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ミヒョンは、ユ・リョンのことをコ・ジソクにきちんと話しました。
家族は双子の妹ユ・ジンしかいないということ。ユ・ジンは自閉症だということ。わずか10歳の頃から、妹の世話に追われ、ユ・リョンには自由というモノは存在しなかったこと。
ユ・ジンは地下鉄殺人事件で殺されてしまったこと。警察に必死に訴えたのに、相手にされなかったこと。
睡眠も食事も忘れて妹を探し、いつの間にか自販機の位置まで覚えてしまったこと・・・。
ジソクは胸が締め付けられるようでした。
ユ・リョンのこれまでの言葉の意味、態度の意味が一気に理解出来ました。
ジソクが広域隊に駆け付けた時、ユ・リョンは妹の無残な写真が貼られたホワイドボードの前に立っていました。
同僚がユ・リョンを酷い言葉で聞こえるように噂していました。それを注意することなくハ・マリもユ・リョンに仕事を指示し、ユ・リョンも素直に従っていました。
いつもの元気で溌剌としたユ・リョンの姿ではありません。
ハ・マリがジソクに気づきました。
ジソクはユ・ジンの写真を貼るなんて、可哀そうだと思わないのかとマリに言いました。
それが、この間の自分の問いの答えだとマリは考えました。
訴えを聞かなかった罪悪感から広域隊に入れたんだろ・・・とジソク。
流石に、ハ・マリも怒り出しました。何も知らないくせに・・・と。
他の刑事が、例の映像をジソクに見せました。それが、訴えを聞かなかった理由だと。
ユ・リョンがユ・ジンから手を放した映像です。
「罪悪感も可哀想とも思わない。だから、同情なんてしないで。これがあの子の本当の姿よ。」
マリが言いました。
でもね、ジソクにはその時のユ・リョンの気持ちが自分の事のように理解出来ました。
同情はしない・・・とジソクが言いました。
戻ってきていたユ・リョンはその言葉を聞いて背を向け、出て行こうとしました。知られたくない事実をジソクに知られてしまったわけですからね。幻滅されると思いました。
「何故別れたか、本当の理由を言うよ。俺の情けない姿をお前だけには見せたくなかった。お前が何も知らないまま別れた方が傷つかないだろう。大人の俺でさえ母さんが認知症と聞き全てを諦めた。辛いと人は愚かになる。乗り越えるには時間が必要なんだ。」
でも、ハ・マリは言いました、ユ・リョンとジソクは違うと。
ジソクは自分を犠牲にしたけど、ユ・リョンは逃げたんだと。
「犠牲と言う言葉で逃げたのかもしれない。」
と、ジソクは言いました。辛いから・・・。
「大人の自分でも耐えられないのに、ユ・リョンはたった10歳から妹の世話をして来たんだ。ほんの少し発作的に過ちを犯した、愚かな行動をした自分を大切な人に見せたくなかった。同情はしない、でも、理解できる。」
ハ・マリは心もプライドもズタズタでした。その状況で冷静にジソクの言葉を理解できたかどうか・・・。
ユ・リョンを見る目は、憎しみに満ちているようでした。
ユ・リョンもそのまま出て行こうとしたのですが、丁度入って来た刑事とぶつかっちゃって。
刑事はユ・リョンを小突いて責めました。
それを見たジソクは、その刑事を押さえ言いました。
「次は許さない。」
そして、ユ・リョンの手を取って出て行きました。
ジソクもユ・リョンも涙をためていました。
ユ・リョンはスクーターの後ろでジソクの背に頭を寄せました。
しっかりと、両手でジソクの腰を持ちました。
家まで送ってくれたジソクに、ユ・リョンが言いました。
ラーメンでも食べて行きませんか?
ユ・リョンの家は、所謂屋根部屋。
家の中じゃなく、韓国ドラマ定番の縁台でラーメンを食べ、ビールを飲みました。しこたま・・・
酔っぱらって寝込んでしまったユ・リョンを、ジソクは家の中に運びました。
そこで、ジソクは見てしまいました。
壁いっぱいに貼られたユ・リョンの捜査記録を。妹を探し回った2年間の記録です。膨大な量の写真やメモです。
どれほど切実だったか、どれほど自分の行動を後悔していたかが分かります。
目覚めたユ・リョンは驚きました。傍にジソクが眠っていたから。
壁の写真等を見られたんじゃないかと、不安になりました。
でもね、壁の前にはカーテンがかけられていたんです。
どういう意味か分からず立ち尽くすユ・リョンに、ジソクは言いました。
「隠すためじゃない。時々閉めて自分だけを考えろ。米と総菜は買ったから、カップ麺はやめてご飯を食べろ。」
そう言って、先に部屋を出たジソク。
精一杯カッコつけてましたけど、本当は彼自身、胸がどきどきしていたんです。一生懸命大人ぶったってところでしょうか。可愛いです
警察署に付いた時、エレベーターの中で広域隊の刑事がわざとユ・ジンについて会話しました。
ユ・リョンは悔しいけど、拳を作って我慢していました。
その拳を、ジソクが優しく包みました。
それを見つけたキム・ウヒョクが聞きました、付き合う事にしたの?と。
「まだだ。聞いてない。」
と、ジソク。
ウヒョク、昨日のジソクの言葉で自分がユ・リョンをちゃんと理解出来ていなかった事に気づいていました。
反省したウヒョクは、ジソクにライバル心むき出しにし始めましたね。
バッタ団の中ではお互い猜疑心が充満し始めています。
ヒョンスが時々人が変わったようになるとあとの二人は知っています。
でも、ドンマンが元ヤクザの組織にいて、その時殺人を犯したということも、ヒョンスとテウンは知っています。
要するに、誰も彼も脛に傷持つ身ということで、疑い始めたらキリが無いってことですね。
地下鉄警察隊が作ったバッタ団の顔写真入りのチラシの効果が表れ始めました。
たくさんの目撃情報が寄せられました。
勿論、間違いの事が多いのですが、中にはきっと確かな情報もあるでしょうね。
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