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ヨンソが泣いたような顔をしていたので、ダンは聞きました。どーした?・・・と。
「何も無いわ。ただ、会いたくて。」
と、ヨンソ。
僕も・・・とダンは言い、優しく抱きしめました。
ダンが人間になりたいと書いた報告書は、神によって燃やされてしまいました。願いは届かないということです。
ガンウはヨンソにあのハンカチを見せていました。
ダンは埃になって消えてしまうと断言した理由が分かるでしょう・・・と。ハンカチの羽は黒くなっていました。
ヨンソは、ガンウが元天使だと言う事を知りました。だから、はっきり言えるんだと。
いっそうショックを受けました。ダンが消えるのは本当の事なんだと。
ガンウがヨンソに正体を明かしたのは、ヨンソに死んでほしくなかったからでしょうね。
もし、自分があの時知っていたら、ソルヒを死なせるような事はしなかったと思っているのです。
ニナは家を出て行きました。
母ヨンジャがニナの為だったと縋っても、信じられませんでした。自分の為だと言っても、その中にファンタジアを手に入れたいという欲望があったからだと分かっていますから。
ルナは、一方的に母を責めるニナに言いました。
ニナにもヨンソに死んでほしいと言う思いがあった筈だと。
図星だと思ったでしょうね。
ヨンソはダンからいっときも離れていたくありませんでした。
常にダンのぬくもりを感じていたいと思いました。
翌日の理事会で、ヨンソはヨンジャたちが経営から手を引くと理事たちに発表しました。
ヨンジャもやってきて、自分の口から話をしようとしました。
でもその時、ヨンジャの夫が自首したとのニュースが一斉に流れ、混乱に陥ったのです。
ヨンジャ夫は、全ての罪をかぶるつもりでした。
ルナはヨンソに会いに来ました。
しおらしく謝罪しましたが、反省していないことはお見通しです。
ヨンソたちはルナが主犯だと察しています。なのに、父に指示されたと、責任をなすりつけようとしたんですもんね。
ヨンソが騙されることはありませんでした。
「示談も善処も無いわ。」
と、きっぱりヨンソが言っても、ルナは開き直って言いました。面白くなってきた・・・なんてね。
ヨンソは一緒に行きたい所があるとダンに言いました。
これまで縁の無かったプリクラです。
子供のようにはしゃぎながら写真を撮る二人。
でもね、ヨンソはダンを見つめながら涙がこぼれてきたのです。我慢出来ませんでした。
「消えないで。死ななきゃだめなの?1カ月も経たないうちに、埃のように消えてしまうんでしょ?」
君を置いて消える筈無いだろ・・・とダン。
「僕は人間になる。本モノの人間に。天国に報告して祈ったんだ。まだ返事は来ていないけど。何度も頼んでみる。」
ヨンソの不安が無くなったわけじゃありません。
でも、実現するかもしれないと言う期待が芽生えたのも確かでした。
ダンは、ガンウに怒りをぶつけました。
ヨンソの事実を告げてしまったことを・・・です。
ヨンソはガンウに質問しました。どうやって人間になったのですか?・・・と。
ガンウ、答えられませんよね。恋人が死んだから・・・とは。
「人間になって15年。ずっと不幸だった。一瞬も幸せじゃなかった。キム・ダンも同じ思いをする。」
と言うのがやっとでした。
ダンは、報告書が次々に灰になるのを見ました。
でも、諦めることは出来ません。何枚も、何度も書きました。でも、一枚も残ることはありませんでした。
ヨンソがデートしようとダンを誘いだしました。
普通のカップルのように、デートしました。
出会ったあのベンチのある公園です。
そして、ヨンソが言いました。結婚しましょう・・・と。それなら一緒に居られると。
でも、ダンは断りました。消えてしまうのに、結婚だなんて。
その時、子供が車にはねられそうになったのを見て、ダンが咄嗟に救いました。
ダンは車にはねられ、怪我をしました。
でもね、その怪我がいつものようにすぐには治らなかったのです。
もしかしたら、人間になれたのか?・・・とダンとヨンソは考えました。
でも、こんな簡単に?・・・とも。
雨が降れば、羽が出る。それで確認しようと。
でもね、こう言う時に限ってなかなか降りません。
ヨンソはそれが待ち遠しい気持ちも、結果がはっきり出るのが怖いと言う相反する気持ちもありました。
ある夜、待ちに待った雨が降り出しました。
ダンは雨の中に飛び出し、両手を広げました。
でも、羽は出なかったのです
ヨンソはダンに飛びつきました。
人間になれた死ぬまで隣にいられるのね
その夜、二人は結ばれました。
でもね・・・。人間になってはいなかったのです。ハンカチの羽は白いままでした。
翌朝、ダンの身体が消え始めたのを知ったのです。
ダンは、すぐさま、教会に駆けて行き、フに事情を聞きました。
「ハンカチは確認したか?天使は消滅しても人間になっても、ハンカチの羽は黒くなる。お前はまだ天使で、人間になれない。それが神の答えだ。」
フは言いました。
じゃぁ、何故、傷が消えなくて、羽も出ないんだ・・・とダン。
「特別任務は肉体に期限がある。警告灯のようなもので、お前の身体はもう限界だ。」
ダン・・・大きなショックを受けました。
喜んだ後だけに衝撃は大きかったです。
喜んだ自分がバカみたいで笑いました。そして、泣きました。
「今日は帰りが遅くなるから、一緒にリハーサルに行けない。」
と、ダンがヨンソに連絡しました。
「大丈夫、チョン執事と行くから。」
と、明るく答えたヨンソ。話が長引いているのね・・・と。
「ごめん。」
と、ダン。謝らない約束でしょ?とヨンソが言っても、また、ダンは言いました。ごめん・・・と。
でもね、実はヨンソもダンの身体が消えかけているのを知っていたのです。
ダンには不安を見せませんでしたが、胸が締め付けられるほどに不安でした。
泣けた・・・ホント、泣けた
ニナはガンウに辞表を提出し、バレエ団を辞めようとしていました。
でも、ヨンソは止めました。
逃げ出さずに私の顔を見て苦しみなさい・・と言いました。それがあなたの罰よ・・・と。
ニナの才能を惜しんだのです。
ダンは菜の花の花束を持ってリハーサルにやって来ました。
公演じゃないのに?・・・とヨンソ。
初めて会った時、渡したかったとダンは言いました。
20周年記念の日、ヨンソは一人で踊っていたのです。それをダンが見ていたのです。
じゃぁ、結婚しましょ・・・とまたヨンソが言いました。
でも、ダンは首を横に振りました。
リハーサルを見守っていたダンは、途中でヨンソの姿が見えなくなったのに気が付き焦りました。
ダンにだけ見えなかったわけですよね?天使のダンにだけ。
「死だ。」
と、フが言いました。
「やっぱり、人間にならなくていい。消滅します。そう決めたんです。」
ダンはフの手に縋って言いました。必死に。
「死ぬべき人間だったんだ。」
と、フが言いました。
つまり、チョ秘書と事故に遭った時、本来はヨンソも死ぬ運命にあったのに、ダンが救ってしまったわけで。
「生まれた時から、悪人に殺される運命だったんだ。猶予を与えられただけだ。いくらもがいても神は予言を実現する。運命は変えられない。」
と、フは言いました。
嘘だ再会したのにと、ダンは思いました。
「結婚しよう。」
菜の花の花束を差し出して、ダンが言いました。
ヨンソは泣き笑いの表情でダンに抱きつきました。
決心したようなダンの表情でした。
もうねぇ、涙がこぼれて仕方がありません
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