まったり まぎぃ

愉快な仲間たちの事、日常生活で思う事、好きな事あれこれ。

『私のオオカミ少年』

2014-02-03 21:05:23 | 韓国映画のエトセトラ
私のオオカミ少年 [DVD]
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ポニーキャニオン

ソン・ジュンギくんの作品が続きます。「優しい男」とは、これまた全く違う役どころ。

そして、注目の若手、パク・ボヨンさんが、どうしても井上真央さんに見えてしょうがない私でした。

 

病気の療養を兼ねて、田舎に引っ越してきたボヨンさん=スニ一家。

引っ越してすぐ、暗闇に潜んでる少年を発見します。これがジュンギくん=チョルス。

人のエゴで作り出された人間なのかな?・・・いえ、体温も高いし、人並み外れた運動能力を持っているし、血液型も人には該当しないし、人間とはいえないのかもしれませんが。

 

全く人としての社会性は持ち合わせていなくて、食事は手づかみ、それも、貪り食うというのが一番合ってるような食べ方。言葉も話しませんし、人の言葉を理解してるようには見えますけど、本当に分かってるかどうかは・・・。

スニは、最初、汚れきったその身体もあるし、近寄りません。食事も一緒にしません。

でもね、案外スニの母親と妹は、すんなりと受け入れたんです。よそよそしくもせず、昔から知ってる男の子に対する態度に見えます。言いたい事を言うし、態度を注意するし。

それがチョルスにとっては幸いだったかもね。

 

スニはある日、全然態度が落ち着かないチョルスを、犬と同じようにしつけることを思いつきました。

『待て』を、まず教え込んだスニ。

そして、言う事を聞いたら、ご褒美に頭をなでなで

チョルスは、それがとても心地よかったようです。

それ以来、スニの言う事を聞くようになり、ご褒美の頭なでなでを要求するようになりました。

これがねぇ、可愛いんだけど、何故か泣けて来ました。姿が人だけに、余計に泣けるんです。

歯磨きを教え、靴ひもの結び方を教え、ご飯の食べ方も教え、そして、字も教えようとしています。

 

そんなチョルスを敵視するのが、スニの住んでる家の大家の息子ジテ。

彼はスニと結婚しようとしてます。元々、彼の父親とスニの父親は友人だったようです。スニの父親が死んだ後、どさくさにまぎれて会社を乗っ取った・・・とスニは言ってます。

で、ある日、全く相手にしてくれないスニを無理やり連れ出そうとしたジテを見て、チョルスの様子が一気に変貌しました。

毛むくじゃらのオオカミ男の姿に変身し、ジテとその友達をあっという間にやっつけ、スニを守ったのです。

 

それ以来、余計にジテはチョルスを憎み、何とかして追い出そうとするんです。それどころか、怪物だ・・・と、殺してしまう事も考えています。

スニも、変身した姿を勿論見ました。

でも、警察にはそれを証言しません。

 

スニ自身も、チョルスの正体に疑問を持ったんですね。そりゃぁ、ショックでしょうよ、あの姿を見ちゃったら。

それでも、チョルスの本当の姿はそんな凶暴なモノじゃないと知っています。

純粋で、ひたすら自分を主人として守り慕ってくれているんですもんね。あの一途さは悲しいくらいです。

スニの動きを目で追い、スニの指示を身体全部で聞き、受け止めるチョルス。

少しずつ、チョルスにも表情が出て来ましたし、スニ自身も、明るくなって来ました。

心を通わせるようになったのに・・・。

あのムカつくジテが

 

自分の思うように事が運ばないジテは、狂乱状態になって、スニの母や警察、村の人の前でスニに暴力を

それを見た、チョルスは、又もオオカミ男の姿に変身しちゃった

皆初めて目にするチョルスの姿に言葉も出ません。

 

チョルスはスニを抱えて森の奥に逃げ込みました。

それは、連れ去ろうとしたわけじゃなく、スニを守りたい一心からでした。

でもね、自分と一緒じゃ、チョルスが殺されてしまう・・・とスニは思いました。そして、心を決しました。

何としても、チョルスを逃がさなきゃ・・・と。

だから、泣きながら言ったんです。

「行って

心にも無い言葉で、チョルスを自分から離れさせようとしたんです。ここで、初めて、チョルスがつぶやきました。

「行かないで。」

く~っ

 

このシーン、涙なしには見られません。

 

47年後、年老いたスニが海外から帰国しました。・・・理由は、何だっけ?

ま、とにかく、チョルスとの思い出が詰まった家に帰って来たのです。売る予定になってるみたいで。

そこで、スニは、変わらない姿のチョルスと再会するんです。・・・ここはちょいと、“???”と思いましたが。

 

スニが引っ越すときにおいて行った手紙。それには、こう書いてあったのです。

『待ってて。必ず帰って来るから』

その言葉を信じて、47年間ずっとスニの帰りを待ち続けていたチョルスなんです。その間に、文字も覚え、言葉も話せるようになっていました。

そして、約束を果たしました。

一つはスニが父からもらった雪だるまの絵本を、スニに読んで聞かせると言う事。

もう一つは、いつも遊んだ丘の上に、雪だるまをつくること・・・。

 

もうねぇ、チョルスの瞳が本当に動物のようなんですよ。

犬がご主人さまを見るような・・・。

信じ切ってて、ご主人様の一挙手一投足を見逃さないような忠誠心あふれる眼差しでね。

結局、スニは、その家を売ることはしませんでした。

でも、チョルスと一緒に居る事も出来ず・・・。

スニが帰って行くのを、遠くからじっと見つめるチョルス。

想像以上に泣けましたよ。

ジュンギくんの、殆ど言葉の無い演技に、魅了されました。

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