ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

タワ尾根の下段歩道が廃道化。初日は結局フォーストビバーク 4/4

2014年11月17日 | ハイキング/奥多摩

2014/10/26  ウトウノ頭でのんびりと休憩しました。S子が持って来たリンゴをむいて食べました。
ここまで来ると、あと心配することは今後の天候だけ。


▲山頂でのんびり休んでから、下山スタート。最初のうちだけ、岩っぽい箇所が連続します。巻き道も明瞭ですから、危ない場所はありません。10:29ころ。


▲いきなりトラロープが張ってありました。「こちらへは入るな!」という意味のロープです。
標高1560mあたりでしょう。尾根が東方向と南方向へ分かれて下っています。東へ行くと、鳥居谷の二俣へ下ってしまいますから、ここは南へ。10:33ころ。


▲日原方面を示す道標までありました。一般登山道並みの親切さですね。10:39ころ。


▲カエデの紅葉ですね。10:52ころ。


▲ブナ林です。気持ちの良い林です。10:54ころ。


▲何種類かの木の葉が見えます。光に溢れています。10:55ころ。


▲篶坂ノ丸(すずさかのまる)1456m。11:08ころ。
「篶」は音読みでは「エン」、訓読みで「すず」と読むのですが、意味は「すず竹」などの細めの竹のことのようです。笹の種類でしょうね。
東日原から北へヨコスズ尾根が上がっていますけれど、これも横篶尾根と書くようです。

すず竹とか笹が出て来ましたから、ここで昔のタワ尾根について書いておきます。
僕自身それほど昔のことを知っている訳ではありませんが、知っておいて欲しいことは、かつてのタワ尾根の笹の密度の超過密です。
30年近く前から、このタワ尾根には関心を持っていましたから、幾つかの文献を調べてみたことがあるのです。(当時はもちろんネットなんかはありません!)
すると、見つけることが出来たのは敗退の記録ばかり。その敗退の理由が笹藪に打ちのめされたからなのです。
30年以上昔に、僕も一石山1007mまでは登ったことがありました。平らな山頂だけに地面があらわれていて、山頂を取り囲むように笹の密藪が広がっていたことを覚えています。当時は山道ですらそこから先へはなく、完全に野生の世界でした。
僕が初めてタワ尾根を歩いた時も、結局は途中で引き返したのですが、か細い獣道を頼りに猛烈な笹藪漕ぎをしなければなりませんでした。
その後シカの増加によって、現在のような下草のまったくない悲惨な森になってしまい、反面、歩き易くはなっているのです。最近、ごくたまにしかタワ尾根ではシカの鳴き声を聞くことがありません。でも、10数年前だったでしょうか? もう少し昔だったでしょうか? 目の前を9頭のシカが走り横切ったことがありました。鳴き声は左右から引きも切らず。
早く、タワ尾根に豊かな下草が蘇えって、健康な森になることを願っています。


▲青空がまだ広がっています。カエデの紅葉が映えますね。11:11ころ。


▲また通せん坊のトラロープがありました。地形図で確認はしませんでしたから、確かな位置は分かりませんが、1430m付近で東へ下降している篶坂尾根分岐だと思います。11:39ころ。


▲金袋山1325mです。11:54ころ。


▲奇妙な幹。12:18ころ。


▲人形山1176mはどこがピークか分かりにくい山です。標識も見たことがありません。その東尾根にどうやら迷い込んだみたいで、登り返す羽目になってしまいました。
この尾根もむかし下りたことがありますから、そのまま下っていってもいいのですが、安全第一で元に戻ることとしました。12:52ころ。


▲元のルートに戻って来ました。ほんのちょっと真っ直ぐ行ってしまったようです。13:01ころ。
金袋山のミズナラですが、なぜ「人形山のミズナラ」と呼ばないのでしょうか? 金袋山とはかなり離れているのに。人形山のすぐ近くなのに。不思議です。
今日はルートミスしましたから、このミズナラは見ないで降ります。


▲一石山1007mです。13:13ころ。


▲昨日、日原鍾乳洞前の道路が通行止めになっていましたが、その影響でしょうか? 籠岩北に降りている登山道も通行止めになっています。13:22ころ。


▲その代わり、一石山神社へ下る道が推奨されているようですね。この道を歩くのは久し振りです。13:23ころ。


▲岩っぽい登山道が続きます。13:31ころ。
ずう~っと昔はもっと燕岩に近いルートだったように記憶しています。


▲一石山神社の敷地へ下って来ました。14:17ころ。


▲一石山神社。神社の後ろに燕岩、右後方に梵天岩が見えています。14:18ころ。


▲舗装道路に出て来ました。14:19ころ。


▲稲村岩より高い石尾根の稜線は雲の中に入ってしまいました。雨に遭うことなく、天候も持ってくれて助かりました。14:33ころ。

東日原バス停では14:50のバスにちょうど間に合い、奥多摩駅前の天益へ。いつも通りの癒される時間を過ごして、帰宅。
あ、そうそう! 天益で沢乃井酒造の季節限定のお酒を飲みました。『しぼりたて一番汲み』だったと思います。10月下旬に出たばかりの要予約のお酒。本醸造生原酒、新酒しぼりたての無濾過生原酒です。
実に美味い日本酒でした。

今回の山行は三又で焚火をすることが第一目標でした。それを達成することは出来ませんでしたけれど、充実して楽しい山行になりました。焚火は是非今年中に実現させたいと思っています。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。