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5年前、ファンチーム長は“ヤツ”に拉致されました。
目隠しをされていたので、顔は見ていません。
しかし、激しい暴行を受けました。
「殺したい相手を教えろ。」
と、“ヤツ”は聞きました。
ファンチーム長が答えないと、また暴行を加えました。
部屋には、もう一人女性が閉じ込められていました。恐怖におののいていました。
ファンチーム長は、その女性を励ましました。警察官としての使命感ゆえでしょうか。勇気を出しました。
必死に縛めを切り、2人で逃げ出したのです。
ところが、その女性は“ヤツ”の口車に乗っていて、ファンチーム長を裏切ったのです。
また“ヤツ”に捕まってしまった時、女性はファンチーム長の足を縛りました。
「人を信じるからだ。よく見ろ。助けようとした女が何をしたか。」
と、“ヤツ”は言いました。
絶望的な気分になったファンチーム長。
目の前でその女性の首を絞めて殺してしまいました。
次にファンチーム長の首を絞め始めました。
そしてまた聞きました、誰を殺したい?と。
ファン・ハヨンと、自分の名前を叫びました。
「不正解。」
と言い、お前の傍で俺について触れ回る男だと、ヒントを出しました。
「オ・ヒョンジェ」
と、叫んでしまったファンチーム長。
しかし、“ヤツ”は惜しいが違うと言いました。
「助けて何でもしますから」
と、ファンチーム長。
なら、言え・・・と、“ヤツ”。
「ハン・イス。」
ファンチーム長は、とうとう言ってしまったのです。
「ビンゴ。」
つまり、イスを殺せと言ったのは、ファンチーム長だということになります。
この時、“ヤツ”は録音していたのです。
ファンチーム長の顔に残る傷痕は、この時のモノなんでしょう。
「この人形、見覚えがあります。20年前、母を轢いた車の中で子供が持っていました。」
流石のオ・ヒョンジェもこの展開は予想していませんでした。
11歳から13歳くらいの男の子で、その子は、事故の瞬間笑っていました・・・と、スヨン。
その子が“ヤツ”だ
オ・ヒョンジェがこのアジトで見つけた小さな人形、それはシン・ギョンスの家にもあったマトリョーシカの中心部かもしれないと、オ・ヒョンジェは言いました。
シン・ギョンスの家のマトリョーシカの中心部には、イヤホンが入っていましたからね。
シン・ギョンスとの繋がりとキム・サンギルも調べろとオ・ヒョンジェはスヨンに言いました。
オ・ヒョンジェが自分のアジトに戻ると、机の上に小箱が置いてありました。
中に入っていたのは、イヤホン。
“ヤツ”に繋がりました。
「次はお前だ。俺を見つけろ。その時は、誰がイスを殺せと言ったのか教える。」
と、“ヤツ”は言いました。
パク刑事を含む2件の自殺に見せかけた事件は、チム・サボンとその手下の仕業の可能性が高くなりました。
パク刑事の現場に最初に到着した警官の供述も必要だと言う事で、カン・ドンシクが呼ばれました。
スヨンの元の地区隊の先輩です。
いつもスヨンの事を気にかけています。
オ・ヒョンジェはキム・サンギルを訪ねました。
キム・サンギルは、例の人形の写真を見ると動揺しました。いえ、ショックと言った方が近いかもしれません。
息子だと答えました。そして、自分が捨ててしまった・・・と。
それ以来、彼は祈りの日々でもあったようです。
20年前、彼の息子ヨハンはあの人形欲しさに子供を殺してしまいました。
それを目撃した母親は、首を吊って自殺してしまったのです。
帰宅したキム・サンギルは、ヨハンが死んだ母親を黙って見詰めているのを発見。
妻の葬式を済ませた後、キム・サンギルはヨハンと心中しようと車を走らせていて、スヨン母を撥ねて死なせてしまったのでした。
ヨハンにハッカ飴をなめながら目を閉じろと言ったキム・サンギル。
首を絞めようとしたのですが、出来ませんでした。そして、一人山の中にヨハンを置き去りにし、逃げてしまったのです。
ファンチーム長は、イ刑事を呼び出し、聞きました。
5年前の事件の証拠リストの原本を渡した理由は?と。
ファンチーム長は、イ刑事がチェ部長の指示を受けて動いていることを知っていました。
「刑事だから当然です。」
と、イ刑事は言いました。
実は、イ刑事、昔は不良少年だったようです。少年院に入りかけたところをチェ部長によって救われ、今に至るんだとか。だから、恩があると言いました。
それ以来、チェ部長の命令に従ってきたが、今は何をすべきかわからなくなってしまった・・・と。
「したいことをしなさい。刑事として正しい捜査をしたいんでしょ?」
と言ったファンチーム長。消された証拠リストは何だったのかと問いました。
「手錠です。」
チェ部長は、パク次長に、オ・ヒョンジェも知らない情報を手に入れたと話しました。
そして、自分が“ヤツ”を先に捕まえると。そして、事件を闇に葬ると。
チェ部長は、5年前、警察の威信を失墜させていた“ヤツ”の生存を今更公表することは、更なる威信の失墜を招くくとだと考えています。組織を守るためには、密かに“ヤツ”を消してしまうしかないと思っているのでしょう。
オ・ヒョンジェも知らない情報って何
ヤン刑事はああ見えて、刑事としての能力のある人です。そして周囲の人のことも良く見ていました。
だから、このところのファンチーム長の様子がオカシイ事にも気づいています。
ヤン刑事の方が警官としては先輩のようです。だから、部下としてではなく、先輩として気遣いました。
何でもないとファンチーム長が言っても、信じません。
何故隠そうとする?と、聞きました。強がっているように見える・・・と。
「5年前の様に突然消えるな。俺は常に待機中だからな。」
と、携帯を見せました。
シン・ギョンスの意識が戻りました。
ファンチーム長は、この事を他の刑事には伝えないでほしいと医師に頼みました。
チェ部長には知らせましたね。
“ヤツ”が接触してくる可能性が高いと言いました。
そして、消した証拠の「手錠」の意味を問いました。
その手錠は、オ・ヒョンジェが“ヤツ”に投げ渡したモノでした。自分の手とどこかとを繋げと命令して。
“ヤツ”は命令に従い、繋ぎました。
なのに、結局“ヤツ”は手錠を解いて逃走したのです。手錠の鍵を持っていたということです。
“ヤツ”は警察官だと言う事になります。
スヨンは、シン・ギョンスと“ヤツ”は同じ養護施設で育ったのでは?と、思いました。
養護施設のある教会にオ・ヒョンジェと向かいました。
園長は、ヨハンの事を覚えていました。とても異質だったからだと言いました。
いつも3人でいたと言いました。その一人がシン・ギョンスで、もう一人が、園長に取り次いでくれたキム・ジョンハンだったのです。
それを知ったスヨンとオ・ヒョンジェが慌ててジョンハンを探しましたが、既に姿を消した後でした。
ジョンハンの部屋から、マトリョーシカが出て来ました。
“ヤツ”とつながっていたと察せられました。
その頃、病院からシン・ギョンスが消えました。
シン・ギョンスを連れだしたのはファンチーム長でした。
“ヤツ”と会う場所を決めておいたとシン・ギョンスが言ったので、そこに案内させていたのです。
が、事故が起こりました。チュンゴン交差点です。
病院に駆け付けたオ・ヒョンジェとスヨン。
電話がかかって来たので、ヒョンジェはスヨンを先に行かせました。
電話はジョンハンからでした。
「ギョンスを追う前に、すべきことがあるぞ。」
と、ジョンハン。
「ハン・イスを殺させた人は誰だと?」
そう、誘うように言って、ジョンハンは車を発進させました。ヒョンジェも後を追いました。
しかし、シン・ギョンスもジョンハンも“ヤツ”を守るために動いていたのです。
2人は死ぬことで“ヤツ”を守ろうとしました。
“ヤツ”から毒を渡されていたのです。
「すべてはヨハンの意思だ。」
そう言って、シン・ギョンスはファンチーム長の目の前で、ジョンハンはオ・ヒョンジェの前で死んでいきました。
“ヤツ”は警察官。そして、なんと、カン・ドンシクだったのです
黒い上着を脱ぎ棄てたら、警官の制服が現れました。
そして、何食わぬ顔で、現場の保全に当たっていたのです
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