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スヒョンが来たと知ったジニョク父は満面の笑みを浮かべました。
母は、驚き戸惑いながらも優しく招き入れました。
楽しい食事会となりました。
イ先生が上手く仲立ちし、話も弾みました。
皆少しずつ上気した感じで、笑顔が咲きました。
スヒョンは羨ましく思いました。
2人になった時、スヒョンはジニョクに、嘘をついたでしょと言いました。
自分なら、法事に行くなと言った筈・・・と。
「僕は君がどこで誰と会おうと不愉快にならない。君が生きて来た過去には全て意味があり理由があるから。どこで何をしようと、心は僕の元にある。違う?」
と、ジニョク。
なんて出来た青年なんでしょう。ここまで完璧だと、流石に現実味に乏しい気がしてきました。
ミジンだけが車から降り、スヒョンの欠席を告げた時、記者たちは一瞬沈黙しました。
ウソク母は凍り付いた表情となり、ウソクはほっとしたような、寂しいような表情を浮かべました。
少しだけ母を哀れに感じたかもしれません。
でも、これからのスヒョンに起こる事が不安になったのも確かです。
翌日、マスコミは、スヒョンが法事を欠席したことを書き立てました。
スヒョン母は大騒ぎし、スヒョン父はでかしたと心で喝さいしました。
そして、ウソク母は、スヒョンをホテルの代表の座から引きずり下ろすよう、チェ理事に命令しました。
ウソクを単独の代表にしろと。
理事会で任期満了に伴う投票が行われることになっているので、票集めをするよう指示しました。
スヒョンはジニョクからもらったカメラと同じものを手に入れました。
製造年まで同じものです。
ミジンに頼んで探してもらったのですが。ジニョクにプレゼントするものじゃないと言っています。
キューバホテルの一件で逃亡したキム代理の携帯の通話履歴を調べていたミョンシクは、発覚直前に何度も連絡を取っていたのが、広報課のイ課長だと突き止めました。
報告を受けたスヒョン。
流石に驚き、ショックを受けました。こんな身近に裏切り者がいたわけですからね。
処分を迷ったスヒョンは、詳細を話さず、ジニョクに助言を求めました。
大きな間違いを犯し、私を苦しめた犯人が分かったの、どうするべき?・・・と。
「その人が謝罪するなら僕は許します。」
と、ジニョク。誰でも一度は揺れるものだから・・・と。許すことで相手は罪の意識に苦しむはずだし・・・と。
スヒョンはイ課長を呼び出しました。
てっきり首を言い渡されると覚悟していたイ課長。固い姿勢を崩しません。
お望みは何でしょうか?・・・とイ課長。
事件の全容を明かしてほしいとスヒョンは言いました。
警察沙汰にするつもりは無いし、キューバに異動させると。
まさか・・・とイ課長は思いました。何故?と聞くと、スヒョンが答えました。
「人は一度は心が揺れるものだから。」
ジニョクのセリフです。
イ課長は、目を見開いてスヒョンを見、そして俯きました。後悔と罪悪感が押し寄せて来たのでしょう。
ウェディング企画を推し進めていた広報課。
突然カメラマンが体調を崩して、撮影が出来なくなってしまいましてね、ジニョクが代わりを務めました。
カメラに慣れているので、上手くフォローが出来たようです。
結婚式の新郎新婦の写真を撮ってる時、たまたまスヒョンが通りかかりました。
楽しそうに見つめていたのですが、ふいに表情が曇りました。
自分の過去が浮かんだのかもしれません。
その夜、ジニョクがスヒョンの家にやって来ました。
ブーケを渡しました。
昼間の撮影で使ったものです。
ブーケを持つスヒョンを見て、ジニョクは感嘆の声を上げました。
「すごくきれい・・・。」
跪きました。
「僕の元に来てほしい。想像もできない。君なしの人生なんて。僕とずっと一緒に暮らそう。」
心が揺さぶられた感じのスヒョン。でも、何も答えませんでした。
微笑むだけでした。
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