと時を過ごすことができました。Dscn4817 Dscn4818

  3年前 山酔会で立山・雄山に登った時はK.Iさんも一緒に4人で立山のふもとのホテルに前泊し楽しいひと時を過ごしましたが、今回は脊柱管狭窄症の手術をして1年ほどで無理ができないことと28日は昼間用事があって前泊できないということで、3年前の再現はかないませんでした。

  J.Iさんは3年ぶりの夏の山行に参加。野点の時にBGMでオカリナを演奏してくださるということで、かさばるのに立派なオカリナを厚い布にくるんで持ってきて下さっていて、今回も二人に手作りの巾着袋(中に香りのよいハーブも入れて)を下さり、心遣いに感謝・感激!

  明日の登山に備え、早めに就寝しました。