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一瞬、理解が出来なかったスジェ。
これまで何度かジェイとは会った事があります。
ジュワンとスンヨンの離婚問題を担当していますから。
ジェイがスンヨンの実の娘じゃ無いとは聞いていました。
しかし、自分の娘だなんて・・・ですよ。
呆然としてしまいました。
以前はスジェはTKローファームの嫁としては不十分だった。しかし今なら資格は十分だとチェ会長は言いました。ジュワンと結婚しろと。
チェ会長は、スジェとジェイの親子関係を証明する書類をスジェに見せました。
「だから、あの日の夜、何が起きたのか全て忘れろ。」
本当に、気持ち悪い・・・とスジェ。こんな醜い人がいるとは・・・。
そう呟いて、冷たい目でチェ会長を見つめ、出て行きました。
ローファームを出ようとしたスジェの前にジュワンが。
ジュワンは、父からジェイのことをスジェに話したと連絡を受け、部屋を出て来たところでした。
何か言おうとしたジュワンの頬を、スジェは思いっきり叩きました。
「黙りなさい。」
音が事務所中に響き、皆が驚いて2人を見つめました。ソン・ミリムもです。
ジュワンは、父のところに抗議に行きました。突然スジェに娘の話をするなんて・・・ですよね。
スジェは10年前の事件を調べていると、チェ会長は言いました。
スジェから、3人がウンソを拉致している写真を証拠として突きつけられていました。それを見せて聞きました。
「お前たちが拉致した女は誰だ。」
「この3人は誰だ。」
と、チェ会長は次々に質問しました。
しかし、ジュワンはそのすべてに同じ答えをしました。
「何の事だか分かりません。」
父に胸倉をつかんで話せと言われても、ジュワンは悲鳴のように言い張りました。知りません・・・と。
10年前、ナジョンの事件を知ったチェ会長は、ジュワンに言い含めたのです。
「今夜のことを聞かれたら、お前の返事は“知らない”それだけだ。今日お前には何も起こらなかった。いいな?」
・・・と。
まるで呪文のようにジュワンはその言葉を頭に焼き付けました。
だから10年経った今、その質問をされても、質問をしたのが父であっても、ジュワンの答えはただ一つだけだったのです。
チェ会長は、怒りがこみ上げてはいましたが、満足気でした。
自分の言いつけを忠実に守っている息子に満足したのでしょう。
ユンサンも、ジェイがスジェの娘だということを知りました。
ジュワンがスンヨンに電話で話しているのを聞いてしまったのです。
父と兄が、どれほど酷いことをスジェにしてきたか、ユンサンは改めて知ることになったのです。
言葉にならない程のショックが彼を襲いました。
ハン会長とイ議員は、白骨遺体が発見されたことで、チェ会長を責めました。
処理の仕方が悪かったんじゃないかと。
おまけに、その地区の再開発で不正疑惑が起こっていることもあり、2人は苛立っていました。
しかし、それよりもっと大きなショックを、2人は受けることになったのです。
ナジョン以外にも被害者がいたということです。
やはり親たちは、ナジョンの事だけしか知らされていなかったのです。
ここに至っても、その拉致されて暴行を受け、更には交通事故に遭ってしまった女性がペク院長の娘だということは知らないようですね。
親たちの前に呼び出され、隠して来た悪事を明らかにされたハン・ドンオとイ・シヒョクは、おろおろ・・・。
しかし、ジュワンは、やはり
「分かりません。」
と、言うだけ。
チェ会長は、ハン・ドンオとイ・シヒョクに同じように振舞うよう命令しました。
ハン会長とイ議員、チェ会長のおかげで事が上手く片付けられそうで、ほっとしました。
さっきまで不平不満を並べ立てていましたが、急に態度を改めて低姿勢になりました。
スジェは、スンヨンに、親子鑑定するためにジェイの髪の毛を渡してほしいと連絡しました。
スンヨンは既にスジェが母親ではないかと予想していたようですね。
以前ジェイとスジェが会った時、人見知りするジェイがスジェにはすぐに馴染んでいたのを見て、不思議に思ったようです。そして二人が並んだ写真を撮った時、とても似ている事に気が付いたのです。
スンヨンはスジェに対してとても冷静に応対しました。
ジェイと二人きりになることをさりげなく勧めてくれたのです。
スジェは初めて我が子を抱っこしました。
ジェイの小さな体を抱きしめた時、スジェは我が子だと確信したようです。
砂浜で遊ぶジェイの姿を見て、涙が自然にこぼれて来ました。
「鑑定なんて必要ないわ。頭に来るほど2人は似てる。」
と、スンヨンは言いました。
鑑定が出ました。
親子に間違いないと言う結果でした。
スジェはチェ会長に充てた意思確認書を書き上げました。
・ジュワンとは結婚しない。しかし、ジェイを認知し、単独親権と養育権を持つ。
・チェ会長は、TKローファームの経営から完全に退く。
・チェ会長は、期日までにスジェを代表弁護士に選任する。
・チェ会長がこれを正確に履行した場合、スジェはジェイの出生に関する事項について秘密を保持する。
・履行しなかった場合や履行後に変更した場合、スジェの秘密保持義務も消滅する。
チェ会長がその条件を素直に飲むわけはありません。
自分はイ議員が大統領になった後、その最高位に上り詰める予定だと言いました。その時には、スジェにも輝かしい未来が待ってると。
しかし、スジェは笑い飛ばしました。
「その書類に押印するしかありませんよ。」
と言ってスジェが取り出したのは、パク・ソヨンの胎児とチェ会長との親子鑑定の書類。
パク・ソヨンのお腹の子は、チェ会長の子だったのです。
スジェは続けて言いました。
チェ会長がパク・ソヨンを殺した証拠を私が持っていないとお思いですか?と。
「これは提案ではなく、命令です。」
時を同じくして、イ議員とハン会長の不正が次々に浮上してきました。
チェ会長も、もう抑えきれないほどです。
これはどうもユン代表がばらしたみたいですね。
これらの問題の収拾に関わることで、10年前の事件には手が回らないだろうと考えたのです。
ハン会長の元別宅を買い取ったユン代表は、徹底的に事件の痕跡を調べていました。
そして、とうとう何かを発見したようです。
壁の向こうに秘密の部屋が見つかったのです。
中に何があるのでしょう。
ジェイが行方不明になったとジュワンからスジェに連絡が入りました。
スンヨンが自分を置いて外国に行くことになったと聞かされ、ショックを受けたようです。
何とか母親に思いとどまってほしいと、母の好きな花を探しに出かけたようです。
見つけたのは、スジェ。
ところが、なんと、帰り道で突然ジェイが道路に飛び出してしまって。
道の向こう側に両親を見つけて、駆け寄ろうとしたためでした。
ジェイは、スジェ、ジュワン、スンヨンの目の前ではねられてしまいました・・・。
スジェ、悲鳴を上げて崩れ落ちました。