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夢を見ているようだった・・・とスジェは思いました。
初めてジェイを抱きしめた時、これが夢なら覚めないでほしいと思いました。
でも、今、目の前で起きた事を信じたくありませんでした。
スジェは、ジェイの亡きがらを抱きしめ、手術室に閉じ籠りました。
チェ会長は、病院長に、しばらくそのままで・・・と連絡しました。
しかし、いつまでもそのままにしておくことは出来ません。
病院長が職員たちと手術室の扉の前に立ちはだかるコン・チャンを力づくで引き離し、扉を開けたら、そこにはスジェがジェイを抱きしめたまま、意識を失って倒れていたのです。
スジェも元々悪かった心臓の状態が悪化していて、このままでは危険だとジュニは友人の医師から伝えられました。
コン・チャンはユンソンから、ジェイがスジェの娘だと聞かされていました。
スジェがどれほど辛い思いをしたか、コン・チャンは知りました。
しばらくして意識を取り戻したスジェは、ジュニとコン・チャンに止められましたが、それでもジェイのお葬式に向かいました。
チェ会長、流石にショックは大きかったようです。
お葬式にやってきたハン会長親子とイ議員親子の場をわきまえない勝手な物言いに激怒しました。
なにせ、ジェイが死んだばかりだと言うのに、4人とも自分たちの苦境を訴えるばかり。
「散々世話をしてやってきたのに、その恩も忘れて・・・。」
と、怒りに震えるチェ会長を見て、ハン会長もイ議員も必死に宥めようとしました。
今の苦境を解決できるのは、チェ会長しかありません。
スジェが式場にやって来ました。
呆然とジェイの遺影の前に立つスジェ。
ジュワンはそんなスジェに八つ当たりしました。
スジェが10年前の事件を掘り返したから、チェ会長がジェイのことをスジェに話したんだと言いました。スジェがジェイの手を離したから、こうなった・・・なんてね。
「お前が自分の娘を殺した」
止めてと、スンヨンが叫びました。
しかし、ジュワンはスンヨンにも責任があると叫び出て行きました。
その場には、産みの親スジェと育ての親スンヨンが残りました。
スジェは自分のお腹に手を当て、心でジェイに話しかけました。
“ハヌルに気づきもせず、あなたを悲しませたこと許して”
スジェは胎名を“ハヌル”と名付けていたのです。
式場でスジェに会ったチェ会長。
実は、ここに来る前に、スジェに会っていました。
パク・ソヨンの一件の、何を握っているんだと聞きました。
スジェは、拘置所にいるハン・ギテクの証言の録音を聞かせました。
ギテクは、パク・ソヨンを殺した犯人については、チェ会長に聞けばいいと言っていました。
チェ会長、スジェが先日提示した契約書にサインするしかありませんでした。
ハン代表の元別宅の壁から出て来たのは、ゴミ袋。
中に、ウンソのピアスがありました。ユン代表が10年前にプレゼントしたモノでした。
血痕も付着していましたが、DNA鑑定は時間が経ちすぎて難しそうです。
式場から出て来たスジェを、コン・チャンが待っていました。
何も語らず、ただ黙ってスジェを家まで送り届けました。
スジェはベッドに倒れ込み、そのまま声も出さずに涙をこぼしました。
コン・チャンは傍に付き添いました。
しかし、朝方コン・チャンが一時帰宅している間にスジェが消えました。
スジェはこれまでの自分の人生を振り返っていました。
愚かな選択でコン・チャンを苦しめた自分が、また愚かな選択をしようとしているのかもしれないと。ジェイを失った今、平気で生きていることが間違っていると感じました。
言葉に出来ない程恥ずかしい・・・と思いました。
これまでの事全てを流してしまえればいいのに・・・と。
コン・チャンはジュニと共に必死にスジェを探しましたが、見つかりません。
その間に、チェ会長は、ハン会長とイ議員のスキャンダルを見事に解決してみせていました。
ハ秘書室長は、ジュワンたち3人が拉致した女性の身元を特定していました。
しかし、ウンソの父親がペク院長だということまでは調べられていませんでした。
これは、腕利きのハ秘書室長とすると、珍しく手落ちの調査でした。
どうも、ハ秘書室長の息子の体調が思わしくない状態にあるようです。気もそぞろなんでしょう。
チェ会長は、ハ秘書室長に詳細な調査をするよう命令しました。
チェ会長は、スジェと契約したものの、安心することは出来ないし、ましてや許す気にはとうていなれませんでした。
こうなったら、もうスジェから弁護士資格を取り上げ、法曹界から追放するしか無いと思いました。
で、懲戒委員会にかけて、何としても潰そうと思ったのです。
懲戒委員長には、ソ・ジュミョン弁護士。セクハラでロースクールから追い出された例の嫌な奴です。キム・ドング事件の担当検事だった人物。
チェ会長は、委員にも自分の息のかかった人物で占めようと考えています。
ソン・ミリムが解雇されました。
密かに、ハ秘書室長やジュワンの指紋を採取しているのが見つかってしまったのです。
キム・ドング事件の凶器に残された1つの指紋が誰のモノか、探っていたのです。
流石に緊張し、びびったソン・ミリムではありますが、スジェを信奉するミリムは必死に恐怖を押し殺して、チェ会長の前を去りました。
私の指紋も調べたらどうだとチェ会長がミリムの前に放り出した万年筆を持ち帰るのも、忘れませんでした。
ようやくコン・チャンがスジェを見つけました。
スジェは、2人で行った海岸にいました。
スジェが海に消えようとした瞬間、コン・チャンが必死に抱き留めました。
全て自分のせいだと叫ぶスジェ。
あなたのせいじゃないと、コン・チャン。
何度も何度も、コン・チャンは、スジェのせいじゃないと言いました。
それでも自分のせいだと言うスジェに、コン・チャンが言いました。
「責任を取ってください。他人の人生を壊しておいて平然としているのはどれだけ罪なことなのか。世間に伝えてください。」
できます、オ・スジェなら出来る筈です・・・と。
またあなたを傷つけるかもしれない・・・とスジェが言うと、コン・チャンはそれでも傍に居ると言いました。
スジェは自宅に戻りました。
そこには、ソン・ミリムをはじめとした8班のメンバーが勢揃いしていました。
皆、必死にキム・ドング事件を調べ続けていたのです。
ここからは、私が戦うとスジェは言いました。
ペク院長の昔の不正が突然公に取り沙汰され始めました。
法務部長候補として聴聞会で真実を公表するとペク院長は言いました。
その時、チェ会長に証人として出てもらう約束を取り付けました。勿論、無実を証明する証人として。
この直後でした。
ハ秘書室長がウンソの詳細な調査結果をチェ会長に報告したのは。
ペク院長の聴聞会が開かれました。
同じ日、スジェの懲戒委員会も開催されました。
これは、スジェの要望で生中継されています。
スジェの懲戒に値する事実が、次々に取り上げられました。
スジェは特に反論もしませんでした。
ただ、返答はしないとだけ。
黙ったままのスジェを、観念していると思ったのでしょうね、ソ弁護士。
嵩にかかったように、次々とスジェに不利な証言や証拠を突きつけて来ました。
スジェは、休廷を要請しました。
一方、ペク院長の聴聞会は大荒れ。
無実を証明する証人として来たチェ会長が、約束を翻したのです。
不正は事実だと言いましたよ。
それだけじゃなく、不倫相手との娘ウンソが巻き込まれた事件の容疑者がジュワンたちだと思い込んで、噂を広めた・・・と言いましたよ。
激高したペク院長は、証拠もあると言いましたが、証拠を示すことは出来ませんでした。
別宅から見つかったウンソのピアスの血痕から、DNAを検出することは出来なかったようです。
全てが思い通りに行ったと、チェ会長、ハン会長、そしてイ議員は祝杯を挙げました。
ハ会長なんぞ、別宅を燃やしてしまいましたよ。証拠隠滅ですわな。
チェ会長は、これらの事件の全ての責任をハ秘書室長に取らせようと考えています。
ハ秘書室長は、一瞬呆然としながらも、諦めたように承知したと言いました。
息子が亡くなったようです。
だから、今後の人生に何の未練もないと感じていたのです。
翌日、2回目のスジェの懲戒委員会が開かれました。
スジェを擁護する証人も出席してはいましたが、やはり何が何でもスジェを潰そうと画策するソ弁護士たちの悪意ある言葉にかき消されてしまいそうになりました。
スジェがようやくそこで言葉を挟みました。
パク・ソヨンの話が出たからです。
スジェは一枚の写真をスクリーンに映し出しました。
パク・ソヨンとチェ会長が親しげに腕を組んでいる写真です。
どよめく参加者たちに、スジェが言いました。
「パク・ソヨンさんの件の本質です。パク・ソヨンさんを殺したのは、TKローファーム、チェ・テグク会長です。」
中継を見ていたチェ会長、流石に驚き、固まりました。
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