EXOのD.Ossi、ジャレッド・グライムスssi、パク・ヘスさん等出演の2018年の作品。
日本で公開されたのは、今年の2月。
見たかった作品が、ようやくレンタルされました。
朝鮮戦争下での捕虜収容所を舞台に、タップダンスに打ち込む面々の姿を描いています。
同じ民族同士の戦争下。
ひとつの捕虜収容所が北と南に分けられています。
資本主義か共産主義かで区分されているのですが、その中が完全に意思統一がはかられていたかと言えば、そうでもなくて。
戦争と言う非日常に置かれた捕虜たちには、それぞれに切なる願いや希望、はたまた欲望があるわけで。
争いも絶えません。
収容所のイメージアップのために、新しく赴任してきた所長は、元ブロードウェイのタップダンサーのジャクソンにタップダンスチームを結成しろと命じました。
ジャクソンは東洋人にタップダンスは無理だと断りましたが、上官の命令は絶対。
仕方なオーディションをするのですが、そこでは有望な人材を得ることは出来ませんでした。
でもね、ふとしたことからダンスの才能ある4人を見つけたのです。
収容所一の問題児ロ・ギス。親を亡くし、家族を養うためにお金が必要なヤン・パンネ。生き別れた妻を捜したいがため、名を売ろうと思ったカン・ビョンサム。見かけはぷっくぷくで運動音痴に見えるけどダンスの実力が凄いシャオパン。
この4人にジャクソンを加えた5人が名付けて“スウィング・キッズ”のメンバー。
立場の違い、抱えた重荷、思惑、周囲の環境等々によって、メンバーは皆迷います。
タップを続ける意味を見いだせないこともあります。
でも、いろんな思いを抱えたまま、最初で最後の舞台に立つのです。
燃焼したメンバー。
しかし・・・。
タップダンスについて殆ど知識が無い私が見ても、心を動かされました。
情熱を注げる対象に巡り合ったメンバーだけど、喜びに浸りきることは出来ません。
世の情勢がそれを許さないのです。
同じ民族でありながら、イデオロギーの違いで手を取り合う事が出来ない人々。
“イデオロギーなどと言う物は、大国が主張している事に過ぎない”と言うセリフがあります。
確かに・・・。
どーしてそうなるんだろう・・・と何度も思いました。
楽しいけど、素晴らしいけど、悲しい。
そんな作品でした。
皆、悲しいです。
昔、ここで、人々の夢も希望も人生さえも壊してしまった出来事があった・・・。
平和な世になって、見学者たちに交じって戻ってきたジャクソン。彼の中には確かにロ・ギスたちとの思い出が生きていました。
それを懐かしく思ったのか。或いは、悲しく思ったのか。
D.Ossi、確かに良い俳優さんです
「100日の郎君様」とは、全くの別人
それにしても、メンバーのタップは凄かった
お勧めです
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