ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

N村さんも僕も初めて30分を切りました!

2023年12月19日 | 岩登りトレーニング

19日にはW科さん、21日にはN村さんに声を掛けていただき、天覧山で共に岩トレを励むことが出来て本当に感謝です。妻・S子の入院の寂しさが相当に軽減されて心身ともにリフレッシュされます。有難うございます。

(これまで妻・S子のことはこの山ブログでは伏せていましたが、もう理由もありませんからオープンにします。妻・S子に関するブログはさっちゃん 空を飛ぶ (goo.ne.jp)を訪れてください)

22日もHTさんと天覧山でしたし、WBCの準決勝、決勝の興奮も僕の心を掻き混ぜてしまっていて、この日21日の僕の心理状態がどうだったか忘れさせてしまっています。

多分、19日から中1日開けての自分の肉体的疲労の状態がどのようなものだかに関心があったのだと思います。19日トラバース岩10往復で僕は初めて40分を切りました。1往復平均で4分を切ったのです。その時、両端での休憩を意識的に少なくした結果、そのような嬉しいタイムが出たのです。

 

2023年3月21日(祝) 天覧山岩トレ

ですから、この21日も両端での休憩を少なくしようとは思っていました。ただ、肉体の疲労がどの程度の影響を及ぼすかだけが心配でした。先週の連荘ではあきらかに影響がありましたから、中1日ではどうなんだろうな? と興味深かったのだと思います。で、その結果は

1往復目:3分00秒30

2往復目:2分58秒93

3往復目:2分47秒77

4往復目:2分55秒75

5往復目:2分42秒57

6往復目:2分46秒84

7往復目:2分47秒83

8往復目:2分48秒27

9往復目:2分51秒97

10往復目:2分33秒35

トータルで28分23秒58、1往復平均で2分50秒36でした。

19日よりもトータルで10分、1往復平均で1分も縮める驚きの記録でした。トータルで30分くらいで出来るようになりたいと思っていた願いが早くも実現したのです。10往復目はこれが最後ですから、休憩もせずに、少しスピーディーに実行しました。この日最速の2分33秒35という記録も出ました。嬉しい!

 

最下部岩場ではN村さんが頑張っていました。N村さんの努力の継続が生み出した素晴らしい記録が出ました。最下部岩場10往復の記録です。

1往復目:2分49秒94

2往復目:2分22秒11

3往復目:2分31秒81

4往復目:2分40秒37

5往復目:2分34秒51

6往復目:2分22秒87

7往復目:2分29秒17

8往復目:2分34秒78

9往復目:2分25秒07

10往復目:2分29秒12

トータルで25分19秒80、1往復平均で2分31秒98でした。

N村さんが1往復平均で3分を切ったのも初めてですし、途中で一度もフォールせずに10往復できたのも初めてだったのですね。素晴らしいですね! ただ、N村さんとしてはいつも以上に頑張った結果でもありますから、これだけですでに腕がパンプ気味になってしまったそうです。その原因はN村さんにもよく分かっているようで、まだまだ腕力に頼りがちなんですね。少しずつ、腕力に頼らずバランス重視の登り方に変わっていければいいですね。

毎回僕が言っていることですけれど、この最下部岩場10往復はあくまでもウォーミングアップです。さほどタイムにこだわる必要はありません。30分前後で出来れば充分だと思います。腕や指にさほど負担がかかることなくバランス重視でこなせて、身体がいい状態に温まればと思っています。

 

僕がトラバース岩を終えて、最下部岩場へ行った時にはN村さんの10往復は終了し、すでにトップロープがセットしてありました。

 

▲11:32。そうなんです、この日はI城さんもいるんです。ですから、この日の主役はI城さん。トラバースをN村さんが指導しています。僕とN村さんとはムーブが微妙に違うのですが、I城さんはもっと身長が高いので、僕のムーブとは全然違って来ます。I城さん用のムーブを僕もN村さんも考えながらあ~でもないこ~でもないとアドバイスします。往きの片道は出来たのですが、帰りの初っ端がI城さんはなかなか出来ませんでした。次回は帰路の初っ端を出来るようにしましょう。

 

続いて、トップロープでセットされたルートを登るのですが、その前に「足で登る」ことの意味を説明しました。クライミングに対して一般の人々が抱いているイメージとして、「腕や指の力が凄い!」ってのがありますよね。世界一流のクライマーがハングしている岩場に指だけでぶら下がっているような映像を見せられると、誰しもそんな風に感じてしまいます。でも、それは究極のクライミングの一部でしかなくて、クライミングの大部分は指や腕以上に足が大切なんです。それが理解できる簡単なメニューにもトライしてもらいました。

他にもトップロープでの確保も経験してもらいました。3級ルートも登ってもらいました。登山靴ですけれど、問題なく登っていましたね。ロワーダウンでザイルにぶら下がる経験も初めてなのかな。

 

▲12:04。続いて、4級+の小ハングルート。 N村さんが久し振りですけれど、問題なく登って行き、そこをクライムダウンしてきました。

 

▲12:20。合い間合い間にI城さんはトラバース練習をしていました。1往復を完成させたいようですね。でも、そんなに甘くはない。

 

▲12:30。トップルートで3級ルートを登るI城さん。

 

▲12:40。ロワーダウンを初体験(?)するI城さん。

 

▲12:51。I城さんにハング下でのバランスのとり方を教えてあげました。ハング下では体がエビ反り状態になりますから、そんな姿勢でも足だけで立っておられれば腕への負担は軽減されます。見本で、僕がハング下まで登って見せました。ハング下で片手を離します。両手を離すこともできます。I城さんにも「ハング下まで行こう!」と促します。I城さん、ハング下で手を離すことが出来ました。バランスいいですね。手を離すということは、トップロープでとは言え、思いのほか怖いんですよね。ついでに、その小ハングを越えてもらいました。幾度か試してから見事に越えて行きました。凄いですね。ただ、I城さんは高身長なので、ガバホールドが簡単に掴めてしまいます。

 

N村さんからも言われていましたけれど、コンスタントに継続すれば必ず上達すると思います。ジム等の自主練も含めて、可能ならば週1、少なくとも月2、最低限でも月1で継続すれば進歩はあるはずです。

 

I城さんがトラバースとトップロープでの登攀練習でそれなりに腕がパンプしてきたところで、いよいよN村さんの練習です。鏡岩にトップロープをセット。回数多く練習しているHTさんが早々と鏡岩を卒業してしまいましたから、N村さんも刺激を受けているのかもしれません。

▲13:58。久し振りなので、最初のうちはなかなか下部の突破も出来ません。でも、次第に出来るようになり、中央まではコンスタントに行けるようになりました。

 

▲14:52。途中、腕を休めるために鏡岩を中断して、最下部岩場のトラバースでI城さんの指導をするN村さんです。花粉症が酷いので、マスクとゴーグルを付けていますね。

 

▲15:37。そして、ついにノーテンションで上まで登れました。後2回続けて登れれば鏡岩卒業です。でも、残念ながら失敗。この日はそれ以降もノーテンでの完登は出来ませんでした。まだまだ腕の力頼りの登り方ですから、3回もは続かないのですね。でも、この日の完登が鏡岩完登の2回目だそうです。完登の頻度を少しずつ上げて欲しいと思います。

 

筋肉を休めて再度トライしましたが、駄目でした。で、4時も過ぎたので終了。

 

N村さんは僕と同じ八高線で帰ります。ですから、「H島で反省会をしませんか?」と持ちかけました。N村さんは歓迎してくれましたし、I城さんもH島経由で帰ることにしてくれました。H島でなら万が一病院から電話があっても15分くらいで病院へ駆けつけられます。まあ、S子の状態も落ち着いてはいるようですから、急変の心配は減っているのだと思います。H島では贔屓のネパール風居酒屋さん『ララ』に入りました。久し振りの反省会で楽しいひと時でした。