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「僕の名前は、イ・カンサンです。」
そう言ってウジョンの店を飛び出して行ったサン。
しばらく呆然と立ち尽くしていたウジョンが、我に返ったようにサンを追おうとしましたが、既に姿はありませんでした。
一瞬、サンの言葉を信じかけた自分に、ウジョンは笑えました。まさかね・・・と。
でも、嘘だと断定することも出来なかったようです。
サンは、パク刑事に、身元の照会をしてもらうことにしました。
“イ・カンサン”と言う名前の・・・。
でも、現在の年齢で検索しても、出て来る筈は無いですよね。
ノ・ミョンナムが連続殺人犯として検挙されたと署内で話題となってしまいました。
まだ確定したわけじゃないし、パク刑事は無実だと考えているわけで。
第一、ピョン議員の件もあって内密に捜査している筈なのに、公になるなんてと、パク刑事は激怒。
口を滑らしたのがカン刑事だと言う話を聞いたので、即、猛抗議しました。
これが間違いでしてね。
カン刑事ではなく、キム刑事だったのです。
元々、カン刑事はパク刑事を嫌っています。パク刑事の元相棒が死んだのは、パク刑事のせいだと思っていますから。
だから、いきなり喧嘩腰で抗議され、余計に事は荒立ってしまいました。
しかし、このキム刑事、何やら怪しいです。
ノー天気な様子を装いながら、あれこれ探ってる気がします。
取り調べを受けているノ・ミョンナムは黙秘を続けていました。
イ刑事の担当は拒否しています。
イ刑事は一つだけ調べたいと、ノ・ミョンナムに例の十字架を見せました。
が、ノ・ミョンナムは全く反応しません。
イ刑事は、ノ・ミョンナムは、チョン・ドゥヒョンとシン監督を殺してはいないと確信しました。
チェ検事は、ノ・ミョンナムがピョン議員を脅した内容が、27年前の事件に関することだと知り、びびり始めています。
どうも、権力を使ってこの事件がマスコミに漏れるのを防いだようですが、問題なのは、脅迫の電話を刑事が聞いたということです。
で、イ・テマンに相談しようとしたのですが、話になりません。
テマンは、不安の欠片も無いと言う態度を示しました。
ノ・ミョンナムが犯人だと信じろと言うのですから。自分たちには全く関係のない事だと。
そして、シン監督は死に、ナ教授は行方不明なんだから、ピョン議員が消えたら事件の事を知る者はいなくなると喜ぶ始末。
「ん?違うな。お前とヘギョンがいたな。」
チェ検事はそんなテマンを信じられない思いで見つめました。
もしかしたら、自分の身も危ないかもと言う考えが一瞬浮かんだかもしれません。
ドンジュは、母のところにも泥棒が入ったとヨンテから知らされました。
何も盗られなかったと聞いて、もしや・・・と思いました。狙いはビデオテープかと。
で、母に父の遺品の置き場所を聞きました。
音楽のテープと雑貨を入れた箱があると言いました。
母は昔もビデオテープを探してる人がいたのを思い出したと言いました。
「牧師。」
母は、夫亡きあと、救いを求めるかのように、新興宗教にのめり込んだ時期があったようです。その時、書店を売ったお金を全部献金してしまったんだとか。
よくある話ですな
母が“教会”と言う宗教団体の牧師が、ビデオの事を尋ねたようですね。
父の事故の詳細について、母はポツポツと話してくれました。
事故現場は父があまり通らない場所だったんだとか。そこに行った理由が分からないと言いました。
ひき逃げ犯は捕まらないままなのかな
ハヨンは取り調べに素直に応じていました。
父のDVから逃げようとしたとき、ノ・ミョンナムに会ったと。
一方、ノ・ミョンナムはカン刑事とキム刑事の取り調べに、黙秘を貫いていました。
次第に体が震えだし、パク刑事を呼んでくれと言うと、その場に倒れてしまったのです。
カン刑事が心臓マッサージをしたおかげで、意識を取り戻しました。
ノ・ミョンナムは、2年前のピョン議員宅前の防犯カメラの映像をチェックしろとカン刑事に言いました。理由は言いません。
でも、カン刑事は、ノ・ミョンナムを連続殺人犯だと思い込んでいますから、関係の無いことで捜査を妨害しているとしか思えないようです。
オチーム長は、担当をパク刑事に変えました。ノ・ミョンナムの要求を受け入れたのです。
やっぱり、キム刑事オカシイです。
留置所のノ・ミョンナムを許可も無く連れ出しました。
気遣うフリをして、あれこれ聞き出そうとしました。
パク刑事に本を送った理由は?とか、パク刑事に何を言うつもりか?とか、2年前にハン・ミヌ刑事に会ったのか?とか。
ハン・ミヌ刑事と言うのは、パク刑事の先輩で、一緒に捜査中に事故死してしまった人です。
パク刑事の心の傷になった事件であり、カン刑事がパク刑事を憎む理由でもあります。
ノ・ミョンナムは話す事を拒否。
しかし、力になるから、話して・・・と、キム刑事はノ・ミョンナムにしつこく食い下がりました。
言葉巧みに話すよう迫るキム刑事に、つい、ノ・ミョンナムも口を開きそうになりました。
が、そこにタイミングよくパク刑事が。
絶対に何かある、キム刑事には
ドンジュは帰宅途中、サンを見かけました。
サンを撥ねた現場、つまり、ドンジュ書店があった辺りで一人立ち尽くしていたのです。
車を降りて、サンに近づき声をかけました。
サンは、いきなりドンジュにつかみかかって来ました。
サンは、今、ようやく分かったのです。ドンジュが全て気づいていたことに。
自分が27年前から来たということに・・・。
怒りがこみ上げて来たサンは、誰に怒りをぶつけたらよいのか、分からないのです。
戻りたいと思いました。
車に撥ねられたことでタイムスリップしたのなら、同じ方法で過去に戻れると思ったサン。
車道に飛び出し、走ってくる車の前に立ちました。
ドンジュが駆け出し、サンに飛びつきました。
すると・・・。
そのまま2人は瞬間移動しちゃったんです
過去に・・・ではなく、ドンジュの家に。
ドンジュもサンも何が起こったのか、分かりません。
ただ、サンの怒りが収まったわけではなくて。
この時は、ドンジュはイ・テマンに会いに行く約束があったので、一旦休戦となりました。
フォルトゥナでイ・テマンとミョンソクがドンジュを待っていました。
テマンは、文体が友人と似ていると言いました。
イ・ハヌルのことです。
テマンは、自分の考えを堂々と、そして上から目線で語りました。
ドンジュは、静かに聞きながらも、自分はそうは思わないと別の意見を述べました。
決して表向きは険悪じゃ無いけど、張り詰めた緊張感が漂っています。
サンは、もう一度ウジョンの店に駆けて行きました。
電話したけど、ウジョンが出なかったので心配になったようです。
店は閉まっていました。
が、そこにウジョンが引き返して来ました。
携帯を忘れて行ったようです。
変な話だと思いますが・・・とサンは切り出しました。
「昼間の話は本当です。交通事故に遭って、目覚めたら2022年だったんです。」
ハヌル兄さんの消息、知ってる?とサンが聞きました。
「あなた、ホントにカンサンなの?」
と、ウジョン。
そうだよ・・・とサン。
1995年のあの日、ウジョンと話した話題を口にしました。
約束を守れなくて、ごめん・・・と。
ウジョンは泣き出しました。泣き笑いになりました。