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ケジョルは、ソリの記憶が蘇ったことをコクドゥには話しませんでした。
ソリを覚えてると、コクドゥに聞きました。
ソリと同じ容貌を持ってる自分を見て、どうしてコクドゥが気づかなかったのか、不思議に思ったのです。
以前、ソリの顔を覚えていないと言っていたコクドゥです。でも、それが本当の事だと今ようやく分かりました。
コクドゥは言いました。
「俺がいた黄泉路は耐えがたい渇きと欲望が渦巻いている。その中で感情も記憶も失った。新たな生を与えると言う創造神の命令も拒んだ。ソリの記憶は失ったが、未練が残った。お前と会った時、怒りがこみ上げて来た。未練を嫌悪しながらもお前に惹かれた。」
今、ソリが現れてあなたに気づいたら、幸せ?と、ケジョル。
いや・・・と首を横に振ったコクドゥ。
「俺がいない間、彼女は不幸だった。その不幸を知ったら、ソリも俺も苦しむ。幸せじゃない。」
ソリが婚姻相手を殺し、自害した記憶を知ったら、幸せにはなれないということですね。
ケジョルは、とても記憶が蘇ったとは言えなくなりましたね。2人とも不幸になるのなら・・・。
愛は一生をかけた義務だと言うコクドゥ。ソリを幸せにする義務だと。
ケジョルは、“愛してる”と言う告白をして、コクドゥを解放してあげようと考えていたのかもしれません。
しかし、とても離れる事は出来ないと思いました。
しわが出来た手をとって、ずっと年を取っていきたいと思いました。
ジュンシクが留置所で襲われました。幸い、命はとりとめました。
が、自殺を図ったとみなされてしまいました。
コクドゥが新薬の副作用や検診結果の改ざんでキム理事長を提訴した裁判で、ジュンシクにも証言をさせようと思っていたのに、それが出来なくなりました。
裁判は、キム理事長側のあの手この手の策略で、反対にプルファグループが追い詰められてしまいました。
最後の手段は、イドゥンの証言だとオクシンは言いましたが、イドゥンは治療のために出国していて、それは無理。
イドゥンの病気の治療を最優先したいとコクドゥは思ったのです。
しかし、イドゥンは引き返して来ました。
イドゥンは、自分が病に侵されていると分かっていました。それが、新薬の副作用だということも。
生き残った者の使命だと言いました。
「副作用の危険があると分かっていても、臨床に参加する人は大勢いる。そういう愚かで利己的な人たちのためにも、あの薬を発売させてはいけない。」
コクドゥは、何としてもイドゥンを関わらせたくはありませんでした。キム理事長が狙うのは分かり切っていますから。
それでも、イドゥンは引きませんでした。
コクドゥはこれまで人間が嫌いでした。
恥知らずで図々しく、自分以外の事に無関心だと思っていたから。
しかし、ケジョルやチョル、そしてイドゥンは違いました。
同情したり寄り添ったりするから。
ケジョルたちのせいで、コクドゥの心には隙間ができ、体には傷が出来ました。
コクドゥの胸の傷は、いまだ治らず、血を流し続けていました。
人間になるための試練だろうとコクドゥはケジョルに言いました。
ケジョルがあの簪を持っている事を知ったコクドゥ。
簪を持ってあの貴金属店に向かいました。
その店の老店主が、創造神ってことですね。
創造神は、全ての悲劇はコクドゥのせいだと言いました。
ケジョルが告白しようとしたときも、kissで口をふさぎ、言葉を言えなくしました。
「死ぬ機会は与えた。拒んだのはお前だ。」
と、創造神。
「通り過ぎる機会を与え、黄泉で縁を洗い流し生まれ変わる機会も与えた。しかしお前は従わなかった。ケジョルの不幸はお前が原因だから、去れ。」
嫌だ、と、コクドゥ。
イドゥンが証言する日になりました。
自分の傍を離れるなと、コクドゥはイドゥンに言いました。
キム理事長はどんな手を使っても、イドゥンに証言させないようにすると思われますから。
ところが、コクドゥがほんの一瞬、他の事に気を取られて離れた瞬間、賊がイドゥンに襲い掛かったのです。
イドゥンは刺され瀕死の重傷を負いました。
怒りに震えるコクドゥは、ケジョルに言いました。
「キム・ピルスを殺せと命令してくれ」
創造神の言葉が脳裏に蘇りました。
“ケジョルや弟の流した血の涙はお前が受ける罰だ”
“血を流し破滅するケジョルや弟の姿をその目で見ないと分からないか”
コクドゥは自分の負けだと思いました。
一瞬で通り過ぎ、永遠に立ち去るから、2人は無事に生かしてください・・・と神に祈りました。
コクドゥの傷は悪化していました。
このままこの世にとどまり続けたら、死んでしまうとカクシンが言いました。
それもいいな・・・と力なくコクドゥが呟きました。
ケジョルはここに至って初めてコクドゥの“罰”をカクシンから聞かされました。
99年に1回、99日間だけこの世に来ると言う・・・。
死者を導けと創造神が命じているのに、従わないでいるんだと。
カクシンは涙をためてケジョルに言いました。
「お願いがあるの。コクドゥ様にあの世に帰れと命じて。」
ジュンシクの証言等から、連続殺人事件の容疑者としてト・ジヌ・・・コクドゥが再浮上しました。
チョルは、捜査から外されました。ト・ジヌが姉ケジョルの夫になると言われているからです。
が、突然コクドゥが捜査本部に乗り込み、自分が瞬間移動が出来る怪物のように言われている事に猛抗議。傷もあっという間に治るというジュンシクの言葉に反論するために、胸の傷を見せました。
これであっさり疑いが晴れるってぇのもアレですが・・・
キム理事長の会社が上場された記念のパーティが開かれました。
上機嫌でいるキム理事長の前に、突然チョルが現れ、散々罵倒していきました。
どうもこれはコクドゥと示し合わせた作戦のようです。
キム理事長の気持ちを逆撫でし、危機感を募らせようとする計画のようです。
コクドゥはケジョルに言いました。
愛だと勘違いしていた・・・と。
「年老いた手を握る自信が無い。別れよう。」
ケジョルはコクドゥの真意を察しました。あの世に帰ろうとしているんだと。
「未練は捨てろ。通り過ぎても無視しろ。雪や雨や風になっても触れ合わずにいよう。」
ありがとう・・・と、ケジョル。
「私が特別だと教えてくれて。」
その夜、ケジョルはドレスを着てコクドゥと過ごしました。
たわいのない会話をし、たい焼きを食べたりゲームをしたり。
その甘い香りが遠い世界を1人で歩くコクドゥを支えてくれますようにと祈るケジョルでした。
コクドゥがキム理事長の元に現れました。
命乞いをするキム理事長に迫るコクドゥ。
わざとらしくあの簪を落としたのは、キム理事長に拾わせるためでした。
キム理事長がそれで自分を殺すように仕向けたのです。
キム理事長の振り上げた手を、避けなかったコクドゥ。
「私は神を殺した」
と、喜びの声を上げたキム理事長。
「お前はこれで人殺しになった。」
そう言うと、コクドゥはその場に倒れました。
その瞬間、キム理事長は我に返って愕然としました。
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