ただ愛する仲 OST (JTBC TVドラマ) | |
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眠ったガンドゥを見つめながら、ムンスは思い出していました。
事故の時、崩れ落ちそうな瓦礫を、必死に支えながら、ガンドゥは、ムンスを先に外に出してくれたのです。
何故、傍に居たのに、ムンスだけ先に救出されたのか、ずっと疑問に思っていたのですが、その理由が分かりました。
ムンスを先に行かせた直後、瓦礫が崩れ落ちてしまい、ガンドゥは閉じ込められてしまったのです。その後、ソンジェと会ったわけです。
ガンドゥを先に行かせていれば、ソンジェの遺体と過ごすこともなければ、その後の幻聴に悩まされる事も無かったわけです。
自分の所為で、ガンドゥの人生が狂ってしまった・・・。ムンスはそう思いました。
だから、ガンドゥを真っ直ぐ見詰める事が出来なかったのです。
ガンドゥも、すぐにムンスがソンジェの事を知ったと気付きました。
携帯が無くなっていましたからね。
慌てて連絡をとろうとしましたが、電話に出ません。
無断欠勤してると知ったガンドゥは、ムンスの行き先に見当が付きました。ソンジェのところだ・・・と。
やっぱりそうでした。
ムンスはチェ・ソンジェの実家の前にいました。
幻覚の主はソンジェ?・・・とムンスは聞きました。いつから知ってたの?・・・と。
お前と一緒に来た時に気づいた。言いたく無かった。お前を苦しめたくなかったから・・・とガンドゥ。
ムンスがここに来たのは、ソンジェの母親に謝りたかったからでした。自分があの日呼び出さなかったら、ソンジェは死ぬことは無かった・・・と。
「悲しみだけじゃなく、恨みも抱えて生きろと?」
と、ガンドゥ。
その時、ソンジェの母親が家から出て来ました。
ムンスを見て、無視しようとしたのですが、ガンドゥを見て、気持ちが変わりました。
事故直後、ガンドゥが松葉づえをつきながら何度か訪ねて来たのを、覚えていたのです。
家に招き入れてくれました。
「最期まで一緒でした。」
と、ガンドゥが言いました。伝言を預かっていたんです・・・と続けました。
「“あの時、何も告げず出かけてごめん”と、お母さんに伝えてほしいと頼まれました。」
遅れてすみません・・・と。
「それを伝えようと、何度も来てくれたの?」
母親は泣きながら問いました。
それだけ言って、ガンドゥは、帰ろうとしました。ムンスには話させたく無かったのです。
でも、ムンスは携帯を差し出し、自分が呼び出したことを正直に話し、謝りました。泣きながら・・・。
ムンスの態度で、別れようとしていると気付いたガンドゥ。
必死に止めました。
自分の所為だと言うムンスに、それは違うと言いました。
でもね、ムンスは言ったのです。
「あなたと一緒にいると辛い。昔の事を思い出して自分を嫌いになる。」
掴んでいたムンスの手を、ガンドゥは離してしまいました。
ムンスを苦しませるくらいなら、自分一人で後悔する方がマシだと思いました。
でも、諦めきれません。何よりもムンスが大事でした。
以前、自分が突き放そうとした時、ムンスはずっと待ってくれました。だから、ガンドゥも待とうと思ったのでしょう。
ムンスの気持ちが変わるまで・・・。
せめて、慰霊碑の仕事は完遂しようと思いました。ムンスと一緒に。
「お前の所為じゃ無いから、罪悪感を抱くな。俺は感謝してる。俺はお前に何度も救われた。」
と、言いました。
怪我をして倒れていたあの雨の日、借金取りと喧嘩した日、薬屋のハルモニが死んだ日・・・。いつもムンスが傍にいてくれました。
「お前に生かされているんだ。それに、あの人・・・確かに怖かった。でも、彼がいたから耐えられたのも事実だ。だから謝らなくていい。自分を責めるな。ムンスらしく堂々としてろ。」
この間にも、ガンドゥの体調は悪化し続けていました。
ジェヨンからも何度も何度も電話が入っていましたが、ガンドゥは無視し続けていました。
今のガンドゥには、ムンスのことしか考えられないのです。
しびれをきらしたジェヨンが、ガンドゥの部屋にやって来ました。
そして、半ば無理やり病院に連れて行ったのです。
検査の結果、肝移植しか手はないと分かりました。そこまで悪い状態だったのです。
ジェヨンは覚悟をしていたものの、ショックでした。
ガンドゥは、冗談かと思いました。信じられませんでした。
これじゃぁ、いくらなんでも自分が可哀相だと。あまりにも悲惨な運命じゃないか・・・と。
「俺が何をしたと言うんだ」
と、叫びました。
泣いた~っ
ムンスには何も話しませんでした。心配をかけるだけだと分かっていますから。
そして、一人で瓦礫を運んできました。
それで慰霊碑を作ろうと考えたのです。
ムンスも賛成しました。
マリはユテクに別れを告げました。
奥さまはあなたに興味を持っているわ・・・とマリは言いました。
流石にユテクはショックを隠しきれませんでしたが、だからと言って、妻に知られた以上、そして妻と別れる気が無い以上、マリの言葉に従うしかありませんでしたね。
ガンドゥは、ジェヨンから翌日入院するようにと言われ、今回は逆らいませんでした。
それほど辛い状態になっているということです。
ムンスに何も話していないと聞いたジェヨンは、薬屋のハルモニのことをガンドゥに知らせたのは、ムンスに言われたからだと話しました。
あの時、話すべきだとムンスは言ったのです。
「後で知ったら傷つくわ。心の準備無く傷つくのが怖い。私がそうだから、きっとガンドゥも同じよ。」
だから、人から聞き伝えになる前に、ガンドゥから直接ムンスに伝えなきゃ・・・と。
ガンドゥはムンスに会いたいと思いました。
我慢できなくなって、ムンスの家に行きました。
丁度その時、ボイラーの修理をするため、サウナは閉店して、ムンス母は旅行に出かけていました。
ガンドゥは、ムンスの部屋に向かって声を張り上げました。
もう、力もあまり出ないけど、必死に叫びました。
「俺は今具合が悪いんだ。かなり悪い。今にも倒れそうだ。窓を開けて俺の話を聞いてくれ。そしたら帰る。最後に顔が見たいんだ。」
10数えたら倒れるぞ・・・と言って、数え出したんだけど、10まで持ちませんでした。
5まで数えた時、ガンドゥは倒れてしまったのです。
ムンスは部屋でその声を聞いていました。
開けてあげてよーっ
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