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ソル・ギョングssi、キム・ナムジュさん、そして、声のみの出演で話題になったカン・ドンウォンくんが出演。
2007年の作品です。
2時間ちょっとのモノなんですが、久しぶりに、中だるみせず、一気に観終わりました。
ストーリーとしては、ひたすら犯人との交渉。振り回される両親と警察・・・。
大きな動きも無いので、じっと息をひそめて観る・・・という感じ。
じりじりするような暑さも感じ、息苦しさも感じ、そして何より、自分の力ではどうする事も出来ないじれったさ、苛立ちを強く感じました。
くぐもったようなドンウォンくんの声が、こんなに苛立って聞こえたのも初めて。
ほんの数シーンだけ、ドンウォンくんの姿、それも、帽子を深く被って表情が全く見えない状態で写ってます。
カッコ良いはずの彼の姿なのに、かなり不気味に感じたのは私だけでしょうか?
未解決の事件ですから、「殺人の追憶」と同様、犯人が捕まらないまま、不完全燃焼で終わります。
ラストシーンで、泣けました。
ニュースキャスターであるギョングssi演じる父親が、自分の息子が被害者となった誘拐殺人事件の公開捜査を伝えるんです。
最初は、冷静で、同僚にも
「大丈夫ですか?かなり痩せましたよ。」
と言われても、
「ダイエットしたんだ。」
なんて、冗談も言っていたのです。でもね、ニュース映像が流されるにあたって、流石に堪え切れず、嗚咽しながら視聴者に訴えます。犯人の声を録音したテープも流します。
それを、ニューススタッフは、画面を切り替えようとしたんですが、ディレクターだかが、
「そのまま流せ。責任は俺がとる。」
と言って、流し続けました。
それを、妻が家のTVで観ながら小さく呟くんです。
「あなた、泣かないで。しっかり伝えて。」
・・・と。
犯人に振り回された挙句、大事な一人息子が誘拐翌日には殺されていた・・・という悲惨な状況を受け止めるしか出来なかった両親。彼らは、徐々に精神的に追い詰められていきます。夫婦の関係もぎくしゃくしたものになりそうでした。
でも、残されたのは、その痛みを分かち合える夫婦二人だけだった・・・。
少しだけ立ち直る明りが見えた気がしました。
お勧めです。
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